青空を背に、秋風に揺れるコスモスの花。 (素描)
秋の気配色濃く、朝夕は少し肌寒くなってきまし たが
コスモスの咲く今が、一番過ごし易い、良い時期なの
かもしれません。
和名を秋の桜と書いて「秋桜・コスモス」と呼び、英語
のCOSMOSは、「宇宙」を意味する言葉であり、この
花は世界数カ 国で、同様に「コスモス」と呼ぶとか。
COSMOS「宇宙・秩序」の対義語はCHAOS「混沌・
無秩序」であり、我々の 生きる世界(宇宙)の創世を
想起させます。
コスモスの花は青空に良く映える花であり、この名が
付いたのは、必然の様な気さえしてきました。
~今日も良い一日であります様に~
紅い宝石、「紅ズワイガニ」の美味しい季節がやって来ました。
紅ズワイガニを生で買って来て、自分で茹でてすぐ食べるのが一番、我が家
の流儀です。
紅ズワイガニの漁期は7~8月を除くほぼ一年中、ズワイガニ(雄が松葉ガニ)
と違って価格も安く、甘くて美味しいので、これから冬に向かいよく買って食べ
ます。
女性はカニ好きの人が多く、家の奥さんも大好物の一つです。
大き目の鍋に水を張り塩を一掴み入れて、沸騰したら約20分も茹でれば出来
上がり、後はただひたすら食べる事に熱中するのみ。 ・・・・沈黙・・・・沈黙
ボイルして食べるのが一般的、しかし我が家では時々「カニご飯」を炊いて食
べますが、何んとこれが絶品、調理方法は至って簡単で、生ガニの甲羅を開け
カニ味噌と共に、胴や足も半分に切り分けて炊飯器に入れ、五目飯を炊く要領
で、炊き上がったらほぐして混ぜるだけ、これはほんとうに美味しい!
これなら、沈黙せずに食べられるおすすめ料理です。
~今日も良い一日であります様に~
今日は山歩きをしていて、木から木に渡って行く「キビタキ」を見付けま
した。
黄色と黒と橙色に白のコントラストが美しく、高く澄んだ美声の持ち主で
、山道を少し登った所の木の枝に数羽、こんなに近くで見るのは初めて
のこと、わが国に飛来する渡り鳥の中でも、十指に入る美しい小鳥では
ないでしょうか。
今年も米子市の水鳥公園には、既に冬鳥「コハクチョウ」の第一陣が飛
来した様ですが、夏鳥の「キビタキ」は、そろそろ南下(東南アジア)時
期なのに、気温が高いせいか、まだ当分の間渡って行く気配はありませ
ん。
この鳥は、英名「ナルキッソス・フライキャッチャー」と言い、「フライキャッ
チャー」~飛びながら餌を捕食する・また「「ナルキッソス」はギリシャ神
話において、水面に映る自分の美貌に魅せられ、そのまま一輪の花(水
仙)になってしまったという、伝説の美少年の名前に由来し、欧米では、
「水仙」のことを「ナルシスト」と呼び、ナルシストの語源と言われている
そうです。
~今日も良い一日であります様に~
何処から匂って来るのか甘い秋の香りが、「あっ金木犀だ!」と、すぐ分かる
とても良い香り。
「香り十里・千里」と言われる花は、梅や沈丁花、ジャスミンなど幾つかありま
すが、この言葉が一番ふさわしい花は、やはり「金木犀」でしょう。
子供の頃、前庭に甘柿と金木犀の木が隣り合わせに植えてあって、10月に
入ると金木犀の花が一斉に咲き強い香りを放ち、柿の実も熟れることから匂
いを頼りにもぎ取って食べたものです。
また、秋祭りやキノコ狩りの時季とも重なる事から、大変思い出深い花(香り)で
もあります。
この「金木犀」は、中国・桂林地方が原産、わが国には江戸時代に渡来したもの
で、中国では「丹桂」と呼び(「丹」~だいだい色、「桂」~木犀の意)桂林の地名
は町中に金木犀がたくさんあることに由来するそうです。
こんなに良い芳香を放つ「金木犀」ですが、モンシロチョウ等幾つかの昆虫にと
っては、忌避臭で近付づかないそうです。
でも、そこは良くしたもので、金木犀は雌雄異株、日本には雄株しか入ってきて
おらず、もともと結実しないとか。
~今日も良い一日であります様に~
今日のウォーキングは、これまで行ったことのないコースにして見ようと、県道を海
に向かって走っていると道路脇に・・・「満開の桜」・・・???確かに見た!
気になって引き返して見ると、やはり桜が満開の時季を迎えていました。
寒さに向かって咲く花らしく、花びらは白に薄いピンクの入ったひ弱な感じです。
この時季狂い咲きでなく、本気で咲いている桜を見たのは初めてのことなので
早速スケッチして帰りました。
調べてみると、「10月桜」(じゅうがつざくら)という八重の桜で、10月頃から全
蕾の、三分の一が咲き、残りの三分の二は、春三月頃から咲き始め年に2回
楽しめる桜とか。
これとは別に、冬に向かって咲く、一重の「冬桜」もあるそうです。
でも桜と言えば、冬の雪の下で寒さにジッと耐えて、春の到来を待って一気に
咲き切り、潔く散って行くからこその「さくら花」・・・日本人ですね~
それにしても、こんな桜(十月桜)、どうして作ったんでしょうかね~
~今日も良い一日であります様に~
陽が落ちて、島根半島沖の水平線の彼方に、横一線に
明々と燃える幻想的な「漁火」。
今がイカ釣り漁の最盛期なのでしょうか。
空気が澄むこれから冬にかけての風物詩、暗い海を照
らす青白い光は、ほんとうに綺麗です。
この遠くから眺める漁火は、まさに癒しの灯ですが、あ
の船団の中で眺めると、集魚灯の光の下で海の男達が
立ち働く姿が浮かび上がり、とても勇壮な光景に変わり
ます。
若い頃、イカ釣り船で漁に連れて行ってもらった頃を思
い出し、好きな歌を一つ・・・
いつも散歩する田舎道の脇に、萬珠沙華の赤い花が咲き、その
向こうにお地蔵様が手を合わせ、道行く人を見守っています。
今日も,散歩の途中、そっと手を合わせて来ました。
「お地蔵様」は、苦悩する人々をその無限の慈悲の心で包み込
み救われることから名付けられたと言われます。
お地蔵様に手を合わせ祈る、ただそれだけで、幸せな気持ちに
なります。
それにつけても、子殺し、親殺し等、いとも簡単に人間を苦界に
陥れる行為が、繰り返される殺伐とした現生を、お地蔵様は、き
っと嘆いておられることでしょう。
~貴方にとって、充実した良い一日であります様に~
味覚の秋、リンゴにミカンにブドウに梨、赤に黄色に緑に紫
、色も形もとりどりだ!
お店に行くと特等席は、今が旬のフルーツで溢れている。
日本のフルーツは世界でも格別、甘くて美味しい為、つい
つい食べ過ぎて、糖分の摂りすぎで太ってしまいそうだ!
と思いつつも、今日もドッサリ買い込んで来てしまった。
ミカンを食べながら夜も更けて、「リ・リ・リ・リ・リ-ン リ・リ・
リ・リ・リ-ン」と虫の声、部屋の片隅で鳴いているのではな
いかと思える澄んだ鳴き声。
童心にかえり、正体を見極めてやろうとよく耳を澄まして捜す
と、窓際の畑で鳴いている様だが、近づくと鳴き止み姿を見せ
ない。
此処も彼処も、まさに秋一色である。
~今日も良い一日であります様に~
今日は、安来市・広瀬町にある「月山・冨田城跡」を、正面の門を潜ってゆっくり
と巡って来ました。
城郭は残っていませんが、「我に七難八苦を与えたまえ」と三日月に祈った、尼
子10勇士の一人山中鹿介の像、母屋、侍所の復元されている「花の壇」や「太
鼓壇」、さらに山頂部の七曲り道を登って行くと、西の袖ケ平、二の丸、三の丸、
本丸を囲む石垣や深い溝切り跡などが往時を偲ばせます。
城跡巡りが終わって飯梨川の対岸の公園に立ち寄ると、戦いに臨む「尼子経久」
の騎乗の銅像がそびえていました。
~「応仁の乱」の後の、戦国争乱の世にあって尼子氏は出雲国守護代の職にあ
ったが、父の後を継いだ経久は、戦国大名への道を夢見て、周辺諸国を次々に
切り従え、山陰・山陽にまたがる十一州の太守と言われる大勢力への基礎を築
いた。(経久は約60年の間、「尼子の栄光」を支えた武将)
難攻不落の要塞城「天空の城」とも呼ばれたこの城を巡って、幾度も攻防戦が繰
り広げられたが、遂に毛利元就の率いる軍門に下り滅ぼされ、尼子6代180年に
わたる歴史を閉じている~
毛利領となって以降、1611年に堀尾氏が松江城に移り、月山・冨田城も廃城とな
っている。
城跡巡りの所々に、「松江開府400年」の幟旗がひらめいており、栄枯盛衰のその
昔が偲ばれる一日となりました。
~貴方にとって、今日も充実の一日であります様に~
~史跡冨田城跡・正面の門~
島根半島の東端に位置する美保関灯台の建屋を生かした「灯台ビュッフェ」
、100年の歳月を経た石造りに赤い屋根の洒落たカフェです。
お勧めの癒しスポットで、年に数回は足を運んでいます!
この鉄の扉を開けて店内に入ると、窓際を巡るカウンター席からは、眼下に
国立公園・大山や弓ヶ浜半島、そして晴れた日には隠岐の島まで見晴せる
日本海の素晴らしい眺望が広がっています。
店内に流れる音楽を聞きながら、ぼんやりと海を眺めていると時の経つのを
忘れます。
辺りが暗くなってくると、沖合いにはイカ釣り船の綺麗な漁火を見ることも出
来ます。
この美保関灯台は、今から100年以上も前に、フランス人技師の設計により、
建てられた歴史的な灯台で、「世界灯台100選」にも選ばれており、白亜の
美しいデザインと重厚かつ静謐な佇まいは、訪れる人々を魅了して止みませ
ん。
~今日も良い一日であります様に~
野原ではススキの穂が、月の明かりに白くなびく季節になりました。
ススキと言えば月見「満月」を連想しますが、考えてみれば随分長く夜空を見上げていない
気がします。
♪うさぎ うさぎ なに見てはねる 十五夜お月さま 見てはねる♪(わらべうた:作詞:作曲不詳)
月と言えばうさぎが出てきますが、これは仏教説話に『ササジャータカ』と言う有名な説話が
残されていて、我が国における月とうさぎの結びつきはこの説話に拠るところが大きい様で
す。 それによると・・・・
~昔々、インドに猿とキツネとうさぎが仲良く暮らしておりました、ある日三匹は衰弱し切って
倒れている老人に出会いました。
何とかこの老人を助けようと、猿は木の実や果物を運び、キツネは魚を獲って運んで来ました
が何も運んで来る事の出来ないうさぎは、猿とキツネに焚き火をしてもらい、我が身を火に投じ
て肉を捧げました。
元気になった老人は、実は帝釈天で、うさぎの捨て身の慈悲行に感心し、うさぎを月に昇らせ、
永遠にその姿を留めさせました~
そう言えば子供の頃には、もっと月・うさぎをよく見上げていた記憶があります。
あの頃は、心にもっともっとゆとりがあったんでしょうネ。
今年は、9月30日が「中秋の名月」で、昨年に続いて満月(十五夜)と重なった様ですが見過ご
してしまい、更に「16夜(いざよい)」「立待月(17夜)」も天候の具合で今一つ良い月が見られ
ず、今宵の「居待月(18夜)」に期待する事となってしまいました。
月には、それぞれに「三日月(みかずき)」「十三夜月(じゅうさんや)」など様々な呼び方がありま
すが、わたくし的には、十五夜に次いで三日月が好きです。
~今日も良い一日であります様に~
ツユクサが道端の草むらに群生し、咲いています。
古くから我が国に自生する露草(ツユクサ)は万葉集にも
「朝咲き 夕べは消ぬる 鴨頭草(つきくさ)の 消ぬべき恋も 我はするかも 」
(詠み人しらず)
~朝咲いて夕方には消えてしまう 露草のようなはかない恋に、わが身も消え入りそ
う~溜息が洩れてきそう・・・等と詠われています。
この時代には「つきくさ(月草)」等と呼ばれていた「露草」の名は、朝方咲いて夕には
萎んでしまう一日花であることに由来し、朝結んだ露が、昼を待たずに消えてしまう、
そんな儚さに例えて、歌の世界で永く詠い継がれて来ました。
しかし現実には、この露草雄蕊と雌蕊が一つの花の中で共生する「両性花」であって、
花が萎む際には、雄蕊が雌蕊を巻き込むようにして、自家受粉して実を結ぶため
蝶や蜂の助けを借りることなく、確実に子孫を増やしているのです。
だから、「露草」自体には恋の悩みもないのかもしれません。
~今日も良い一日であります~