トドクロちゃんと山登り

自然が好きで日本アルプスと近郊の山登り。
高山植物や四季折々の花を愛で。
史跡・歴史・ドライブがすきな自由人です。

日本最高峰『富士山』・・やっと

2012年05月27日 | データ


■2012.05.26 日本最高峰の富士山には予てから積雪期に登りたいと思っていました。
それは静かな富士山を求めたからです、5/18に富士宮スカイラインが終日通行可能になり天気予報と睨めっこが始まった。
5/26は弱いながら高気圧が張りだし強風ながら晴れが期待できそうだ。

1:30 自宅出発。今回仮眠は3時間も取れなかった。走り易い新東名経由で新富士へ。
コンビニで朝食と行動食を購入し店員が進めるまま抽選くじを引くと当たりですと
この商品をくれた



ガリガリ君は好きだが・・・・今は・・・

5:20 新五合目着(富士宮道)、前日からの車中泊が殆どで駐車場1段目最奥に駐車。準備をし5:30出発。
本日は昨日より冷えて5時の山頂気温は-11度(事後調査)
当然最初に現れた雪渓からすでに硬くクラストしている。
6合目辺りでアイゼン装着し雪上歩行が中心になるがアイゼンがクラストした雪をよく噛み快調に高度を上げる。
部分的に凍った場所もありアイゼンが乗っているだけの場所もある。
高度順応をする為、なるべくゆったり登高する。
8合目(3,250m)辺りで急に空気が少ない事を実感させられペースがダウン、さらに9合目からはもっと空気が薄く更にペースダウン。
先行者等も歩いては呼吸を整える人が多くなったきた。既に気圧計は600台になっているのは登山中始めてだ。
(1気圧は1013hpa→富士山頂では636hpsとなる)
そして9合5勺、強風が吹き荒れ数歩進み耐風姿勢の繰り返し。

また氷片も飛んで来るのでシェルのフードを被る。

鳥居が見えた!

10:30 富士宮頂上。ここは風の影響はあまり無いが最後の剣ヶ峰へのやせ尾根はもろに風の通り道。
今年は雪が多いとの事で建造物は全て雪の中。
雪質はこの時期としては最高


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日本最高峰富士山剣ヶ峰の石碑(ほとんどが雪の中)3776m
この石碑、実は人の背丈ほどあります。

ここに立って意外と感動が少ない、登っていて美しい富士山の姿は見えないし・・・・
富士山は遠くから見る山だとはじめて判った。

剣ヶ峰では旧測候所の鉄塔上で一枚、ここは3,776m+5m+1.82M=3,782.82m.


大内院を背景に。
時間があれば降りる予定でしたが・・・・

11:30 山頂を後にするが9合目あたりから雪が腐りだした。
14:00 下山

やはり3,776mの気圧、風、雪は侮れない。
下山は苦痛であった、スキーでも持ち込めば30分も掛からないだろう事を知っているからで、そろそろ板でも新調するか?
本日もスキー、ボーダーは多いがレベルは中程度の人がほとんどだ。

帰路は富士山天母の湯によりお風呂と仮眠(爆睡)を
B級グルメの富士宮焼そばを目指すが止め、東名の牧之原SAで『駿河三昧まぶし膳』を食し帰路に着く。



日本国内に3,000m以上の山が21峰ある、残すは前穂高岳のみとなった。
ここも基本は来年のGW辺りで狙うか?
それとも雪の無い穂高で狙うか?

翌日、冬山装備を整備し山道具部屋(階段うらの収納場所)へ仕舞う。

■GPSデータ


山用コンデジ追加

2012年05月21日 | データ
コンデジ3代目のRICOH CX5をGET。

Nikonのコンデジは自宅で落とし電池蓋が破損、SDや電池操作後は破損した電池蓋をテープで止めて使っているが不便で新たに購入する事に。
山と高山植物を綺麗に撮りたくてミラーレスのデジイチも考えたが、結局特徴のあるRICOHのコンデジに辿り着く。
同時にヒョウ柄のカバーも購入しカメラ保護に、いままでのものよりマクロ撮影や望遠マクロ撮影など綺麗な絵が撮れる。


早速、名古屋市港区船見町のブルーボネットへトドクロちゃんと撮影テストがてらドライブに。


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曇り空の中でもまあまあ綺麗に撮れたかな?

光学望遠で10倍も山では威力を発揮しそうであるがカメラ自体は少し大きい。











2012年 GW涸沢 後半(北穂高岳)

2012年05月03日 | データ


2012年GW涸沢 前半(奥穂高岳)へ

■2012.05.01 昨日は曇り空の中、奥穂高岳に登頂。

本日は晴天。

昨日のコースをこの天気の中、登りたかった。

本日向かう北穂沢コース。(右側)
まだ誰も取り付いていないので5:20分最初に取り付く。

涸沢小屋の横で山岳警備隊に注意事項を告げられた。
→インゼル付近や松濤岩(まつなみいわ)直下で落石や小規模な雪崩が一昨日発生して怪我人も出ているとの事。

一人黙々と登り始めてから20分程度過ぎてから後続者が追ってきた。
雪はクラストして登り易い。
冬道は松濤のコルに向けてほぼ直登ルート。

前穂北尾根が美しい。

後続の若者がかなり速いペースで追いついてきたのでモデルになってもらい一枚。
彼も北穂は初めてで早朝より誰か取り付くのを見ていたそうだ。

松濤岩が見える。
この辺りが落石注意ポイントだな、でも雪の上の落石は音が聞こえないから運のみです。

松濤岩直下の最大斜度付近。
そろそろアキレス腱が悲鳴を上げてきた、滑ったら大変、止まりそうにもない。

コルから稜線を一登りすると
7:44 北穂高岳山頂、本日初登です。

山頂から大キレットと槍ヶ岳に続く稜線。

滝谷と奥穂、ジャンに続く稜線。

滝谷:穂高三大岩壁の一つ「鳥も通わぬ」滝谷と言われる大岩壁


笠ヶ岳と白山方面。

ピラミダルな常念岳。

吊尾根。

涸沢鳥瞰、真ん中にテント場が。

北穂高山頂からは北穂山荘のこの時期名物、雪の壁を抜けて

山荘前では三脚をセットしたデジイチを構え多くの人が撮影タイムである。
かなり年配の人も登ってきている。

ここなら最高に良い絵が撮れますね。

これが雪の壁です。(山荘側から)

山荘を後にして滝谷を一枚。
ここに幕営後が一つ残っている、・・・・猛者はいる。

8時過ぎに一気に下山。
この時間帯に山頂を目指す多くの登山者がどしどし登ってくる。
9:20 涸沢着

徳沢で一泊予定は天候が下り坂なので止め一気に上高地まで下山する事にした。
既に雲が出てきている。
10:20分涸沢を後にする。

12:21 横尾

13:05 徳沢、ここで名物カレーは売り切れで入山以来麺類しか食べていないので野沢菜チャーハンを注文

米はうまい!

そして長~い、長~い道を上高地までトロリトロリと歩くのであった。


途中。北穂で話をした御仁と

『またどこかの山で逢いましょう』と

15:00 河童橋。鯉のぼりは元気の泳ぐが・・・・天気は↓
濃飛バス15:30に乗りあかんだな駐車場に16:00着



3年越しの積雪期の涸沢ベース(奥穂・北穂)山行完了。

多くの岳人に出会え、山談義をした。その多くが毎年涸沢に来ている。

何故ってそれは

    『涸沢には女神』

           がいるから。




今回のGPSルートです。


2012年 GW涸沢 前半(奥穂高岳)

2012年05月03日 | データ


■2012.04.29-05.01にGW涸沢へ入る、昨年は風邪で涸沢岳のみで下山している。

■2012.04.29 入山から涸沢設営まで

天候の崩れが思ったより早まり入山日も予定より1日早くし4/29の早朝にあかんだな駐車場に到着
5:20発の上高地行きバスへ乗り込む。
6:05上高地バスターミナル着、事前準備した登山届けに日付を変更し提出。
そして河童橋定番の撮影スポットで。

登山者は意外と少なくひたすら歩く。
8:23横尾着、冷たい水で喉を潤しコンビにおにぎりを食す。
この橋を越すと本格的な登山道になる。

横尾大橋を渡り暫らく行くと右岸に大岸壁『屏風岩』が見える。
昨年より雪は少ないが何処を見ても真っ白には変わりない、そこに容赦なく太陽が照り付け暑い。

本谷からは雪道となるがこの暑さで雪は腐っておりザクザクで歩きにくい。
多少不安定な場所も通過するので途中でアイゼンを装着。前穂北尾根が見えるがレンズのような谷の中を歩くので汗だく。

12:30涸沢着、やはりバスターミナルから6時間は切れなかった。
まずは我が家の設営場所を探し整地、この整地をいい加減に行うと安眠は確保されない。
設営後は涸沢ヒュッテで生ビール。

テント村からのザイデングラード方面、本日のテントは160張り。
そして明日に備えてシュラフに潜る。

夜の涸沢も綺麗だ。


■2012.04.30 涸沢から奥穂高岳
05:23奥穂に向けて出発、天気は曇り。
あずき沢がまだ雪崩ていないのでザイデングラードの右側を登る。
07:28 約2時間で穂高山荘(白出コル)、雪面はクラストしていて登り易い。
アイゼンを締めなおし取り付く、梯子は出ているが足場は凍結場所が多い。

穂高山荘方面

最初の雪壁。先行者も慎重にアイゼンを蹴り込みダガーポジションでピックを差し込む。
風はなく高曇りなので意外と眺望はある。

08:10 日本第三位の奥穂高岳山頂。
ここまで来るのに随分まわり道をした、ここは積雪期に登りたいと思ったからである。
廻りの山は殆ど登ってしまった、美味しいものを後に残したから。

ロバの耳、ジャンダルム
積雪期にも関わらずトレースが2パーティー分伸びている。
そろそろジャンダルムへ行っても許される経験は積んだ、・・・いやいやその前に大キレットがある。

山頂の祠から槍方面。

しばし山頂を楽しむ。
山頂から前穂に伸びているトレースに足を踏み入れそうになるがぐっと我慢して、来年以降の楽しみにする。
山頂近くの雪壁をクリアし穂高山荘へ、ここで2名×2組とすれ違う。
このすれ違ったの方が山頂近くの雪壁から400m滑落したとの話を穂高山荘で聞いた。
ベテランさんで滑落停止姿勢を何度と取り軽症ですんだそうです。
また滑落場所を確認でき早々ヘリでピックアップされたそうです。(近くに山岳警備隊がいました↓)

雪面はクラストしているので滑ったらなかなか止まらない。
慎重に慎重に。

取り付き直後の雪壁には滑落停止用の網があります、その網の張替えを山岳警備隊が行っています。
『ご苦労様です』

下山時は雪が腐りだした。

10:50 無事下山。

涸沢ヒュッテで自炊、メニューはナポリタンとスープ。
毎日のように荷揚げヘリが飛来する、その都度小屋番さんが強い風が吹きますので飛ばないようと注意をします。


テン場に戻りテント内の整理整頓をしたりラジオを聞いたりして過ごす。

夜中、空は満天の星
明日は午前中は晴天予報。

2012年GW涸沢後半(北穂高岳)へ