トドクロちゃんと山登り

自然が好きで日本アルプスと近郊の山登り。
高山植物や四季折々の花を愛で。
史跡・歴史・ドライブがすきな自由人です。

白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)Vol.2

2008年08月27日 | データ
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白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)Vol.1

白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)Vol.2

■2008/08/22 Vol.2

朝4:30頃テントの外を覗くとうっすら朝焼けしている、日の出は5時頃なので早めに朝食の準備をする。まるたいラーメンと餅を煮込むがこれがいまいち上手くないそれでもカロリー摂取の為、残さず食す。
5時頃から外に出て日の出を待つ、テントの正面には雲海の上に顔を出した富士山そして東から太陽が顔を出す・・・・
自分だけの御来光サイコーです。


今日は中白根山~間ノ岳~西農鳥岳~農鳥岳の全て3000m以上の山を縦走する(正確には農鳥岳から戻る)天気は当初の予定通りばっちり。昨日、北岳に登っているので今回は3000m超えの5山をGETしたことになる。早々に準備をしテン場を出る。


北岳の山容は実に美しい、当面は北岳に後押しされるように進む。


雲が下がり甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳も雲海の上に顔を出す、ここは3000m級の山に許された世界である。


中白根山までは緩やかな登り、ここからの間ノ岳までは北側トラバース道で登る。


間ノ岳到着、この時点では誰もいない、しばらく独り占めの山頂で景色を堪能する。


南部方面に塩見岳から荒川三山まで眺望が利く。


振り返れば北岳の横に甲斐駒と鋸岳が・・・・


さあここから農鳥小屋まで380m大下りそこから250m登り返し西農鳥岳へ


農鳥小屋は外から見てもワイルドですね、何故かこの小屋には犬が数匹飼われている。


西農鳥岳~農鳥岳は岩稜地帯ですが天気が良いので問題ありません。
農鳥岳の山頂には大町桂月の歌碑が建っている。
『酒のみて 高根の上に吐く息は ちりて下界のあめとなるらん』


ここからの富士山は更に大きく今日一日俺の行動を見ているようだ。


農鳥岳からの帰りに昨日テン場で一緒で、山談義に花を咲かせた若者と記念撮影をした。彼はこれから奈良田まで下山する、北岳山荘からのコースタイムは11時間で長丁場であるが大丈夫であろう。


13時に北岳山荘のテン場に帰ると私のテントのみとなっていた、ここで今日の泊まりをどうするか考える。
理由は
・北岳山荘の自家発電排ガスがテン場に流れ、気持ちが悪くなる
    (ディーゼルエンジンの排ガス垂れ流し何とかして!)
・明日の天気は良くない
で広河原まで一気に下山する事にする。


早々にテントを撤収しトラバース道を行く、徐々に雲が出てきた。
今日の農鳥岳ピストンと広河原までのコースタイムは約12時間、まあ問題ないだろう。


トラバース道を抜けた辺りでこの時間に登って来るカップル会うが、登山靴は履いていない私は注意するようにと言うのがやっとだった。更に大樺沢の上部で若者6人グループに会う、標高を聞かれ2650mと答えるが彼らも運動靴に毛の生えた程度で小さなリュックにテント装備である。北岳山荘のテン場に止まる予定との事、今の時間では18:00頃の到着になりそうなので先を急ぐように言う。行きも同じだが北岳は普通の人も簡単に登って来る・・・・

私も既に10時間行動している、流石に脚力は30%位まで落ちている、ここで足の運びを更に精度を上げるよう自分に言い聞かせ先へ進むが、既に『ヘロヘロ』それでも一瞬空が晴れ元気が出る。


広河原山荘に17:00頃に着く、既にテントを張る力は無く素泊まりを申込む。
当然だわな、11時間行動しているから・・・
山荘の前で一人遅い夕食とする。

私が一番遅く山荘到着と思いきや、それより1時間後に単独行者が着いた。彼は黒戸尾根から甲斐駒経由で北沢峠へ出たが、宿で予約の無い方お断りをされ、林道を広河原まで2時間かけて下りて来たとの事
最近の山小屋は・・・・しかたない面もあるけどね。



■2008/08/23
翌朝、広河原始発のバスに乗る為山荘を出る、群馬から来た若い女性は憧れの甲斐駒ヶ岳に登と言う、ぬれおかきを一緒に食べ、喋りながらバス停まで行く。彼女は群馬の山を良く登っているとの事、そして憧れの甲斐駒ヶ岳へやって来た。
一緒にバスに乗り込み北沢峠へ行く、途中仙水峠への道を教え北沢峠で別れる。


北沢峠でも仙流荘へ向かう始発バスに乗り南アルプス林道を行く、多分当分このバスには乗らないだろうとバスの先頭席に乗り雨が振る林道の景色を見ながら仙流荘に着く。
道の駅 南アルプスむらでパンを買いとワンタンを作り朝食にする。仙流荘の温泉はまだやっていなかったので早太郎温泉こまくさの湯に入りゆっくり帰る。

■コース
<1日目>2008/08/21
仙流荘6:00→北沢峠7:00/7:25→広河原7:50/8:00→二俣10:00→八本歯コル12:00/12:15→北岳13:15/13:40→北岳山荘14:30
行動時間:6時間30分(休憩含む)

<2日目>2008/08/22
北岳山荘5:50→中白根山6:10→間ノ岳6:50→農鳥小屋7:40→西農鳥岳8:25→農鳥岳9:05→農鳥小屋10:20→間ノ岳11:35→中白根山12:20→北岳山荘12:30/12:50→広河原17:20
行動時間:11時間30分(休憩含む)

<3日目>2008/08/23
広河原6:40→北沢峠→仙流荘8:10


白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)Vol.1

2008年08月24日 | データ
険しい路が多い
出合った花達


白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)Vol.1

白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)Vol.2

■2008/08/21-23 南アルプスの白峰三山を北岳山荘のテン場からピークハントする。
当初は広河原→北岳→北岳山荘テン場→間ノ岳→農鳥岳→熊ノ平テン場→塩見岳ピストン→熊ノ平テン場→広河原を3泊4日で縦走する計画を立てたが、天候が最初の2日が良いだけで後半は崩れる見通しで日程を短縮した。

北岳を中心とした白峰三山は先月の甲斐駒・仙丈山行時に常に南にデーンと鎮座し呼んでいるようで今回の行動となった。木曜日の夜自宅を出発、伊那ICを0:20分頃抜け仙流荘駐車場に1:00に到着、寝酒を飲み車の中で始発まで寝る。6:00の南アルプスバス始発に乗り込み北沢峠へ。始発乗車人数はバス1台が満車で2台目は1/3程度の込み具合。北沢峠からは7:25分初の広河原行き乗り7:50広河原着、登山届を出し登山口へ向かう、この橋から北岳へ向かう。


この時期にしては大樺沢にはまだ雪渓が多く残っている、今日は快調に足が運びいつの間にか二俣に着く


右手にパッドレスを見ながら左俣が狭まった所から八本歯コルへ向けての急登が始まり木製の梯子を何度か登ると八本歯のコルに出る。ここでトドクロちゃんのおにぎりを食べ大休止、多くの登山者がここのわずかなスペースで休憩している。池山吊尾根へ下山するおじさんとしばし話し単眼鏡をおじさんに貸す、おじさんはフィックスロープ先のルートが気になるようで確認していた。お互いに気をつけてと声を掛けそれぞれのルートへ向かう


ここからは丸太の梯子が多く注意しながら行く


ずーっと一緒だったテント装備の若者は久しぶりの登山で今日はこのままトラバース道で北岳山荘へ向かった。私は北岳山頂を目指す、ここからのルートは花が多く撮影しながら山頂を目指す。


分岐にザックをデポし更に山頂へ向かう。


北岳山頂に着き記念撮影、山頂には標識が多い。


山頂は雲の中で遠望は出来ない、北岳の昼からはガスが多い。


しばしまったりし本日の宿泊地へ向かう。


山荘で受付を済まし、テント設営。最終的にテントは8張りであった。中央の黄色いのが私のテントで左右の同じ単独行者と山談義をする。


夕方、雲が切れ明日行く間ノ岳・農鳥岳が良く見える。


北岳も全容を現した、ピラミダルな山容の北岳は何処から見ても分かる。

 


早目の夕食を作り、明日に向けて早めにシュラフに入るが、寒くて着れる物は全て着込んだがそれでも寒い。シュラフカバーがあればと購入を決める。
夜遅く、風が吹き、雨が少し降るが問題ない。

■コース
<1日目>2008/08/21
仙流荘6:00→北沢峠7:00/7:25→広河原7:50/8:00→二俣10:00→八本歯コル12:00/12:15→北岳13:15/13:40→北岳山荘14:30
行動時間6時間30分(休憩含む)


トドクロちゃんと白山テント泊

2008年08月04日 | データ
山スナップ
やっぱり花の山です。

■Date:2008/08/02-03
トドクロちゃんとは先月の伊吹山以来の山登りです。今回の山行はトドクロちゃんの体力に合わせ初日は南竜ヶ馬場のテン場までとし、2日目に御前ヶ峰を狙う行程としました。我が家にはオートキャンプの道具は家族分あるが山行用のテント泊用具は私の一人分しかなくこの辺をどうするかがポイントです。シュラフは紐でグルグル巻きしコンパクト化・シュラフマットはザックへ取り付ける事で何とか2名宿泊できる装備となりました。
自宅を6:00に出発し名古屋高速~名岐バイパス~一宮IC~白鳥IC~九頭竜経由で市ノ瀬ビジターセンターへ、途中、トマト・とうもろこしを無人売店で購入し持って行くことにした。
市ノ瀬の駐車場は広く既に多くが埋まっていますが係りの案内に従い駐車する、準備を早々にバス亭で乗り込むがいきなりストックをバス停に置き忘れる、別当出合までは20分で着く別当出合では多くの登山者(団体が多い)が準備中であった。ストックなしでトドクロちゃんが心配だが本日はテン場までなので途中で木の棒でも見つければ何とかなると思い登り始める。白山は登山道が整備されているのでトドクロちゃんも登り易そうである。又、途中に水場やトイレがいたる所にあるのも安心できる。


甚之助避難小屋で小休止をし無人売店で購入したトマトを食べる、これがみずみずしくて最近はまっている、ここでは多くの登山者が休憩をしていた。ここからしばらく行くと南竜ヶ馬場へ向かう分岐となる、ここから花が多く咲き見通しの良い登山道をほぼ水平に行くので写真を取りながら行く。



20分ほどで本日のテン場へ着き受付を済ましテント設営をする、既に20張り程張られており我々が設営している間にも10張りほど増えテン場は大賑わいである。


明日早いので16時には夕食とする、本日のメニューは
・賞味期限切れアルファー米(赤飯・五目御飯)
・玉子スープ
・とうもろこし(無人売店で購入したものを茹でた)
・さんまの蒲焼(缶詰)
・きんぴらごぼう(缶詰)
意外と赤飯が美味しく好評だった。

夕食後明日の準備をしサブザックにいれシュラフに入る。

お隣さんとそのお隣さんの会話が面白く耳がダンボの様になっていた。
<その愉快な山の話>
・間違えて嫁の登山靴を持って行き駐車場で13時間待った話(妻と同じメーカーの靴)
・富士山を静岡県の登山口から上ったが下りたら山梨県の登山口であった話
・初めて行った山登りが槍ヶ岳で大雨だった話

2日目
早朝3:20分に起床、温かいラーメンスープにアンパンで朝食としサブザックを背負いヘッデンを付け3:50に出発。このテン場で泊まった人の多くは私たちと同じ御来光をアルプス展望台で見るべく登山道にはヘッデンの明かりが所々見える、約1時間で着くが早いガスが背後から抜け見えるかは微妙な天候。

御来光キター



ガスが背後から塊の様に抜けていく合間からの御来光、動きのある御来光はまた違った意味で凄い。ここから展望歩道を更に行き室堂→御前ヶ峰へ行くつもりであるがトドクロちゃんの顔色がよくないので諦めてテン場へ戻る事に決めようとしたら「一人でテン場まで戻るから行ったら」とトドクロちゃんが言う、さすが銀婚式を過ぎた熟年ペア、意思の疎通が出来ている?
そこで私一人で山頂を目指す事に。


室堂

御前ヶ峰

トンビ岩

室堂→御前ヶ峰(ガスガス)→トンビ岩コースを約2時間で廻りトドクロちゃんの待つテン場へ戻る。


山頂の雲の中から抜け、南竜ヶ馬場からは気持ちの良い夏空の中を撤収準備し2人で記念撮影


下山は別山を左に見ながら別当出合まで下りる。


吊橋まで5分程度の所で救急車の音が聞こえる、御婦人が登山道で足を滑らし5m程谷側へ落ち腕の骨を折る怪我をしたとの事である。登山は常に危険が付きまとう特に下山に怪我が多いと聞く油断をせず慎重にを常に頭に置き行動するようにしたい。



市ノ瀬までバスで下り、忘れていったストックを受け取り、近くの白山温泉/永井旅館の温泉で汗を流す。この温泉「日本秘湯を守る宿」で木造のとてもひなびた感じの私好み、温泉の洗い場は木で出来ており滑らないようにタイルの様になっている、足ざわりが良く泉質も源泉のままの温度(低い)と40度に加熱した湯船が2つありなかなかの温泉である。



九頭竜の道の駅にある、恐竜の作り物(約10分毎に動きます)



花の白山ありがとう

<トドクロちゃん>
初めてのテント泊、不安だらけで登ったけど登山道は登りやすく、<今日は登りだけ>と言い聞かせなんとか1日過ごせました。下界に比べ涼しく景色は最高によく、ご飯がおいしく食べれました。以外にも疲れたせいか、テントでよく眠れました。2日目朝の弱い私が、3時に起きご来光に向かうとは、信じられないことでした。綺麗でした、幻想的でありました。でも、その先へは、行くことが出来なく、テントへ戻ることに。戻り道は、やや明るくなったので、花畑を満喫できました。
次の日、もちろん筋肉痛です、1日遅れでなく。治るのに2日かかりました、目は,よく見えるようになりました。山を下りてからの温泉は最高です

■コース
8/2[1日目]
市ノ瀬(10:00)→バス→別当出合(10:33)→中飯場(11:27)→甚之助避難小屋(13:02-13:26)→分岐(13:50)→南竜ヶ馬場(14:10)
時間:3時間11分(休憩含まず)

8/3[2日目]
テン場(3:50)→展望歩道→アルプス展望台(4:50-5:11)→室堂(5:49)→御前ヶ峰(6:27)→室堂(6:50)→トンビ岩コース→南竜ヶ馬場テン場(7:40-9:35)→分岐→砂防新道→中飯場(12:10)→別当出合(12:01)→バス→市ノ瀬
[トドクロちゃんはアルプス展望台からテン場までピストン]
時間:5時間55分(休憩含まず)