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■2014.04.25 南アルプス林道バス開通日始発に合わせて自宅を出発と言うより高速の深夜割引30%の時間帯に高速に乗ると始発の時間前に仙流荘に到着する。
登山者らしき車は私が2台目で出発時間までおにぎり朝食。
8:05 開通日始発のバスが出発する、某テレビ局の撮影でインタビューを
Q:「南アルプスの何処がいいですか?」
A:「静かで山が深い事です」
今年初めての乗車は1パーティー3名と単独が私を含めて2名、渓流釣師が1名の計6名が乗車する。
林道バスから記念品が(仙流荘無料入浴券、林道バスコースターなど)
ここに来るのは今回で4回目・・・まだまだ。
今年6月で南アルプスが国立公園に指定されて50周年です(私が小学1年生の時ですな)
仙流荘で今年初めてのバスを待つ。(以下画像は全てクリックすれば拡大表示します)
バスも新しくなっている、前回ここを利用したのは2011年9月の早川尾根縦走。
8:40 歌宿着。
まだ未踏(私が)の鋸岳が眼前にあり鹿窓も元データを拡大すれば確認できる。
ここは角兵衛沢からか?甲斐駒からの縦走か?考える所でちょっと危険な場所です。
開通記念イベントは10時からなので残念。
さあ、北沢峠までの林道歩きは約2時間。
1パーティー3人組は丹渓新道から途中幕営で仙丈ヶ岳を狙いますので取り付きの階段から尾根へ登って行きました。
このメンバーには山の大先輩で私も何度か読んだ「山岳気象入門」の著者で気象と登山のスペシャリストの○○さんもいます。
この大先輩方とは下山バスや仙流荘のお風呂も一緒になり色々な話を聞かせていただきました、初日の入山者(20名)は、天候を読み何とか都合をつけて来た人でご褒美に素晴らしい景色や雪の状態を得ることができたのでしょうと言ってくれました。大先輩も天候を読み3回目にしてやっとこのルートから登頂できたと下山後喜んでいました。
歌宿からは林道整備中で6/15に全線開通となります。
途中凍った道に注意しながら
11時前に北沢峠着。
登山者でこの時間ここにいるのは私だけです、例年より雪が多い。
幕営場所はさらに10分程先「北沢駒仙小屋」へ。
北沢駒仙小屋までは何度か通った道なので迷いはしませんが、新しいトレースはまったくありません。
11時頃、北沢駒仙小屋着。
まだ小屋番さんもいないので(まだ小屋明けしていない)ザックを下ろし、スコップを取り出し30cm程掘り下げ幕場を作りテントを設営。
予定の栗沢山への取り付きを探すが、雪が多く取り付ける状態ではないので2時間程、軽く食事をしまったりする。
仙丈へのルートは事前の山情報で入っているのを見つけたが、甲斐駒の記録は見つける事ができなかったのでルート状況確認に30分程入ってみる。
結局、この日は6張り程度となる。
隣に設営したおじさんにスコップを貸してあげたら、お礼に黒ラベルを。その後はつまみを出し山談義。
このおじさん私より早く仙流荘に見えた方で、昨日乗鞍を三本滝から登りそれからここへ来たとの事。
3月一杯で退職し当分は山三昧をしているハイカラなおじさんでコペンに乗っている。
夜半、雷の轟音が3度程鳴る。
深夜に三脚を取り出し、星空撮影するもピント無限大設定をミスり珍品のボケた星空が撮影。
完全に失敗だ、レンズも18-135mmのレンズではダメで明るい広角レンズがいる。
夜はフリースパンツを着込むがまだ寒い。枕にしているもう一つのシュラフとでダブルシュラフにすべきだった。
■2014.04.26 ニンニク入りチキンラーメンとじゃがりこサラダで朝食とし、5:15分アイゼンを装着して出発。
メインルート合流(2合目)までは赤リボンを巡る樹林帯トラバースルート。
合流後は尾根ルートとなりこんな感じ。
森林限界前にジャケットを着込み、ピッケルを出す。
小仙丈までは固めのクラスと斜面の登高で登り安いが滑ると止まり難い。
先行者は数名。
ザックから何か取り出している若者が何か落とした・・・・
スーと斜面を勢いよく谷底へ落ちて行く。
少し前に雪が振り、モナカ雪を心配したがそれもなく、程よくクラストしており快調に登れる。
8:26 小仙丈ヶ岳
純白の南アルプスの女王
「白無垢の仙丈ヶ岳」
綺麗だ。
山頂までは雪陵を行く。
広大な「大仙丈沢カール」
雪陵に見たことのある足跡を発見しキョロキョロすると。
いました雷鳥、若いオスの雷鳥です。
目の上が赤いのがオス。
春霞で遠くの山は少し霞んでいるが、ここ仙丈だけは真っ白です。
仙丈は雪が多い(気象スペシャリスト様から聞きました)
振り向けば、東駒ヶ岳(甲斐駒ヶ岳)、摩利支天、栗沢山、アサヨ峰。
鳳凰三山(地蔵、観音、薬師)、前に高嶺。
9:52 仙丈ヶ岳。(大仙丈方面)
馬の背方面を下山する大先輩3名。
「北岳」と日本標高第三位になった「間ノ岳」
国土地理院が初の標高変更、間ノ岳が奥穂高岳に並んで3位タイとなった。
この稜線の縦走も楽しかった。(白峰三山縦走)
北岳。
甲斐駒ヶ岳とナイフリッジ。
岩に張り付く氷でエビの尻尾が溶けて凍ったもの。
水分補給で少し・・・・
小仙丈からの下山で雪が腐り初める。
樹林帯でも一ヶ所ヤセ尾根通過があり慎重に行く。
後はズブズブ地獄で片足が股間まで潜る事もある、厄介な下山。この時間に山頂に向かう人がいるがよっぽど体力に自身なければこの時間からでは無理だろう。昨日は夜が良く冷え雪の状態は最高で早朝から登る事ができたが、今後来られる方は4:30より前に出る必要がある。
本日の行動中はチョコバー1本と800mlの水分だけでは後半エネルギー切れに。
食料はまだ他にSOYJOYを4-5本など持参しているので食べるだけが食べたくない。
下山後はようやく営業を初めた小屋で、生ビール大・ポカリスエット・おでんを注文。
ビールが腸にまで一気に染み込む、またここの「おでん」○沢小屋より格段に美味しい。
ここで話し込んだ女性に体調不良で無理して登頂せずとも来年くればその時は倍楽しいなどと酔っ払いが説教する(俺です)
山は逃げない。
ここで2時間程、酔っ払いが居座る。
今日は賑やかです、GW初日ですから。
隣のおじさんと情報交換、仙水峠から駒津峰までは夏道が出ており、仙水峠までのゴーロも出ている。
仙丈から見た甲斐駒も雪が少なく雪と岩のミックスと言えば聞こえも良いが、要するに夏道が一杯出ているだけの状態らしい。
やっぱりこの時期の甲斐駒は黒戸尾根からか・・・・
夕食は早ゆでパスタに混ぜるだけシリーズの明太に濃厚トマトスープで美味しい。
今後これは定番とする。
昨日寒かったので今日はシュラフをダブルにしたが像足などもあり寝汗を掻くほどに。
■2014.04.27 本日予定の甲斐駒は止め、写真を撮りながらのゆっくり林道歩きとする。
昼からは雲が広がり下り坂なので歌宿発10:15とする。
昨日よりは冷えなかったがテントはバリバリに凍っている、フライを数回束ね上下に振り回すと8割方氷は取れる。
竹ペグは掘り起こせないので麻縄のところで切る。
回収困難な場合を想定し竹と麻縄で作ってある。
7:30 ここを後にする、テント数は20-25張り。
サルオガセ(別名:霧藻)水分と光合成だけで成長、まるで仙人のようです。
シラビソの松ぼっくり?
道路脇残雪の中はちょっとしたタイムマシン。雪解けで出てきます。
カーブミラーの自分撮り。
今回デジイチと三脚と見にくいですが胸の前にカメラ専用バックを下げています。
重荷での持ち上げ時間が短いので色々持ってきてます。
これは何でしょう?
林道バスが通るための道を切り開く力持ち。
いたいた
日本カモシカ。
ガン見して動きません、いつもです。
林道から甲斐駒ヶ岳。
南アルプス国立公園(仙丈岳、東駒ヶ岳、鋸岳)伊那地方の人は西に見える木曽駒ヶ岳を西駒、東に見える甲斐駒ヶ岳を東駒と呼びます。
9:30 歌宿着
この自然が永遠なることを。
10:15 戸台行きのバスに乗る。
天気図と睨めっこし決めた日程で人が少なく自分だけの稜線・山頂を満喫できた最高の山行。
出会う登山者も強者ばかりで山談義は尽きなく酒はうまく景色も良い。
さあ次は何処へ行こう?
■2014.04.25 南アルプス林道バス開通日始発に合わせて自宅を出発と言うより高速の深夜割引30%の時間帯に高速に乗ると始発の時間前に仙流荘に到着する。
登山者らしき車は私が2台目で出発時間までおにぎり朝食。
8:05 開通日始発のバスが出発する、某テレビ局の撮影でインタビューを
Q:「南アルプスの何処がいいですか?」
A:「静かで山が深い事です」
今年初めての乗車は1パーティー3名と単独が私を含めて2名、渓流釣師が1名の計6名が乗車する。
林道バスから記念品が(仙流荘無料入浴券、林道バスコースターなど)
ここに来るのは今回で4回目・・・まだまだ。
今年6月で南アルプスが国立公園に指定されて50周年です(私が小学1年生の時ですな)
仙流荘で今年初めてのバスを待つ。(以下画像は全てクリックすれば拡大表示します)
バスも新しくなっている、前回ここを利用したのは2011年9月の早川尾根縦走。
8:40 歌宿着。
まだ未踏(私が)の鋸岳が眼前にあり鹿窓も元データを拡大すれば確認できる。
ここは角兵衛沢からか?甲斐駒からの縦走か?考える所でちょっと危険な場所です。
開通記念イベントは10時からなので残念。
さあ、北沢峠までの林道歩きは約2時間。
1パーティー3人組は丹渓新道から途中幕営で仙丈ヶ岳を狙いますので取り付きの階段から尾根へ登って行きました。
このメンバーには山の大先輩で私も何度か読んだ「山岳気象入門」の著者で気象と登山のスペシャリストの○○さんもいます。
この大先輩方とは下山バスや仙流荘のお風呂も一緒になり色々な話を聞かせていただきました、初日の入山者(20名)は、天候を読み何とか都合をつけて来た人でご褒美に素晴らしい景色や雪の状態を得ることができたのでしょうと言ってくれました。大先輩も天候を読み3回目にしてやっとこのルートから登頂できたと下山後喜んでいました。
歌宿からは林道整備中で6/15に全線開通となります。
途中凍った道に注意しながら
11時前に北沢峠着。
登山者でこの時間ここにいるのは私だけです、例年より雪が多い。
幕営場所はさらに10分程先「北沢駒仙小屋」へ。
北沢駒仙小屋までは何度か通った道なので迷いはしませんが、新しいトレースはまったくありません。
11時頃、北沢駒仙小屋着。
まだ小屋番さんもいないので(まだ小屋明けしていない)ザックを下ろし、スコップを取り出し30cm程掘り下げ幕場を作りテントを設営。
予定の栗沢山への取り付きを探すが、雪が多く取り付ける状態ではないので2時間程、軽く食事をしまったりする。
仙丈へのルートは事前の山情報で入っているのを見つけたが、甲斐駒の記録は見つける事ができなかったのでルート状況確認に30分程入ってみる。
結局、この日は6張り程度となる。
隣に設営したおじさんにスコップを貸してあげたら、お礼に黒ラベルを。その後はつまみを出し山談義。
このおじさん私より早く仙流荘に見えた方で、昨日乗鞍を三本滝から登りそれからここへ来たとの事。
3月一杯で退職し当分は山三昧をしているハイカラなおじさんでコペンに乗っている。
夜半、雷の轟音が3度程鳴る。
深夜に三脚を取り出し、星空撮影するもピント無限大設定をミスり珍品のボケた星空が撮影。
完全に失敗だ、レンズも18-135mmのレンズではダメで明るい広角レンズがいる。
夜はフリースパンツを着込むがまだ寒い。枕にしているもう一つのシュラフとでダブルシュラフにすべきだった。
■2014.04.26 ニンニク入りチキンラーメンとじゃがりこサラダで朝食とし、5:15分アイゼンを装着して出発。
メインルート合流(2合目)までは赤リボンを巡る樹林帯トラバースルート。
合流後は尾根ルートとなりこんな感じ。
森林限界前にジャケットを着込み、ピッケルを出す。
小仙丈までは固めのクラスと斜面の登高で登り安いが滑ると止まり難い。
先行者は数名。
ザックから何か取り出している若者が何か落とした・・・・
スーと斜面を勢いよく谷底へ落ちて行く。
少し前に雪が振り、モナカ雪を心配したがそれもなく、程よくクラストしており快調に登れる。
8:26 小仙丈ヶ岳
純白の南アルプスの女王
「白無垢の仙丈ヶ岳」
綺麗だ。
山頂までは雪陵を行く。
広大な「大仙丈沢カール」
雪陵に見たことのある足跡を発見しキョロキョロすると。
いました雷鳥、若いオスの雷鳥です。
目の上が赤いのがオス。
春霞で遠くの山は少し霞んでいるが、ここ仙丈だけは真っ白です。
仙丈は雪が多い(気象スペシャリスト様から聞きました)
振り向けば、東駒ヶ岳(甲斐駒ヶ岳)、摩利支天、栗沢山、アサヨ峰。
鳳凰三山(地蔵、観音、薬師)、前に高嶺。
9:52 仙丈ヶ岳。(大仙丈方面)
馬の背方面を下山する大先輩3名。
「北岳」と日本標高第三位になった「間ノ岳」
国土地理院が初の標高変更、間ノ岳が奥穂高岳に並んで3位タイとなった。
この稜線の縦走も楽しかった。(白峰三山縦走)
北岳。
甲斐駒ヶ岳とナイフリッジ。
岩に張り付く氷でエビの尻尾が溶けて凍ったもの。
水分補給で少し・・・・
小仙丈からの下山で雪が腐り初める。
樹林帯でも一ヶ所ヤセ尾根通過があり慎重に行く。
後はズブズブ地獄で片足が股間まで潜る事もある、厄介な下山。この時間に山頂に向かう人がいるがよっぽど体力に自身なければこの時間からでは無理だろう。昨日は夜が良く冷え雪の状態は最高で早朝から登る事ができたが、今後来られる方は4:30より前に出る必要がある。
本日の行動中はチョコバー1本と800mlの水分だけでは後半エネルギー切れに。
食料はまだ他にSOYJOYを4-5本など持参しているので食べるだけが食べたくない。
下山後はようやく営業を初めた小屋で、生ビール大・ポカリスエット・おでんを注文。
ビールが腸にまで一気に染み込む、またここの「おでん」○沢小屋より格段に美味しい。
ここで話し込んだ女性に体調不良で無理して登頂せずとも来年くればその時は倍楽しいなどと酔っ払いが説教する(俺です)
山は逃げない。
ここで2時間程、酔っ払いが居座る。
今日は賑やかです、GW初日ですから。
隣のおじさんと情報交換、仙水峠から駒津峰までは夏道が出ており、仙水峠までのゴーロも出ている。
仙丈から見た甲斐駒も雪が少なく雪と岩のミックスと言えば聞こえも良いが、要するに夏道が一杯出ているだけの状態らしい。
やっぱりこの時期の甲斐駒は黒戸尾根からか・・・・
夕食は早ゆでパスタに混ぜるだけシリーズの明太に濃厚トマトスープで美味しい。
今後これは定番とする。
昨日寒かったので今日はシュラフをダブルにしたが像足などもあり寝汗を掻くほどに。
■2014.04.27 本日予定の甲斐駒は止め、写真を撮りながらのゆっくり林道歩きとする。
昼からは雲が広がり下り坂なので歌宿発10:15とする。
昨日よりは冷えなかったがテントはバリバリに凍っている、フライを数回束ね上下に振り回すと8割方氷は取れる。
竹ペグは掘り起こせないので麻縄のところで切る。
回収困難な場合を想定し竹と麻縄で作ってある。
7:30 ここを後にする、テント数は20-25張り。
サルオガセ(別名:霧藻)水分と光合成だけで成長、まるで仙人のようです。
シラビソの松ぼっくり?
道路脇残雪の中はちょっとしたタイムマシン。雪解けで出てきます。
カーブミラーの自分撮り。
今回デジイチと三脚と見にくいですが胸の前にカメラ専用バックを下げています。
重荷での持ち上げ時間が短いので色々持ってきてます。
これは何でしょう?
林道バスが通るための道を切り開く力持ち。
いたいた
日本カモシカ。
ガン見して動きません、いつもです。
林道から甲斐駒ヶ岳。
南アルプス国立公園(仙丈岳、東駒ヶ岳、鋸岳)伊那地方の人は西に見える木曽駒ヶ岳を西駒、東に見える甲斐駒ヶ岳を東駒と呼びます。
9:30 歌宿着
この自然が永遠なることを。
10:15 戸台行きのバスに乗る。
天気図と睨めっこし決めた日程で人が少なく自分だけの稜線・山頂を満喫できた最高の山行。
出会う登山者も強者ばかりで山談義は尽きなく酒はうまく景色も良い。
さあ次は何処へ行こう?