トドクロちゃんと山登り

自然が好きで日本アルプスと近郊の山登り。
高山植物や四季折々の花を愛で。
史跡・歴史・ドライブがすきな自由人です。

秋の旅行 1/2(白川郷、天生湿原、飛騨古川・・・さくら、君の名は。)

2016年10月30日 | データ
10月にトドクロちゃんと旅行でもと・・・・

まだサラリーマンなので行程は一泊二日。
山だともっと行くのに!!

行く先は飛騨方面へ。
またー!!

神の声を無視して早速情報を検索開始。

まずは飛騨古川のサイトを検索、サイト上で映画「君の名は。」を知ったのが9月上旬。
面白そうなストーリーなのでまず書籍を買い求め読んでみる。
面白かったので映像でも見たくなり9月末に映画館へ足を運ぶ。
どうせ行くので少しロケ地でも行って見るかで・・・

※今回の楽しみは、
・自然満喫(紅葉、景色)
・マイナスイオン(トレッキング、散策)
・歴史探訪(古い町並み、神社仏閣、地方の歴史)
にロケ地巡り、NHK朝ドラ:「さくら」、映画「君の名は。」がプラスされた。

宿泊地は流葉で予約。
天候や気分により「新穂高」や「上高地」更には「松本」や「木曽路」へも変化しやすい拠点として選んだ。

数日前から準備を開始。
今回のドライブ音楽はBON JOVI」や「U2」、借りたCDを車のナビに喰わす。




また子供の遠足のようにお菓子や飲み物なども購入。

■旅行初日 2016.10.22
寝た振りトドクロちゃんを早起きおじさんが起こし4:45に自宅からGO。
猫の世話や洗濯は子供達に任せ・・・・。

6時半頃に世界遺産「白川郷」到着。
以前散策しているので合掌造り集落へは寄らず、その集落を一望できる絶好の場所「荻町城跡展望台」へ。
※荻町城は、約400年前、室町8代将軍足利義政の命令で信州松代から白川郷へ進出した、内ケ島為氏の家臣山下氏勝の居城

荻町城跡を散策し展望台から撮影


R360で天生峠を目指すが途中にも合掌造りの家がある。
立派な「天生中滝」

紅葉に彩られた途中から「白山」が見える。

8:30 天生峠。
トレッキング準備をし森林環境整備推進協力金(500円)を払い歩き出す。
コースは登山口→天生湿原→カラ谷→カツラ門→木平湿原→天生湿原→登山口の周回。

天生県立自然公園は高層湿原、ブナ原生林、深淵な渓谷など雄大な自然を体感できる。
この時期は「秋色に染められた自然林」が綺麗ですね。
また、花季では多くの高山植物が咲き乱れる事でも知られています。

落ち葉道 熊鈴鳴らし 踏みしめる。

1000m-1300mが良い感じ。

花季は賑やかな天生湿原。

それを紅葉が囲む。

夏は過ぎ。

木々は雪を待ち構える。

ブナの巨木が多く、カツラの紅葉からは甘〜い、香りがします。少しキャラメルみないな。

もう少し青空が欲しい。

赤に紅葉する木々が多いので黄色も・・・・。

ここが「カツラ門」。

渓流沿いのカツラ谷。
自然のパッチワーク。

籾糠山まで40分なので行ってみたくなりますが・・・・

木平分岐からは少し標高をあげ尾根道となります。
植生もかわり笹原の中に巨木が点在。風の影響は受けないようです。

この時期の木平湿原は水もなく見るべきものがありません。

見事です。
数名とすれ違っただけです。

天生湿原まで戻ってきました。
綺麗な紅葉を撮っています。

ツルリンドウが頑張っています。

登山口に近くなること登山道整備の荷物を持ったおじさんとすれ違う、協力金はこのように使われています。

登山口までは3時間チョットかかりました。

峠を東側に降り飛騨側へ。

飛騨古川の駅前駐車場へ車を止め、そば祭り会場へ向かいます。
JRを超す陸橋から

JR飛驒古川駅で、作品のシーンと同じ構図の写真。
聖地巡礼の若者に交じりおじさんが一人・・・・・

映画の絵

「君の名は。」予告


飛騨古川は今日明日と「そば祭り」
昼食にかけそばを。

飛騨の匠文化館
で匠の技術を知る。

起し太鼓・酒蔵など街並み散策。

瀬戸川と白壁土蔵街

これも

「雲」は飛騨の大工さんの紋章のようなもの

さくらのロケ地の「三嶋和ろうそく店」へ

※NHK連続ドラマ小説 今世紀の全話平均視聴率ランキング
1位 『あさが来た』 15年度後期 波瑠主演 23.5%
2位 『さくら』 02年度前期 高野志穂主演 23.3%

この『さくら』の主人公が下宿したのが「三嶋和ろうそく店」。

御主人の親切な説明を聞く

我が家の法事用に和ろうそくを購入。


散策中に純米吟醸の「家伝手作り『蓬莱』」をゲット。

今、これを飲みながらブログを書いている。

飛騨古川を後にして本日のお宿へ向かう。


秋の旅行 1/2(白川郷、天生湿原、飛騨古川・・・さくら、君の名は。)
秋の旅行 2/2(神岡城、レールマウンテン、安国寺、飛騨一宮水無神社)

秋の旅行 2/2(神岡城、レールマウンテン、安国寺、飛騨一宮水無神社)

2016年10月30日 | データ
■2016.10.23 朝食までの間に付近を散策、流葉スキー場は直ぐそこ。
若かりし頃、高速も通ってなくR41を走り流葉スキー場を目指すのは大変で尽いぞや来ることができませんでした。6年ほど前に折立から山行(黒部五郎岳、薬師岳)帰りに立ち寄ったことはあります。

朝食に朴葉味噌が・・・・小鉢も多く美味しく、ボリュームも満点です。
早目にチェックアウトし神岡町を目指します。

高原郷土館(神岡城)
越中国への侵攻拠点とし、永禄7年(1564年)に武田信玄の命令で江馬時盛が築城、高原諏訪城の支城となる。天正13年(1585年)の金森長近に攻められ、その家臣・山田小十郎が城代となるやがて取り壊される。昭和45年に三井金属鉱業神岡鉱業所の創業100周年記念として、模擬天守と模擬城門が建築され神岡町のシンボルとなっている。

天守閣からの景色。

神岡鉱山から鉱毒水が高原川から下流の神通川に流入し、イタイイタイ病が過去に発生した。

日本最大の立達磨。三井金属鉱業神岡鉱山から産出された銅鉱を使用して建立。

郷土館前のもみじ。

有史有魂。

旧松葉家

鉱山資料館
神岡鉱山は亜鉛・鉛・銀鉱山で一時は東洋一の鉱山として栄えたが2001年6月に鉱石の採掘を中止した。
そして神岡鉱山が残したもの「スーパーカミオカンデ」がある。

道の駅 スカイドーム神岡内にあるスカイドーム体験施設。


何度か電話し予約キャンセルを確認・・・・・

まあ行ってみるか!!!

再度受付で確認し10時発のキャンセルが1組・・・お!ラッキー

神岡鉱山が残したもの「レールマウンテンバイク Gattan Go!!」


私たちの車両、ハイブリッド車。
この車両は最大5人まで乗れるそうです。

片道3kmで折り返し往復6kmとなります。

この坂を下ればスタートです。
Gattan Go!!

旧神岡鉄道の廃線を走る。
線路脇のコスモスが綺麗だ。

2004年、営業収益の8割を占めた神岡鉱山からの貨物輸送がトラック輸送へと切り替えられ、当時の職員たちの努力も虚しく、廃線の日を迎えた。

ところが彼らは凄かった。
地元の有志(当時の神岡鉄道協力会)らが、アイディアを集結し自分たちの手で作った「乗って楽しい」乗り物。

その名も「レールマウンテンバイク」

これイケてる。すごく楽しい。o(^-^)o
自分達が漕ぎ車輪に動力を伝え、線路を走るガタンゴトン、ガタンゴトン、ガタンゴトン。

ハイブリッドなので楽ちんです。

行きも帰りも同じ線路を走るので10組程度は20m間隔で同じ方向へ走ります。

折り返し駅「神岡鉱山前」で係の人が車両の向きを変えます。

係の人が使う専用の「スーパーカー仕様」・・・スーパーカブ×2

最初は先ほど最後尾だったあの車両?
リムジンだ。

自撮り棒のカップルに自分のヘルメット持ち込みの同年代の夫婦。
私たちが最後尾です。

トンネルが数カ所あり手が凍えるほど寒い。
自転車はオートライトです。

写真はスタート時点で係の人が撮影してくれます、それを印刷し後で購入。

これが1台しかないリムジン仕様のGattan Go。
コタツです、中に湯たんぽが入っています。
この手作り感も良い。
他にもサイドカー付きの物もあり、殆どすべての要求に答える事ができます。

素晴らしい。

廃線を迎えた田舎町の遊びゴコロの町おこし。
鉱山の町ならではの「モノづくりの精神」に溢れた鉄工所が設計図を引き、試行錯誤の末に完成したのがレールマウンテンバイク。

そしてこれが彼らの勲章です。
平成24年度 第11回 日本鉄道賞「蘇ったレール」特別賞 受賞
平成24年度 第1回 スポーツ振興賞「スポーツとまちづくり賞 日本商工会議所奨励賞」受賞
平成25年度 第14回 中部の未来創造大賞「大賞」受賞
平成25年度 第9回 JTB交流文化賞「最優秀賞」受賞
平成25年度 第31回 地域づくり「総務大臣賞」(団体の部)受賞
平成25年度 飛騨市合併10周年特別功労者表彰


ここからはお寺や神社に寄りR41経由でゆっくり小牧北ICを目指す。

飛騨唯一の国宝建造物 安国寺経蔵
応永15年(1408年)建立された唐様素木造りの簡素な建物。欄間は波形連子の質素なかざり
日本の数少ない国宝経蔵(法隆寺経蔵、唐招提寺経蔵、安国寺経蔵)のひとつです。

飛驒一宮水無神社

ともに大原騒動に関係する。
大原騒動とは、江戸時代に飛騨国で発生した大規模な百姓一揆である。 1771年から18年間にわたり騒動が発生した。 正確には、明和騒動、安永騒動、天明騒動の三つに分けられるが、その時の飛騨郡代の名をとり、大原騒動と総称する。

当初心配した天候の崩れもなく楽しい2日間でした。


秋の旅行 1/2(白川郷、天生湿原、飛騨古川・・・さくら、君の名は。
秋の旅行 2/2(神岡城、レールマウンテン、安国寺、飛騨一宮水無神社)

久し振りに恵那山へ(神坂ルート)

2016年10月08日 | データ
■2016.10.07 休暇を取り、今季初の紅葉登山へ。場所は中央アルプスの南側にある恵那山(2,191m)。
恵那山は山頂からの眺望は恵まれていないので途中眺望の良い神坂ルートで登る事に。
8年前も同じルートで登っている、この時景色や紅葉が良かった事を覚えている、はたして今回はいかに。

自宅を3時15分に出発、深夜割引を利かし高速を走り豊田松平ICで出る。
後はR153→R257→R363→R19

6:00 神坂峠の登山者用駐車場へ到着。

6:10 登山口。登山届はここには無い(峠まで来る途中に有り)

縦走路なんですね。

千両山。
本日のルートが見えますね。
尾根ルートです。

07:26 大判山(1695m)
ここで景色を見ながら休憩。仙台から遠征してきた登山者と少し話を。

残念ながら1600m-1700mの紅葉はまだまだ
少ない紅葉(秋)を拾いながら。

これも

一番の登りが終わると恵那山前宮ルート分岐
ウェストンの登った古の前宮ルートも何時か登ってみたい。

この付近はツツジの紅葉が多い。

もうすぐですね。

四乃宮社の横から展望できる場所へ
雲海から顔を覗かす。

中央アルプス。

御嶽山も。

山頂の紅葉。

恵那神社本社のあなたは誰?

恵那山山頂です。

阿智7サミットの山頂標識。

※阿智7サミット(恵那山、富士見台高原、南沢山、高鳥屋山、蛇峠山、大川入山、網掛山)


櫓から

避難小屋裏の岩で軽く食事をしながら仙台からの登山者と山話

ガスが掛り出したので山頂を後にします。

今日は貸し切りと思いきや、下山時に10名程度とすれ違う。

楓の紅葉はまだです。

頑張っている楓でもこんな。
13:07 神坂峠着。


恵那山山頂近くには恵那神宮本社(奥宮)と摂社6の7つの社がある。
今回は以下の6社を見つける事が出来た。
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ニ乃宮社:劍社(天一箇命)
三乃宮社:神明社(天照大神、豊受姫大神)
四乃宮社:熊野社(速玉男命)
五乃宮社:富士社(木花咲開姫大神)
六乃宮社:葛城社(一言主大神)
恵那神社本社[奥宮]( 伊弉諾命、伊弉冊命)
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残念ながら一宮社(猿田彦大神)だけは前宮ルートにあるのでお参りは出来なかった。

以下に恵那神社の由緒を転記する。

※恵那神社(由緒)
式内社。社の古さを物語るように拝殿前には、樹齢推定千年と言われる夫婦杉(県指定重要天然記念物)が雄々しく並び樹勢今なお盛んです。太古天照大神の胞衣(えな)へその緒を納められた事から恵那と銘名されたと伝わり、この山の周辺地域を恵那市、近くの観光地恵那峡、中央自動車道恵那山トンネルなどの名称は全てこの恵那に由来する。
近くに血洗池、血洗神社があり、天照大神の胞衣を洗われたところからこの名が付けられた池の跡に腰掛け岩もあり、大神をお産みになり安気になって腰掛けられ、以来この地を安気村と名付けられ、後年阿木となった。更に恵那山麓の神坂地区に湯舟沢と称する谷が有り、この沢で天照大神の産湯をお使いになったので、この名が付けられたと言われます。
爾来、安産、子授け、初宮詣、家内安全に御神徳が高い神社です。
古くは信濃国木曽郡全域も氏子であり、木曽義仲が旗揚げの際、戦勝祈願を恵那神社で行った時の祈願詞も保存されています。

やっぱり前宮ルート行くしかないですね。

※神坂峠(東山道)は
東山道第一の難所として知られ、荒ぶる神の坐す峠として「神の御坂」と呼ばれた。神坂峠は、急峻で距離も長かったため、峠を越えられずに途中で死亡する者や、盗賊が出ては旅人を襲ったとの記録が、いろいろな古典(日本書紀、万葉集など)に書かれている。



馬籠宿の峠の集落を抜けたあたりに江戸時代の滑稽本の作者・十返舎一九の狂歌碑がある。

「渋皮の剥(む)けし女は見えねども 栗のこはめしここの名物」

と言うことで昼食は馬篭宿で「栗のこはめし」と「かけそば」の特別セットを注文し美味しく頂く。


そして木曽義仲菊姫の墓「五輪の塔」を探し見つける。
木曽義仲の妹、菊姫がこの地で没し、その供養のために建てられたのではないかという話が伝えられています。

そして食後に温泉へ

近くの「クアリゾート湯舟沢」へ
サウナにも入りゆっくり疲れを癒し帰路に着く。

期待した紅葉が時期が少し速かったり色づきが悪かったりしたが、山登り自体は静で眺望も良くゆったり登れた。
下山後の楽しみも多くまだまだ見所は沢山ある、次回は馬籠宿~妻籠宿までハイキングで訪れてみたい。

■コースタイム(山行:6時間11分、休憩:47分、合計:6時間58分)
神坂峠06:10→07:26大判山→09:33恵那山10:36→11:54大判山→13:07神坂峠