大河ドラマ 鎌倉殿の13人 は木曽義仲の行。木曽路が好きで年間を通して通うが訪れた先で義仲由来の場所は多い。
そこで以前書いた木曽義仲関係の記事を再掲示する。
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旧日義村の頃に「義仲館」を訪れたり、紅葉の「巴ヶ淵」を写真に撮ったり、中央アルプスの「力水」では水を汲んだり、強風の「木曽殿越」を越えたりで色々、木曽義仲の奇跡が残る場所を訪れている。
大体の足跡は知っており私も好きな武将である。
そこで読みやすいこの本を借り読み始めた。
「巴御前」
お堅い歴史書ではないのでスラスラと読める物語で一気に読めてしまった。
ただ、歴史上ではどうかを知るために「平家物語」本を2冊借り「90分でわかる平家物語」を先に読み出した。
平清盛、平・・、平・・、源義家、源頼朝、源・・、など登場人物が多いが系図や個別の人物像が書かれており読みやすくなっている。
これで概要を知りもう一冊の「平家物語」を読み始める。
祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響あり
ぎおんしょうじゃのかねのこえ しょぎょうむじょうのひびきあり
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす
さらそうじゅのはなのいろ じょうしゃひっすいのことわりをあらわす
驕れる者久しからず ただ春の夜の夢の如し
おごれるものひさしからず ただはるのよのゆめのごとし
猛き人もついには滅びぬ ひとへに風の前の塵に同じ。
たけきひともついにはほろびぬ ひとえにかぜのまえのちりにおなじ
・・・・・
とは、「平家物語」の有名な条である。
何故か最初の部分は聞いたことがある。
(訳)釈迦が説法をした天竺の祇園寺の鐘の音には、この世の全てのものが消滅流転すると言う真理を 告げる響きがある。釈迦が入滅したときにその死を悲しんで、俄かに白色に変わり、枯れてしまったという 沙羅双樹の花の色は、どれほど栄えたものでも必ず衰える時が来るという、理をあらわしている。
力を誇っている人も永遠という事はなく、それは春の短い夜の儚い夢のようなものである。 勇を奮う者も最後には滅びてしまう。それはただ、風の前であっけないく吹き飛んでしまう 塵の存在と同じである。
ご存知「平家物語」は琵琶法師により語らて広まる。
平家の栄華と没落を描いた軍記物で平安時代に台頭した武士(平家)の栄枯盛衰記である。
木曽義仲は不器用で一本気だが人間味あふれ豪快な武将で多くの人が魅力を感じていた。
そして大津で落ちるわけだが、その場所(義仲寺:ぎちゅうじ)で祀られる。
そして・・・・
500年後に一人の俳人が遺言を弟子に残した。
その遺言とは
「私の亡骸は義仲公の側に葬って欲しい」と
その俳人の名は、松尾芭蕉。
ここには木曾義仲と松尾芭蕉の墓が並んでいる。
(芭蕉の門人が詠んだ)
芭蕉の詠んだ義仲についての句は
今回は木曽義仲にスポットを当て読んでみた。
そして「平家物語」をもう少し読み込んで見ることにした。