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【福岡市長選】過去最低投票率で高島氏3選  逃げるが勝ち‼

2018-11-19 18:05:50 | 福岡市政

過去最低の投票率で高島氏が3選を果たした。福岡市長選から一夜が明けて暗澹たる気分だが、市長選の感想を少しだけ述べておきたい。

今回の選挙を一言でいうなら、”逃げるが勝ち”。なぜなら、高島市長は最後まで土俵に上がらなかったから。対戦相手の神谷氏や市民が、いくら公開討論を要請しても無視を貫き(返事もせず)、逃げ通した。その結果、高島市政の問題点は見えないまま、選挙に対する関心も薄れ、史上最悪の投票率となった。高島市長はブログで、28万5435票という史上最多得票をいただいたと誇っているが、全有権者のわずか23%にすぎない。これでは市民から信任されたとは言えない。まして政策論争から逃げるなど、政治家として恥ずべき行為だろう。

一方、神谷氏はブログで、無名の新人として出馬したが、様々な方面から支援があり、選挙戦の中で大きな広がりを感じたと述べている。高島氏の当選と得票については、公開討論に応じないことで作り出した「魔法の数字」であり、納得しないとも。公開討論会は、1対1の選挙で市民にわかりやすく論点を示すことで多くの市民の選挙への関心を高め、市政の問題を一方的な宣伝でなく双方のわかりやすい議論で明らかにするものであり、政治家としての責任から提案したと述べている。これについては、公開討論会を企画した市民団体代表の一人として、私も残念でならない。実現していれば少しは変わっていたと思うが。

ただ、救われたこともある。それは、神谷氏が出馬されたことによって、8年間にわたる高島市政の問題点が公に晒されたこと。しかも、分かり易い。これらは今後の市政運営に関わる問題だけに、その功績は大きい。さすが福岡市政を知り尽くした方だけある。それに対し、厄介なのは高島市長。ロープウエー計画を公約に掲げ(これが高島流)、それが信任されたと思っているからどうにもならない。当選直後の記者会見では、強引に進めないと言っていたが、おそらく計画を加速させるに違いない。すでに市は調査費2千万円をかけ専門家による議論を進めているが、ロープウエーの導入はまだ決まったわけではない。議会でしっかり議論し、市民の意見も聴くべきだ。”私の夢”だか何だか知らないが、空港出資問題の時のような暴走(議会軽視)は許されない。来月11日からはじまる12月議会を注視したい。

ところで、今回、高島市長は公約を正式に公表していない。ポスターにも公約らしきことは書かれていない。あるのは報道記事だけ。8年前、福岡市長選に出馬された木下敏之氏(今は福大教授)もこれには驚いて、当選するとわかっていても公約を広く示して、それに対して審判を受けるという民主主義の基本に則っていないといけないとコメントされている。全く同感である。よもや、ここまで舐められるとは思ってもいなかったが、どれほどの市民がそのことに気付いているのだろう。いやはや、頭の痛い日々は続く。

 

お友達が並ぶ (左から井上貴博衆議院議員・飯盛利康市議・高島氏・麻生太郎氏 写真:高島市長公式ブログより)

 

 

 

安倍首相から電話が入る どこみて仕事してる?(写真:西日本新聞)

  

 

 

有権者は約124万人、棄権した市民は85万人にも上る 無投票数(白票)は過去最高 (福岡市選挙管理委員会資料より)

 

 

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福岡市長選:盛り上がり欠ける論戦 公開討論会なく(毎日新聞2018.11.8) 

 

《関連資料》

福岡市HP。平成30年11月18日執行 福岡市長選挙 投・開票速報(2018.11.18)

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