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福岡市議会名物「〇△議事録」、ついに全国報道!

2019-11-14 17:17:00 | 福岡市政

福岡市にとってこれほど不名誉なことはないだろう。13日付毎日新聞朝刊1面と6面に、福岡市議会・常任委員会の議事録が匿名であることが大きく報じられた。一昨日、匿名議事録のことを書いたばかりだったので驚いたが、毎日新聞社も全国47都道府県と20政令市、それ以外の道府県庁所在地31市の議会に対し、議事録の公開状況のアンケート調査を行っていた。記事を読むと、識者からまだこういう匿名の形が残っているのかと驚きの声が上がっている。当然だろう、これほど異常なことをしているのは福岡市以外にはない。

記事には詳しく書かれていないが、福岡市議会では、前期(改選前)、議会改革調査特別委員会で議事録の発言者名記載について議論が行われた。公開性向上のため、議事録に名前を記載するのは当たり前のことだとまともな意見が出る一方で、自民党や公明党、みらい福岡(現在の福岡令和会)など、名前を載せるのなら発言時間を制限すべきだと主張していた。このやりとりを傍聴していたが、どうして議事録に自分の名前を載せるのに持ち時間制を出すのか理解不能だった。傍聴席からは声が出せないので黙って聞くしかなかったが、自民党などは多くの意見を述べる議員や会派(共産党など)を牽制してこういうことを言い出したものと思われる。というのも、自民党や公明党などは委員会での発言が少ない。(つまり行政の言いなり)それが公になるとまずいと考えたのだろう。

毎日新聞の6面に、福岡市議会ベテラン議員のコメントがある。「実名記載には反対しないが、発言して記録を残すことが目的になってはいけない。記載するなら発言時間にルールを設けるのが条件だ」と。名前はないが、おそらく自民党議員だろう。このコメントに、はぁ?という感じだが、つまりはそういうことだろう。

12月議会(12月10日開会)で、ようやく今期の議会改革調査特別委員会が設置される。ここで議事録の問題も含めた議論が再開される。果たして、議事録はどうなるのか。全国紙でこれほど大々的に取り上げられたのだから、さすがにこのままというわけにはいかないだろう。早稲田大学教授で同マニュフェスト研究所顧問の北川氏も述べておられるが、議員には法的、道義的責任とともに主権者に対して説明責任がある。名前を載せるのは当たり前、あとは市民の声が集まれば事は動くと思うのだが。(近々、この請願署名をはじめます)


11月13日付毎日新聞6面記事

福岡市議会名物、〇△議事録登場!(写真は昨年12月、陥没事故について議論した際の議事録)



《関連記事》

福岡・山形市議会 常任委の議事録40年以上匿名 識者批判「まだ残っているとは」(2019.11.13毎日新聞 )

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《参考資料》

福岡市議会HP




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