内山老師が発明された生命方程式というのがあります。図にされた自己曼画とともに自己のあり方つまり生命の実物をを知る上で重要な意味を持っているものです。
生命方程式は、ご存知の方も多いと思いますが、「自己=1=1/1=2/2=3/3=・・・=一切/一切」です。(分数は/で分母/分子を表示しています)
老師はある時の提唱で笑いながら冗談のように「アインシュタインの方程式は物理の方程式だが、こっちは生命の方程式、こちらの大事、ノーベル賞もの」なんて言われていました。
老師はこの方程式を書物や法話の中でいつも生命の実物を説明する時に使われていました。
私も理解を深める上で大いに役立ちました。
初めはそれで納得していたのですが、いつのころからか老師はあの方程式に加えて1/一切でもあると式の外に付け加えられるようになったのです。
1個体として生きてるのですから1/一切は当然です。
でも、これには違和感を覚えました。1/一切は式になっていません。定理とか方程式というのは、美しくなければならないと思うのです。美しくあるためには1/一切は方程式の中になければなりません。
そこで考えました。私の考えた方程式はこうです。老師の式を変換しただけです。
自己=1=1/1=2/2=3/3=・・・=一切/一切=1/一切✕一切/1」
これで1/一切は式の中に入りました。
華厳経の説く「一即一切 一切即一」ということを表していると思うのです。
1/一切✕一切/1は今なら1/宇宙✕宇宙/1の方がピンと来る人が多いのではないでしょうか。1/宇宙は宇宙全体によって自己は支えられているということ、宇宙/1は自己が宇宙全体を支えているということ、自己を外せば宇宙もなくならざるを得なくなるのですから。