一重の桜はだいぶ散ってしまったが、淀川のサイクリングコースではところどころにある八重桜が満開である。
そんな土手を走っていると、鶯の声がよく聞かれる。雀なら群がって鳴くが鶯は鳴いているのは一匹だけである。
しばらく走ると、また、鶯の声がする。間隔を開けてポツン、ポツンと声がするのである。どうやら、テリトリーを決めて感がする。
「淀河畔 鶯の音や 先々に」
一重の桜はだいぶ散ってしまったが、淀川のサイクリングコースではところどころにある八重桜が満開である。
そんな土手を走っていると、鶯の声がよく聞かれる。雀なら群がって鳴くが鶯は鳴いているのは一匹だけである。
しばらく走ると、また、鶯の声がする。間隔を開けてポツン、ポツンと声がするのである。どうやら、テリトリーを決めて感がする。
「淀河畔 鶯の音や 先々に」
毎年、花見は怪我で入院した時以外、欠かしたことはない。
今年も桜之宮公園へサイクリングで桜見物に出かけた。
私も80歳、来年には日本人の平均寿命に達する。元々丈夫な方でないし、いつ何時どうなるか分からない。
つい先日、7歳下の弟がガンで入院、手術を受けるという出来事があり、切実感が増してきている。
花見ができるのも今年限りなんて思いが頭を過る。いつにも増してじっくりと花を愛でてきた。
帰りに淀川堤防上毛馬の閘門のところにある、与謝蕪村生誕地の句碑のところで一句詠んでみた。
「見納めになるかも 今日の桜かな」
春風や堤長うして家遠し 蕪村
藤井聡太竜王(五冠)と、年間最高勝率争いを繰り広げていた伊藤匠五段が今日の年度最終局に勝利して勝率ランキング1位を獲得した。
成績は 45勝10敗 勝率 0.818
藤井竜王 52勝12敗 勝率 0.813
生まれ年は藤井竜王と同じだが、生まれ月が3月ほど遅く、彼が最年少棋士である。
藤井竜王を応援してきたが、強すぎて応援するまでもなく面白くなくなった。
で、最近では伊藤君を応援していて、今日の対局も伊藤君が負ければ1位は藤井君になってしまうので、伊藤君を応援していた。
終盤近く相手の西尾七段に差をつけられていたが、逆転勝利した。
来年度も彼を活躍を期待したい。
3年前の紀元節にタイトルのような句を詠んだことがある。
4半期毎に退職者の機関紙に投句しているが、なかなか入選しない中で珍しく入選した。
選者が90歳の先生だから、懐古的に選んでもらえたのかも知れない。
今朝も「海道東征」を先程聞いてみたところである。第7章白肩の津上陸の白肩の津とは、東大阪市の日下、孔舎衙、字は違うがくさかと読む地である。(地図参照)
ここは母親の実家が近いところで親戚もあった。母親の実家は大東市だが地名に浜が残っていた。なぜ浜なのか分からなかったが、どうやら海がその地まで広がっていたのだろう。
大阪平野は元は内海であり、河内湖となり、土砂の堆積で平野となったもの、神武東征の折りには浅海であったということである。現状からは考えも及ばない。
「海道東征」は昭和15年(1940年)皇紀二千六百年祝福のために作られた。北原白秋作詩、信時潔作曲、による交声曲で神武天皇東征の神話を題材としている。
https://www.youtube.com/watch?v=8UqGPJA0PHA
今年は皇紀2682年である。西暦に660年加えたものである。そんな古い時代に神武天皇が即位したのか、その後百歳を超える天皇が何人も出てくる、おかしい。
それで神話にしてしまって架空のことにされてしまっている。
私なんかも勝手に国ができたわけではないし、誰かが造ったに違いない、似たようなことがあってそれが神話として残っているのだろうと思っていたが、古代史研究家 長浜浩明氏の説でぐっとその実在性が信じられるようになった。
彼の説は当時春秋暦が用いられていたというのである。春分の日、秋分の日で年が変わり今の1年が2年に数えられていたというのである。天皇の歳も普通の歳になる。
それで換算してみると、神武即位の日はBC70年となるということである。日下まで舟で行くことができる地勢だったという。
まあ、どこの国も建国は神話である。話が盛られたり、盛って受け止められたりしている。新しくできた国のそうであろう。そうでないと国という形は作れない。
その点日本はBC70年にしても国としては世界最古の国である。大事に守っていきたいものである。
前にも紹介したが長浜浩明氏の話を聞いてみられたい。
https://www.youtube.com/watch?v=-qwim83ScRY
https://www.youtube.com/watch?v=IQUJxqCoAjk
https://www.youtube.com/watch?v=yyumrh9Z83s
「悪ガキの団子を狙う 月見かな」
今日は中秋の名月、大阪では雲でよく見えない。薄い雲のところに明かりは見えるがそれだけ。
で、月より団子のエピソード。
もう70年も前の子供の頃、我が家では月見団子を飾る風習はなかったが、当時他所の家の月見団子を盗み取ってもお咎めなしだった。庭には勝手に入れないし、棒の先に釘をつけてついて取るのだが、細工がたいへん。用意しても取れるとは限らない。自分は端から諦めていた。
ところが、たまたま木戸の開いていた家のをパクってきたことがある。そのまま齧ったら全然うまくなかった。タレや砂糖をつけて食べなかればならないのだった。
9月13日に将棋の藤井聡太王位、棋聖が叡王戦の第5局で豊島将之に勝利しタイトルを奪取した。
19歳2月で三冠の最年少記録を更新した。
終盤近く誰もが驚く97桂馬の奇手を指して、豊島叡王も1分将棋の中で対応できず、あっという間に寄せ切ってしまった。
そこで一句。
「天高く 駒音高し 桂馬跳び」
「謝意」
長らく記事更新をしませんでしたが、連日多くの方に閲覧頂きありがとうございました。
「三十八度血が沸騰の暑さかな」
体も年でへたり、クーラーもへたり、厳し~い!!
久しぶりに映画館へ避暑に行こうかな。
「追記」
オリンピック 日本頑張れ!!
夜明け前、就寝中近くで落雷があり音の大きさに驚愕し。て飛び起きた。
今までに聞いた雷鳴で最大級だった。
雷体験で一番のものを思い出したのでちょっと書いてみる。
小学校の3年生の時だから、70年近く前のこと。自宅前の電柱に落雷があって、窓から見るとトランスの油が漏れ出てそれが火を吹いていたのである。
昔のトランスは油が入っていて熱を均等化していたのである。その後、PCBが使われることになるが、今なお廃棄処理が済んでいないようである。
どれだけ燃え続けたか忘れたが、子供の時だから怖い思いをした。作文に書いたら先生に褒められたが、作文で褒められたのはそれだけ。文章下手は今も変わらない。
「雷神に 揺り起こされし 夜明け前」
最近は各地で豪雨の被害が出ている。熱海市のは酷い、どう考えても人災だ。
昨日は大阪も大雨の予報が出ていて、大阪市内まで出かけなければ用事ができて弱ったなと思っていたところ、ちょうど雨が小降りになって助かった。
夕方には路面も乾いたので、サイクリングに出かけた。
帰ってくると、地面に蝶が止まっていて、側を通ると吾輩の周りを纏わりつくように飛び回る。
しばらくすると、また、地面に止まり、じっとしている。アゲハみたいだが羽の模様は白色がはっきりしていて、見たことがなかったので写真撮った。
拡大して撮ればよかったのだが、近寄って撮れるのはあれが限界。すぐに逃げられてしまった。
「蝶々に纏い付かれる雨上がり」
俳句を作ればいつもブログに上げるのであるが、今回は上げるのを忘れていたものである。
4半期に1回、退職者の会の会報に応募していたものが今回入選した。
「緑陰に身を洗われし坐禅かな」
次のような評がついた。
夏の暑い日に緑陰の涼しい座敷で姿勢を正して座り、精神を統一して禅の修行に努めている折から一陣の緑風に身も心も洗われたと言うのだ。さもありなん。
梅雨になると蝸牛の句を思い出す。
「行き先に わが家ありけり 蝸牛」(山岡鉄舟?)
「かたつむり どこで死んでも わが家かな」(小林一茶)
自分がいて自分を中心にして自分の周りに自分の世界が展開していること。
どこへ行っても自分の影のように世界が付いて来るのだが、それを自覚している人は案外少ないのではないのではないかと思う。
皆、元々出来上がった世界があってその中に生れその中で生きて死ぬと考えている考えていて自分の世界だと思っていない。
「行き先に わが家ありけり 蝸牛」は山岡鉄舟の作としているが、どこかで見かけた気がしていてそう思っているだけである。
山岡は禅をやっていた人らしいのでいかにもと思うが、残念ながら確信があるわけではない。ご存じの方がおられたらお教え願いたい。