私は結構落語が好きである。中でも桂枝雀の落語が最高に面白い。最近隣市の市立図書館に出入りするようになり、桂枝雀のCD落語大全全9巻が配備されているのを順に借りて聴いているが、第一巻がなかなか戻って来なくて2ヶ月経ってやっと一昨日借りることができた。
第一巻には「高津の富」ともう一話が入っていたが、この「高津の富」は以前テレビ番組をビデオにとって良く聴いた落語で一番籤の番号までよく覚えていて、籤に当たった男が「子の1365番」を何回も繰り返し確認する場面を思い出してなつかしかった。
「高津の富」は高津神社(大阪市中央区)で行われた富くじのことで落語では一番籤が1千両当たる話になっている。
借りたCDなので今日も聴いていてたが、今日配達された朝日の夕刊を見たら、富くじ発祥の地である瀧安寺(大阪府箕面市)で富くじが復活するとの記事が出ていた。何でも、同寺で430年前(安土桃山時代)から続く正月行事であったが、明治時代に刑法で富くじが禁止され福引に変わっていたそうである。もっともこの寺の富くじは金を当てるのでは商売繁盛の縁起物として渡されたもので、11月に行われる再開の行事には3人に「秘法中の秘法」で祈祷した護符が渡されるそうである。
富くじの落語を聴いていたら、富くじの起源の話、宝くじにでも当たりそうな話になってきた。いや、昔からくじに弱いから自動車に当てられないよう気をつけよう。