一昨日、昨日と2日続けてNHKが、17年前にオウム真理教が起こした地下鉄サリン事件をメインになぜオウムがそんな事件を起こしたのか特集報道していたので、視聴することとした。
私の認識では教団内における死亡事故や殺人事件を隠蔽する中で警察への対抗をエスカレートする中でサリン事件も起こったように思っていたが、麻原はオウム真理教を立ち上げた時点から武力を用いて世界支配を目論んでいたという証言があってびっくりした。
熊本県波野村における教団施設で既に毒ガス散布を計画し製造を始めていたという。
サリン70トンを製造しそれで70億の人間を殺せるという。殺すのが救済でポアというのである。麻原という男の奇想天外な妄想に多くの信者が付き従いあのような事件を起こしてしまう人間の心というのは恐ろしいものを蔵しているものである。
佛教はそもそも外の世界を作り変えるものではなく、自己の内なる世界を変えるものなのである。その辺が分かっていない宗教が多いのが遺憾なところである。
ところでポアは救済だという麻原的な宗教者が過去にいたのは、ご存知だろうか。
日蓮がそうである。四箇格言(念佛無間、禅天魔、真言亡国、律国賊)の如く他宗を非難するだけかと思っていたが、最近、下記のような殺人を指示、教唆するような御書というものを弟子達に発していたことを知った。
また、元寇の時、自分の予言が当たり日本が蒙古に負けることを期待していた。日本が滅びても思い知れば法華経を広めるのに好都合、蒙古は天の使いだというのである。結果は神風が吹いて蒙古軍は全滅、目論見がはずれてその冬病に倒れ翌秋には死んでしまった。
こういうのが佛教者とはとても言えないし、大聖人とか本佛とかいって信仰する人が多くいるのはどうかと思わざるを得ない。
不殺生戒と申すは、是の如き重戒なれども、「法華経の敵になれば、 此れを害するは第一の功徳と説き給う」也。(秋元御書)
建長寺・寿福寺・極楽寺・大仏・長楽寺等の一切の念仏者・禅僧等が 寺塔をば焼きはらいて彼等が頚(くび)を由比ヶ浜にて切らずば、日本国必ず滅ぶべしと申し候了ぬ (撰時抄)
故最明寺入道殿・極楽寺入道殿を無限地獄に堕ちたりと申し、建長寺・寿福寺・極楽寺・長楽寺・大仏等を焼き払へと申し、道隆上人・良観上人の頚(くび)をはねよと申す (種種御振舞御書)
「念仏者・禅宗・律僧等が寺をばやきはらひ、念仏者どもが頚をはねらるべしと申す上、故最明寺・極楽寺の両入道殿を阿鼻地獄に堕ち給ひたりと申すほどの大禍ある身なり」 (光日房御書)