負けず嫌いの私としては、負けない藤井聡太のファンである。
彼の思いもよらない指し手を見るのが一つの楽しみになっている。
昨日は竜王戦の2局目で若手の実力派の増田康宏六段との対戦。十連勝目でそろそろ危ないという懸念が現実のものになって負けてしまった。粘りに粘り逆転のチャンスもあったが、その攻めの筋が見つけられずに力尽きた。今期の竜王挑戦は夢と消えた。
さて、途中で藤井七段が「待った」をしたのでないかという疑惑が持ち上がっている。「待った」は反則、犯せば反則負になる。
駒を指して手を離したら指したことになり、それを剥がして他の手を指し直せば「待った」したことになる。彼は指した後、駒の舛にきちんと納まるようにだろうか、チョンチョンとする癖がある。この癖は藤井七段に限らず多くの棋士に見る癖である。
問題場面(https://imgur.com/xc14lLa)。
私が見ていた時は全然気にならなかったが、それを見て気になった人が多くいたようである。
まあ、藤井七段は結局詰まされて負けているので勝負に関しては問題なしだが、何らかのペナルテーがくだされる可能性があるということである。
元奨励会員アユム氏が見解を述べているがどうなるだろうか。
https://www.youtube.com/watch?v=4LFXpFNTUDA
ひふみんこと加藤一二三九段が対局終了後裁定で反則負けを食らっているという前例がある。いろんなところで話題の主となっているのは面白い。
https://www.youtube.com/watch?v=Fb0EH2clFbk
反則といえば、同じ日にワールドカップのポーランド戦で反則点を怖れて消極プレーでブーイングを受けたのはちょっといただけなかったが、サッカーに興味のない私からすれば、どうせベルギーに負けるのだから、どうでもいい。
「追記」
藤井七段、加藤九段の該当場面のリンクを追加しました。
なお、将棋連盟の対局規定は次のようになっています。反則行為があっても終局までに誰からも指摘、確認が行われなければ反則負けにはならないようです。
反則が後から指摘された場合、ペナルティが課されるかどうか、微妙ですね。規定からは答えが出てきません。
しかし、連盟としても放置できませんから、注意処分でことを収めることになるのではないかと思いますが・・・。
第8条 反則
1. 対局中に反則を犯した対局者は即負け。
2. 両対局者が反則に気がつかずに対局を続行し、終局前に反則行為が確認された場合、反則時点に戻して負け。
4. 終局後は反則行為の有無にかかわらず、投了時の勝敗が優先(投了の優先)。
6. 対局者以外の第三者も反則を指摘できる。 (ここまで抜粋)