呑む気オヤジ/蔵王山麓蓬莱庵便り

訳アリで山暮らしから都会に戻ったオヤジの日記。合唱も映画もドライブも温泉も、たまには俳句も・・・😄

呑む気オヤジの、読む!~「藁の楯」

2013-05-20 | 本の話
藁の楯 (講談社文庫)
クリエーター情報なし
講談社


♪「藁の楯」木内一裕著 講談社文庫

幼い少女の連続惨殺殺人犯清丸。二人目の犠牲者の祖父であり、日本でも指折りの資産家蜷川は、逃走中の清丸に10億円の懸賞金を掛けた。その条件は、清丸を殺害すること。
あらゆる日本人が10億円に目が眩み、清丸を狙い始めた。匿ってくれた知人に殺されそうになった清丸は、身の危険を感じ、福岡県警に自首する。警察庁と警視庁は威信をかけて清丸の東京への護送を、SPと捜査一課の刑事たちに命ずる

斯して、福岡から東京までの大護送作戦がスタートした。金に目が眩んだ一般市民はまだ大したことはない。しかし目が眩んだ訓練されて武装した警察官、機動隊員は始末が悪い。SPの銘苅や白岩は、捜査本部の刑事たちと疑心暗鬼の護送を開始する…。
犯人の清丸が、どうしようもなく嫌な奴でまさに人間の屑。その清丸に護送途中でこれでもかと民間人や警察官関係者が襲ってくる。「なんでこんな最低最悪で人間の屑を、自分の命をかけて守らなければならないのか」と自問自答しながら、護送任務にあたる銘苅たち。

殺人犯を殺したら10億円という設定に、最初のうちちょっと違和感があったが、作者の巧みな筆致によりスラスラ読めた。ミステリーなので、あまりストーリーには触れないけれど、犯人清丸の憎々しい態度、それに腹わたが煮えくり返りながらも誤送の任務を全うしようとするSPや刑事。
伏線にある銘苅の亡き妻への思いに、胸が詰まる。久しぶりに遅読オヤジが2日間で読んだ。
ただ、惜しむらくはラスト。なんで蜷川は心変わりしたの?あの一言で?犯人殺害に10億円というシナリオを書いた人物は何者?なんかよく分からなかった。その辺が読後に腹落ちしないのは残念。
作者の木内氏は、「ビーバップハイスクール」を描いた漫画家で、小説はこの作品が処女作とか。うーん、最初だから詰めの甘さは仕方がないか。

~~~~~~~~~~~~~~~
小説が面白かったので、映画「藁の楯」も観た。主役の大沢たかおや松嶋奈々子が良かったね。
映画の話はまた別途!


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TULIP “The LIVE” 40th memorial ture in Sendai

2013-05-20 | コンサート・LIVE・演劇などの話

TULIPの40周年コンサートを聴きに行った。TULIPといえば、我が青春のど真ん中のバンドだ。
40周年かぁー、メンバーも随分老けたけど、俺たちも歳を取るわけだ。

☆TULIP THE LIVE 40th memorial ture in 仙台
・日時:2013年5月17日(金) 6:30 PM
・場所:仙台サンプラザホール

サンプラザホールには初めて入る。円形で客席とステージが近くて、なかなか良いよ、とは聞いていたが、確かに2000名収容の割にはステージが近く感じる。今回は会社メンバーのお陰で、1F席の真ん中ぐらいだったから、オペラグラスは全く要らなかったが、多分2Fや3F席でもそれほど遠くは感じないだろう。
さぁ開演!TULIPの面々がステージに出てきました。おうおう、みんな相応に老けたなぁー。5年ほど前にそれこそ30数年ぶりで東京でコンサートを聴いたけど、それ以来だ。でも、ステージが近くて、メンバーそれぞれの顔が良く見えていいね。
1曲目は「夏色のおもいで」、姫野クンは相変わらずの姫野クンでした。そして「セプテンバー」懐かしいぃー!この曲、好きなんだよね。ちょっとウルッと来ました。「僕のお嫁さん」、この日一緒に聴いていた(席は別)友人の結婚式でみんなで歌いましたよ。
ポップスでは珍しい?休憩をはさんで、後半は「いとしのEmily」「Blue sky」「青春の影」「虹とスニーカーのころ」、エンディングが「心の旅」
そして2回のたっぷりのアンコール、「銀の指輪」「夢中さ君に」最後は「魔法の黄色い靴」のホール全員での大合唱!
曲目は僕が覚えている限りだし、虹とスニーカー以降の曲はあまり知らないので、曲名の分からないものも多かった。でも適当に古い曲がちりばめられており、とても懐かしかった。やっぱり、ミュージシャンの顔が良く分かる距離で聴けるコンサートは良いなぁ。これでもう少し音響が良ければ、サンプラザホールは言うことなしだ。(ちょっと音が籠ってしまい、ボーカルが聴きとれないこともあったので)
とても楽しく、懐かしさで胸がジンワリと暖まるコンサートでした。

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大昔の高校生の頃、中学時代の仲間とバンドをやっていた。メンバーが作ったオリジナル曲もやり、ビートルズも陽水もかぐや姫もジュリーもやるバンドだったけど、TULIPはみんな好きで、随分やった。テクニック的には決してレベルの高いバンドではなかったが、TULIPだけは評判が良かったっけ。
1970年代前半、仙台の一部の女子高校生には局地的に人気のあったバンドだった。バンド名は「下剋上」(今とな手は笑っちゃうね)。TULIPといえば下剋上、下剋上といえばTULIPでした。(笑)
TULIPは数多ある70年代のフォーク、ニューミュージックバンドの中でも、僕(ら)にとっては今でも特別の存在であります。


ご参考:08年のライブ映像だけど、今回も見た目は皆さんこんな感じでした。







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