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生ごみの水を切って土と混ぜてよく切り返しつづけて、
堆肥化している家庭は、特に庭がある場合に割合多い。
燃えるごみに出せば、濡れた野菜くずなどを大量の燃料をつかって
焼却することになるので、土に還すのは大変よいことだが、
そのようにこさえた堆肥は、肥料としてはあまり振るわないことがある。

なるべく水を切り、空氣とよく混ぜて好氣発酵させるとかなりの熱を発する。
熱が放出されると、その分カロリーが抜けるために
堆肥の養分は減っていく。
最終的には虫もつかないカスとなり、肥料の効果がないのは当然。

ならば、生ごみを水に浸したまま嫌氣発酵させたらどうなるか。
空氣に触れていても酸化(腐敗)するように、
嫌氣発酵=腐敗ではない。
ただし、腐敗させないためにはミネラルが豊富に溶けていることが必要。
落ち葉や枯れ草、野生の果実なら水に浸っていても腐敗はしづらいが
市販の野菜を水に浸けていれば、どろどろと悪臭を発するだろう。
そこに雑草や卵の殻、ヌカ、薄めた海水など混ぜれば
発酵の挙動は変わる。
そのようにして分解(イオン化)が進むと、
乳酸菌、酵母菌、酢酸菌と働いて、酸っぱいものになる。

これをそのまま畑に撒いてしまうと、酸性雨と同じで
土壌微生物が死ぬ。
微生物を助ける酵素と、細かくイオン化した養分が肥料として残ればよいので
酸っぱい堆肥は、水で薄め、卵の殻などを混ぜてひと晩置いてから
使用する。
好氣発酵の完熟堆肥とくらべてちゃんと効くので
逆に やりすぎないようにする。
養分は水に溶けているので、埋めずに撒けばよい。
本当は、糠漬など漬けものをミキサーでジュースにして
薄めて撒いても効果が期待できるが、試したことはない。

また、理想は好氣と嫌氣発酵が共存した状態でつくる安定堆肥で、
水に浸さないがかなり水分量を保った状態の発酵。
容器の底に穴を開けながらも、しょっちゅう水をかけつづけ
切り返しはしない。
今後、それも試していきたいです。



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