ふろしき王子のブログ◎
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先日、近所の川で下駄が片いっぽ流されてしまった。

子どもたちと泳いでいたとき、
ライフジャケットは着ながらも末娘が不安で泣きはじめたので
助けようと下駄履きのまま水をすすんだら、
やや緩んでいた左の鼻緒から、足が抜けてしまった。

すぐに泳いで追えば間に合っただろうが、娘の保護を優先するうちに
下駄はどんぶらことぐんぐん下っていった。

妻に娘を預けてから、浅めの浅川のなかを走るが、
左は裸足のため、底の石が痛くて思うように速度を出せない。

ならば泳ぐほうが速いかと、腹が底に触れそうな深さを、
右手に下駄をはめて潜りすすむが、手のひらでそこをタッチしながらで
遅い。

これはもう、痛くてもツボ押しで体によかろうと
腹をくくって、たまに下駄を左右へバトンして
片足ずつ休めながら、周りをきょろきょろしつつ
100メートルほど先に着いた。

結局見つからなかったので、下駄はどこかに引っかからずに
下流へすすんでしまったようだ。

観念して元の河原にもどるのに、流れに逆らいながら
裸足で石を踏み行くのはつらいため、いったん土手へ上がり
熱い舗装のうえを走って戻った。しかも水着のまま。
ああいくつになろうが、夏休みの思い出はふえていく。

下駄はいずれ多摩川に合流し、
今やとっくに東京湾に浮いているか、
あるいは取水堰などで止まっているのか。
使い古された下駄の片側だけを、誰かが拾って履くというのは
考えづらい。

大雨の増水で流されてきた小さないきものたちの
舟やビートバン代わりに役立っていたら嬉しいけれど。

あの下駄がどんな大冒険を送っているか、
せめて空想してたのしみたい。

いっそ、もう片方も川に流して、どこか南の島で
ふたつが再会して、異国人がつかうという奇蹟にかけようか。

そしてこれを区切りに、机に向かって風呂敷の新しい本を
進めていくとしよう。

裏庭で、
エンマコオロギが鈴をころがしている。

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(火曜日)朝より都心さ出かけたり。
きのう雨多めに降ったあとで涼しい。
赤ちゃんすっぽんは、水槽の植木鉢のかけらの下に、
新居ふつか目を迎えていた。

リュックにしている風呂敷もあらたしく麻のさっくりに
替わり、肩のここちもよし。

ある撮影があり、荷物もそこそこ多いが
行きは朝のげんきを秘めているし、3分の1は飲み水の重さだから
帰りも何とかなるだろう。

きょうはお手伝いに、ある地方都市から親友がいらすって
くださるため、たのしみにしている。

ふだん、準備なき即興で生きているため、流れのある
撮影はときどき、どきどきするが
基本的にいつもやっていることだから、何とかきちんと
ものされるだろう。

風呂敷は、とにかく持っていればその場で
いち早くうみ出せるし、毎度用が済んだら
ほどくということが、しぜんと次への準備となっている。

(水曜日)
きのうは無事に仕事をおえました。
手伝ってくださった友達には、本当に心より感謝申し上げます。

さて
これが、如何なるかたちになって
世へ現れるものか、分からないけれど、
結果的に、いつもの自然体で居られたため、特に後悔や
大きな疲れもない。

さあこれから、はりきってトップギア氣味に、
集中して、ふろしきの結び方の
あらたしき本を完成させる。

使用イメージとむすび方は全てイラストにし、各タイトルなどは
字の巧みな妻に手書きしてもらいます。

9.9に39才となり、ふろしきライフも、はや20周年となりますので、
ひとつの区切りとして、佳きものを残せたらと願っています。

きょうは曇りで湿度がたかい。
府中や立川などで細かな用事を済ませて歩いています。

明日は都心。次は山の畑。
日々移動が多いのは、本当は非効率なので、
今後は
自分なりに
店なり、拠点や居場所を築いていく必要を
感じています。

だんだん東さ
帰っていくのかな。

風やみずに流されるだけでなく、
その流れの角度を変えてしまうような
前向きないきかたを歩みつづけよう。

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