ふろしき王子のブログ◎
出前講座開催☆
http://furoshikiouji.asia
メール isamix@gmail.com
 



刺しゅうするとき、チャコペンシルで
下書きを描いた上をなぞるように縫うのは、つまらない。

目と指先が連動して、針を刺す位置を勝手に選んで
進めてもらう、そんなのがいい。

ペンで書くのと糸で縫ったのでは、
同じデザインでも印象が変わる。
だから、きれいになぞれたって
それがいい感じになるとは限らない。

目安として下書きするのはありだけど、
指と糸が自然の流れで
生み出した模様にこそ命が宿ると思う。

もしも、自然に指を動かしたつもりが
どうしても快くない模様を描いてしまうなら、
それは自分自身の心身が安定していない。
深呼吸、掃除、早寝早起き、手作りの食事などによって
まず自分を調えれば、下書き無しでも
いい線を描ける。


今月の風呂敷講座です。

10/22(土)一橋学園駅前 ハコギャラリー
11:00~12:30
参加費 2000円
練習風呂敷を貸し出ししますが、持参ももちろんOKです。
会場のハコギャラリーは、
西武多摩湖線「一橋学園」駅 南口改札正面の
クリーニング屋の左の路地の奥です。国分寺から一駅。
お申し込みやお問い合わせは
メール isamix@gmail.com まで。

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秋の夜長、鳴き虫に交じりて聞こえる
チッチという金属音のような声は
おそらくヤモリでしょう。

ほぼ望月の宵、
夕暮れころの曇り空も
月の灯りで開かれて、
どこまでも歩き続けたくなるような
明るい夜道。

例のごとく、僕の手は真っ青。
今朝も藍染したから。



(写真は夕方の2回目)

重曹を混ぜるなど、色々試しているのだが
それがとってもよく染まってしまった。
通常、3度は染め重ねたような濃さが
一発で出る。
逆に明るめの中間トーンを出せないので、
総合的にこれがよいことかは未知だけど、
僕の手もいつも以上に色づいた。

その後、新宿にてとある打ち合わせがあったのだが、
電車内でも、なるべく手が人目に触れない感じにしていた。
驚かせてしまうかもしれないから。

そこで、今度青い手で外出するときは
手袋をしてもよいと思い、
せっかくだから手袋も藍染めする予定。
指輪のように白く抜いてもよい。
すべり止めのない軍手でもよいが、
暖かいものになれば冬も嬉しいでしょう。

ずっと若いころ、
長野県の武石村の
小林ぎん子さんにお世話になったが
今も元氣と思う。逢いたいな!
魅力にあふれ、地元じゃ有名人なのだが
インターネットで検索してもあまり出てこない。

こういうことだから、
あまたあふるるネットの情報も、
世の中の1%もカバーしていないと思うし
それでよいと思う。
辞書のように調べ物に使ったり、
自らの体験に添えるオプション情報として利用すればよい。
決してメインなるものではなく、
あなたの細胞1個のほうが計り知れない。

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今日、合羽橋道具祭で
実家の店を手伝った。

店先のワゴンセールにて
「いらっしゃいマセ~」を唱え、唱える
単調な中に、あれやこりゃと思索する。

そんな折、墨田区からの女性が声をかけてくださった。
今度、竪川の児童館で風呂敷講座をする。
それで少しお話ができて、肺が換氣される。

続きまして、このブログを読んでくださっているという
川崎の美しい妊婦さんからも、声をかけていただいた。
餃子を皮より手作りされてるとのことで
ぎょうざ麺棒をお買い上げくださる。

1人1人の個性と向き合う暇もない
祭りの雑踏の中でも、
こうして逢いに来てくださる
まほう色の瞳があり、
くすぶりかけたふくらはぎが
うきうきとリセットされる。

生まれ育った浅草も低地のため、
20~30年後は温暖化による
海面の膨張で、浸水するかな。

信じるも信じないも自由。
人様に氣を遣い倒す前に、
まずは1人1人が自己満足に
自分で決めて行動すれば、
結果がどうであれ
納得の生となるだろう。

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月餅を食べた。
ホンコンの「美心月餅」というもの。
蓮の実で作ったあんで、中には
アヒルの卵黄が入っている(塩卵)。

毎年秋に親戚筋からいただいているが、
今度自分でも作ってみたい。
ハスの実あんじゃなくても、銀手亡(白いんげん豆)でいい。
塩卵はニワトリので作ってみるかな
(生卵を殻ごと塩水に漬けておく)。


世は、もそろそろ満月。

時期が適しているかは分からないが、
今日、稲を刈った。
引越し準備のため、少し氣がせいてもいるが
イネは実っている。
ただ、こないだの台風で目隠しが折れ、
急ごしらえしたよしずの内側に
田んぼを移動したため
終盤は日当たりがよくなかった。

それでも、来春に蒔くもみを
得ることができた。
刈った稲が逆さに干されているのは
とっても和む。

明日はまた、合羽橋道具祭りのため
実家の店の手伝い。
店頭のワゴンセールに立って
「いらっしゃいませ~」を連呼することに。

受身な僕の柄でもないが、
逆に無心に夢想できる境地に至れないこともない。

境遇の変化は、視点を変えて
我が身や世の中を知るよい機会となり得るから
JRのスイカカードのCMのように
弾むこころを共にしよう。

祖母も軟らかい柿が好きというので、
先日作ったふにゃ柿の裏ごしを
ビンに詰めてお土産にします。

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眠いので、箇条書きで。

・今日は、浅草の合羽橋の実家の店を手伝っていた。
 明後日まで道具祭りというイベントです。
 僕は明日日曜日は行かれませんが、10/10(月祝)はお店におります。
 よかったら逢いましょう。

・先日もらった軟らかな柿をストレーナー(柄付のふるい)で
 裏ごしして、ジャム(ペースト)状になったのを
 タッパーに詰めて冷蔵庫にある。
 毎朝、スプーンですくって舐めるのが楽しみ。

・脚の先近くまで羽毛が生えているハト(普通のドバト)が歩いてて、
 可愛かった。暖かそう。

・帰りに、実家の最寄の田原町駅のホームで
 学生時代の友達(最近、逢いたいと思っていた)と偶然出逢う。
 彼女は実家が日野市。来月僕らは日野に引っ越すので、
 今後も色々と教えてもらおう。

眠すぎて、体がくらーんと傾いてしまう。

それでも無理に起きていると、
次第に眠氣が失せてきてもったいないので
今日はもう横になります。
いつも読んでくれてありがとう。

今日お店で、連絡すべきお客さまの
電話番号が書かれた紙が、
誤ってシュレッダーにかけられてしまった。
それで、まだ近くにいるかもしれないと
お客さまを探して商店街じゅうを探し回るが
一向に会えず、止むを得ず
シュレッダーの中の細い紙を丁寧に仕分けし
パズルのように合わせて
何とか電話番号が復活☆
それも眠氣の理由の一部かな。

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竹。  


昨日預かった、壊れかけのざるを、
心を込めたやっつけ仕事?で直した。







完成図を想像するのが苦手で、
その都度今ここにしたいことをする、
の繰り返しで

1.底が抜けているので、裏に十字に麻ひもを張る

2.なかなかやりやすかったので、
 さらに張って十字から米字へ。
(作業しやすい技術が答えだと思っている)

3.細長い、麻のはぎれをはめ込んでみた
(布は水氣を吸うからざるに不向きだけど、麻はすぐ乾く)

4.クモの巣のように、麻ひもを円形にからめる

5.底に桜の枝を五角形にはさんで土台に

6.きらきらの、麻の皮の繊維も編みこむ

7.お風呂で洗う

8.天日と風に干す

本当は、藍染ブローチの追加作品を縫う予定が
ざる直しにはまって前倒しできたため、
夕方に持ち主の元へ自転車をこいだ。
が、出かけていたので家の方にお渡ししました。

なんか、ざる作りが楽しかったので
今度はちゃんと、竹の細いので編んでみよう。

竹は、身の締まった冬に刈る。
水分の少ない新月ころがよい。
中が空洞だから、のこぎりじゃなくて
ナタですぱんと刈る。
(その後、長さを測って切るときはのこも使う)

今年中なら、12/25(日)前後が
竹を切るのによい日です。
サンタケロースね。

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今日から11/1まで、鷹の台駅そばのギャラリーYにてブローチ展。
僕もちょっとしたものを展示中。

初日なのでちらりと見に行ったら、お客さんのご婦人が
庭で採れたというカキをお持ちになっていて、
居合わせた僕も2コもらった。しっかりとかたい甘柿。

すると、「ぶよぶよの柿は食べれる?」と聞かれたので
「はい、もう大好きです」と答えると
じゃあこれからうちに来て。近いよ

柿をもらいにご婦人宅へ。
ヒマゴさんもいらっしゃるというので
僕の祖母に近い年齢でしょうが、元氣に自転車をこいでおられる。
ところが、彼女は家の鍵を忘れてしまっていた。

そのうち娘さんが帰ってくるというので
玄関先であれこれと立ち話。
30分後スターゲートが開かれ、
僕も無事にふにゃ柿をいただいた。
と、そこの土間に壊れそうなざるがある。

みょうがや梅干を干すのに使っているが
そろそろ限界で、捨てるかも というので
「僕が自分なりに直してみたい」といって
預かってきました。
帰宅して夕飯(カレー)を食べた後
さっそくあれこれいじってみた。

補充するような竹はないので
麻ひもを放射状に走らせた。
そこを骨として、明日以降
すてきな繊維があればはめこんでみたい。



明日の朝、ふにゃほにゃな柿を食べるのが楽しみ。

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今日はシトシト雨ふり。
自転車で10分ちょっとの友達の家で風呂敷講座。

自転車に乗りながら傘をさしてはいけない
とのことで、僕のいでたちは
竹の笠(頭にかぶる三角の。ベトナム風)に
防水風呂敷のマント。そのような雨具をまといつつも
傘をさして!(内緒)自転車をこいだ。

それで、ここだけの話…
交番が近づけば自転車から降りて
引いて歩いた。

まあ、雨だから歩いて行く(30分くらい)
つもりだったけど、時間が押して止むを得ず。
傘をさしての自転車は確かに危険度は増すと思う。
その分注意力も上げればよいのだが、
やはり法を守るべく、今後は
すてきな雨合羽としっかりした長靴で
両手運転しよう。

ふろしきマントが風にひるがえっている様は
なかなかヒーローのようで、
日常ではほぼ目にしない光景。
でも、ベトナムの笠のインパクトが強い。

何とか無事たどり着き、
目をみはる豪邸(玄関から抜ける廊下がうちくらい?)
におじゃました。

いつもながら、基本からしっかりと反復して
みな着々と身に付けていただきました。
参加者は4人の奥様方。

あっという間に時間が来て、
ピッチを上げた後は
ご婦人方とティータイム。
手作りのおやつ。

どんと一枚板のテーブルはくるみの木。
杉などに比べて生長がゆっくりそうだから、
その分、身がつまってて重いだろうな。

明るくて優しくて、そして手堅い家。

僕もいつか家を建てよう。

個人的には、竹と風呂敷で5分で組み立てたいけど
まあ、原始と現代のよいところを結んだ
未来の家にしますね。

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今月末日の引っ越すに向けて、
いまからこつこつと準備をしています。

・いらないものを捨てる
・電気やガスの解約を確認する
・後から取り付けた板などを外す
・持って行かない板を短く切ってごみに出す
・本やCDをダンボールに詰める
・竹を削る

最後は引越しと関係なさそうですが、
持って行かない竹を割って処分するのを削り、
ハシ、和菓子楊枝、月餅を切るナイフなどをこしらえる。
片付けに伴った副産物です。
他、捨てる予定の木でも、切ったときよい香りがするものは
削って、太鼓のばちのような子供のおもちゃ、
餃子用麺棒、すりこ木にする。

おしゃれなカフェで、何か新しいものを生み出そうと
アイデアを出すのにはりきるのもよいけれど、
こういう片付けのような引き算の作業、
たんたんとした地道の中で
色んな素材とコミュニケーションを取りながら
新しいものが噴出する機会もある。

秋という爽やかな季節も手伝っているでしょうが、
片付けモードの僕は最近早寝早起きが続いている。
それで、ずっと何かしらで動いているから
ご飯がまた実に美味しい。

今日のお昼は、おいしいタマゴの卵かけご飯。
自家製らー油も混ぜてみた。
納豆や生卵のようにぬるぬるねばねばしたものは
唐辛子をくるんでしまうのか、食べるときは
それほど激烈には辛くないけれど、
その後、お腹の中で唐辛子が表に出るのか
胃の中がぽっぽと刺激的になる。

夕飯はおむすびと味噌汁他ちらり。
枝豆を多めにもらったので、奥さんの故郷仙台名物の
「ずんだ」アンを作り、白玉に乗せて食べた。



うちは甘みを出すのに、熱して酒氣を飛ばした
本みりんやご飯から作る甘酒を使うこともあり、
クッキーにはレーズンやデーツ(なつめやし)も
よい甘みとなる。
今晩のずんだ白玉にはみりんの甘みを使った。
甘すぎず、枝豆の風味が味わえてよいのだが
白玉と一緒ならもうちょっと甘くてもいい。
甘酒も合いそうなので試してみます。

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こんばんは。

今日は朝から、友達たち3人と浅草ツアーでした。
奥さんと息子も一緒です。

10時に浅草雷門前に待ち合わせでしたが、
その前に隣駅「田原町」のそばにある
藍熊染料で、藍染の材料を買いました。

さあ、みんな集まって雷門をくぐり、
仲見世を歩きます。
僕はツアコン&ビデオカメラ係。
撮影はさほど慣れていませんが、
上下に揺れない忍者(ナンバ)歩きなので
割合なめらかに撮ることはできます。

仲見世は浅草寺への表参道ともいえて
最も有名な通りの一つですが、
たかをくくるならば
外国人向けの土産物屋通りともいってしまえる。
ちょいと粋なお店は横丁や裏通りにあり。
だけど仲見世はにぎやかで明るくて
るんるんとしているから、嫌いじゃない。

浅草寺でお参りをしてから
伝法院通りを行く。
仲間の1人が、娘の為に
手作りのつげ櫛を買った。
まだ幼稚園の子だが、
これは一生もの。
つややかで貴い、緑の黒髪のそよぐ
人生に貢献するでしょう。

国際通りを横断して合羽橋道具街へ。
3人の友達は、食品サンプル作り体験をします。
僕ら家族はその間に実家へ行き、
小用を済ませた。
息子にとって曾祖母となる
82才の祖母は元氣で、
ひ孫を可愛がったり何かと心配したり、
食料を持たせたりと「すけて」くれる。

サンプル作りを終えた仲間を迎えに行き、
再び実家のお店(菓子・料理道具の「ヨコヤマ」)に来た。
皆様がた、シリコン製のソフトスプーン
(ビンのジャムなどをきれいに取れる)や
パウンド型などを買ってくださった。

しかしあまりゆっくりとしていられない。
13時から日暮里の「ザクロ」に予約をしている。
合羽橋から、国際通り(昔、SKDの国際劇場があった)と
言問通りの交差点そばにあるバス停まで歩いて
日暮里行きの都バスに乗る。

竜泉あたりで左折して、日暮里繊維街につながる
バス通りをぐんぐん走る。
(本当はこの通りを歩くのもなかなか楽しい。
 繊維街の手前に、丸昇という大学イモとおでんの店もある)

さあ着いた!13時をとうに過ぎている。
階段と坂道を踏んで高台に上がり、
夕焼けだんだんという階段をちょいと下りると
谷中銀座の入り口で、右側のにぎやかな中東風情の店が、
イラン・トルコ・ウズベキスタン料理のザクロだ。

午前中は押し押しスケジュールで
ピンと張っていた心も、
ペルシャ絨毯の広がったのびのびの店内に入り
腰を下ろせば、くはーんと解けて
たまらず安堵の笑みがくだける。

1000円で、美味しい料理が次から次と運ばるる
天国のようなとこなのだここは。
みなみな、写真を撮るのも忘れて
乾ぱーい、ごくん、ぱくり、むしゃむしゃ
さくっと 食べることに集中(見れば尊く美しい姿)。
僕も感極まって早食いしすぎないように、
たまにビデオカメラを回した。

エジプト産のデーツ(なつめやし)の実が
ねっとりと甘くて好きだ。
奥さんはお土産に買っていた。
ザクロの趣旨は文化交流であり
食材や物品も非常に求めやすい値段になっている。

次に来たら、100%ザクロ(木の実の)ジュースを
飲んでみたい。

さあさこうしてお腹いっぱいと堪能し、
夕方も近づく時刻、後は鶯谷まで歩いて帰る。
谷中銀座をぶらり往復してから
夕焼けだんだんを上がって右(上野方面)へ曲がり、
改修中の朝倉彫塑館のある通りを歩く。

静かな道なのだが、随所に特徴的なお店があったりする。
お香屋の隣に、最近は割と有名な間間間(さんげんま、だったかな)
という、古民家を曜日ごとに内容と主人を変えて使っている
お店があり、月曜日は竹の尺八作り体験ができる。

今日のツアー仲間は、奥さんの習っている
二胡(弦楽器)の先生とその生徒さん2人なのだが
やはり音楽に対する情熱と好奇心の琴線に触れたのか、
尺八作りに参加することとなった。

僕はビデオを回し、奥さんと息子は土間の上の畳敷きで
眺めたり遊んだり。

見め麗しき女性3人が、竹をのこでがしがしと切ったり
手回しドリルを懸命に回して穴をうがっている様は
そのギャップもあって絵になる。
中には似つかわしく安定していて
頼もしきお方もいますが。

こうして、なぜか帰り道で惹き込まれ、
立派でかけがえなき尺八が3本出来上がる。
それを袋やカバンに にょっと差し、
みんなで電車で帰った。
天氣よく、色々と楽しくて美味しい日でした。
ありがとうございました。

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木。  


風に乗って、秋が来た。
きんもくせいの匂い立ち、
柿の実ぱっぱと夕映える。
あの子と焼き芋結ばれる。


いまの小平の家は10月いっぱいで出るので、
今日もちょこちょこと片付けをした。
あれこれと使ってきた古材、端材の中で
新居に持って行かないものを
ごみに出すためにのこぎりで切っていた。

その中に、切り口のとても芳しいのがある。
木の精油の香り。
木はこういう香りがして当然のようだけど、
現在流通している人口乾燥の木材は
香りのないスカスカしたのが多い。
機械による高温乾燥時に
水分と共に精油も排出されてしまうようだ。

精油の抜けた木は、いくら職人の技で
抜かりない工芸品を作っても、
カビたり虫に喰われたりしやすい。

それで、先ほど切った木
(種類は分からないが、爽やかで甘い香り)は
まだ活力があるから、鎌でぴかぴかに削って
短い麺棒のようにして息子にあげた。



鼻に当てて嗅いだり、太鼓ばちのように
ダンボール箱を打っている。
僕が縁側でせっせと削っていたのを見ていたから
喜んでくれたようだ。

断面は円(やや楕円)形で、
長さは鯨尺3寸(23cm弱)。


さて、今日は愛媛の母へ荷を送ったのだが、
郵便局までダンボール箱を風呂敷で包んでいった。
この時、先に箱の角をトンカチでとんとんと打っておくと
風呂敷が裂ける心配が減る。

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