足 ソク・あし・たりる・たる・たす 足部
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/3c/26740f703cbe95a15449b75cfc639813.jpg)
解字 甲骨文第1字は、「ひざから足までの形+ あし先)」の象形。第2字は「口(ひざの関節部分)+あし先)」の形。いずれも、ひざから足までの形を表す。現代字は「口+龰 」に変化した。あし、あるく意の他、足は本体から出ているので、本体に「たす」意となり、さらに、たすと「たりる」意となる。
意味 (1)あし(足)。人間や動物のあし。また、人の足首から下の部分。「足下あしもと」 (2)あるく。「遠足エンソク」 (3)たす(足す)。たりる(足りる)。「補足ホソク」「満足マンゾク」 (4)はきものを数えることば。
参考 足ソクは、部首「足あし・あしへん」になる。漢字の左辺や下部に付き、足の意味を表す。常用漢字は11字、約14,600字を収録する『新漢語林』では166字が含まれる。主な字は以下のとおり。
跳チョウ・はねる(足+音符「兆チョウ」)
蹴シュウ・ける(足+音符「就シュウ」)
踪ソウ・あと(足+音符「宗シュウ」)
距キョ・へだてる(足+音符「巨キョ」)
跡セキ・あと(足+音符「亦エキ」)
踊ヨウ・おどる(足+音符「甬ヨウ」)
路ロ・みち(足+音符「各カク」)など。
イメージ
「あし」(足)
「あるく」(促・捉・齪)
音の変化 ソク:足・促・捉 セク:齪
あるく
促 ソク・うながす イ部
解字 「人(ひと)+足(あるく)」の会意形声。人のうしろから人のあるく足が迫る意。
意味 (1)うながす(促す)。せきたてる。「催促サイソク」(せっつく)「督促トクソク」(せきたてる)「促進ソクシン」(うながし進める) (2)間をつめる。せまる。「促音ソクオン」(つめて発音する音。例:もっぱら・さっき)
捉 ソク・とらえる 扌部
解字 「扌(手)+足(=促。間をつめる)」の会意形声。あるいて人に追いつき手でつかむこと。
意味 (1)とらえる(捉える)。つかまえる。「捕捉ホソク」 (2)とる。つかむ。にぎる。「把捉ハソク」
齪 サク・セク 歯部
解字 「齒(は)+足(=促。間をつめる)」の会意形声。歯ならびが詰まるさま。
意味 齷齪アクセクに使われる字。齷齪とは、本来、歯と歯の間が詰まっている意だが、歯に限らず、詰まる・切迫する意で使われる。もと、アクサクの発音であったが、転音したアクセクが広く使われる。これはセクの発音が、せく(急く)に通じることから。「齷齪アクセク」(休む間もなくせかせかと仕事などをする)「齷齪アクセクと働く」
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
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解字 甲骨文第1字は、「ひざから足までの形+ あし先)」の象形。第2字は「口(ひざの関節部分)+あし先)」の形。いずれも、ひざから足までの形を表す。現代字は「口+龰 」に変化した。あし、あるく意の他、足は本体から出ているので、本体に「たす」意となり、さらに、たすと「たりる」意となる。
意味 (1)あし(足)。人間や動物のあし。また、人の足首から下の部分。「足下あしもと」 (2)あるく。「遠足エンソク」 (3)たす(足す)。たりる(足りる)。「補足ホソク」「満足マンゾク」 (4)はきものを数えることば。
参考 足ソクは、部首「足あし・あしへん」になる。漢字の左辺や下部に付き、足の意味を表す。常用漢字は11字、約14,600字を収録する『新漢語林』では166字が含まれる。主な字は以下のとおり。
跳チョウ・はねる(足+音符「兆チョウ」)
蹴シュウ・ける(足+音符「就シュウ」)
踪ソウ・あと(足+音符「宗シュウ」)
距キョ・へだてる(足+音符「巨キョ」)
跡セキ・あと(足+音符「亦エキ」)
踊ヨウ・おどる(足+音符「甬ヨウ」)
路ロ・みち(足+音符「各カク」)など。
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「あし」(足)
「あるく」(促・捉・齪)
音の変化 ソク:足・促・捉 セク:齪
あるく
促 ソク・うながす イ部
解字 「人(ひと)+足(あるく)」の会意形声。人のうしろから人のあるく足が迫る意。
意味 (1)うながす(促す)。せきたてる。「催促サイソク」(せっつく)「督促トクソク」(せきたてる)「促進ソクシン」(うながし進める) (2)間をつめる。せまる。「促音ソクオン」(つめて発音する音。例:もっぱら・さっき)
捉 ソク・とらえる 扌部
解字 「扌(手)+足(=促。間をつめる)」の会意形声。あるいて人に追いつき手でつかむこと。
意味 (1)とらえる(捉える)。つかまえる。「捕捉ホソク」 (2)とる。つかむ。にぎる。「把捉ハソク」
齪 サク・セク 歯部
解字 「齒(は)+足(=促。間をつめる)」の会意形声。歯ならびが詰まるさま。
意味 齷齪アクセクに使われる字。齷齪とは、本来、歯と歯の間が詰まっている意だが、歯に限らず、詰まる・切迫する意で使われる。もと、アクサクの発音であったが、転音したアクセクが広く使われる。これはセクの発音が、せく(急く)に通じることから。「齷齪アクセク」(休む間もなくせかせかと仕事などをする)「齷齪アクセクと働く」
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
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