奚 ケイ 大部

解字 甲骨文第一字は、女のくびに縄(幺)をかけて手でひく形。甲骨文第二字と金文・篆文は、女⇒大(ひと)になった。いずれも首に縄をかけて手でひく奴隷を表す。旧字は、「爫(手)+幺(なわ)+大(ひと)」の奚ケイになった。新字体で使われるとき、奚⇒「ノツ夫」に変化する。意味は、どれい・女どれいであるが、また、助字の「なんぞ」「なに」に仮借カシャ(当て字)される。
意味 (1)なに。なんぞ(奚ぞ)。疑問・反語を表す助字。 (2)しもべ。女の奴隷。「奚奴ケイド」(宮中などで使役される女どれい。めしつかい)「奚童ケイドウ」(こどものめしつかい)
イメージ
「どれい」(奚)
縄でくくられた奴隷が一列に「つながる」(渓・谿・蹊・鶏)
音の変化 ケイ:奚・渓・谿・蹊・鶏
つながる
渓 ケイ・たに 氵部
解字 旧字は溪で「氵(水)+奚(一筋につながる)」の会意形声。水が一筋につながった谷川。新字体は、溪⇒渓に変化する。
意味 たに(渓)。たにがわ。「渓谷ケイコク」「渓流ケイリュウ」
谿 ケイ・たに 谷部
解字 「谷(たに)+奚(=溪。たにがわ)」の会意形声。溪ケイ(たに・たにがわ)の意味を、谷をつけて強調した字。
意味 たに(谿)。たにがわ。「谿水ケイスイ」(谷川。谷川の水)「谿声ケイセイ」(谷川の水の音)
蹊 ケイ 足部
解字 「足(あし)+奚(一筋につながる)」の会意形声。足のふみあとが一筋につながる小道。
意味 こみち。ほそみち。「成蹊セイケイ」(徳のある者には世人がその徳を慕って集まり、そこに自然に道ができる)「山蹊サンケイ」(山のこみち)
鶏 ケイ・にわとり 鳥部
解字 旧字は鷄で「鳥(とり)+奚(つながる)」 の会意形声。夜明けの時を告げる「コケコッコー」と長くつながる声を出すにわとり。長く鳴くのは雄鶏であるが、雄雌をふくむニワトリの全体をいう。新字体は、鷄⇒鶏に変化する。
意味 にわとり(鷄)。「鶏冠ケイカン」(鶏のとさか)「鶏鳴ケイメイ」「養鶏ヨウケイ」
覚え方 のつおどり(ノツ夫鳥)で鶏
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。

解字 甲骨文第一字は、女のくびに縄(幺)をかけて手でひく形。甲骨文第二字と金文・篆文は、女⇒大(ひと)になった。いずれも首に縄をかけて手でひく奴隷を表す。旧字は、「爫(手)+幺(なわ)+大(ひと)」の奚ケイになった。新字体で使われるとき、奚⇒「ノツ夫」に変化する。意味は、どれい・女どれいであるが、また、助字の「なんぞ」「なに」に仮借カシャ(当て字)される。
意味 (1)なに。なんぞ(奚ぞ)。疑問・反語を表す助字。 (2)しもべ。女の奴隷。「奚奴ケイド」(宮中などで使役される女どれい。めしつかい)「奚童ケイドウ」(こどものめしつかい)
イメージ
「どれい」(奚)
縄でくくられた奴隷が一列に「つながる」(渓・谿・蹊・鶏)
音の変化 ケイ:奚・渓・谿・蹊・鶏
つながる
渓 ケイ・たに 氵部
解字 旧字は溪で「氵(水)+奚(一筋につながる)」の会意形声。水が一筋につながった谷川。新字体は、溪⇒渓に変化する。
意味 たに(渓)。たにがわ。「渓谷ケイコク」「渓流ケイリュウ」
谿 ケイ・たに 谷部
解字 「谷(たに)+奚(=溪。たにがわ)」の会意形声。溪ケイ(たに・たにがわ)の意味を、谷をつけて強調した字。
意味 たに(谿)。たにがわ。「谿水ケイスイ」(谷川。谷川の水)「谿声ケイセイ」(谷川の水の音)
蹊 ケイ 足部
解字 「足(あし)+奚(一筋につながる)」の会意形声。足のふみあとが一筋につながる小道。
意味 こみち。ほそみち。「成蹊セイケイ」(徳のある者には世人がその徳を慕って集まり、そこに自然に道ができる)「山蹊サンケイ」(山のこみち)
鶏 ケイ・にわとり 鳥部
解字 旧字は鷄で「鳥(とり)+奚(つながる)」 の会意形声。夜明けの時を告げる「コケコッコー」と長くつながる声を出すにわとり。長く鳴くのは雄鶏であるが、雄雌をふくむニワトリの全体をいう。新字体は、鷄⇒鶏に変化する。
意味 にわとり(鷄)。「鶏冠ケイカン」(鶏のとさか)「鶏鳴ケイメイ」「養鶏ヨウケイ」
覚え方 のつおどり(ノツ夫鳥)で鶏
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
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