壴 ジュ・シュ・チュ 士部
壴(たいこ)
解字 上に飾り、下に台がある太鼓を正面から描いた象形。つづみを表す。この字が単独で使われることはなく、太鼓を打つかたちの鼓で使われる。
イメージ
「たいこ」(鼓・瞽)
「ジュの音」 (樹)
音の変化 コ:鼓・瞽 ジュ:樹
たいこ
鼓 コ・つづみ 鼓部
解字 甲骨文は太鼓を攴(うつ)形。篆文第一字は甲骨文と同じく「攴(うつ)+壴ジュ(たいこ)」、第二字は「支(=攴。うつ)+壴ジュ(たいこ)」の会意で、いずれもたいこを打つ形で、太鼓の意。現代字は右辺に支を用いた鼓が残り、日本・中国ともこの字が使われている。
意味 (1)つづみ(鼓)。たいこ。打楽器の一種。「太鼓タイコ」「鼓笛コテキ」(太鼓と笛) (2)うつ。たたく。「鼓動コドウ」 (2)奮い立たせる。はげます。「鼓吹コスイ」「鼓舞コブ」
瞽 コ 目部
解字 「目(め)+鼓(うつ)」 の会意形声。目を打つ形で、目が見えなくなること。
意味 (1)目が見えない。盲人。「瞽女ごぜ」(三味線などをひき、歌をうたいながら門付けをする盲目の女性) (2)おろか。道理にくらい。「瞽言コゲン」(でたらめな言葉)
ジュの音
樹 ジュ・き・うえる 木部
解字 「木+壴(ジュ)+寸(て)」 の形声。「木+寸(て)」は、木の苗を手で立てて植えること。樹は、これに発音を表す壴ジュをつけた字。原義は、木を植えて育てること。また、立ち木の総称として用いられる。木を立てることから「たてる」意ともなる。この字で壴ジュ(たいこ)は、太鼓を鳴らす意味はない。
意味 (1)き(樹)。立ち木。「樹林ジュリン」「樹脂ジュシ」(針葉樹などから分泌される脂(あぶら)類の総称。松脂など) (2)うえる(樹える)。木をそだてる。「樹芸ジュゲイ」(草木を植えること) (3)たてる(樹てる)。うちたてる。「樹立ジュリツ」
彭 ホウ <さかんなさま>
彭 ホウ 彡部
解字 「彡サン(ひびく)+壴(たいこ)」の会意。彡サンは、音がひびいたり色どりが美しいさま。ここでは音がひびく意で、それに壴(たいこ)がついた彭は、太鼓の音がさかんにひびくこと。
意味 さかんなさま。「彭彭ホウホウ」(物事がさかんなさま)
イメージ
「さかんに」(彭・澎)
太鼓の音が「ひろがる」(膨)
音の変化 ホウ:彭・澎 ボウ:膨
さかんに
澎 ホウ 氵部
解字 「氵(みず)+彭(さかんに)」 の会意形声。水の勢いがさかんなさま。
意味 水のみなぎるさま。水のわきたつさま。「澎湃ホウハイ」(①水の勢いがさかん。②物事が盛んに起こる)
ひろがる
膨 ボウ・ふくらむ・ふくれる 月部にく
解字 「月(からだ)+彭(ひろがる)」 の会意形声。体がふくらむこと。人以外にも移して使う。
意味 ふくらむ(膨らむ)。ふくれる(膨れる)。はれる。ふくよか(膨よか)「膨大ボウダイ」(①膨らんで大きくなる。②きわめて多い)「膨張ボウチョウ」(膨れて大きくなる)
<紫色は常用漢字>
<関連音符>
喜 キ・よろこぶ 口部
解字 「壴(たいこ)+口(祈りの言葉)」 の会意。口サイは神への言葉である祝詞を入れる器。喜は、神に祈りの言葉をささげるとき太鼓を打ち、神を楽しませること。神が喜ぶ意となる。
意味 よろこぶ(喜ぶ)。うれしがる。いわう。さいわい。「喜悦キエツ」(心から喜ぶ)「喜捨キシャ」(喜んで捨てる。金品を寄付する)「喜劇キゲキ」
イメージ 「よろこぶ」 (喜・嬉・禧)、 「キの音」 (鱚)
音の変化 キ:喜・嬉・禧 きす:鱚
音符「喜キ」を参照
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
壴(たいこ)
解字 上に飾り、下に台がある太鼓を正面から描いた象形。つづみを表す。この字が単独で使われることはなく、太鼓を打つかたちの鼓で使われる。
イメージ
「たいこ」(鼓・瞽)
「ジュの音」 (樹)
音の変化 コ:鼓・瞽 ジュ:樹
たいこ
鼓 コ・つづみ 鼓部
解字 甲骨文は太鼓を攴(うつ)形。篆文第一字は甲骨文と同じく「攴(うつ)+壴ジュ(たいこ)」、第二字は「支(=攴。うつ)+壴ジュ(たいこ)」の会意で、いずれもたいこを打つ形で、太鼓の意。現代字は右辺に支を用いた鼓が残り、日本・中国ともこの字が使われている。
意味 (1)つづみ(鼓)。たいこ。打楽器の一種。「太鼓タイコ」「鼓笛コテキ」(太鼓と笛) (2)うつ。たたく。「鼓動コドウ」 (2)奮い立たせる。はげます。「鼓吹コスイ」「鼓舞コブ」
瞽 コ 目部
解字 「目(め)+鼓(うつ)」 の会意形声。目を打つ形で、目が見えなくなること。
意味 (1)目が見えない。盲人。「瞽女ごぜ」(三味線などをひき、歌をうたいながら門付けをする盲目の女性) (2)おろか。道理にくらい。「瞽言コゲン」(でたらめな言葉)
ジュの音
樹 ジュ・き・うえる 木部
解字 「木+壴(ジュ)+寸(て)」 の形声。「木+寸(て)」は、木の苗を手で立てて植えること。樹は、これに発音を表す壴ジュをつけた字。原義は、木を植えて育てること。また、立ち木の総称として用いられる。木を立てることから「たてる」意ともなる。この字で壴ジュ(たいこ)は、太鼓を鳴らす意味はない。
意味 (1)き(樹)。立ち木。「樹林ジュリン」「樹脂ジュシ」(針葉樹などから分泌される脂(あぶら)類の総称。松脂など) (2)うえる(樹える)。木をそだてる。「樹芸ジュゲイ」(草木を植えること) (3)たてる(樹てる)。うちたてる。「樹立ジュリツ」
彭 ホウ <さかんなさま>
彭 ホウ 彡部
解字 「彡サン(ひびく)+壴(たいこ)」の会意。彡サンは、音がひびいたり色どりが美しいさま。ここでは音がひびく意で、それに壴(たいこ)がついた彭は、太鼓の音がさかんにひびくこと。
意味 さかんなさま。「彭彭ホウホウ」(物事がさかんなさま)
イメージ
「さかんに」(彭・澎)
太鼓の音が「ひろがる」(膨)
音の変化 ホウ:彭・澎 ボウ:膨
さかんに
澎 ホウ 氵部
解字 「氵(みず)+彭(さかんに)」 の会意形声。水の勢いがさかんなさま。
意味 水のみなぎるさま。水のわきたつさま。「澎湃ホウハイ」(①水の勢いがさかん。②物事が盛んに起こる)
ひろがる
膨 ボウ・ふくらむ・ふくれる 月部にく
解字 「月(からだ)+彭(ひろがる)」 の会意形声。体がふくらむこと。人以外にも移して使う。
意味 ふくらむ(膨らむ)。ふくれる(膨れる)。はれる。ふくよか(膨よか)「膨大ボウダイ」(①膨らんで大きくなる。②きわめて多い)「膨張ボウチョウ」(膨れて大きくなる)
<紫色は常用漢字>
<関連音符>
喜 キ・よろこぶ 口部
解字 「壴(たいこ)+口(祈りの言葉)」 の会意。口サイは神への言葉である祝詞を入れる器。喜は、神に祈りの言葉をささげるとき太鼓を打ち、神を楽しませること。神が喜ぶ意となる。
意味 よろこぶ(喜ぶ)。うれしがる。いわう。さいわい。「喜悦キエツ」(心から喜ぶ)「喜捨キシャ」(喜んで捨てる。金品を寄付する)「喜劇キゲキ」
イメージ 「よろこぶ」 (喜・嬉・禧)、 「キの音」 (鱚)
音の変化 キ:喜・嬉・禧 きす:鱚
音符「喜キ」を参照
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