澈テツを追加しました。
徹 テツ・とおる 彳部
解字 甲骨文は「鬲カク・レキ(三本足のうつわ)+又(て)」の会意で、祭祀に用いる三本足の器(食器)を手で陳列する様を表している。陳列からの引伸義で「とおる」の意味で用いられるようになった[甲骨文字辞典]。金文で「鼎に似た形の鬲+攴」の形になり、さらに篆文第一字は彳(ゆく)が付いた彳鬲攴であるが、第二字に彳育攴が現れ、これが現代字で攴⇒攵に変化した徹となった。篆文の鬲攴⇒育攵への変化はつながりがなく唐突で説明がむずかしいが、育は生れ出た子の身体を表す字で、母親の産道をとおる意で用いたのかもしれない。
意味 (1)つらねる。つらなる。 (2)とおる(徹る)。とおす。つらぬきとおす。「徹夜テツヤ」「徹底テッテイ」「貫徹カンテツ」
イメージ
「とおる・とおす」(徹・轍・澈)
もとの意味である「つらなる」(撤)
音の変化 テツ:徹・轍・澈・撤
とおる・とおす
轍 テツ・わだち 車部
解字 「車(=車輪)+徹の略体(とおる)」の会意形声。車輪のとおったあと。
意味 わだち(轍)。車の輪の通った跡。「車轍シャテツ」(車の通り過ぎた跡)「前轍ゼンテツ」(前を進む車のわだち)「前轍を踏む」(前人の失敗した方法をくりかえす)「転轍機テンテツキ」(線路の分岐する箇所につける切り替え装置。ポイント)「北轍南轅ホクテツナンエン」(轍は北の方向なのに、轅(ながえ)は南を向いている。志と行動が相反するさま)
澈 テツ・すむ 氵部
解字 「氵(みず)+徹の略体(とおる)」の会意形声。水がとおる意で、水が澄んで清いこと。
意味 すむ(澈む)。水が澄んできよい。「清澈セイテツ」「澄澈チョウテツ」「明澈メイテツ」「洞澈ドウテツ」(すきとおること)
つらなる
撤 テツ 扌部
解字 「扌(て)+徹の略体(つらなる)」の会意形声。つらなっている物を手でかたづける(撤収)こと。ひきあげる意となり、さらに、取り去る意となる。
意味 (1)ひきあげる。「撤退テッタイ」「撤収テッシュウ」 (2)取り去る。取り除く。すてる。「撤去テッキョ」「撤回テッカイ」
<紫色は常用漢字>
徹 テツ・とおる 彳部
解字 甲骨文は「鬲カク・レキ(三本足のうつわ)+又(て)」の会意で、祭祀に用いる三本足の器(食器)を手で陳列する様を表している。陳列からの引伸義で「とおる」の意味で用いられるようになった[甲骨文字辞典]。金文で「鼎に似た形の鬲+攴」の形になり、さらに篆文第一字は彳(ゆく)が付いた彳鬲攴であるが、第二字に彳育攴が現れ、これが現代字で攴⇒攵に変化した徹となった。篆文の鬲攴⇒育攵への変化はつながりがなく唐突で説明がむずかしいが、育は生れ出た子の身体を表す字で、母親の産道をとおる意で用いたのかもしれない。
意味 (1)つらねる。つらなる。 (2)とおる(徹る)。とおす。つらぬきとおす。「徹夜テツヤ」「徹底テッテイ」「貫徹カンテツ」
イメージ
「とおる・とおす」(徹・轍・澈)
もとの意味である「つらなる」(撤)
音の変化 テツ:徹・轍・澈・撤
とおる・とおす
轍 テツ・わだち 車部
解字 「車(=車輪)+徹の略体(とおる)」の会意形声。車輪のとおったあと。
意味 わだち(轍)。車の輪の通った跡。「車轍シャテツ」(車の通り過ぎた跡)「前轍ゼンテツ」(前を進む車のわだち)「前轍を踏む」(前人の失敗した方法をくりかえす)「転轍機テンテツキ」(線路の分岐する箇所につける切り替え装置。ポイント)「北轍南轅ホクテツナンエン」(轍は北の方向なのに、轅(ながえ)は南を向いている。志と行動が相反するさま)
澈 テツ・すむ 氵部
解字 「氵(みず)+徹の略体(とおる)」の会意形声。水がとおる意で、水が澄んで清いこと。
意味 すむ(澈む)。水が澄んできよい。「清澈セイテツ」「澄澈チョウテツ」「明澈メイテツ」「洞澈ドウテツ」(すきとおること)
つらなる
撤 テツ 扌部
解字 「扌(て)+徹の略体(つらなる)」の会意形声。つらなっている物を手でかたづける(撤収)こと。ひきあげる意となり、さらに、取り去る意となる。
意味 (1)ひきあげる。「撤退テッタイ」「撤収テッシュウ」 (2)取り去る。取り除く。すてる。「撤去テッキョ」「撤回テッカイ」
<紫色は常用漢字>