居 キョ・コ・いる 尸部
解字 金文・篆文は、「人が腰をおろす形+古(=固。固定させる)」の会意形声。人が腰をおろす形を固定させること。ひとところにずっといる意となる。現代字は、人が腰をおろす形⇒尸に変化した「居」になった。ひとところにずっといることから「おちつける」「腰をおろす」イメージがある。
意味 (1)いる(居る)。おる(居る)。腰をおろす。「居心地いごこち」「居所キョショ」 (2)住む。住む所。「住居ジュウキョ」「居宅キョタク」 (3)いながら。そのまま。「居然キョゼン」(じっとする)
イメージ
「おちつける」(居・据・倨)
「腰をおろす」(踞・裾)
「形声字」(鋸)
音の変化 キョ:居・据・倨・踞・裾・鋸
おちつける
据 キョ・すえる・すわる 扌部
解字 「扌(手)+居(おちつける)」の会意形声。手で物を落ちつかせるように置くこと。
意味 (1)すえる(据える)。すわる。すえおく。位置につける。「据え置く」「据え膳すえぜん」(すぐに食べられるように整えて食膳を出すこと) (2)よる。よりどころ。中国では、この意味で使うが、日本では拠キョを使う。
倨 キョ・おごる イ部
解字 「イ(ひと)+居(おちつける)」の会意形声。ひとところに落ち着いた人。一か所に長く住んで、えらそうに振るまい威張ること。
意味 おごる(倨る)。あなどる。「倨傲キョゴウ」(おごりたかぶる)「倨気キョキ」(おごるさま)「倨色キョショク」(おごった顔つき)
腰をおろす
踞 キョ 足部
解字 「足(あし)+居(腰をおろす)」の会意形声。腰をおろして足をまげた姿勢をいう。訓は、うずくまるだが、必ずしも前かがみになるのでなく、腰をおろした姿勢をいう。
意味 うずくまる(踞る)。かがむ。膝をまげて腰をおろす。「蹲踞ソンキョ」(①貴人の通行に当り、うずくまって頭をたれること。②相撲や剣道で、つま先立ちで腰をおろした姿勢)
裾 キョ・すそ 衣部
解字 「衤(衣)+居(腰をおろす)」の会意形声。腰をおろしたとき衣服が下に届くところ。
意味 (1)すそ(裾)。衣服の下のふち。「衣裾イキョ」(衣のすそ)「裾模様すそもよう」(女性の和服の裾につけた模様) (2)物の下方。物の端。「裾野すその」「裾分(すそわ)け」(もらい物等の端を他人に分け与える)
形声字
鋸 キョ・のこぎり・のこ 金部
解字 「金(金属)+居(キョ)」の形声。キョは距キョ(へだたる)に通じる。金属製の刃の両端に柄がある切断用具。鋸(のこぎり)はもと二人で挽いて物を切断する道具だったため、両端に隔たった柄が二つあることから。
鋸 鋸
意味 のこぎり(鋸)。のこ(鋸)。刃にこまかいギザギザがついた道具で、木材などを引いて切る工具。「鋸歯キョシ」(ノコギリ状の歯)「鋸屑キョセツ」(おがくず。のこくず)「糸鋸いとのこ」(細長い刃のノコギリ)
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
解字 金文・篆文は、「人が腰をおろす形+古(=固。固定させる)」の会意形声。人が腰をおろす形を固定させること。ひとところにずっといる意となる。現代字は、人が腰をおろす形⇒尸に変化した「居」になった。ひとところにずっといることから「おちつける」「腰をおろす」イメージがある。
意味 (1)いる(居る)。おる(居る)。腰をおろす。「居心地いごこち」「居所キョショ」 (2)住む。住む所。「住居ジュウキョ」「居宅キョタク」 (3)いながら。そのまま。「居然キョゼン」(じっとする)
イメージ
「おちつける」(居・据・倨)
「腰をおろす」(踞・裾)
「形声字」(鋸)
音の変化 キョ:居・据・倨・踞・裾・鋸
おちつける
据 キョ・すえる・すわる 扌部
解字 「扌(手)+居(おちつける)」の会意形声。手で物を落ちつかせるように置くこと。
意味 (1)すえる(据える)。すわる。すえおく。位置につける。「据え置く」「据え膳すえぜん」(すぐに食べられるように整えて食膳を出すこと) (2)よる。よりどころ。中国では、この意味で使うが、日本では拠キョを使う。
倨 キョ・おごる イ部
解字 「イ(ひと)+居(おちつける)」の会意形声。ひとところに落ち着いた人。一か所に長く住んで、えらそうに振るまい威張ること。
意味 おごる(倨る)。あなどる。「倨傲キョゴウ」(おごりたかぶる)「倨気キョキ」(おごるさま)「倨色キョショク」(おごった顔つき)
腰をおろす
踞 キョ 足部
解字 「足(あし)+居(腰をおろす)」の会意形声。腰をおろして足をまげた姿勢をいう。訓は、うずくまるだが、必ずしも前かがみになるのでなく、腰をおろした姿勢をいう。
意味 うずくまる(踞る)。かがむ。膝をまげて腰をおろす。「蹲踞ソンキョ」(①貴人の通行に当り、うずくまって頭をたれること。②相撲や剣道で、つま先立ちで腰をおろした姿勢)
裾 キョ・すそ 衣部
解字 「衤(衣)+居(腰をおろす)」の会意形声。腰をおろしたとき衣服が下に届くところ。
意味 (1)すそ(裾)。衣服の下のふち。「衣裾イキョ」(衣のすそ)「裾模様すそもよう」(女性の和服の裾につけた模様) (2)物の下方。物の端。「裾野すその」「裾分(すそわ)け」(もらい物等の端を他人に分け与える)
形声字
鋸 キョ・のこぎり・のこ 金部
解字 「金(金属)+居(キョ)」の形声。キョは距キョ(へだたる)に通じる。金属製の刃の両端に柄がある切断用具。鋸(のこぎり)はもと二人で挽いて物を切断する道具だったため、両端に隔たった柄が二つあることから。
鋸 鋸
意味 のこぎり(鋸)。のこ(鋸)。刃にこまかいギザギザがついた道具で、木材などを引いて切る工具。「鋸歯キョシ」(ノコギリ状の歯)「鋸屑キョセツ」(おがくず。のこくず)「糸鋸いとのこ」(細長い刃のノコギリ)
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。