漢字の音符

漢字の字形には発音を表す部分が含まれています。それが漢字音符です。漢字音符および漢字に関する本を取り上げます。

特殊化した部首 「癶はつがしら」 <両足をそろえて出発する>

2018年04月06日 | 特殊化した部首
癶 ハツ・ハチ  癶部    

解字 甲骨文字は左右の両足(止)をそろえた形。両足をそろえて出発する意となる。金文・篆文は原型を残しているが、隷書レイショ(漢代の役人が主に使用)から大きく変化し、現代字は癶の形になった。癶は部首の「はつがしら」となり、発・登などの字で用いられる。
意味 ゆく。

参考 癶ハツは部首「癶 はつがしら」となる。漢字の上部につき「両足をそろえて立ち出発する」意味を表す。この部に属する字は少ないが、主な字に、発ハツ・はなつ・たつ[發](癶+弓+殳)、登トウ・のぼる(癶+音符「豆トウ」)、癸キ・みずのと(「癶+矢」の変形字)があり、いずれも音符となる。
参考 音符「発ハツ」へ
    音符「登トウ」へ
    音符「癸キ」へ
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