丘 キュウ・ク・おか 一部
解字 甲骨文は山が二つならんだ形で、山よりひくく小高い「おか」の象形。金文と篆文は、横線の上に人が背をむけたような形に変化した。隷書レイショ(漢)は第一字(左上)で、コと逆向きのコが下の線でつながった形。第2字(下)で線上にイ+「 になり、第3字(右)で「線上にイ+丁」になった。現代字は横線上のイと丁がくっついた丘になった。おかや土を盛った墓を表わす。
意味 (1)おか(丘)。小高いところ。「丘陵キュウリョウ」(起伏のなだらかな小山)「段丘ダンキュウ」(階段状の丘)「砂丘サキュウ」(2)大きく土を盛った墓。「墳丘フンキュウ」「丘墓キュウボ」
イメージ
「おか」(丘・岳)
「形声字」(邱・駈・蚯)
音の変化 キュウ:丘・邱・蚯 ガク:岳 ク:駈
お か
岳[嶽] ガク・たけ 山部
解字 「丘(おか)+山(やま)」の会意。丘と山を合わせ、高い山を表わす。旧字の「嶽ガク」に当てた。旧字については、「獄ゴク」を参照。
意味 (1)高大な山。「山岳サンガク」「富岳フガク」(富士山のこと)(2)妻の父母の呼称。「岳父ガクフ」「岳母ガクボ」
その他
邱 キュウ・おか 阝部おおざと
解字 「阝(=邑:まち・むら)+丘(キュウ)」の形声。キュウという名の町や村。また姓。
意味 (1)地名。姓。「大邱タイキュウ」(韓国の地名)「邱永漢キュウエイカン」(人名:作家)(2)おか(邱)。孔子の名が「丘キュウ」であるため、これを避けて同音の邱を用いた(学研漢和)。「邱山キュウザン」(丘や山)「邱園キュウエン」(丘や田園)
駈 ク・かける 馬部
解字 「馬(うま)+丘(ク)」の形声。クは駆ク(かける)に通じ、馬がかけること。駈は駆クの異体字。駆クが常用漢字のため、かける意は駆クを使うことが多い。駆と駈を使い分ける場合は、駆クが全速力でかける(疾駆)のに対し、駈クは、乗馬でゆっくりかける意(駈け足)に用いることが多い。
意味 かける(駈ける)。馬に乗って走る。人が走る。「駈足かけあし」「駈け落ち」(①ひそかに逃げて行方をくらます。②結婚の許しを得られない男女が、ひそかに他所へ逃げ隠れること。=駆け落ち)
蚯 キュウ 虫部
解字 「虫(むし)+丘(キュウ)」の形声。キュウという名の虫(細長い小動物)。「蚯蚓キュウイン」に用いられる字。
意味 「蚯蚓キュウイン」とは、環形動物門貧毛綱に属する動物の総称。目がなく手足もない紐状の動物である。名称は「目見えず」からメメズになり、転じてミミズになったと言われる。「蚯蚓書みみずがき」(ミミズがはいまわった跡のような文字の書き方)「蚯蚓腫(ば)れ」(皮膚がミミズのように長く赤く腫れること)
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
解字 甲骨文は山が二つならんだ形で、山よりひくく小高い「おか」の象形。金文と篆文は、横線の上に人が背をむけたような形に変化した。隷書レイショ(漢)は第一字(左上)で、コと逆向きのコが下の線でつながった形。第2字(下)で線上にイ+「 になり、第3字(右)で「線上にイ+丁」になった。現代字は横線上のイと丁がくっついた丘になった。おかや土を盛った墓を表わす。
意味 (1)おか(丘)。小高いところ。「丘陵キュウリョウ」(起伏のなだらかな小山)「段丘ダンキュウ」(階段状の丘)「砂丘サキュウ」(2)大きく土を盛った墓。「墳丘フンキュウ」「丘墓キュウボ」
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「おか」(丘・岳)
「形声字」(邱・駈・蚯)
音の変化 キュウ:丘・邱・蚯 ガク:岳 ク:駈
お か
岳[嶽] ガク・たけ 山部
解字 「丘(おか)+山(やま)」の会意。丘と山を合わせ、高い山を表わす。旧字の「嶽ガク」に当てた。旧字については、「獄ゴク」を参照。
意味 (1)高大な山。「山岳サンガク」「富岳フガク」(富士山のこと)(2)妻の父母の呼称。「岳父ガクフ」「岳母ガクボ」
その他
邱 キュウ・おか 阝部おおざと
解字 「阝(=邑:まち・むら)+丘(キュウ)」の形声。キュウという名の町や村。また姓。
意味 (1)地名。姓。「大邱タイキュウ」(韓国の地名)「邱永漢キュウエイカン」(人名:作家)(2)おか(邱)。孔子の名が「丘キュウ」であるため、これを避けて同音の邱を用いた(学研漢和)。「邱山キュウザン」(丘や山)「邱園キュウエン」(丘や田園)
駈 ク・かける 馬部
解字 「馬(うま)+丘(ク)」の形声。クは駆ク(かける)に通じ、馬がかけること。駈は駆クの異体字。駆クが常用漢字のため、かける意は駆クを使うことが多い。駆と駈を使い分ける場合は、駆クが全速力でかける(疾駆)のに対し、駈クは、乗馬でゆっくりかける意(駈け足)に用いることが多い。
意味 かける(駈ける)。馬に乗って走る。人が走る。「駈足かけあし」「駈け落ち」(①ひそかに逃げて行方をくらます。②結婚の許しを得られない男女が、ひそかに他所へ逃げ隠れること。=駆け落ち)
蚯 キュウ 虫部
解字 「虫(むし)+丘(キュウ)」の形声。キュウという名の虫(細長い小動物)。「蚯蚓キュウイン」に用いられる字。
意味 「蚯蚓キュウイン」とは、環形動物門貧毛綱に属する動物の総称。目がなく手足もない紐状の動物である。名称は「目見えず」からメメズになり、転じてミミズになったと言われる。「蚯蚓書みみずがき」(ミミズがはいまわった跡のような文字の書き方)「蚯蚓腫(ば)れ」(皮膚がミミズのように長く赤く腫れること)
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。