𠫓 トツ ム部
解字 子の生まれ出る形の象形。赤子が頭を下にした正常な姿で生まれるさま。篆文の一字は、生まれ出るときの羊水を描いている。この字が単独で使われることはなく、生まれ出た子の意で会意文字を作る。
イメージ 「生まれ出た子」(育・棄)
音の変化 イク:育 キ:棄
生まれ出た子
育 イク・そだつ・そだてる・はぐくむ 月部にく
解字 「𠫓(生まれ出た子)+月(からだ)」の会意。生まれ出た子のからだを表す。生まれた子は日一日と大きくなるので、子が育つ・育てる意となる。
意味 (1)そだてる(育てる)。はぐくむ(育む)。やしなう。「育成イクセイ」「養育ヨウイク」「育英イクエイ」(才能ある青少年を教育すること)「育苗イクビョウ」(苗を育てる)(2)そだつ(育つ)。成長する。「発育ハツイク」
棄 キ・すてる 木部
甲骨文は、「生まれた子(まわりに羊水を描く)+箕キ(み)+両手」の会意形声。生まれた子を両手で持った箕に受ける形で、捨て子(棄子)の意。[字統]は、生まれた子を一旦すてた形にして他人に拾わせる「捨て子」の習俗と解釈している。篆文は、生まれる子の頭を下にし、甲骨文の箕⇒柄の出たチリトリの形に変えた。箕の形がなくなったので会意となる。現代字は子の羊水を省く。また、両手と柄の一部が合わさり「木」の形になった。覚えにくいので、下記のごろ合わせを使うと便利。
意味 すてる(棄てる)。ほうり出す。しりぞける。「廃棄ハイキ」「棄権キケン」(権利を棄てて行使しない)「選挙を棄権する」
覚え方 なべぶた(亠)を、(ム)りに31(卅一)こ、き(木)でつくって廃棄する。
棄キの筆順 棄キの正しい書き順
㐬 リュウ <ながれ出る>
㐬 リュウ 川部
解字 「頭を下にした胎児+ながれる水」の象形。出産の際、羊水が出るさま。流れ出る意を表す[学研漢和]。
イメージ
「ながれ出る」(流・硫・旒)
「リュウの音」(琉)
音の変化 リュウ:流・硫・旒・琉
ながれ出る
流 リュウ・ル・ながれる・ながす 氵部
解字 「氵(水)+㐬(ながれ出る)」の会意形声。水がながれ出ること。
意味 (1)ながれる(流れる)。ながす(流す)。「流水リュウスイ」「海流カイリュウ」(2)広まる。ゆきわたる。「流行リュウコウ」「流布ルフ」(3)さすらう。さまよう。「流民リュウミン」「流浪ルロウ」(4)しかた。やりかた。「流儀リュウギ」「亜流アリュウ」 (5)根拠のない。「流言リュウゲン」
硫 リュウ 石部
解字 「石(鉱物)+㐬(ながれ出る)」の会意形声。火山の噴火により流れ出てできた石(鉱物)。
意味 「硫黄いおう」に使われる字。硫黄とは火山の噴火で流れ出る黄色の鉱物。また、硫リュウだけでも硫黄を表す。「硫化水素リュウカスイソ」(硫黄と水素の化合物)「硫酸リュウサン」(硫黄・酸素・水素が化合した強い酸性の液)
旒 リュウ・ル 方部
旒旗 旒冕
旒旗 http://www.zgshoes.com/news/m/view-879.html
旒冕 https://www.duitang.com/blog/?id=1145353977
解字 「方𠂉(旗の略体)+㐬(ながれる)」の会意形声。旗の横や下からいくつも流れるように出る細長い装飾がついたもの。また転じて、流れるような装飾がついた冠をいう。
意味 (1)はたあし(旒)。旗の縁に装飾の布を付けたもの。「旒旗リュウキ」(いくつもの細長い縁飾りがついた旗)(2)冠の前後に流れるように垂らした玉飾り。「旒冕リュウベン」(前後に玉飾りを垂らした冠。身分の高い人が用いる)
リュウの音
琉 リュウ・ル 王部
解字 「王(たま)+㐬(リュウ・ル)」の形声。リュウ・ルという名の宝石。
意味 (1)宝石の名前。「琉璃ルリ=瑠璃」(美しい青色の宝石。ガラスの古称)(2)地名。「琉球リュウキュウ」(沖縄の別称)「琉金リュウキン」(金魚の一品種。琉球から渡来した金魚の意)
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
解字 子の生まれ出る形の象形。赤子が頭を下にした正常な姿で生まれるさま。篆文の一字は、生まれ出るときの羊水を描いている。この字が単独で使われることはなく、生まれ出た子の意で会意文字を作る。
イメージ 「生まれ出た子」(育・棄)
音の変化 イク:育 キ:棄
生まれ出た子
育 イク・そだつ・そだてる・はぐくむ 月部にく
解字 「𠫓(生まれ出た子)+月(からだ)」の会意。生まれ出た子のからだを表す。生まれた子は日一日と大きくなるので、子が育つ・育てる意となる。
意味 (1)そだてる(育てる)。はぐくむ(育む)。やしなう。「育成イクセイ」「養育ヨウイク」「育英イクエイ」(才能ある青少年を教育すること)「育苗イクビョウ」(苗を育てる)(2)そだつ(育つ)。成長する。「発育ハツイク」
棄 キ・すてる 木部
甲骨文は、「生まれた子(まわりに羊水を描く)+箕キ(み)+両手」の会意形声。生まれた子を両手で持った箕に受ける形で、捨て子(棄子)の意。[字統]は、生まれた子を一旦すてた形にして他人に拾わせる「捨て子」の習俗と解釈している。篆文は、生まれる子の頭を下にし、甲骨文の箕⇒柄の出たチリトリの形に変えた。箕の形がなくなったので会意となる。現代字は子の羊水を省く。また、両手と柄の一部が合わさり「木」の形になった。覚えにくいので、下記のごろ合わせを使うと便利。
意味 すてる(棄てる)。ほうり出す。しりぞける。「廃棄ハイキ」「棄権キケン」(権利を棄てて行使しない)「選挙を棄権する」
覚え方 なべぶた(亠)を、(ム)りに31(卅一)こ、き(木)でつくって廃棄する。
棄キの筆順 棄キの正しい書き順
㐬 リュウ <ながれ出る>
㐬 リュウ 川部
解字 「頭を下にした胎児+ながれる水」の象形。出産の際、羊水が出るさま。流れ出る意を表す[学研漢和]。
イメージ
「ながれ出る」(流・硫・旒)
「リュウの音」(琉)
音の変化 リュウ:流・硫・旒・琉
ながれ出る
流 リュウ・ル・ながれる・ながす 氵部
解字 「氵(水)+㐬(ながれ出る)」の会意形声。水がながれ出ること。
意味 (1)ながれる(流れる)。ながす(流す)。「流水リュウスイ」「海流カイリュウ」(2)広まる。ゆきわたる。「流行リュウコウ」「流布ルフ」(3)さすらう。さまよう。「流民リュウミン」「流浪ルロウ」(4)しかた。やりかた。「流儀リュウギ」「亜流アリュウ」 (5)根拠のない。「流言リュウゲン」
硫 リュウ 石部
解字 「石(鉱物)+㐬(ながれ出る)」の会意形声。火山の噴火により流れ出てできた石(鉱物)。
意味 「硫黄いおう」に使われる字。硫黄とは火山の噴火で流れ出る黄色の鉱物。また、硫リュウだけでも硫黄を表す。「硫化水素リュウカスイソ」(硫黄と水素の化合物)「硫酸リュウサン」(硫黄・酸素・水素が化合した強い酸性の液)
旒 リュウ・ル 方部
旒旗 旒冕
旒旗 http://www.zgshoes.com/news/m/view-879.html
旒冕 https://www.duitang.com/blog/?id=1145353977
解字 「方𠂉(旗の略体)+㐬(ながれる)」の会意形声。旗の横や下からいくつも流れるように出る細長い装飾がついたもの。また転じて、流れるような装飾がついた冠をいう。
意味 (1)はたあし(旒)。旗の縁に装飾の布を付けたもの。「旒旗リュウキ」(いくつもの細長い縁飾りがついた旗)(2)冠の前後に流れるように垂らした玉飾り。「旒冕リュウベン」(前後に玉飾りを垂らした冠。身分の高い人が用いる)
リュウの音
琉 リュウ・ル 王部
解字 「王(たま)+㐬(リュウ・ル)」の形声。リュウ・ルという名の宝石。
意味 (1)宝石の名前。「琉璃ルリ=瑠璃」(美しい青色の宝石。ガラスの古称)(2)地名。「琉球リュウキュウ」(沖縄の別称)「琉金リュウキン」(金魚の一品種。琉球から渡来した金魚の意)
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。