繽ヒンを追加しました。
賓[賓] ヒン・まろうど 貝部

解字 甲骨文第1字は「建物+万(頭を一で強調した人)+上向きのあし(止)」の形(万は、後に数字の万に転用された字)。建物の中に外から歩いてきた人物が居る形。第2字は人物(万)の横にひざまずいた人(卩セツ)がいる。「字源」(李学勤編)は、この字を「外から来た客人(万)を主人(卩)が座って応接している形」とする。金文は「建物+万(客人)+貝(財貨)」の形で、この客人は贈答品を持ってきた。相当身分の高い貴人である。意味は客人・贈送(贈呈)・人名。
篆文は、万の代わりに正に似た字に変化した。[説文解字]は「敬う所なり(敬うべき大事な客)」としているだけで、正に似た字はウ冠と合わせ、この字の発音を表しているとするが、納得できるものではない。この字は現在の字では、歩(步)の下部になっていることから、私は甲骨文字の上向きのあし(止⇒歩)が変化したものと考えたい。従って意味は遠くから歩いて贈答品を持ってきた身分の高い大切な客となる。また、客を迎えた主人は、大切な客につきしたがう意となる。旧字体の賓⇒賓になる。
意味 (1)まろうど(賓)。大切な客。「賓客ヒンキャク」「主賓シュヒン」「来賓ライヒン」「国賓コクヒン」 (2)したがう。主たるものにしたがう。「賓従ヒンジュウ」(お供してしたがう)「賓服ヒンプク」(お供して服する)
イメージ
「大切な客人」(賓)
客人にはいつも応接する主人が「そばにつく」(嬪・擯・殯・鬢・繽・浜)
「形声字」(檳)
音の変化 ヒン:賓・嬪・擯・殯・繽・浜 ビン:鬢・檳
そばにつく
嬪 ヒン・ひめ 女部
解字 「女(おんな)+賓(そばにつく)」の会意形声。天子のそばで仕える女。
意味 (1)天子に仕える女官やそばめ。こしもと。「嬪御ヒンギョ」(天子につかえる女官)「妃嬪ヒヒン」(①天子の夫人である妃と嬪。②天子につかえる女官) (2)ひめ(嬪)。女性の美称。「別嬪ベッピン」(とりわけ美しい女)
擯 ヒン・しりぞける 扌部
解字 「扌(て)+賓(そばにつく)」の会意形声。客人のそばについて手でみちびくこと。また、客人に不審な者が近づいたとき、手でおしのけること。
意味 (1)みちびく。客を案内する。「擯介ヒンカイ」(主人と客との間に介在して世話をする) (2)しりぞける(擯ける)。手でおしのける。「擯斥ヒンセキ」(おしのける。排斥する)「擯却ヒンキャク」(しりぞける)
殯 ヒン・かりもがり 歹部
解字 「歹(死体)+賓(そばにつく)」の会意形声。死体を埋葬する前に、親族などが棺のそばにしばらくいること。
意味 かりもがり(殯)。死体を埋葬する前、棺にいれてしばらく安置すること。「殯宮ヒンキュウ」(天皇や皇族の棺を葬送の時まで安置する御殿。かりもがりのみや。あらきのみや)「殯柩ヒンキュウ」(かりもがりの柩)
鬢 ビン 髟部かみがしら

もっと知りたい日本髪。鬢・髱(びん・たぼ)(ポーラ文化研究所より)
解字 「髟(かみのけ)+賓(そばにある)」の会意形声。髪の毛から続く(そばにある)耳ぎわの毛をいう。
意味 びん(鬢)。耳ぎわの髪の毛。「鬢毛ビンモウ」(びんの毛)「双鬢ソウビン」(左右の鬢)「鬢付け油」(鬢がほつれないように付ける油)
繽 ヒン 糸部
解字 「糸(いと)+賓(そばにある)」の会意形声。細長い糸がそばにあつまり、①重なりさかんなこと、②もつれ乱れること。
意味 (1)多くさかんなさま。「繽繽ヒンヒン」(多くさかんなさま) (2)いりみだれるさま。「繽紛ヒンプン」(もつれ乱れるさま)「落英繽紛ラクエイヒンプン」(花などのみだれ散るさま)
浜[濱]ヒン・はま 氵部
解字 旧字は濱で「氵(水)+賓(そばにある)」の形声。水ぎわの意で、海または湖に沿った水ぎわの平地をいう。新字体は、旧字の賓⇒兵に変化した浜。現代中国では、宀(建物)の下に兵をつけた「滨」を使う。これは賓(bīn・ビン)と兵(bīng・ビン)の発音が近いからである。日本で兵を使うのは、中国の用法に影響されたからと思われる。
意味 (1)水ぎわ。波打ちぎわ。「浜海ヒンカイ」(海沿いの地。海辺)「浜涯ヒンガイ」(波打ち際) (2)[国]はま(浜)。海または湖に沿った水際の平地。「浜辺はまべ」「浜千鳥はまちどり」「浜唄はまうた」(漁師が浜辺でうたう唄) (3)地名。「横浜よこはま」「長浜ながはま」ほか。 (4)姓。「浜はま」「浜田はまだ」「浜口はまぐち」「浜中はまなか」ほか。
形声字
檳 ビン 木部
解字 「木(き)+賓(ビン)」の形声。ビンという名の樹木。ビンはマレーシア語で、ビンロウ(檳榔)の意味である「pinang(ピナング )」からと言われる。
檳榔(ウィキペディアより)
意味 「檳榔ビンロウ」に使われる字。檳榔とは、ヤシ科の常緑高木(檳榔樹)。羽状複葉で、果実は鶏卵大でキンマの葉に包んで噛み嗜好品とする。実も檳榔という。「檳榔子ビンロウジ」(檳榔の果実=檳榔)
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
賓[賓] ヒン・まろうど 貝部

解字 甲骨文第1字は「建物+万(頭を一で強調した人)+上向きのあし(止)」の形(万は、後に数字の万に転用された字)。建物の中に外から歩いてきた人物が居る形。第2字は人物(万)の横にひざまずいた人(卩セツ)がいる。「字源」(李学勤編)は、この字を「外から来た客人(万)を主人(卩)が座って応接している形」とする。金文は「建物+万(客人)+貝(財貨)」の形で、この客人は贈答品を持ってきた。相当身分の高い貴人である。意味は客人・贈送(贈呈)・人名。
篆文は、万の代わりに正に似た字に変化した。[説文解字]は「敬う所なり(敬うべき大事な客)」としているだけで、正に似た字はウ冠と合わせ、この字の発音を表しているとするが、納得できるものではない。この字は現在の字では、歩(步)の下部になっていることから、私は甲骨文字の上向きのあし(止⇒歩)が変化したものと考えたい。従って意味は遠くから歩いて贈答品を持ってきた身分の高い大切な客となる。また、客を迎えた主人は、大切な客につきしたがう意となる。旧字体の賓⇒賓になる。
意味 (1)まろうど(賓)。大切な客。「賓客ヒンキャク」「主賓シュヒン」「来賓ライヒン」「国賓コクヒン」 (2)したがう。主たるものにしたがう。「賓従ヒンジュウ」(お供してしたがう)「賓服ヒンプク」(お供して服する)
イメージ
「大切な客人」(賓)
客人にはいつも応接する主人が「そばにつく」(嬪・擯・殯・鬢・繽・浜)
「形声字」(檳)
音の変化 ヒン:賓・嬪・擯・殯・繽・浜 ビン:鬢・檳
そばにつく
嬪 ヒン・ひめ 女部
解字 「女(おんな)+賓(そばにつく)」の会意形声。天子のそばで仕える女。
意味 (1)天子に仕える女官やそばめ。こしもと。「嬪御ヒンギョ」(天子につかえる女官)「妃嬪ヒヒン」(①天子の夫人である妃と嬪。②天子につかえる女官) (2)ひめ(嬪)。女性の美称。「別嬪ベッピン」(とりわけ美しい女)
擯 ヒン・しりぞける 扌部
解字 「扌(て)+賓(そばにつく)」の会意形声。客人のそばについて手でみちびくこと。また、客人に不審な者が近づいたとき、手でおしのけること。
意味 (1)みちびく。客を案内する。「擯介ヒンカイ」(主人と客との間に介在して世話をする) (2)しりぞける(擯ける)。手でおしのける。「擯斥ヒンセキ」(おしのける。排斥する)「擯却ヒンキャク」(しりぞける)
殯 ヒン・かりもがり 歹部
解字 「歹(死体)+賓(そばにつく)」の会意形声。死体を埋葬する前に、親族などが棺のそばにしばらくいること。
意味 かりもがり(殯)。死体を埋葬する前、棺にいれてしばらく安置すること。「殯宮ヒンキュウ」(天皇や皇族の棺を葬送の時まで安置する御殿。かりもがりのみや。あらきのみや)「殯柩ヒンキュウ」(かりもがりの柩)
鬢 ビン 髟部かみがしら

もっと知りたい日本髪。鬢・髱(びん・たぼ)(ポーラ文化研究所より)
解字 「髟(かみのけ)+賓(そばにある)」の会意形声。髪の毛から続く(そばにある)耳ぎわの毛をいう。
意味 びん(鬢)。耳ぎわの髪の毛。「鬢毛ビンモウ」(びんの毛)「双鬢ソウビン」(左右の鬢)「鬢付け油」(鬢がほつれないように付ける油)
繽 ヒン 糸部
解字 「糸(いと)+賓(そばにある)」の会意形声。細長い糸がそばにあつまり、①重なりさかんなこと、②もつれ乱れること。
意味 (1)多くさかんなさま。「繽繽ヒンヒン」(多くさかんなさま) (2)いりみだれるさま。「繽紛ヒンプン」(もつれ乱れるさま)「落英繽紛ラクエイヒンプン」(花などのみだれ散るさま)
浜[濱]ヒン・はま 氵部
解字 旧字は濱で「氵(水)+賓(そばにある)」の形声。水ぎわの意で、海または湖に沿った水ぎわの平地をいう。新字体は、旧字の賓⇒兵に変化した浜。現代中国では、宀(建物)の下に兵をつけた「滨」を使う。これは賓(bīn・ビン)と兵(bīng・ビン)の発音が近いからである。日本で兵を使うのは、中国の用法に影響されたからと思われる。
意味 (1)水ぎわ。波打ちぎわ。「浜海ヒンカイ」(海沿いの地。海辺)「浜涯ヒンガイ」(波打ち際) (2)[国]はま(浜)。海または湖に沿った水際の平地。「浜辺はまべ」「浜千鳥はまちどり」「浜唄はまうた」(漁師が浜辺でうたう唄) (3)地名。「横浜よこはま」「長浜ながはま」ほか。 (4)姓。「浜はま」「浜田はまだ」「浜口はまぐち」「浜中はまなか」ほか。
形声字
檳 ビン 木部
解字 「木(き)+賓(ビン)」の形声。ビンという名の樹木。ビンはマレーシア語で、ビンロウ(檳榔)の意味である「pinang(ピナング )」からと言われる。

意味 「檳榔ビンロウ」に使われる字。檳榔とは、ヤシ科の常緑高木(檳榔樹)。羽状複葉で、果実は鶏卵大でキンマの葉に包んで噛み嗜好品とする。実も檳榔という。「檳榔子ビンロウジ」(檳榔の果実=檳榔)
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。