増補改訂しました。
宗 シュウ・ソウ・むね 宀部
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解字 「宀(たてもの)+示(祭壇)」の会意。祭壇を設けた廟(みたまや)を表し、祖先をまつる建物の意。また、祖先や祖先を祀る一族および一族の長の意味を表わす。
意味 (1)みたまや。祖先をまつる廟屋ビョウオク。「宗廟ソウビョウ」(祖先をまつる所) (2)もと。祖先。「宗主ソウシュ」(大本として仰ぎ尊ぶ首長)「宗家ソウケ」(宗主たる家) (3)むね(宗)。おもだったもの。おさ。第一人者。「宗匠ソウショウ」「詩宗シソウ」(詩の大家。すぐれた詩人。詩伯) (4)仏教の流派。「真言宗シンゴンシュウ」 (5)「宗教シュウキョウ」(religionの訳。神または超越的絶対者に対する信仰・行事・その体系。原始宗教、民族宗教、世界的宗教などがある)
イメージ
「先祖をまつる所」(宗)
祖先をまつる一族の「おさ・おさめる」(綜)
祖先から代々続く意から「まっすぐ続く・まっすぐ」(踪・崇・棕・淙)
「形声字」(粽)
音の変化 シュウ:宗 シュ:棕 スウ:崇 ソウ:綜・踪・粽
おさ・おさめる
綜 ソウ・すべる 糸部
解字 「糸(いと)+宗(おさめる)」の会意形声。糸をまとめてコントロールすること。
意味 (1)すべる(綜べる)。何本もの糸をまとめる。すべあつめる。「綜合ソウゴウ」(個々のものを一つにまとめる。=総合)「綜覧ソウラン」(全体に目を通す。=総覧)「錯綜サクソウ」(まとめることが乱れる。いりみだれる) (2)へ。おさ(筬)。機を織るとき縦糸を一斉にコントロールして上げ下げする道具。「綜絖ソウコウ」(縦糸を上下させて、横糸を通す杼の道をつくるための道具)
まっすぐ続く・まっすぐ
踪 ソウ・あと 足部
解字 「足(あし)+宗(まっすぐ続く)」の会意形声。まっすぐ続く足跡。
意味 (1)あと(踪)。まっすぐ続くあしあと。「踪跡ソウセキ」 (2)ゆくえ。ありか。「失踪シッソウ」
崇 スウ・たかい・あがめる 山部
解字 「山(やま)+宗(まっすぐ)」の形声。山がまっすぐ高くそびえているさま。
意味 (1)たかい(崇い)。けだかい。「崇山スウザン」(たかい山)「崇高スウコウ」(けだかく偉大)「崇位スウイ」(高い位) (2)たっとぶ(崇ぶ)。あがめる(崇める)。「崇拝スウハイ」「尊崇ソンスウ」(とうとびあがめる)
棕 シュ・ソウ 木部
解字 「木(き)+宗(まっすぐ)」の会意形声。まっすぐ高く伸びる棕櫚の木。
意味 「棕櫚シュロ」(まっすぐな幹をしたヤシ科の常緑高木)に使われる字。
淙 ソウ 氵部
解字 「氵(みず)+宗(つづく)」の会意形声。つづく水の流れ。
意味 (1)水の流れるさま。「淙然ソウゼン」(水の流れるさま)「淙淙ソウソウ」(水の流れるさま) (2)水の流れる音。「淙琤ソウソウ」(水の流れる音)「淙潺ソウセン」(水のさらさら流れる音) (3)そそぐ。流れ込む。
形声字
粽 ソウ・ちまき 米部
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日本の粽(京菓子店のHPより)
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中国の粽(横浜中華街の店のHP)
解字 [説文解字]は糉ソウで「蘆あし葉に裹(つつ)む米也なり。米に从(したが)い㚇ソウ聲(声)」とする。蘆(芦)の葉に米を包んで蒸した「ちまき」で、発音が㚇ソウ。㚇は、「鳥が飛ぶとき足を収める也」などの説明があるが意味がよく分からない字。音符となるときソウの発音を表す。楷書から、㚇ソウ⇒宗ソウに変化した粽ソウになった。日本ではチガヤの葉で巻いたので、ちまきの名がつく。日本も中国も現在、ほとんどがササの葉で巻いて作る。
意味 ちまき(粽)。もち米やうるち米の粉でつくった餠などをチガヤやササの葉で巻いて細長い円錐形にし蒸したり茹でて加熱した食品。その葉を剥いて食べる。中国では米と一緒に、味付けした肉などを加えることが多い。巻き方は中国では三角形と細長いものと二種類ある。端午の節句にちまきを食べる習慣がある。「粽笹ちまきざさ」(粽を包むのに用いる笹)「粽子ソウシ」(ちまき)
<紫色は常用漢字>
宗 シュウ・ソウ・むね 宀部
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解字 「宀(たてもの)+示(祭壇)」の会意。祭壇を設けた廟(みたまや)を表し、祖先をまつる建物の意。また、祖先や祖先を祀る一族および一族の長の意味を表わす。
意味 (1)みたまや。祖先をまつる廟屋ビョウオク。「宗廟ソウビョウ」(祖先をまつる所) (2)もと。祖先。「宗主ソウシュ」(大本として仰ぎ尊ぶ首長)「宗家ソウケ」(宗主たる家) (3)むね(宗)。おもだったもの。おさ。第一人者。「宗匠ソウショウ」「詩宗シソウ」(詩の大家。すぐれた詩人。詩伯) (4)仏教の流派。「真言宗シンゴンシュウ」 (5)「宗教シュウキョウ」(religionの訳。神または超越的絶対者に対する信仰・行事・その体系。原始宗教、民族宗教、世界的宗教などがある)
イメージ
「先祖をまつる所」(宗)
祖先をまつる一族の「おさ・おさめる」(綜)
祖先から代々続く意から「まっすぐ続く・まっすぐ」(踪・崇・棕・淙)
「形声字」(粽)
音の変化 シュウ:宗 シュ:棕 スウ:崇 ソウ:綜・踪・粽
おさ・おさめる
綜 ソウ・すべる 糸部
解字 「糸(いと)+宗(おさめる)」の会意形声。糸をまとめてコントロールすること。
意味 (1)すべる(綜べる)。何本もの糸をまとめる。すべあつめる。「綜合ソウゴウ」(個々のものを一つにまとめる。=総合)「綜覧ソウラン」(全体に目を通す。=総覧)「錯綜サクソウ」(まとめることが乱れる。いりみだれる) (2)へ。おさ(筬)。機を織るとき縦糸を一斉にコントロールして上げ下げする道具。「綜絖ソウコウ」(縦糸を上下させて、横糸を通す杼の道をつくるための道具)
まっすぐ続く・まっすぐ
踪 ソウ・あと 足部
解字 「足(あし)+宗(まっすぐ続く)」の会意形声。まっすぐ続く足跡。
意味 (1)あと(踪)。まっすぐ続くあしあと。「踪跡ソウセキ」 (2)ゆくえ。ありか。「失踪シッソウ」
崇 スウ・たかい・あがめる 山部
解字 「山(やま)+宗(まっすぐ)」の形声。山がまっすぐ高くそびえているさま。
意味 (1)たかい(崇い)。けだかい。「崇山スウザン」(たかい山)「崇高スウコウ」(けだかく偉大)「崇位スウイ」(高い位) (2)たっとぶ(崇ぶ)。あがめる(崇める)。「崇拝スウハイ」「尊崇ソンスウ」(とうとびあがめる)
棕 シュ・ソウ 木部
解字 「木(き)+宗(まっすぐ)」の会意形声。まっすぐ高く伸びる棕櫚の木。
意味 「棕櫚シュロ」(まっすぐな幹をしたヤシ科の常緑高木)に使われる字。
淙 ソウ 氵部
解字 「氵(みず)+宗(つづく)」の会意形声。つづく水の流れ。
意味 (1)水の流れるさま。「淙然ソウゼン」(水の流れるさま)「淙淙ソウソウ」(水の流れるさま) (2)水の流れる音。「淙琤ソウソウ」(水の流れる音)「淙潺ソウセン」(水のさらさら流れる音) (3)そそぐ。流れ込む。
形声字
粽 ソウ・ちまき 米部
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日本の粽(京菓子店のHPより)
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中国の粽(横浜中華街の店のHP)
解字 [説文解字]は糉ソウで「蘆あし葉に裹(つつ)む米也なり。米に从(したが)い㚇ソウ聲(声)」とする。蘆(芦)の葉に米を包んで蒸した「ちまき」で、発音が㚇ソウ。㚇は、「鳥が飛ぶとき足を収める也」などの説明があるが意味がよく分からない字。音符となるときソウの発音を表す。楷書から、㚇ソウ⇒宗ソウに変化した粽ソウになった。日本ではチガヤの葉で巻いたので、ちまきの名がつく。日本も中国も現在、ほとんどがササの葉で巻いて作る。
意味 ちまき(粽)。もち米やうるち米の粉でつくった餠などをチガヤやササの葉で巻いて細長い円錐形にし蒸したり茹でて加熱した食品。その葉を剥いて食べる。中国では米と一緒に、味付けした肉などを加えることが多い。巻き方は中国では三角形と細長いものと二種類ある。端午の節句にちまきを食べる習慣がある。「粽笹ちまきざさ」(粽を包むのに用いる笹)「粽子ソウシ」(ちまき)
<紫色は常用漢字>