后の解字を改めました。
后 コウ・ゴ・きさき・のち 口部 hòu
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解字 金文は「人の変形+口(くち)」で、命令を発する人の形。王である「きみ」の意味を表す。また、代々の直系の王をいうことから、次の王を生む后(きさき)の意ともなり、現在ではこの意味が主流となった。字形は篆文を経て現代字は后となった。また、同音の後コウ・ゴ(のち)に通じ、のち・あとの意もある。
意味 (1)[往時の用法]きみ(后)。皇君。天子。「后王コウオウ」(天子。君主) (2)きさき(后)。天皇の妻。「皇后コウゴウ」「后妃コウヒ」(きさき。后も妃も、きさきの意)「皇太后コウタイゴウ」(先帝の皇后) (3)地の神。「后土コウド」 (4)のち(后)。あと。「午后ゴゴ」
イメージ
「きみ・きさき」(后)
「形声字」(垢・詬・逅)
音の変化 コウ:后・垢・詬・逅
形声字
垢 コウ・ク・あか 土部 gòu
解字 「土(つち)+后(コウ)」の形声。コウは厚コウ(あつい)に通じ、厚くつもった土ぼこりの意。ひろく、あか・よごれを表す。なお、[説文解字]は「濁る也(なり)」とあり、発音字典の[正韻]は「塵滓ジンシ(ちりとかす)也(なり)」とする。また、よごれることから、体面をけがす意ともなる。
意味 (1)あか(垢)。土ぼこりや、ちりのたまったもの。よごれ。ほこり・ちり。「垢脂コウシ」(汗やあぶらのよごれ)「歯垢シコウ」(歯のあか) (2)けがれ。「垢離コリ」(水を浴びて心身のけがれをとり去る)「無垢ムク」(けがれのない。うぶな) (3)はじ。はずかしめ。「垢辱コウジョク」(はずかしめ)
詬 コウ 言部 gòu
解字 「言(ことば)+后(=垢。はずかしめ)」の形声。言葉ではずかしめること。
意味 はずかしめる(詬める)。ののしる。はじ(詬)。「詬罵コウバ」(ののしりはずかしめる)「詬恥コウチ」(詬も恥も、はじの意)
逅 コウ 辶部 hòu
解字 「辶(ゆく)+后(コウ)」の形声。コウは遘コウ(あう・であう)に通じ、あうこと。
意味 あう。めぐりあう。「邂逅カイコウ」(思いがけなく出会うこと)
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
后 コウ・ゴ・きさき・のち 口部 hòu
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解字 金文は「人の変形+口(くち)」で、命令を発する人の形。王である「きみ」の意味を表す。また、代々の直系の王をいうことから、次の王を生む后(きさき)の意ともなり、現在ではこの意味が主流となった。字形は篆文を経て現代字は后となった。また、同音の後コウ・ゴ(のち)に通じ、のち・あとの意もある。
意味 (1)[往時の用法]きみ(后)。皇君。天子。「后王コウオウ」(天子。君主) (2)きさき(后)。天皇の妻。「皇后コウゴウ」「后妃コウヒ」(きさき。后も妃も、きさきの意)「皇太后コウタイゴウ」(先帝の皇后) (3)地の神。「后土コウド」 (4)のち(后)。あと。「午后ゴゴ」
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「きみ・きさき」(后)
「形声字」(垢・詬・逅)
音の変化 コウ:后・垢・詬・逅
形声字
垢 コウ・ク・あか 土部 gòu
解字 「土(つち)+后(コウ)」の形声。コウは厚コウ(あつい)に通じ、厚くつもった土ぼこりの意。ひろく、あか・よごれを表す。なお、[説文解字]は「濁る也(なり)」とあり、発音字典の[正韻]は「塵滓ジンシ(ちりとかす)也(なり)」とする。また、よごれることから、体面をけがす意ともなる。
意味 (1)あか(垢)。土ぼこりや、ちりのたまったもの。よごれ。ほこり・ちり。「垢脂コウシ」(汗やあぶらのよごれ)「歯垢シコウ」(歯のあか) (2)けがれ。「垢離コリ」(水を浴びて心身のけがれをとり去る)「無垢ムク」(けがれのない。うぶな) (3)はじ。はずかしめ。「垢辱コウジョク」(はずかしめ)
詬 コウ 言部 gòu
解字 「言(ことば)+后(=垢。はずかしめ)」の形声。言葉ではずかしめること。
意味 はずかしめる(詬める)。ののしる。はじ(詬)。「詬罵コウバ」(ののしりはずかしめる)「詬恥コウチ」(詬も恥も、はじの意)
逅 コウ 辶部 hòu
解字 「辶(ゆく)+后(コウ)」の形声。コウは遘コウ(あう・であう)に通じ、あうこと。
意味 あう。めぐりあう。「邂逅カイコウ」(思いがけなく出会うこと)
<紫色は常用漢字>
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