深い谷の中の残骨を見て、この世の無常を悟る
睿 エイ・さとい 目部 ruì


下図は歺ガツ
解字 篆文は「歺ガツ(残骨)+谷の略体+目(め)」の会意。歺ガツは歹ガツの変形字(音符「歹ガツ」を参照)で残骨の形。深い谷の中の残骨を目で見て、この世の無常を悟ること。さとい・かしこい意となる。叡エイの原字で、現在は音符「睿エイ」の役割をしている。
意味 (1)さとい(睿い)。ものわかりがよい。かしこい。(=叡)。(2)賢くて聡明な人(=叡)。(3)天子に関することを尊んで言うときの言葉(=叡)。
イメージ 深い谷の残骨を見てこの世の無常をさとる意から「さとい」「深い谷」のイメージがある。
「さとい」(睿・叡)
「深い谷」(濬)
音の変化 エイ:睿・叡 シュン:濬
さとい
叡 エイ・さとい 又部 ruì

解字 金文は「歺ガツ(残骨)+谷の略体(たに)+目(みる)+見(みる)」の会意。深い谷の中の残骨を見る形で、構造は「睿エイ+見」の形。篆文および現代字は「歺ガツ(残骨)+谷の略体+目(め)+又(手)」で、深い谷の中の残骨を見て手にとること。いずれも残骨を見て手に取り、この世の無常を悟ること。さとい・かしこい意となる。
意味 (1)さとい(叡い)。かしこい。あきらか。「叡智エイチ」(=英知)「叡才エイサイ」(物事を深く理解できる才能)(2)天子・天皇に関する尊敬語。「叡覧エイラン」(天子が見ること)「叡旨エイシ」(天子のおおせ)(3)地名。「比叡山ヒエイザン」(①京都市北東にそびえる山。王城鎮護の霊山として知られる。山頂下に延暦寺がある。②延暦寺の山号。比叡山延暦寺)

鴨川から見る秋の比叡山(ウィキペディア「比叡山」より)
深い谷
濬 シュン・ふかい・さらう 氵部 jùn・xùn
解字 「氵(みず)+睿(深い谷)」の形声。水の流れる深い谷の形。深い意の他、深くする意から、さらう(水底の土砂などをさらう)意ともなる。
意味 (1)ふかい(濬い)。奥深い。「濬池シュンチ」(深い池)「濬谷シュンコク」(深い谷)「濬哲シュンテツ」(深い知恵のあるさま。また、その人)(2)(ふかくする意から)さらう(濬う)。(=浚)。水底の土砂などをさらう。さらって流れを通す。「溝渠コウキョを濬う」(さらって溝渠(みぞ)を通す)
関連音符
㕡 ガク・たに 又部 hé・hè・huò

解字 「歺ガツ(残骨)の変形字+谷(たに)+又(て)」で、残骨を谷で手にとる形で、深い谷を表す(この略体に目がつくと叡エイになる)。
意味 たに(㕡)。壑ガクの原字。現在は壑ガクで表記される。
イメージ
「深い谷」(㕡・壑)
音の変化 ガク:㕡・壑
深い谷
壑 ガク・カク・たに 土部 hè
解字 「土(つち)+㕡(深い谷)」の会意形声。壑ガクは㕡ガク(深い谷)に土(土地)がつき、深い谷の地形を表した字。
意味 (1)たに(壑)。深い谷。「岩壑ガンガク」(岩のある谷)「千巌万壑センガンマンガク」(けわしい岩山や谷が続くさま)「丘壑キュウガク」(丘とたに)(2)ほり。からほり。(3)あな。いわや。「壑谷ガクコク」(①たに。②あなぐち)
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
睿 エイ・さとい 目部 ruì


下図は歺ガツ
解字 篆文は「歺ガツ(残骨)+谷の略体+目(め)」の会意。歺ガツは歹ガツの変形字(音符「歹ガツ」を参照)で残骨の形。深い谷の中の残骨を目で見て、この世の無常を悟ること。さとい・かしこい意となる。叡エイの原字で、現在は音符「睿エイ」の役割をしている。
意味 (1)さとい(睿い)。ものわかりがよい。かしこい。(=叡)。(2)賢くて聡明な人(=叡)。(3)天子に関することを尊んで言うときの言葉(=叡)。
イメージ 深い谷の残骨を見てこの世の無常をさとる意から「さとい」「深い谷」のイメージがある。
「さとい」(睿・叡)
「深い谷」(濬)
音の変化 エイ:睿・叡 シュン:濬
さとい
叡 エイ・さとい 又部 ruì

解字 金文は「歺ガツ(残骨)+谷の略体(たに)+目(みる)+見(みる)」の会意。深い谷の中の残骨を見る形で、構造は「睿エイ+見」の形。篆文および現代字は「歺ガツ(残骨)+谷の略体+目(め)+又(手)」で、深い谷の中の残骨を見て手にとること。いずれも残骨を見て手に取り、この世の無常を悟ること。さとい・かしこい意となる。
意味 (1)さとい(叡い)。かしこい。あきらか。「叡智エイチ」(=英知)「叡才エイサイ」(物事を深く理解できる才能)(2)天子・天皇に関する尊敬語。「叡覧エイラン」(天子が見ること)「叡旨エイシ」(天子のおおせ)(3)地名。「比叡山ヒエイザン」(①京都市北東にそびえる山。王城鎮護の霊山として知られる。山頂下に延暦寺がある。②延暦寺の山号。比叡山延暦寺)

鴨川から見る秋の比叡山(ウィキペディア「比叡山」より)
深い谷
濬 シュン・ふかい・さらう 氵部 jùn・xùn
解字 「氵(みず)+睿(深い谷)」の形声。水の流れる深い谷の形。深い意の他、深くする意から、さらう(水底の土砂などをさらう)意ともなる。
意味 (1)ふかい(濬い)。奥深い。「濬池シュンチ」(深い池)「濬谷シュンコク」(深い谷)「濬哲シュンテツ」(深い知恵のあるさま。また、その人)(2)(ふかくする意から)さらう(濬う)。(=浚)。水底の土砂などをさらう。さらって流れを通す。「溝渠コウキョを濬う」(さらって溝渠(みぞ)を通す)
関連音符
㕡 ガク・たに 又部 hé・hè・huò

解字 「歺ガツ(残骨)の変形字+谷(たに)+又(て)」で、残骨を谷で手にとる形で、深い谷を表す(この略体に目がつくと叡エイになる)。
意味 たに(㕡)。壑ガクの原字。現在は壑ガクで表記される。
イメージ
「深い谷」(㕡・壑)
音の変化 ガク:㕡・壑
深い谷
壑 ガク・カク・たに 土部 hè
解字 「土(つち)+㕡(深い谷)」の会意形声。壑ガクは㕡ガク(深い谷)に土(土地)がつき、深い谷の地形を表した字。
意味 (1)たに(壑)。深い谷。「岩壑ガンガク」(岩のある谷)「千巌万壑センガンマンガク」(けわしい岩山や谷が続くさま)「丘壑キュウガク」(丘とたに)(2)ほり。からほり。(3)あな。いわや。「壑谷ガクコク」(①たに。②あなぐち)
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