土木のしごと - (有)礒部組現場情報

地域のためにはたらき、ふつうの暮らしを支える人たち。(有)礒部組とその仲間たちのたのしくゆかいな面々。日々是土木。

ふたたびの初陣終る

2023年03月22日 | 奈半利川河川災害復旧工事

 

今週月曜日は

奈半利川河川災害復旧工事の完成検査でした。

ここでも何度か紹介したように

現場監督のMくんにとっては

当社に入ってはじめての自分が担当した現場です。

 

前の職場は某地方公共団体の職員で

その前は別の建設業者で施工管理。

10年以上のブランクを経ての施工技術者復帰でした。

 

 

 

初めての完成検査プレゼンテーション

↓↓

 

 

 

(途中省略)

 

 

 

 

検査前のプレゼンテーションの最後では

そこらへんの自分の経歴もさらけだし

発注者職員さんや地域の方々そして同僚・先輩への感謝の気持ちを口にするなど

マジメな人柄がそのままあらわれていて

プレゼンが終わったあとは

その場がほんわかとした和やかな雰囲気に包まれました。

そして

そのあとの書類検査も現場検測も大した問題もなく終了。

 

最後まで緊張しっぱなしだった当人を見ながら

「あぁオレにもあんなころがあったなぁ」

と遠い目をするおじさんでした。

 

ん?

ホントにあった?

ええ、ありましたとも。

イヤ、たぶんあったはず。

あった・・・・よなぁ・・・・^^;

 

いやいや自分のことはさておいて

Mくんの再初陣はこれにて終了。

それが上手くいったかいかなかったか

またそれにどんな価値があるかは

今この時点の結果で決めることではなく

これからの未来で決まっていくこと。

 

なにはともあれ

お疲れさまでした!

 

(みやうち)

 

 

 

 

 

 

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人の眼鳥の眼

2023年03月08日 | 奈半利川河川災害復旧工事

 

奈半利川河川災害復旧工事

完成しました!

 

 

 

 

現場監督のユタカくんが撮ったこの写真を見て

思わずわたし

「ほーええやんか」

とほくそ笑んでしまいました。

というのも

すっかりドローンが当たり前のツールとなった昨今のわが業界では

着手前も

工事途中も

完成も

何かといえばすぐ空撮。

それがフツーになっていて

それはそれで技術の進歩の恩恵というやつなので

わるくはない

というか

どんどんやったらよいことなんですが

すべて「鳥の眼」がよいかというと

場合によっては

やっぱり「人の眼」の方がよいこともあるわけで

そこはそれ

使い分けが必要だと思うんですよね。

つまり

「木も見る、森も見る」

ドローンで見るのが「森」ならば

肉眼でしか見えない「木」もあるわけで

こと土木の仕事においては

どちらも重要です。

「人の眼」は

自分の目線であると同時に

そのインフラがあることで利益を受けるだろう住民の目線でもあり

それを忘れて空から俯瞰することばかりでは

よい社会資本はつくれないし

土木現場技術者として

肝心な部分が抜け落ちてしまうと思うんですよね。

 

え?

今日はえらく?

マジメじゃないか?

 

あらまホント

書いてるうちについ本音が・・

なんてったって根がマジメですから(^。^)

ということにして

ではまたあした。

 

あしたはトシ子さんの出番でした。

ということで

ではまた明後日(^_^)

 

(みやうち)

 

 

 

 

 

 

 

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バール(のようなもの)

2023年03月01日 | 奈半利川河川災害復旧工事

 

天端コンクリート施工中の奈半利川河川災害復旧工事。

現場をおとずれたわたしの目の前を

なにやら訳ありげに通りすぎていく人がいます。

 

 

 

 

 

あきらかにコッチを意識してるな

と思ってじっと見てみると

 

 

 

 

 

 

 

あ、気がついた?

とわざとらしい表情をしてコチラを見ます。

その腰にあるのは・・・

 

 

 

 

 

 

バールのようなもの。

 

そこで思い出したのが立川志の輔の名作落語。

その名も「バールのようなもの」です。

 

******

【あらすじ】

(『gassanのブログ』より)

 

気になった事を御隠居によく質問するはっつぁん。

今日も御隠居にいろいろ聞き、あれはこうそれはそうだと話していました。

 

「なるほどねぇ。さすが物知りだなぁ。

あとこの前ニュースでね…

○△区の宝石店に泥棒が侵入し、バールのようなもので店のシャッターをこじ開け、犯人は車で逃走しました

…って。あれわかりませんよねぇ」

 

「いや、そりゃ犯人まではわからないぞ」

 

「それわかるなら警察行ってください…。

違いますよ!『バールのようなもの』ってのがわからないの!」

 

「バールぐらいオマエも大工なんだから知ってるだろうよ」

 

「いや、それはバールでしょ?バールのようなものってのがわからないんですよ。」

 

「あ、なるほど。そりゃ誰も見てないわけだから、ようなものが付いてるんだ。

泥棒には違いないし、車で逃走したのも間違いないけど、バールかどうかはわからないからな」

 

「なるほどねぇ。

いや〜自分の道具箱の中にバールがあるから検問とかで警察に疑われそうで心配してたんです」

 

「なんだ。そんなこと心配してたのか?

オマエは疑われないよ。バールなんだから」

 

「えぇ…?いや、バールだから疑われるんでしょ」

 

「なんで?バールのようなものって言ってんだからバールじゃないじゃん」

 

バールのようなって言ったらバールでしょ!?」

 

「いやいや、バールじゃないからバールのようなものって言ってるんじゃないか!」

 

「いやいや、バールのようなものはバールでしょ⁉️」

 

「オマエ『これ肉のような味がしますね!』って言ったら肉かい⁉️」

 

「肉のような…肉…とは言いません…けど、バールのようなものはバールでしょ‼️」

 

「しつこいねぇ…。

じゃ『女のような』と言っても女じゃないだろ?

『ハワイのような』と言ってもハワイじゃないし『夢のような』言ったら夢じゃないだろ?」

 

「…あれ、ホントだ…。確かにそうですね。

じゃあ大丈夫なんだ!よかった〜」

 

(続きは志の輔の落語本編をどうぞ)

******

 

あらためて腰のモノを見てみると

 

 

 

 

 

「バールのようなもの」

ではなく

明らかに

バール。

 

ってオマエ

そんなもん引きずってちゃぁ仕事になんないでしょ!

 

以上

バールのようなもの

じゃなく

バールを引きずるおじさん。

 

 

 

 

おあとがよろしいようで\(^o^)/

 

(みやうち)

 

 

 

 

 

 

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慣れたころには・・

2023年02月21日 | 奈半利川河川災害復旧工事

 

会社からクルマで3分のところが現場の

奈半利川河川災害復旧工事。

ブロック積みをはじめたころは

45度という

ブロック積みにしてはゆるい角度に苦戦して

なかなか思うようにはかどりませんでしたが

 

 

「習うより慣れろ」

とはよく言ったもので

終盤になると反対に

予想以上のスピードで進むようになりました。

 

 

 

 

 

「慣れたころにはもう終わり」

これもまた現場で昔から言われてきたことで

今回もホントにそうなってしまいましたが

実際そうなると

もっとやりたいよな~

 

 

となるのが人情で

といっても

オレもっとやりたいもんね~

とかいっても仕方がないこと。

ブロック積みは既に終わり

現在は天端コンクリートの型枠を組み立て

生コンを打ち込む作業中です。

 

 

 

 

 

 

そんななか

きのうは奈半利川淡水漁業協同組合の組合長さんに来てもらって

川の戻し方その他を確認してもらい

OKをいただきました。

 

 

 

 

 

当社の他の現場とおなじように

この現場もまた最終盤

最後まで気をゆるめずに

きっちりしっかりとした仕事をしていきます。

では

ご安全に!

 

 

(みやうち)

 

 

 

 

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ちいさなカイゼン

2023年02月06日 | 奈半利川河川災害復旧工事

 

 

 

 

高知県安芸郡奈半利町

近ごろでは少しずつあたたかくなり

そこはかとなく春の気配が感じられるようになってきた今日このごろ。

会社から歩いて10分のところで仕事をしている奈半利川河川災害復旧工事も

ここへ来てエンジン全開。

 

(塗りつぶした箇所がブロック設置済み)

 

 

最初は

1割(45度)という

ブロック積みにしてはゆるい勾配での据え付けに

悪戦苦闘していましたが

今ではそれも慣れてきて

順調に作業が進んでいます。

 

そこでプチ問題が。

 

 

 

 

川の水位から上になると水抜きパイプを設置する必要があるんですが

1割勾配に据えたブロックに対して

水平より少し裏側に勾配がつくぐらいに水抜きを入れるのにひと苦労。

最初はブロックをハンマーで叩き割って入れたのですが

それでは後処理に手間がかかるし

だいいち見栄えがわるい。

 

 

 

 

 

コアドリルを使えばよいのですが

前面勾配1割に対して角度が上手く決まらない。

そこで解決策としてKさんが考えたのがこれ。

 

 

 

 

 

 

 

この角度で穴を開けるために台座をセットし

それに沿わせて削孔すると

かんたんに穴を開けることができます。

 

ということで

いっちょ上がり。

 

 

 

 

これだけを見れば

どおっていうこともないように見えるかもしれませんし

最初からやってればその方がよいことなんでしょうけど

こうやって

どうもしっくりしないなぁ

ということをそのまま放っておかず

どうやったら上手くできるかを考えて実践する。

そうやって小さなカイゼンを重ね作業の効率や精度、品質を高めていく

現場作業ではこれがイチバン肝心なことなんだと常々考えているおじさんは

そういう意味でこの小さなカイゼンに拍手を送りたいと思うわけです👏👏👏

 

さあ

工期まであと一ヶ月あまり。

この調子で

今週もがんばっていきましょう!!

でわ。

 

(みやうち)

 

 

 

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チーム礒部のC&C

2023年01月12日 | 奈半利川河川災害復旧工事

 

 

 

 

いかに渇水期とはいえ

川の中で仕事をするためには

排水ポンプで強制的に水位を下げる必要があります。

 

きのうは

その釜場(かまば=ポンプを設置するために掘ったところ)

のまわりが崩れ

一時的にポンプが機能不全に。

 

「ブルーシートだべ」

という声があがり

さっそく対策。

 

 

 

 

 

砂利が崩れてこないように

周りをブルーシートで覆いました。

 

ほどなくすると・・・

排水ポンプの吸引力で

ゴミや木くずがポンプまわりに吸い寄せられ

排水量が落ちていき

徐々に水位が上がり始めました。

 

「スクリーンだべ」

と声があがり

さっそく製作。

 

 

 

 

これで

吸い寄せられるゴミや木くずをキャッチします。

 

そうそう先日は

こんな光景を目にしました。

 

 

 

 

 

地面になにやら絵を描いて

何かを伝えてる大先輩と

それを見つめながら

時おり真剣な表情でうなずく若者。

 

業界では

やれBIMだ

やれCIMだ

それ3次元だと騒いておりますが

(とかいうわたしもその一味^^;)

大切なのは

アタマのなかのイメージをかたちにして伝える

ということ

そのために

用いる手法は色々さまざまあるわけで

そりゃ3Dモデルがダントツでわかりやすいのは確かですが

それイコール

2次元がダメってことにはなりません。

こうやって

地面に絵を描いて伝える

っていうのもじゅうぶんアリ。

 

そうやって

知恵と技術を伝え合い

(=Communication)

チームでモノをつくっていく

(=Collaboration)

ここがイチバン肝心要。

 

きのうも

今日も

あしたも

チーム礒部のモノづくりは

こうやってつづいていくのです。

 

(みやうち)

 

 

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がんばってね!

2023年01月11日 | 奈半利川河川災害復旧工事

 

 

奈半利川河川災害復旧工事

ブロック張りの床掘りをしています。

 

 

 

現場代理人のMくん。

今春、

某自治体職員から転職し

当社に入ってくれました。

元々は別の建設会社で働いていたので

ズブの素人ではないのですが

十数年というブランクがあったため

入社以来約半年間は

別の監督さんの元で仕事をしてもらっていました。

そんな彼の

当社現場代理人としての初陣がこの工事です。

 

祈健闘。

だいじょうぶ。

ひとりじゃないから。

がんばってね!

 

(みやうち)

 

 

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ためる事務員

2023年01月06日 | 奈半利川河川災害復旧工事

 

 

 

奈半利川河川災害復旧工事

始まりました。

洪水により壊れた護岸を

ブロック積みであらたにつくり直す工事です。

 

あ、そうそう

これにさかのぼること約2週間前のことです。

先月の社内安全パトロールで

着工前のこの現場に寄りました。

 

 

 

 

 

現場に設置された床掘の丁張りを見た事務員さん。

何を思ったか

3本あるうちのイチバン下流の丁張りを

上流に向かって

変な体勢でにらみはじめました。

 

 

 

 

「なにしてんの?」

「ためてるんです」

 

ご存知ない方に少しだけ説明すると、

片目を閉じてねらいをつけたり、じっと見たりする行為のことを、

「矯(た)める」

と呼び、

丁張りを「ためる」

水糸を「ためる」

などという使い方をします。

この現場の場合はつくる構造物が直線なので

3本ある丁張りのどちらか片方から「ためる」と

丁張りの斜めになった部分

(この場合は切土の勾配)

ある時点でピタッと重ならなければなりません。

もし重ならないと

その丁張りはどこかがマチガッテイルということになります。

なので

丁張りを設置したあとは必ず「ためて」

その良し悪しを確認する。

これが必須となります。

それをしないと

万がイチまちがえた場合に

気づかずそのまま施工してしまい

途中で気づいてあわてふためく

という事態におちいります。

 

頼まれもしないのに

覚えたばかりの「ためる」を試してみた事務員さん。

もう一度その体勢を見てみましょう。

 

 

 

 

 

「そんなんダメダメ。形がなってない」

おじさんがダメ出しをすると

「じゃあどうやったらいいんですか?」

不満そうな顔をしてたずねます。

すかさずかたわらにいたセンパイが模範演技。

 

 

 

 

 

そうです。

これです。

そもそもこの腰の入り方からして違います。

 

ならば

ということで再チャレンジ。

 

 

 

 

 

いいじゃない。

少々わざとらしい格好ですが合格です。

 

ICT土工では丁張りレスが基本ですが

なにもそれに固執する必要はなく

丁張りがあった方がよい時は設置して

ムダな時は使わない。

それに

視認性という面だけからみれば

やはり丁張りの方がわかりやすい。

 

古いやり方にしがみつくのも

新しいやり方だけを押し通すのも

固執する

ということでは同じこと。

なにごとも臨機応変。

これでよいのだとわたしは思います。

 

さて

今回は直線の丁張りを「ためる」という超初心者コース

いわばイロハのイをやってもらいましたが

次はもう少しステップアップしたやつをやってもらいましょうかねえ。

いつになるかわかりませんが

乞うご期待!

 

(みやうち)

 

 

 

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