土木のしごと - (有)礒部組現場情報

地域のためにはたらき、ふつうの暮らしを支える人たち。(有)礒部組とその仲間たちのたのしくゆかいな面々。日々是土木。

秘法「水盛り」

2024年05月01日 | 社員研修

本日の新入社員研修は3次元モデルの作成実習。

そうそう
新入社員研修と言えば

先日わが家でこんなモノを見つけました。








というのも
新入社員研修の一環で
学校で「土木」を学んでこなかった若手たちもいっしょに参加して行っているのがコレ。







「ゼロから始める測量入門」
と題して測量の基礎をお勉強。

その第一回でこんなことを話しました。








水が水平になる性質を利用して
ホースに水を入れて高さを計測する作業を
「水盛り」と呼ぶ。


現代土木ではまずお目にかかることがないんですが
基本中の基本の原理で
覚えておけばいろんな場面で応用できる技術です。
(って「技術」というほど大げさなもんじゃないんですけど)


ある夜
いつものように黒糖焼酎のソーダ割りを2杯飲んだあと
ふとそのことを思い出したのは
この測量実習についての現場情報を読んだ関東在住のマスコミの方からのメッセージ。


そこにはこう書かれていました。

「次は水盛りの秘法でもどうですか?」

そのメッセージを目にするなり

「そうだ!アレだ!!」

とあるモノの存在を思い出し
すぐにわが家の倉庫をガサゴソとさぐってみると・・・

あった!
ありました \(^o^)/


コイツを発見
というか探し当てたというわけです。







三十数年ぶりの御対面。

さっそくゴシゴシと洗うこと数十分
次の日
リニューアルしたコイツをもって測量実習の番外編を行いました。


じゃん!







水盛管です。

言っときますが
純然とした私物です。

こんなものを私物として持っているなど
日本全国に土木技術者は数あれど
このわたしぐらいのもんではないでしょうか。


ん?
なぜ?
オマエがそんなものを持っている?

趣味か?
それとも・・・


いえいえ
それを語りだしたら三日三晩あっても足りません。


ということで「水盛り」体験会。








といっても
この写真では何のことかよくわからない人

これが「水盛り」です。










つまり
「水は水平」という原理を利用した
原始的水準測量とでも言うべきものが
「水盛り」なんです。


今ではこれも
電子製品になっていて









へ~~~そうなんだ (*_*)

ふだんはけっこうハイテクノロジーに囲まれてるんですが
こんなちょっとしたことで
すぐ感心してしまうのは
やっぱり昭和のおじさんです。

とはいえ
そもそも現代土木でそんなツールは要りません。


がっ
しかーーし


原理は原理
基本は基本。

なんとなれば
なんの基礎知識がなくても現場測量ができてモノがつくれてしまう今という時代に
わざわざ「ゼロから始める」なんて回りくどいことをしているのも

そんなことなどをわかっておくことが
とても大切なんだという想いからです。


そのあとついでに水盛管を使って








サイホンと逆サイホンを実施体験。
通潤橋に想いを馳せたりなんかして・・・


とか
そんなこんなで礒部組新入社員研修
もとへ
若手社員研修はつづくのです (^_-)-☆

(みやうち)


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北の国から~2023初夏(砂子組編)~

2023年06月20日 | 社員研修

 

 

北海道研修最終日は

おつき合いをさせてもらって16年になる砂子組さんの現場へ。

 

 

 

 

 

ところでみなさんは

定置式水平ジブクレーンって知ってますか?

ヨーロッパではポピュラーな施工方法で

コスト・効率・安全性など

さまざまな面でメリットが大きいとされ

ここ数年、注目が集まっていますが

わが国ではまだまだ施工事例が少ないその定置式ジブクレーンを使って工事をしているのが

ここの現場でした。

 

 

 

 

 

せっかくなので

クレーンをバックに記念撮影。

 

 

 

 

いつもとちがうヘルメットをかぶると

真ん中のじっちゃんも

なんだかとてもフレッシュな印象を受けます。

(って他人が言ってくれないので自分で主張しときますね)

 

 

この現場に先立って訪れたのが

おなじく砂子組さん施工の

ほ場整備工事現場。

 

そこでは

さまざまな先進的な取組みをされていたんですが

何よりも衝撃を受けたのが

ICT施工と工程管理を組み合わせた方式。

細かい説明をすると長くなるし

企業秘密もあるでしょうから

かいつまんで概念だけ説明しますね。

 

今やICT重機などを使って施工するのは全国各地でふつうに行われていますが

ほとんどの場合それは

作業時間を短縮するためにだけ使われていて

やれ時間が半分になっただの

やれ生産性が上がったのと

官民ともに大喜びしているのが現状です。

でも考えてみてください。

たとえばAという工程とBという工程があって

それが順列につながっていて

ICT施工をすることによって

ABともに時間を半分に短縮することができたとして

そのバトンタッチが従来どおりだとしたら

実質的に効果は半減しますよね。

また

なんらかの理由でバトンがうまくつながらなくて

A工程とB工程で短縮できた時間をそのまま吸収してしまったら

ICT施工による効果が帳消しになるという

「笑えない笑い話」になってしまいます。

でもそれって

日本全国にゴロゴロ転がっている事例なんじゃないでしょうか?

なぜかっていうと

ほとんどの人がそれぞれのタスクとか工程の時間を短縮することにしか意識がいってないから。

そのスキマを埋めるとかロスを少なくするとかに意識がいってないから。

つまり

工程管理が従来のままだと

ICT施工の効果は半減もしくはなくなってしまう

という結果になるわけです。

そこに着目して成果をあげたのがこの現場。

 

思わずわたし

「いやあ~賢いなあ」

と何度も何度もつぶやいてしまいました。

 

 

 

 

 

ケーくんも

熱心にメモを取ったりスライドを撮影したり。

 

 

 

 

 

ん?

もしかして

スライドを撮ってたんじゃなかったのか?

 

ハイ

じっちゃんはちゃんと

正規のルートでお願いをして

撮影とブログ掲載の許可をいただきましたよ(^_^)

 

さまざまな取り組みを説明してくれたのは

砂子組ICT施工推進室のYさん。

 

 

 

 

 

 

笑顔とネイルがとってもすてきな女性でした。

 

 

さて

それやこれやのすべてを含めて

いろんな方にお世話になった4日間。

砂子組のみなさん

一二三北路のみなさん

そして縁をつながせてもらった多くのみなさん。

どうもありがとうございました!

またどこかでお会いできるその日まで

それぞれが

自分自身の持ち場で

笑顔でたたかえ

えぶりばでぃ!!

でわ \(^o^)/

 

(みやうち)

 

 

 

 

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北の国から~2023初夏(「北海道土木・建築未来技術展」編)~

2023年06月19日 | 社員研修

 

2023北の大地遠征

2日目と3日目は

「北海道土木・建築未来技術展~i-Constructionを始める、進める~」で

セミナーを聴いたり

展示物を体験したり

朝から夕方までみっちりと勉強したふたり。

 

 

 

 

 

そんななか

座学が終わったあとは

あきらかにグッタリとしているのとは逆に

やっぱり重機の実車体験では

あきらかにイキイキとしていたのが印象的でした。

 

(え?わたし?わたしはホレ、ツアーの添乗員というか修学旅行の引率の先生というか、まあそのようなもんですから置いといて・・)

 

たとえば北海道ならではの機械

 

 

 

 

 

 

いやあ~

たのしかったッス。

 

たとえばこれまで見たことがない重機。

 

 

 

 

 

かと思えば

今業界では大注目のチルトローテーター体験

 

 

 

 

 

 

 

ディスプレイの前で

なにやらじっと見入っているふたり。

 

 

 

 

ナント画面には

 

 

 

 

 

 

わたしの映像が・・・

トプコンさんのプロモーションビデオです。

もちろん

そのあとケーくんの姿も・・・

あらあら

北海道まで来て自分に出会うなんて・・・

恥ずかしいやら笑えるやら ^^;

 

あれやこれやなんだかんだで盛りだくさんの2日間の締めくくりは

 

 

 

 

 

フォトグラファー山崎エリナさんと

今回もなにかとお世話になりっぱなしだった砂子組の

砂子社長の対談。

題して

『レンズ越しに捉えた建設人の魅力』

を聴かせてもらいました。

 

 

 

 

 

しかも最前列で。

 

2日間の日程が終わり

ホテルへ帰るクルマのなか

「どうやった?」

というわたしの問いかけに

「詰め込みすぎてアタマがパンクしそうです」

と異口同音に答えたふたり。

 

そのことばを聞いて

いやいやまだまだこれで終わりではないのだよ。

と口には出さずに

心のなかでほほ笑むわたし。

 

じつはこの翌日にはさらにアタマが破裂しそうなほどの体験が待っているのを

このときの彼らはまだ知りません。

ということで

あしたはいよいよ2023北の大地遠征最終日。

初日につづく現場編

『北の国から~2023初夏(砂子組編)~』

なのでした。

 

(みやうち)

 

 

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北の国から~2023初夏(一二三北路編)~

2023年06月14日 | 社員研修

 

 

 

人生2度めのフライトに(たぶん)

若干緊張気味のケーくん。

ユタカさんとじっちゃんの3人で向かった先は・・・

 

 

 

 

空港到着の写真を撮り忘れた ^^;

 

北の大地

札幌です。

 

行き先を教えられたはよいものの

3回ほど道をまちがえ

カーナビのせいにしながら着いた先は・・・

 

 

 

 

 

以前から仲良くさせてもらってる

一二三北路株式会社さんの道路改良工事現場。

 

 

タブレット片手に

なにやら計測をしてるようなので

近寄ってみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

一二三さんと

グループ会社のひまわり建設株式会社で構成する

”e-デザインセンター”所属の

(”e”は”エー”と読むんだそうです)

e-デザインガールズたち。

(スンマセンこっちはわたしが勝手になづけました)

3次元出来形計測中でした。

といっても

手に持っているのはiPadですが

行っているのはLiDARではなく

フォトグラメトリによる写真測量。

ほ~~~

やるなあと感心しつつ

しばし見惚れるじっちゃんでしたが

 

「さあ、次へ行きましょう」

 

先方が計画してくれたスケジュールに急かされるように本社へ。

 

 

ICTの話題を中心とした意見交換会の終わりまぎわに紹介してくれた

こんなキャッチコピーにぶっとんでしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

なんでも

リクルート用なんだそうです。

 

「パクっていいですよ」

 

となりに座っているK社長のひとことを聴いた瞬間

ピカッ

ひらめきました!!

 

 

 

「え?仕事すか?地球を相手にしてますけど ( ー`дー´)キリッ」

 

う~ん

やっぱりパクリ感満載ですね ^^;

ということでボツ。

 

では

気を取り直して

北の大地遠征2日めの今日は

「北海道土木・建築未来技術展~i-Constructionを始める、進める~」へ。

 

いざ

学びましょうぞ!!

 

(みやうち)

 

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リアルエンタの法面管理塾に参加してきました!

2023年05月29日 | 社員研修

 

先週末は

名古屋へ行っておりました。

目的はコレ

↓↓

リアルエンタの法面管理塾

 

主催は

新!エンタの法面管理塾』で有名な

エンタさん。

あれはたぶん3月ごろ

ちょくちょく訪問させてもらっていた彼のブログで

会をひらくという記事を目にした直後

ほぼ衝動的に参加を申し込んでいたおじさんなのでした。

 

ということで

名古屋は初めてじゃないんですけど

初セントレア空港。

(って写真がない^^;)

そして

初名鉄ミュースカイで名古屋駅まで。

(ってこれも写真がない^^;)

 

Google Mapにアッチコッチさせられて

3倍ほどの時間をかけて会場へ着くと

約60名ほどの参加で熱気ムンムン。

建設系の空気感満載です。

 

 

(結局撮った写真はこれ一枚だけでした^^;)

 

 

建設系ユーチューバーとして人気の石男くんの講演をはじめとして

盛りだくさんの内容に

あっという間にタイムアップ。

 

 

 

(エンタさんのツイッターより)

 

 

ちなみに

写真中央で光っている人はわたしではなく

その後ろで控えめに少しだけ顔をのぞかせているのがわたし。

 

でも

リベンジを期した二次会終了後の記念撮影では

しっかりとまんなか近くに陣取ってアピールしてみました。

(ただ酔ってただけ、という説もあります^^;)

 

 

 

(エンタさんのツイッターより)

 

いやあ~たのしかったですね。

何がって

コチラにも書いたんですが

↓↓

袖触れ合うも

 

近ごろ偏り気味だったわたしの付き合いに

あたらしい風を吹かせてくれたのと

何よりそこには

建設系の空気感があふれてました。

そう

現場のふんいき

現場感ですね。

 

そんなの建設関係の人たちがあつまったら自然と出てくるでしょうに

と思うかもしれませんが

近ごろの

やれDXとかやれICTとかっていう人たちの周辺

(わたしもそのうちの一人ですけど)

からは

あんまり感じることができない空気です。

そりゃそうですよね。

片や現場から極力人手をなくそうとか

なんなら現場へ行かずに済むようにしようとしてるんですから。

(わたしもそのうちの一人ですけど)

だから

そういう人たちから現場の空気が感じ取れないのは

言ってみたらあたり前のこと。

でも

それはそれで向かうべき方向だとしても

あくまでも基本は現場であり

現場ではたらく人なのです。

今わたしが言っている「現場の空気」というのは

それを基本としているか

それを大切にしているか

それが伝わってくるか

 

そういう意味で

あきらかにあの場はちがいました。

(少なくともわたしはそう感じました)

だからたのしかったんでしょうね (^o^)

 

とはいえ

ここからどう水平垂直に展開していくか。

ポイントはそこ。

問題もそこからです。

 

けど

まあそれはそれとして

とりあえずは

エンタさん、石男くん、ジョウ所長くればやしさん、

スタッフのみなさん、協力会社のみなさん、

参加者のみなさんに感謝します。

どうもありがとうございました。

また会える日をたのしみにしております。

 

では\(^o^)/

 

(みやうち)

 

 

 

 

 

 

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BIM/CIMで人を育てる

2023年05月12日 | 社員研修

 

 

 

 

橋台の配筋モデルをつくっているのは

4月に入社したルーキーくん。

この道うん十年のおじさんは

それを見ていてあることに気づきました。

 

これって

むちゃくちゃ勉強になるやんか!

なぜって

2次元の図面をもとに3次元モデルをつくるっていうことは

いわば疑似体験のようなもので

2次元の図面をもとに3次元のモノをつくるっていう行為を

パソコンのなかでシミュレーションするということにもなり

しかもそれを

まずは自分のアタマで考えて

(ここが大事)

そのうえで

わからないことはセンパイに訊く

(ここも大切)

その繰り返しが勉強にならないはずはありません。

 

試しに2~3の質問をしてみると

鉄筋の配置について

けっこう理解をしてきているようだし

ひょっとしたら

このおじさんなんかが百万べんの講釈を並べ立てる社内研修より

ずっと有意義な学習になるのでは?

なんてふうにも思えてきました。

 

もちろんそれは

入社わずかひと月ほどで

このミッションを苦もなくこなすルーキーくんの個人的資質による

という側面は大いにあるとは思いますが

人材育成を考えるうえで

大きなヒントをもらったような気がしています。

 

あえて名前をつけるとすれば

そう

「人を育てるBIM/CIM」。

 

ちょっとイマイチなネーミングですが

なんだかワクワクしてきたぞ~ \(^o^)/

 

(みやうち)

 

 

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若手社員研修(その6) 〜 Three dimensional

2023年04月19日 | 社員研修

 

新入社員研修はこの先数ヶ月にわたってつづきますが、

まずはじめの集中研修は一週間。

そのあとは

本社での週2日を基本とした「座学or実習」と

現場でのOJTを繰り返していく予定です。

先週金曜日は集中研修の最終日。

「3次元測量」について学びました。

 

 

まずGNSS(測位衛星)について

 

 

次に

ドローンってどんなんだ?

 

 

 

 

空を見ろ

鳥だ

飛行機だ

ドローンだ

(みたいな)

 

 

写真測量の基礎知識

 

 

 

 

座学がひととおり終われば

さあ

飛ばすよ!

 

 

 

 

 

 

ふつう

写真測量の場合は

あらかじめ測量する範囲とルート

一枚ずつのラップ率などを決め

自動航行でフライトするんですが

今回は実習ということもあり

あえて手動にチャレンジ。

 

ラップ率ほぼ70%(のつもり)で撮った写真を

画像処理ソフト(Agisoft Metashape)に入れて

できあがったのがコレ。

 

 

 

 

 

おお

まるで写真のようです。

 

って

最初からそんな上手くはいかないわけで

 

 

 

 

 

といっても

今回は写真測量を体感してもらうのが目的ですから

これでじゅうぶん。

できあがりは二の次三の次です。

 

空撮はこれぐらいにしておいて

お次はコレ。

 

 

 

 

 

iPhone LiDARによるモバイルスキャン体験です。

 

では

てっとり早いところで

研修中の会議室をスキャンしてもらいましょう。

 

 

 

 

 

 

 

社旗だけがやけにリアルですが

そもそもこういった対象は

初心者にはチト荷が重すぎ。

 

そしたら気分を変えて簡単なやつをいってみようか。

と選んだのは

 

 

 

 

 

応接室のソファー。

 

 

 

 

うん

まずまずのデキです。

コレをLAS形式で出力して

パソコンに取り込むと

 

 

 

 

 

 

点群データのできあがり。

 

なんですが・・・

Kセンパイともども

モバイルスキャンが一回終わるたびに

ハーハーと息が荒く

うっすらと汗さえかいてます。

 

「キミら、ひょっとして息とめてない?」

とたずねると

どうしてもスマホをもつ手にチカラが入ってしまうんだそうです。

 

いやいやまだまだ先は長い。

肩のちからを抜いて

ぼちぼちゆこうぜ。

 

といってもねえ。

チカラが入るのもあたりまえ。

それが人情というものです。

 

ということで

集中研修はこれで終わり。

 

次の週からは

3DCADのオペレーション

プラス

現場へ出てのOJT。

ゴールデンウィーク前まで

この2本立てがつづきます。

 

っていうか

今日のブログは

先週すでに終了済みの研修の様子で

今週の月曜火曜と

すでにCAD オペレーションの習得に励んでおります。

 

そんなこんなで

先週の話題を引きずっているうちに

今日ははやくも水曜。

おじさんは今日明日と地元を離れ

「三方良しの公共事業推進研究会」の理事会に出席のため

久々の東京出張なので

あしたはトシ子さん

よろしくお願いしますね。

 

(みやうち)

 

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若手社員研修(その5)~ ランチブレイク

2023年04月18日 | 社員研修

 

高知市から「ごめん・なはり線」に乗って1時間とちょっと。

終点奈半利駅のホームに降り立ち

やなせたかしさんが創ったキャラクター「なはりこちゃん」にあいさつをしたあと

改札を出て階段を降りるとほのかに海の匂いがします。

 

がっ

当社若手社員研修の面々プラスおじさんは

町内に拠点を置く(有)礒部組の所属ですから

駅前の駐車場にクルマをとめエレベーターで3Fへ。

そこにお目当てのイタリア食堂トンノはあります。

 

地元食材でつくる地元の味季節の味を大切にした

たくさんのオリジナルイタリア料理を食べさせてくれる店。

月替わりメニューや季節限定のメニュー

奈半利でしか味わえない料理を食べさせてくれる店。

それがイタリア食堂トンノです。

 

種類豊富なピザもおいしいんですが

今回は参加者全員がパスタ。

わたしの目の前にすわったふたりは・・

 

 

 

「土佐ジロー卵のカルボナーラスパゲッティ」。

 

 

 

「トンノの和風スパゲッティ」。

 

どちらもなかなかに美味しそう。

どれどれ・・

とメニューを確認してみると

 

 

 

 

 

どちらも地産地消

地元の食材をつかった料理です。

 

「自家製のツナ(イタリア語でトンノ)使用」

という文字に目がとまりました。

 

知らなかった~ (*_*)

 

この店にはこれまで数え切れないぐらい来ていますが

その名の由来がツナだったなんて

今の今までまったく知りませんでした。

お品書きを信用しないわけではないんですが

そこは商売柄

さっそく調べてみます。

 

「トンノ イタリア語」っと

 

******

イタリア語でトンノ(tonno)はマグロという意味です。

ツナ缶、生のマグロで区別せず、双方をトンノと呼んでいます。

赤身の部分や赤マグロの事をトンノロッソ(tonno rosso)といいますね。

卵巣などはウォーヴァトンノやボッタルガと呼ばれる事が多いです。

マグロをたっぷり入れたものをトンノパスタと呼んでいます。

(『食べ物辞書』より)

******

 

そうだったんだ~ (^o^)

 

ついでに見てみると

みんな大好き料理の友、今夜のメニューに困った時の”cookpad”には

「トンノ」のレシピが36品ありました。

これまたついでに

「ツナ パスタ」でcookpad内を検索してみたら

なんと14,385品のメニューが紹介されています。

 

そりゃそうですよね。

ツナといえば

ある意味スパゲッティの食材としては定番のひとつ

そういうわたしも大好きですし

自分でつくったことも数え切れないほどあります。

 

そうか!

これからはトンノと呼べばいいんだ!

 

トンノとトマトのパスタ

イタドリとトンノの春パスタ

 

トンノマヨおにぎり

トンノとたけのこの煮物

トンノコロッケ

 

それと・・・

春キャベツときゅうりのトンノ和え

っていうのはどうだ?

 

どうでもいいような妄想をたのしんでいるうちに

わたしのオーダーもやってきました。

 

 

 

 

アンチョビと魚介のパスタ。

ん~~~美味。

オリーブオイルの風味とアンチョビの塩味が

ぷりぷりのイカを引きたてます。

 

奈半利駅3Fにあるイタリア食堂トンノ。

じつは当社現場監督Oさんは

この店の大ファンで

カウンターでひとり酒をのむというのが

このうえなく心が落ち着くひとときだと言います。

 

トンノ

いい店です。

 

(みやうち)

 

 

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若手社員研修(その4)~ 倉庫探訪

2023年04月17日 | 社員研修

 

これは建設業にかぎらず

現場を主とする仕事すべてに共通して言えることでしょうが

仕事をはじめてまもないころにもっとも苦労するのが

道具や材料、また機械などの名前がわからないこと。

センパイのなかには

わかってないのをあえて承知で

「〇〇とってこい」だの「△△をもってこい」だのと命令し

「???」

となる新人を見てよろこぶ、

なんてタチがわるい輩もいたりします。

(あ、けっして今のわが社にはそんなヤツはいませんからね)

 

なもんで

新人がまずやらなければならないのは

道具や材料の名前をおぼえること。

それも

正式名称ならまだマシで

会社固有のスラング(のようなもの)とか

ここらへんでしか使われてない方言(のようなもの)とか

その名前を使ってる方もよくわかってないものもあったり

人によって呼び名がちがうものもあったり

かんたんなものではなかったりします。

 

これまでなら

OJTでその場その時に遭遇しながらおぼえていくんですが

せっかく研修をしているんですから

会社の倉庫を隅から隅まで一巡して

あらかじめまとめて説明することにしました。

さすがに、一気におぼえることはムリにしても

ちょっとでもその雰囲気に慣れることができますからね。

 

ということで

倉庫探訪スタート!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では

たぶん礒部組でしか通用しない呼び名シリーズ

いってみましょう!

 

問題その1

コレってなんていう名前でしょうか?

 

 

 

 

 

正解は

チョウチョ。

 

 

 

 

由来は

 

 

 

蝶々?

似てるか似てないかは無視して

次にすすみます。

 

では問題その2

コレは?

 

 

 

 

 

 

正解は

チョコ。

 

ん?

チョコ?

誰もピンときません。

「チョコってチョコレートのチョコですか?」

ぶっぶー

お猪口(ちょこ)のチョコ。

 

 

 

 

これも似てる似てないは無視してください。

 

ちなみに

チョウチョもチョコも

型枠を締めつけるときに使用する材料。

両方ともに

その形状から想像してついた名前だと思われます。

 

じゃあカタチつながりで行こうか

今度は場所を変えて・・・

 

 

 

 

 

コレはなんていうでしょうか?

 

「カタチですよね?」

「そう、正六面体」

「サイコロ?ですか?」

 

ぴんぽ~ん、やるやんか。

じゃあコレわかる?

コンクリートでできた物体の上に手を置くおじさん。

 

 

 

 

 

 

う~ん・・・

 

「よ~っく見てみ」

 

 

 

 

 

 

「トーフ?ですか?」

 

 

 

 

 

 

「そう!きみって天才やなあ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「しかし、これからトーフが想像できるか?(笑)」

 

 

 

 

 

「いや、もうトーフしかないです」

 

こんな感じで倉庫探訪が終了。

 

ちなみにここに紹介したものはすべて

当社以外では通用しないのではないかと思われますので

ご使用の際はくれぐれもご注意のうえ。

 

ということで

社内研修

まだまだつづきますよ!

 

(文:みやうち)

(撮影:トシ子)

 

 

 

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若手社員研修(その3)~「礒部組65年の足跡をたどりながら土木を学ぶ」ツアー(2)

2023年04月14日 | 社員研修

 

毎週木曜日のブログ担当はトシ子さん。

今のところ

週5日のうち1日だけですが

たかが1日されど1日

その1日におじさんはどれだけ助けられているか。

十数年にわたってほぼ毎日

独りでつづけてきたんですから

そりゃもう大助かりのコンコンチキです。

 

調子に乗ったおじさんが

きのう

「ついでにもう1日ぶん引き受けてくれない?」

と水を向けてみたんですが

「ムリです。能力の限界です (ノД`)シクシク」

即座にことわられたので

それ以上は言わずにアッサリと引さがりました。

でも・・・

「(ΦωΦ)フフフ…そのうちきっと・・・」

顔には出さずにココロのなかで

そう独りごちるおじさんなのでした。

 

ということで

本日はいつものようにみやうちおじさんの担当で

若手職員研修Part3。

「礒部組65年の足跡をたどりながら土木を学ぶ」ツアーのつづきです。

 

考えてみたら

かつて実際に工事した場所をおとずれてこれまでの会社の歩みをふりかえる

というこのテーマに

わたしほどピッタリな人間はいないわけで

(それは単に現場の人間としてはイチバン古株だという理由しかないのですが)

長いあいだ当社のドル箱区間だった

旧県道奈半利東洋線(特に小川川沿いの)=現国道493号を中心として

北川村と奈半利町を南へ北へ山へ川へ

アッチコッチを駆け足でまわったんですが

なにせ65年という時の重みがありますから

1日という時間では到底まわりきれません。

となると

どうしても自分がたずさわった場所へ足が向いてしまうのが人情。

 

 

 

 

わたしがはじめてつくった橋である蛇谷橋を施工中

朝、現場に来てみると

三段ツノの大鹿が寝ていて

わたしに気づくとおどろいて逃げ出し

わずか3歩で山まで駆け上がった話や

昼間

弁当を食べたあと河原で寝ていたら

アタマの横にマムシがいた話

(あれ?この話、しなかったっけ?)

 

約70メートル上から山を切りながら降りてくる途中

伝説のユンボオペレーター「ツギオさん」が

「そこ危ないぞ、落ちる」

と言った数分後に岩盤が崩れ落ち

尊敬の眼差しで彼を見たことや

同じ工事で

入社1年目のOさんが

そのツギオさんに叱られて

山の上にすわって一日中泣いていた話

そしてその晩

ふたりで行った奈半利町のスナックで

「なんであんなに泣いた?」

とたずねると

「もうこの会社をやめなければいかんかも、と思ったら悲しかった」

と言った若き日のOさんの思い出。

(あれ?この話もしてない?)

 

 

 

 

 

 

伝説のドカタ「アキオさん」が

片手の指3本で宙に投げ出された自分の身体を支え

九死に一生を得た弘瀬第一桟道橋

(あれ?ひょっとしてこの話も?)

 

 

 

 

 

平成23年

さまざまな苦労の末に柚子の出荷に開通を間に合わせた

台風災害の応急復旧工事と

そのときお世話になった小島のお地蔵さん

(うん、この話はした)

などなど。

 

終わってみたらけっきょく

伝えられなかったことの方が多く

考えてみたら

65年の足跡をたった1日でたどるという

そのスケジュール設定そのものが無茶だったことに気づいたおじさん。

 

でも

次の日に感想をきくと

各自それなりに思うところがあったようで

けっしてムダな1日ではなかったと胸をなでおろしました。

 

ということでまたいつか続編を。

というか

折に触れて「歴史」を語らなければいけないな

それが年寄りの務めだな

あらためて胸に刻んだおじさんなのでした。

 

(みやうち)

 
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若手社員研修(その2)~「礒部組65年の足跡をたどりながら土木を学ぶ」ツアー(1)

2023年04月12日 | 社員研修

 

若手社員研修の2日目は朝からの曇天

次の日は雨になりそうな予報を受け

3日目に予定していた「礒部組の足跡をたどりながら土木を学ぶ」ツアーを前倒しです。

 

さあ、行くよ!

とまず向かった先は北川村中部にある和田星神社。

戦後すぐまでは、おなじく北川村にある木積星神社とともに

お弓祭りが行われていたというお宮です。

 

ん?

礒部組の歴史探訪実習なのに、なぜ神社?

 

ハイ

疑問はごもっともですが

ココには礒部組の歴史を語るうえで欠かせないものが鎮座ましましているのです。

じゃん!

 

 

 

 

 

頌徳碑(しょうとくひ)。

頌徳とは「徳を称える」という意味です。

つまり

誰かの徳を称えるために建てられた石碑ですね。

 

苔むして

そこに刻まれた文字にはよくわからないところがあるのですが

冒頭にはたしかに

「奈半利町礒部組」とあります。

 

 

 

 

 

なんとかして判読しようとする若者たち。

わたしも参加してみますが

完全に解読することはできませんでした。

 

がっ

しか~し

将来こんなこともあろうかと

今をさかのぼること11年前に写真に収め

その文字を写し撮っていた人がいました。

(わたしデスけど^^;)

 

 

 

 

 

 

奈半利町礒部組社長礒部英昭氏

至誠温厚にして敬神の念深く

自費を以って星神社参道を開設寄進された御厚志に感謝し

永くこの功績を顕彰す

 昭和五十七年四月吉日

 和田小島氏子一同

 

近江商人の「三方よし」にいわく

「売り手よし、買い手よし、世間よし」。

つまり

良いモノを売って買い手に喜んでもらい

もうかった利益をひとり占めせずに世間に還元して喜んでもらう。

というのがその精神です。

 

50年後の今

期せずしてわが礒部組は

「三方良しの公共事業」の旗振り役となっていますが

この創業者礒部英昭の行いは

まさに「三方よし」精神を体現したもの。

もちろん、人一倍「敬神の念」にあふれた方でしたから

まちがいなくその想いはあったのでしょうが

それにも増して

「地域のため」「地元の人たちのため」

という心が

自費で神社参道を開設するという行為となってあらわれたのだと思います。

 

そういった意味で

イのイチバンに連れてきたかったのがココ

和田星神社なのでした。

(つづく)

 

(みやうち^^;)

 

 

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若手社員研修(1)~ 「建設人(つくりびと)として、働くこと、学ぶこと、生きること。」

2023年04月11日 | 社員研修

 

きのうから

新入社員研修をはじめました。

参加者は

新卒採用のNくんに加え

入社2ヶ月目のTさん。

それとスペシャルゲストとして若手技術者のケーくん。

なので

新入社員研修ではなく

若手社員研修と呼び名を変えることにしました。

まずは

「心がまえ編」から。

 

 

 

 

それが終わって午後からは

 

 

 

 

3人共が正式に土木を学んできた人ではないので

あえて

ごくごく初歩

イロハのイから入ります。

 

 

 

 

 

 

 

「あ、誰かに写真とってもらうよう頼んできて」

 

ほどなくして会議室へとあがってきたのは

この道30年近いベテランのOさん。

 

「撮りま~す」

(パシャ)

 

 

 

 

「あのねえ、工事記録写真じゃないから、”撮りま~す”って宣言せんとって。みんな固くなるから」

「あ、失礼。では、撮りま~す」

 

 

 

 

 

「だからー」

「・・・」

 

 

 

 

 



 

 

 

 

そんなこんなで和気あいあいと一日目の座学が終了。

このあとは・・・

 

 

 

 

 

 

 

こんな感じで進む予定。

 

むずかしい説明は極力はぶいて

わかりやすく

懇切丁寧に

そしてたのしく

を心がける講師は

不肖みやうちが務めます。

 

さて・・・

いかが相成りますでしょうか。

乞うご期待!!

 

(みやうち)

 

 

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