きのう13時すぎ、
国道493号北川村安倉(あぐら)地区で崩壊があったという一報がはいりました。
「軽トラが通るぐらいの幅しか残っていない」とのこと。
場所を聞いてみると、道幅が狭い北川村北部の493号では比較的広いところのようなので、「軽トラしか通らない」となると・・・・。
「すわ、大崩壊か?」
社内に緊張が走ります。
さっそく小島の現場にいるツヨっさんに連絡をとり、現場を確認にいってもらっている間、ワタシは10tダンプとユンボの手配を。
「今日は片側交互通行が出来るぐらいまで何とかあらけて(かたづけて)、あとは明日。待てよ、山の上へあがって危険なところが残っちょったら、じきにはつつけんかもしれんぞ」
ワタシの頭のなかは、今までの経験をフルに動員しながら、あらゆる可能性を想定します。
そして、
「あ~あ、だいたい土曜日につえる(崩壊する)がよなあ。明日は出勤やなあ」
とかなんとか周りにはボヤキながらも、内心には燃えるものがあります。
そりゃそうでしょう。
こんなに分かりやすく「世のため人のため」になる仕事はないのですから、「土木は世のため人のため」をモットーとするワタシにとっては絶好のチャンスなわけですよ。
しかし、そんなことはおくびにも出さず、努めて冷静にふるまいながらも、着々と準備を整えているところへ、現場へ着いたツヨっさんから連絡が入りました。
「石が、それもたった1個ぜ」
「い、 いし~!それも、 い、 いっこ~!!」
「だれじゃ! 軽トラしか通れんゆうたがわ。責任者出てこいコラぁ!」
くれぐれも言っときますが、そんな下品なことはけっして口走りません。
こんなときは伝言ゲームのようになって、情報が間違って伝わってしまうことはよくあるのです。
それでもワタシたちは出動します。
それが「地域に生きる」ワタシたちの務めなのですね。
by ひの
タイトルが変わりました → 『土木のしごと - (有)礒部組現場情報』
これからも御ひいきに。