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森の保全と温暖化防止同時に 新たな仕組みに脚光

2010-10-26 | 先住民族関連
【共同通信 2010/10/26 12:16 】

 国境を越えて森林保全と地球温暖化防止を同時に進めることを目指す「REDD(レッド)」と呼ばれる新たな仕組みが、にわかに脚光を浴びている。京都議定書に定めのない2013年以降の温暖化対策の国際枠組みづくりが遅々として進まないことが背景にある。
 発展途上国で森林保全事業をすると「排出枠」が得られる制度を将来つくり、途上国に保全資金を呼び込むとともに、温暖化ビジネスを活性化する狙いがある。
 5月に設立した推進組織には、日米英など先進国と途上国の計69カ国が参加。名古屋市での生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)に合わせて26日、推進組織の閣僚級会合を開催。山花郁夫外務政務官が「主要排出国がすべて参加する枠組み構築に向け、森林保全は重要な柱。国際交渉に弾みがつくことを期待したい」と語った。
 荒廃した森は二酸化炭素(CO2)の巨大な排出源。伐採や火事で森が破壊されると、木や土壌が大量のCO2を放出する。こうした排出は世界の温室効果ガス排出量の10~20%に達する。
 REDDは「森林減少と劣化の防止による温室効果ガスの削減」の英文略語。
http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010102601000186.html

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【生物多様性】バイオ燃料推進国 森林保護国 環境でも対立

2010-10-26 | 先住民族関連
(MSN産経ニュース 2010.10.26 00:07)

 名古屋市で開かれている生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)で、気候変動対策に有効として世界各国で推進されるバイオ燃料に関する決議について、バイオ燃料の輸出大国であるブラジルと、「森林がバイオ燃料を作るために切り倒されている」と主張するアフリカ諸国などが対立している。かつてバイオ燃料の推進が食糧価格上昇の要因になったと批判されたが、生物多様性にも影響を及ぼすことが、問題点として浮かび上がっている。(杉浦美香 杉村奈々子)
 25日、ブラジルはセミナーを会場近くで開催、同国環境相も出席して、バイオ燃料が生物多様性に悪影響を与えることがないことを訴えた。
 バイオ燃料はトウモロコシやサトウキビ、アブラヤシなど植物を発酵させて生産するため二酸化炭素の排出量がゼロと計算される。このため、米国や欧州はバイオ燃料をガソリンなど化石燃料の代替燃料として推進。日本もガソリンにバイオエタノールを混ぜることを検討中だ。
 しかし、アフリカやアジアの途上国では外貨を稼ぐことができるため畑がバイオ燃料用に転作され、森林の恵みで生活する先住民が畑により居住地を脅かされる事態も起きている。25日の会議でも、ノルウェーの先住民、グンブリット・レッターさんは「伝統的に住んできた土地が奪われ生活が乱される。そこに単一作物が植えられて生物多様性にも悪影響を及ぼす」と訴える。
 一方、バイオ燃料の必要性は認めつつも、何らかの規制を求める声もある。スイス政府のフランツ大使は「バイオ燃料の推進は温暖化対策として重要だが、食糧や生物多様性に影響がないようにCOP10でガイドライン作るべきだ」と主張している。
http://sankei.jp.msn.com/science/science/101026/scn1010260008000-n1.htm

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カナダとEUにドードー賞 「多様性損失」と市民団体

2010-10-26 | 先住民族関連
【共同通信2010/10/25 16:35 】

 多様性保全に最も後ろ向きなのはカナダと欧州連合(EU)―。名古屋市での生物多様性条約会議が会期後半に入った25日、世界の市民団体でつくる「CBDアライアンス」は、同国・地域が議事進行を妨げ、多様性損失に貢献したとして「ドードー賞」を贈った。
 ドードーは、インド洋のモーリシャス島に生息した飛べない鳥。人間に食べられるなどして1700年代に絶滅したため、生物多様性喪失の象徴とされる。
 カナダとEUは、焦点の一つである遺伝資源の利益配分をめぐる交渉で、産業界の権利を主張し議事進行を阻んでいる、とした。カナダについては、先住民386件の権利に関する国連宣言に議定書で言及しないよう求めたことも批判した。
http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010102501000479.html

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ユーカラ 英国に響く 平取のアイヌ民族が披露

2010-10-26 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 10/25 15:51)

 【エディンバラ西山由佳子】英北部スコットランドで開催されている民話などの語り部の祭典「スコットランド国際ストーリーテリングフェスティバル」に、日高管内平取町の鍋沢保さん(74)=平取アイヌ文化保存会会長=と萱野志朗さん(52)=二風谷アイヌ資料館館長=が24日、アイヌ民族として初めて参加。ユーカラ(神謡)を披露して約200人の観衆から喝采(かっさい)を浴びた。
 祭典は地元NPOの主催で、21回目の今年は「東方への道」がテーマ。スコットランド各地で31日までの10日間、世界中の語り部50組余りが地元の伝説などを発表する。
 2人はエディンバラの会場に出演し、まず萱野さんが、儀式で神にささげる酒の作り方を記録したドキュメンタリー映像を見せながらアイヌ文化を紹介。続いて鍋沢さんが樹皮で編んだ衣装とサパンペ(冠)の正装で、少年英雄ポイヤウンペが活躍する二つのユーカラを独特の節回しで表現した。
 萱野さんは「熱心に聞き入ってもらい、アイヌ文化への関心の高さを感じた」、鍋沢さんも「言葉は分からなくても、抑揚で物語の展開を感じてくれたならうれしい」と喜んでいた。2人はさらに3カ所で公演し、11月1日に帰道する。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/culture/257027.html

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支局長からの手紙:鳥居龍蔵と台湾 /徳島

2010-10-26 | 先住民族関連
毎日新聞 2010年10月25日 地方版

 「鳥居龍蔵記念博物館」が徳島市内の文化の森総合公園に11月3日、移転開館するのを伝える「文化の森通信」が目に留まりました。徳島市出身の人類学者・考古学者の鳥居龍蔵(1870~1953)が1896(明治29)年ごろ、台湾の調査で東海岸部の先住民(台湾での表現では原住民)、アミ族の人たちと写っています。
 今年の8月、台湾を旅行しました。東部の花蓮からさらに列車で南へ。玉里という町でアミ族の連合豊年祭を見ました。台湾の先住民のうち、アミ族は7、8月ごろが豊年祭の季節で、集落ごとにあちこちで開かれるのに加え、ショー化した連合豊年祭も数カ所であります。
 歌手のコンサートとセットになっていたりして、昔ながらの祭りとは違うのかもしれませんが、私の見た日の祭りでは、先住民の人気歌手、タンクも登場して盛り上がりました。華やかな衣装の人たちが大きな輪になって踊る姿にうきうきします。なにかと自治体の首長が前に出てくるのは、激しい選挙戦で有名な台湾らしいところでしょうか。
 歌の一節が「みなさんいっしょに」と聞こえました。日本統治時代があったことを忘れてはいけません。旅行中、日本語を話す人に何度も助けてもらいました。
 鳥居は、台湾の日本統治初期の1896~1900年に4度の調査に赴き、東部の離島・蘭嶼島も訪れています。その後、東アジア全域を調査に駆け巡った鳥居。その行動力、言葉も通じないのに成し遂げた調査の能力には感動します。とてもかないません。
 鳥居が残した写真は、東京大学総合研究博物館のホームページでも見ることができます。鳥居龍蔵記念博物館では11月7日午後1時半、開館記念として、吉開将人・北海道大准教授による「民族史学者鳥居龍蔵--台湾・南中国への眼差し」と題した講演会もあります。
       ◇
 鳥居記念博物館があった鳴門市の妙見山に登ってみました。山頂に立つ天守閣様式の建物は、博物館の文化の森移転のため3月末に閉鎖され、中に入っての展望は楽しめませんでした。今後どうなるのか、ちょっと寂しい山頂でした。【徳島支局長・松井士郎】
http://mainichi.jp/area/tokushima/letter/news/20101025ddlk36070358000c.html

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