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【白老】白老観光に冷や水東日本大震災

2011-03-20 | アイヌ民族関連
(苫小牧民報 2011年 3/19)

 東日本大震災で、白老町の観光産業にも大きな影響が出ている。ホテル、観光名所でキャンセルが相次ぎ、多くが「開店休業」という。旅行控えの長期化も懸念され、「このままでは経営がもたない」との声も。年間200万人を迎える白老観光がピンチだ。
 アイヌ民族博物館の16日の入館はわずか16人だった。「恐らく過去最低」という。今の時期は1日平均200人が訪れているといい、11日の地震発生以降、来館は例年の1~2割、とも。4割を占める外国人ツアー客も途絶えた。
 博物館は、海外ツアーの関係者から聞いた話として、「海外では日本の情報が少なく、(福島県の)原発事故による放射能の影響が北海道にも及ぶのを懸念されているようだ」と懸念した。
 ホテル、民宿、飲食店が40軒以上の虎杖浜温泉も打撃だ。苫小牧、室蘭などの近隣市町や札幌圏からの客が多いが、虎杖浜温泉郷旅館組合の平間但組合長は「どの宿泊施設もキャンセルが続いている。日帰り入浴も若干落ちていますね」と話す。
 平間組合長が支配人を務める「ホテルほくよう」でも、11~16日に12件のキャンセルがあっという。5月からの繁忙期に期待するものの、「厳しいと思う。この状態が当分続くのを覚悟しなくては」と顔をしかめた。
 白老観光協会は「西胆振の他の市町と協力し、対策を協議中」としている。観光協会が旅行エージェントから得た情報では、札幌圏や道南の中学校が修学旅行先を東北から道内に変更する検討を始めているといい、「何とか胆振への誘客を図れたら」と話している。
http://www.tomamin.co.jp/2011s/s11031902.html

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松浦武四郎:「蝦夷人機織図」 松阪市、資料保存で購入 8月から公開 /三重

2011-03-20 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2011年3月19日 地方版

 ◇8月から記念館「アイヌ展」で公開
 松阪市ゆかりの幕末の探検家で、北海道の名付け親として知られる松浦武四郎が晩年にアイヌの人々の生活を描いた掛け軸「蝦夷人機織図」が東京都の古美術商で発見され、松阪市市教委が武四郎の資料保存のための「コスモス文化振興基金」を活用し、89万2500円で購入した。8月9日から同市小野江町の松浦武四郎記念館で開かれる「武四郎とアイヌ民族展」で、一般公開される。
 「蝦夷人機織図」は幅約51センチ、高さ約30センチで、ニレ科の樹木、オヒョウの樹皮をはぐアイヌの男性や樹皮の繊維を使って機織りをする女性などが描かれている。また、左端には「機織りから無数の着物が織られていく」などと詠んだ七言絶句の自賛と武四郎が好んで押した「北海道人」のほか「甲申春日」の落款があり、武四郎67歳の1884(明治17)年の作と判明した。
 山本命・同記念館学芸員によると、図柄は武四郎が最終の6回目の北海道探検を終えた1859(安政6)年に出した「蝦夷漫画」と似た構図という。ただ、武四郎はアイヌ政策に反発して1870年に政府を去っている。今回の掛け軸は14年後の東京に戻ったころの作であり、アイヌに対する思いを物語る貴重な資料だとしている。【橋本明】
〔三重版〕
http://mainichi.jp/area/mie/news/20110319ddlk24040085000c.html

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