(苫小牧民報 2011年 3/19)
東日本大震災で、白老町の観光産業にも大きな影響が出ている。ホテル、観光名所でキャンセルが相次ぎ、多くが「開店休業」という。旅行控えの長期化も懸念され、「このままでは経営がもたない」との声も。年間200万人を迎える白老観光がピンチだ。
アイヌ民族博物館の16日の入館はわずか16人だった。「恐らく過去最低」という。今の時期は1日平均200人が訪れているといい、11日の地震発生以降、来館は例年の1~2割、とも。4割を占める外国人ツアー客も途絶えた。
博物館は、海外ツアーの関係者から聞いた話として、「海外では日本の情報が少なく、(福島県の)原発事故による放射能の影響が北海道にも及ぶのを懸念されているようだ」と懸念した。
ホテル、民宿、飲食店が40軒以上の虎杖浜温泉も打撃だ。苫小牧、室蘭などの近隣市町や札幌圏からの客が多いが、虎杖浜温泉郷旅館組合の平間但組合長は「どの宿泊施設もキャンセルが続いている。日帰り入浴も若干落ちていますね」と話す。
平間組合長が支配人を務める「ホテルほくよう」でも、11~16日に12件のキャンセルがあっという。5月からの繁忙期に期待するものの、「厳しいと思う。この状態が当分続くのを覚悟しなくては」と顔をしかめた。
白老観光協会は「西胆振の他の市町と協力し、対策を協議中」としている。観光協会が旅行エージェントから得た情報では、札幌圏や道南の中学校が修学旅行先を東北から道内に変更する検討を始めているといい、「何とか胆振への誘客を図れたら」と話している。
http://www.tomamin.co.jp/2011s/s11031902.html
東日本大震災で、白老町の観光産業にも大きな影響が出ている。ホテル、観光名所でキャンセルが相次ぎ、多くが「開店休業」という。旅行控えの長期化も懸念され、「このままでは経営がもたない」との声も。年間200万人を迎える白老観光がピンチだ。
アイヌ民族博物館の16日の入館はわずか16人だった。「恐らく過去最低」という。今の時期は1日平均200人が訪れているといい、11日の地震発生以降、来館は例年の1~2割、とも。4割を占める外国人ツアー客も途絶えた。
博物館は、海外ツアーの関係者から聞いた話として、「海外では日本の情報が少なく、(福島県の)原発事故による放射能の影響が北海道にも及ぶのを懸念されているようだ」と懸念した。
ホテル、民宿、飲食店が40軒以上の虎杖浜温泉も打撃だ。苫小牧、室蘭などの近隣市町や札幌圏からの客が多いが、虎杖浜温泉郷旅館組合の平間但組合長は「どの宿泊施設もキャンセルが続いている。日帰り入浴も若干落ちていますね」と話す。
平間組合長が支配人を務める「ホテルほくよう」でも、11~16日に12件のキャンセルがあっという。5月からの繁忙期に期待するものの、「厳しいと思う。この状態が当分続くのを覚悟しなくては」と顔をしかめた。
白老観光協会は「西胆振の他の市町と協力し、対策を協議中」としている。観光協会が旅行エージェントから得た情報では、札幌圏や道南の中学校が修学旅行先を東北から道内に変更する検討を始めているといい、「何とか胆振への誘客を図れたら」と話している。
http://www.tomamin.co.jp/2011s/s11031902.html