朝日新聞 2012年06月06日
■千歳・末広小、9日披露
アイヌ文化の体験授業の取り組みで知られる千歳市の市立末広小学校の全校児童が、9日の運動会でアイヌ民族の古式舞踊「ホリッパ」を踊る。学年ごとの授業で踊りを学んできたが、児童全員で踊るのは初めて。
「サケヘ、サケヘ」。5日に校庭であった総練習では、約480人の子どもたちが歌いながらリズムよくステップを踏み、4種類の踊りを踊った。
終了後、アイヌ文化伝承者の野本久栄さん(61)が「大きな声で歌うように。本番を頑張りましょう」と講評すると、アイヌ語のお礼の言葉「イヤイライケレ」で応じる児童もいた。
末広小では1993年から、野本さんらの指導を受けながらアイヌ文化の学習を開始。今では学年ごとにカリキュラムを組み、歌と踊りやサケ漁、保存食づくりなどを学んでいる。
運動会で歌をリードするのは野本さんの妻、敏江さん(60)。末広小の卒業生だが、在校時はいじめられることも多かったという。「ここでホリッパをするなんて、夢のよう。つらい思いもしたけれど、忘れられるくらいです」と喜ぶ。
昨年まで運動会ではフォークダンスを踊っていたが、秋沢裕校長がアイヌ民族の踊りをプログラムに入れることを発案した。「当日は保護者もぜひ踊りの輪に入り、アイヌ文化に触れてほしい」と話している。
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001206060005
■千歳・末広小、9日披露
アイヌ文化の体験授業の取り組みで知られる千歳市の市立末広小学校の全校児童が、9日の運動会でアイヌ民族の古式舞踊「ホリッパ」を踊る。学年ごとの授業で踊りを学んできたが、児童全員で踊るのは初めて。
「サケヘ、サケヘ」。5日に校庭であった総練習では、約480人の子どもたちが歌いながらリズムよくステップを踏み、4種類の踊りを踊った。
終了後、アイヌ文化伝承者の野本久栄さん(61)が「大きな声で歌うように。本番を頑張りましょう」と講評すると、アイヌ語のお礼の言葉「イヤイライケレ」で応じる児童もいた。
末広小では1993年から、野本さんらの指導を受けながらアイヌ文化の学習を開始。今では学年ごとにカリキュラムを組み、歌と踊りやサケ漁、保存食づくりなどを学んでいる。
運動会で歌をリードするのは野本さんの妻、敏江さん(60)。末広小の卒業生だが、在校時はいじめられることも多かったという。「ここでホリッパをするなんて、夢のよう。つらい思いもしたけれど、忘れられるくらいです」と喜ぶ。
昨年まで運動会ではフォークダンスを踊っていたが、秋沢裕校長がアイヌ民族の踊りをプログラムに入れることを発案した。「当日は保護者もぜひ踊りの輪に入り、アイヌ文化に触れてほしい」と話している。
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001206060005