北海道新聞 2012年6月12日
小中学生向けのアイヌ民族に関する副読本を不当に書き換えられたとして、執筆者らが書き換えの撤回などを求めていた問題で、発行元のアイヌ文化振興.研究推進機構(札幌)は11日、執筆者らを集めて開いた編集委員会で、書き換えた部分を元に戻すなどの対応を行う考えを初めて示した。
編集委員会は非公開で、編集委員12人中9人、問機構側は西田俊夫専務理事ら6人が出席した。
編集委員と問機構によると、会議は当初、同機構側が書き換え部分の再検討はせずに、新たな編集委員会で新副読本を発行する方針を示したが、編集委員は「書き換えの理由が判然としない」などと反発し、議論は予定の2時間を超え5時間に及んだ。
最終的に、今月中に再度編集委員と機構側のメンバーで会合を開いて、再検討することになり、その結果を反映させた上で副読本を印刷し、対象の小中学生に配布する。
編集委員会のメンバーでアイヌ民族副読本問題を考える会の清水裕二代表は「アイヌ民族や全国の支援者の心が一つになり、訴えてきたことが認められた」と話した。
一方、新たな編集委員による新副読本について、西田専務理事は「作製する方針は変わっていない」と話し、編集委員側は「次回の編集委員会で議論する」とした。
(北海道新聞 2012年6月12日 紙面)
小中学生向けのアイヌ民族に関する副読本を不当に書き換えられたとして、執筆者らが書き換えの撤回などを求めていた問題で、発行元のアイヌ文化振興.研究推進機構(札幌)は11日、執筆者らを集めて開いた編集委員会で、書き換えた部分を元に戻すなどの対応を行う考えを初めて示した。
編集委員会は非公開で、編集委員12人中9人、問機構側は西田俊夫専務理事ら6人が出席した。
編集委員と問機構によると、会議は当初、同機構側が書き換え部分の再検討はせずに、新たな編集委員会で新副読本を発行する方針を示したが、編集委員は「書き換えの理由が判然としない」などと反発し、議論は予定の2時間を超え5時間に及んだ。
最終的に、今月中に再度編集委員と機構側のメンバーで会合を開いて、再検討することになり、その結果を反映させた上で副読本を印刷し、対象の小中学生に配布する。
編集委員会のメンバーでアイヌ民族副読本問題を考える会の清水裕二代表は「アイヌ民族や全国の支援者の心が一つになり、訴えてきたことが認められた」と話した。
一方、新たな編集委員による新副読本について、西田専務理事は「作製する方針は変わっていない」と話し、編集委員側は「次回の編集委員会で議論する」とした。
(北海道新聞 2012年6月12日 紙面)