苫小牧民報 (2015年 8/11)

ステージで職員と一緒に踊る来館者
アイヌ民族博物館で恒例行事の夜間特別プログラム「ポロトコタンの夜」が8、9の両日開かれ、2日間とも100人以上が参加し、アイヌの伝統文化に触れた。今年は同館が”つながる”をテーマに展開しているルイカプロジェクトに基づき、アイヌ伝統のお酒カムイトノトの試飲会も新たに実施。多くの人がライトアップされた幻想的な館内の風景を眺めながら、お酒の味も楽しんだ。
この特別イベントは、普段は見られない閉館後の館内を歩きながらアイヌ文化に触れてもらおうと始まった。今年も日没近い午後5時40分の博物館ガイドツアーからスタート。同6時30分からは伝統家屋チセで第1部の古式舞踊などが紹介された。
長老役のエカシを務めた野本三治伝承課長は、カムイノミと呼ぶ神事で火の神様に来館者の旅の安全を祈願。職員による即興歌「イヨハイオチ」を皮切りに、民族楽器のムックリやトンコリの演奏、女性ならではの鶴の舞や男性らしい雄々しさが特徴の弓の舞などが披露された。
第2部では、小樽の田中酒造の協力で開発されたアイヌ伝統の酒カムイトノトの試飲会を実施した。にごり酒に近い風味が特徴で町内虎杖浜から夫婦で参加した小野準郎さん(61)は、グラスに注がれたお酒を手に「甘酸っぱくてとても飲みやすい。おいしいので人気が出そうですね」と絶賛。会場でも瓶入りのカムイトノトが数量限定で販売され、田中酒造の関係者も大きな反響に手応えを感じた様子だった。
野本課長は「多くの方から拍手をたくさん頂くことができた。わずかでもアイヌ文化を伝えることができたならうれしい」と満足そうに話した。
野本正博館長によると、ルイカプロジェクトの一環で外部企業などと連携するのは今回で2回目。「アイヌ文化を伝えていくには人材が不可欠。その取り組みよってルイカの輪が広がり、育っていくと思う」と思いを語っている。
http://www.tomamin.co.jp/20150828885

ステージで職員と一緒に踊る来館者
アイヌ民族博物館で恒例行事の夜間特別プログラム「ポロトコタンの夜」が8、9の両日開かれ、2日間とも100人以上が参加し、アイヌの伝統文化に触れた。今年は同館が”つながる”をテーマに展開しているルイカプロジェクトに基づき、アイヌ伝統のお酒カムイトノトの試飲会も新たに実施。多くの人がライトアップされた幻想的な館内の風景を眺めながら、お酒の味も楽しんだ。
この特別イベントは、普段は見られない閉館後の館内を歩きながらアイヌ文化に触れてもらおうと始まった。今年も日没近い午後5時40分の博物館ガイドツアーからスタート。同6時30分からは伝統家屋チセで第1部の古式舞踊などが紹介された。
長老役のエカシを務めた野本三治伝承課長は、カムイノミと呼ぶ神事で火の神様に来館者の旅の安全を祈願。職員による即興歌「イヨハイオチ」を皮切りに、民族楽器のムックリやトンコリの演奏、女性ならではの鶴の舞や男性らしい雄々しさが特徴の弓の舞などが披露された。
第2部では、小樽の田中酒造の協力で開発されたアイヌ伝統の酒カムイトノトの試飲会を実施した。にごり酒に近い風味が特徴で町内虎杖浜から夫婦で参加した小野準郎さん(61)は、グラスに注がれたお酒を手に「甘酸っぱくてとても飲みやすい。おいしいので人気が出そうですね」と絶賛。会場でも瓶入りのカムイトノトが数量限定で販売され、田中酒造の関係者も大きな反響に手応えを感じた様子だった。
野本課長は「多くの方から拍手をたくさん頂くことができた。わずかでもアイヌ文化を伝えることができたならうれしい」と満足そうに話した。
野本正博館長によると、ルイカプロジェクトの一環で外部企業などと連携するのは今回で2回目。「アイヌ文化を伝えていくには人材が不可欠。その取り組みよってルイカの輪が広がり、育っていくと思う」と思いを語っている。
http://www.tomamin.co.jp/20150828885