苫小牧民報 2017/6/12配信
学年ごとの輪をつくりホリッパを踊る=11日、末広小グラウンド
千歳市内の多くの小学校で運動会が開かれた11日、末広小学校(若命泰寛校長)では、毎年の運動会で恒例の全校種目となっているアイヌの輪踊り「ホリッパ」が行われた。全校児童527人に保護者や地域住民らを加えた総勢1000人以上が校庭に幾つもの踊りの輪を描いた。
同校は千歳アイヌ協会、千歳アイヌ文化伝承保存会の協力の下、さまざまな体験を通じたアイヌ文化学習に力を入れており、その象徴であるアイヌの伝統家屋「チセ」が校内に造られてから今年で20年目となる。
運動会の全校種目としてホリッパを踊るのは今年で6回目となった。
朝からぐずつきがちの空の中で各種競技を進行していたが、ホリッパが始まるころには青空が広がり、児童と保護者がグラウンド中央に集まった。
千歳アイヌ協会、千歳アイヌ文化伝承保存会の会員らが民族衣装姿で踊り、それを囲んで六つの踊りの輪ができた。児童会書記局の児童も子供用の民族衣装をまとい、6年生たちは刺しゅう入りの鉢巻き「マタンプシ」を巻いた。
演壇上で踊りの輪の中心になった同保存会の石辺勝行会長は「末広小運動会でのホリッパは今の6年生が1年生の時に始まった。卒業してもこうして、ここで踊ったことをいつまでも忘れないでいてもらいたい」と語った。
6年生の田中春美さんは「これからももっと多くの人にホリッパに参加してもらいたい」と期待し、同じく西川隼斗君は「とてもすてきな行事だから、後輩たちに受け継いでいってほしい」と声を弾ませた。
今年度赴任した若命校長は「スケールの大きさに驚いた。地域に根差す学校教育は非常に大切なこと」と話した。
https://www.tomamin.co.jp/news/area1/11487/
学年ごとの輪をつくりホリッパを踊る=11日、末広小グラウンド
千歳市内の多くの小学校で運動会が開かれた11日、末広小学校(若命泰寛校長)では、毎年の運動会で恒例の全校種目となっているアイヌの輪踊り「ホリッパ」が行われた。全校児童527人に保護者や地域住民らを加えた総勢1000人以上が校庭に幾つもの踊りの輪を描いた。
同校は千歳アイヌ協会、千歳アイヌ文化伝承保存会の協力の下、さまざまな体験を通じたアイヌ文化学習に力を入れており、その象徴であるアイヌの伝統家屋「チセ」が校内に造られてから今年で20年目となる。
運動会の全校種目としてホリッパを踊るのは今年で6回目となった。
朝からぐずつきがちの空の中で各種競技を進行していたが、ホリッパが始まるころには青空が広がり、児童と保護者がグラウンド中央に集まった。
千歳アイヌ協会、千歳アイヌ文化伝承保存会の会員らが民族衣装姿で踊り、それを囲んで六つの踊りの輪ができた。児童会書記局の児童も子供用の民族衣装をまとい、6年生たちは刺しゅう入りの鉢巻き「マタンプシ」を巻いた。
演壇上で踊りの輪の中心になった同保存会の石辺勝行会長は「末広小運動会でのホリッパは今の6年生が1年生の時に始まった。卒業してもこうして、ここで踊ったことをいつまでも忘れないでいてもらいたい」と語った。
6年生の田中春美さんは「これからももっと多くの人にホリッパに参加してもらいたい」と期待し、同じく西川隼斗君は「とてもすてきな行事だから、後輩たちに受け継いでいってほしい」と声を弾ませた。
今年度赴任した若命校長は「スケールの大きさに驚いた。地域に根差す学校教育は非常に大切なこと」と話した。
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