先住民族関連ニュース

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先祖の遺骨返還めぐり政府がアイヌの対立引き起こす

2017-08-04 | アイヌ民族関連
週刊金曜日8/3(木) 10:42配信
人種差別主義の解剖学者らが墓を暴くなどして集めた大量のアイヌ遺骨を、全国の大学・博物館などが長らく放置している問題をめぐって、北海道内で動きが激しい。
旭川アイヌ協議会(川村兼一会長)は7月13日、北海道大学が保管する旭川市内出土の遺骨2体の返還と損害賠償を求めて、旭川地裁に提訴した。また日高地方のアイヌたちがつくるコタンの会(清水裕二代表)は、新ひだか町内の旧墓地から持ち去られた遺骨約200人分の返還を求めて近く同大学を提訴する、と明らかにした。
これまでの同様の訴訟では、和解協議を経て道内3地域のアイヌコタン(地域グループ)に計約100体の返還が決定。昨年7月の浦河町に続き、今年は浦幌町と紋別市で再埋葬・納骨が実現する。
一方政府は、全国の大学や博物館に残る計1676体と個体分離不能な382箱分のアイヌ遺骨を、東京五輪に合わせて白老町に新設する国立施設に再集約した後、整理し直して各地域に戻す、という手順を決めた。ただし期限は示されず、一刻も早い先祖の帰還を望む各コタンにすれば、訴訟が最善手であることは間違いない。
複雑なのは、有力なアイヌ団体である公益社団法人北海道アイヌ協会(札幌)が各コタンの提訴に否定的なこと。内閣府アイヌ政策推進会議メンバーを務める阿部ユポ・同協会副理事長は6月、平取町内で開かれた講演会で政府手順を肯定したうえ、「(会議を通して国の謝罪・賠償を求めている最中なのに)裁判をやられると我々が介入できない」と原告らを批判。同調する新ひだかアイヌ協会が、コタンの会に提訴中止を求める騒ぎに発展している。
アイヌ同士をこんなふうに対立させてしまう日本の先住民政策は、「先住民族の権利を尊重し促進する緊急の必要性」をうたう国連先住民族権利宣言(2007年)とは依然、正反対の極にある。
(平田剛士・フリーランス記者、7月21日号)
http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2017/08/03/antena-44/

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酒井充子さん=台湾3部作を完成させた映画監督

2017-08-04 | 先住民族関連
会員限定有料記事 毎日新聞2017年8月2日 東京朝刊
酒井充子(さかい・あつこ)さん(47)
 好きな映画の舞台である台湾での出会いが、新聞記者を映画の道に飛び込ませた。それから15年。台湾3部作の最終章となる作品「台湾萬歳(ばんざい)」を完成させた。
 1998年、訪れた北部・九〓(きゅうふん)のバス停でおじいさんに日本語で声をかけられた。戦後53年たっても学校で教わった日本人の恩師を慕っていた。台湾の日本統治時代(1895~1945年)に日本語で教育を受けた「日本語世代」の存在に驚き、自分はあまりに台湾を知らないと気づかされた。「自分への怒り、学校でも歴史をほとんど教えていない社会への怒り」がこみ上げた。
 台湾の映画づくりを決意し、2年後に勤めていた北海道新聞を辞めた。2002年に製作を始め、1作目の「…
残り369文字(全文698文字)
https://mainichi.jp/articles/20170802/ddm/008/070/130000c

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アイヌ遺骨138年ぶり帰郷 ドイツから返還、北大納骨堂に

2017-08-04 | アイヌ民族関連
北海道新聞 08/03 05:00
1879年(明治12年)に札幌市内の墓地で盗掘され、ドイツの民間学術団体から7月31日に返還されたアイヌ民族の遺骨1体が2日、札幌市北区の北大構内の「アイヌ納骨堂」に納められた。盗掘された場所は、北大近くの偕楽園(かいらくえん)緑地(北区北6西7、北7西7)周辺にあったアイヌ集落(コタン)。138年ぶりの「帰郷」を関係者は厳粛な雰囲気の中で見守った。
 海外に持ち出されたアイヌ民族の遺骨が、外交ルートを通じて公式に返還されたのは初めて。ベルリンの在独日本大使館で遺骨を受け取った北海道アイヌ協会の加藤忠理事長と内閣官房アイヌ総合政策室の平井裕秀室長が、空路と陸路で北大まで持ち帰った。
残り:266文字/全文:560文字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/123353

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アイヌ遺骨 札幌到着 独団体返還、北大の納骨堂に

2017-08-04 | アイヌ民族関連
会員限定有料記事 毎日新聞2017年8月3日 北海道朝刊
 北海道内で盗掘されドイツに収蔵されていたアイヌ民族の遺骨が2日、138年ぶりに帰国し、故郷の札幌市に到着した。海外にあるアイヌの遺骨が外交ルートで日本に返還されたのは初めて。ドイツから遺骨を持ち帰った北海道アイヌ協会の加藤忠理事長は「ご先祖がふるさとに来て喜んでいる」と話した。4日には先祖供養の儀式「イチャルパ」で伝統の慰霊を行う。
 政府と同協会は2日、同市北区にある北海道大の「アイヌ納骨堂」に遺骨を納めた。故人の特定や直系の子孫…
残り268文字(全文486文字)
https://mainichi.jp/articles/20170803/ddr/041/040/002000c

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アイヌ民族の遺骨 138年ぶり北海道に戻る

2017-08-04 | アイヌ民族関連
NHK 8月2日 17時24分
明治時代に札幌市で盗掘され、ドイツに持ち出されていたアイヌ民族の遺骨が2日、138年ぶりに北海道に戻りました。
アイヌ民族の遺骨は19世紀半ばから戦後にかけて研究目的で墓から掘り出されるなどして一部は海外にも持ち出されました。このうちドイツのベルリンにある学術団体が保管していた遺骨1体が先月31日、現地で日本側に返還され、2日午前、北海道アイヌ協会の加藤忠理事長らとともに新千歳空港に到着しました。
遺骨を保管していたドイツの学術団体の記録では、この遺骨は1879年(明治12年)に現在の札幌市中心部にあった墓から盗掘されて持ち出されたことがわかっていて、北海道に戻るのは138年ぶりとなります。遺骨は盗掘された場所に近い札幌市北区の北海道大学に運ばれ、アイヌ協会の関係者などが見守る中、キャンパス内にあるアイヌ納骨堂に納められました。
北海道アイヌ協会の加藤理事長は「遺骨が138年もの間、どのように過ごしたかと思うと涙が出るし、申し訳ない気持ちもあるが、ふるさとにもどり喜んでいると感じている。4日にアイヌ民族の伝統的な儀式、イチャルパを丁重にしてあげたい」と話していました。
また、遺骨の返還に向けて交渉を行った内閣官房アイヌ総合政策室の平井裕秀室長は「遺骨を持ち帰ることができ安どしているとともに、引き続き、海外にある遺骨の調査と返還に努めたい」と述べました。
動き出した遺骨返還 一方で実態不明な点も
アイヌ民族の遺骨は明治時代から戦後にかけて研究目的で墓などから収集されました。国が調査を行った結果、全国の大学や博物館などに現在、合わせて1700体以上の遺骨が保管されていることがわかっています。
遺骨の返還を求める声は各地で挙がっていて、大学を相手に裁判を起こし、返還を実現したケースもあります。国は1700体以上の遺骨について、身元のわかる遺骨は遺族に、掘り出された地域が明らかな遺骨は地域のアイヌ団体に返還し、そのほかの遺骨については、3年後に北海道白老町に完成予定の慰霊施設で保管する方針を示しています。
一方、北海道大学の研究者の調査では、一部の遺骨が人類学の研究などのため海外にも持ち出され、アメリカやイギリスなどでも保管されていることが確認されています。このうち、オーストラリアの2か所の博物館が保管する遺骨3体についてはことし6月、オーストラリアの駐日大使が北海道アイヌ協会を訪れ、返還の意向を表明しています。
また、ドイツのベルリンにある学術団体が保管していた遺骨6体のうち1体は、盗掘という「非倫理的な方法で収集が行われた」として今回、日本への返還が実現しました。
国は海外にある遺骨についても調査し、返還につなげたい考えですが、保管されている遺骨の数などは正確に分かっていない上に、持ち出されたいきさつが分からない遺骨も多く、今後、返還が実際に進むのかどうか注目されます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170802/k10011084631000.html


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文化遺産題材にイベント 札幌で5日 /北海道

2017-08-04 | アイヌ民族関連
会員限定有料記事 毎日新聞2017年8月3日 地方版
 道アイヌ協会は5日、札幌市中央区の道立道民活動センター(かでる2・7)でアイヌ民族の文化遺産に関するイベントを開く。
 国連が定めた8月9日の「国際先住民族の日」に合わせたもの。第1部(午前11時~正午)では、遺跡が発掘された厚真町と、共生社会を目指す伊達市の教委職員がそれぞれの取り組みを紹介する。
 第2部(午後1時~3時半)では先住民族…
残り181文字(全文351文字)
https://mainichi.jp/articles/20170803/ddl/k01/040/115000c

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マンガ大賞受賞作がテレビアニメ化

2017-08-04 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2017/08/03
 「マンガ大賞2016」で大賞を受賞したことも話題になった野田サトルさんのマンガ「ゴールデンカムイ」が、テレビアニメ化されることが3日、明らかになった。3日発売のマンガ誌「週刊ヤングジャンプ」(集英社)36・37合併号で発表された。
 「ゴールデンカムイ」は、2014年から「週刊ヤングジャンプ」で連載中のマンガ。かつて日露戦争で活躍した“不死身の杉元”が、北海道で死刑囚が隠した埋蔵金の手掛かりをつかみ、アイヌの少女アシリパらと共に冒険を繰り広げる姿を描いている。アイヌの文化や歴史、食事の描写なども評価され、「マンガ大賞2016」で大賞を受賞した。
 コミックスが10巻まで発売されており、最新11巻が18日に発売される。累計発行部数は320万部以上。アニメの詳細は今後、発表される。 
https://mainichi.jp/articles/20170802/dyo/00m/200/026000c

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「ゴールデンカムイ」TVアニメ化決定 アニメビジュアル公開

2017-08-04 | アイヌ民族関連
アニメ!アニメ!Anime Anime2017年8月3日(木) 12時00分
マンガ『ゴールデンカムイ』のTVアニメ化が決定した。累計320万部を突破したヒット作が映像化されることになった。「コミックマーケット92」への出展も決定し、アニメ化を盛り上げていく。
『ゴールデンカムイ』は野田サトルが「週刊ヤングジャンプ」(集英社)にて連載中のマンガが原作だ。物語の舞台は明治時代後期。日露戦争という死線を潜り抜けた主人公・杉元佐一は一攫千金を目指し、ゴールドラッシュに湧いた北海道へ足を踏み入れる。そんな彼を待ち受けていたのは網走監獄の死刑囚が隠した莫大な埋蔵金への手がかりだった。
アイヌが遺した金塊を巡るストーリーに加えて、狩猟や冒険、文化、恋愛など、バラエティ豊かな要素が描かれている。「マンガ大賞2016」では大賞を受賞する高い評価を得た。作中には多彩な料理が登場することから、レシピを再現した店舗「渋谷道玄坂ゴールデンカムイ軒」を一日限定オープンするなど、ユニークな企画も注目を集めた。
アニメビジュアルには不死身と呼ばれる元兵士の杉元と、アイヌの愛娘・アシリパが描かれている。銃剣を構える杉元が勇ましく、莫大な黄金を巡る生存競争サバイバルに期待が膨らむ出来映えである。
8月11日から8月13日まで、東京ビッグサイトにて行われるイベント「コミックマーケット92」への出展も決定。NBCユニバーサルブース(No.4131 西4ホール)ではアニメビジュアルを用いた特製うちわが配布される。時間未定でのランダム配布を予定しており、無くなりしだい終了する。さらに国際展示場駅には看板も掲出。コミケ期間中は大勢の人が訪れるため、アニメ化を告知する格好の機会になるだろう。
TVアニメ『ゴールデンカムイ』
(c)野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
《高橋克則》
https://animeanime.jp/article/2017/08/03/34851.html


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アイヌ文化を描く野田サトル先生の「ゴールデンカムイ」TVアニメ化

2017-08-04 | アイヌ民族関連
おた☆スケ2017年08月03日 12:23

野田サトル先生が週刊ヤングジャンプに連載中の「ゴールデンカムイ」のTVアニメ化が3日発売の週刊ヤングジャンプ8/24号で発表された。
日露戦争という死線を潜り抜け『不死身の杉元』という異名を持った元軍人・杉元佐一は、ある目的の為に大金を欲していた…。一攫千金を目指しゴールドラッシュに湧いた北海道へ足を踏み入れた杉元を待っていたのは…網走監獄の死刑囚達が隠した莫大な埋蔵金への手掛かりだった!!? 雄大で圧倒的な大自然! VS.凶悪な死刑囚!! そして、純真無垢なアイヌの美少女アシ(リ)パとの出逢い!!! 莫大な黄金を巡る生存競争サバイバルが幕を開けるッ!!!!
(C)野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
関連リンク
Amazon.co.jp:ヤングジャンプ 2017年 8/24号
http://www.ota-suke.jp/news/198250


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北欧の先住民族サーミ人が差別受ける「サーミの血」予告公開

2017-08-04 | 先住民族関連
映画ナタリー 2017/08/01

第29回東京国際映画祭コンペティション部門で審査員特別賞と最優秀主演女優賞のダブル受賞を果たした「サーミの血」の予告編がYouTubeにて公開された。
1930年代のスウェーデン北部を舞台とした本作は、差別的な扱いを受ける先住民族・サーミ人の少女を主人公とした物語。サーミ語を禁じられた寄宿学校に通う少女エレ・マリャは、スウェーデン人のふりをして忍び込んだ夏祭りで都会的な少年と恋に落ちる。
「サーミの血」https://www.youtube.com/watch?v=9R5AasNNRUs
予告編では、エレらサーミ人が「不潔な奴らだ」「あなたたちの脳は文明に適応できない」などと差別的な言葉を投げかけられる様子や、エレが身体を調べられ裸の写真を撮られるなど屈辱を受けるさまが切り取られていく。そして少年を頼って家出したエレが、環境の違いに戸惑いながらも懸命に生きる模様が収められた。
第40回ヨーテボリ国際映画祭で最優秀ノルディック映画賞を獲得した「サーミの血」は、9月16日より東京・新宿武蔵野館、UPLINKほか全国で順次公開。
http://natalie.mu/eiga/news/238803

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