ハフィントンポスト 2017年08月21日 11時14分 JST 更新: 2017年08月21日 11時16分 JST
執筆者: Sebastian Murdock

アメリカ・バージニア州シャーロッツビルでの白人至上主義者らの集会で抗議した1人が殺害され、十数人が重軽傷を負った事件から1週間後の8月19日、ボストンでは、差別容認派による自称「言論の自由」集会が開かれた。
差別容認派の集会は通称「オルト・ライト」のメンバーによって取りまとめられた、数十名程度の規模だった。一方、これに対抗するべく集まった群集は数万人に達し、集会の参加者を萎縮させた。差別容認派に対抗した人々のメッセージは、「この国には白人至上主義者は要らない」だった。
カウンターの群衆はデモ行進し、集会が開かれている史跡公園ボストン・コモンに集結した。そして、「人種差別主義者をまた怖気づかせてやろう」「ナチスをかばうのは誰だ?トランプだ」と口々に唱えた。
また、空撮されたビデオには、差別を容認する「言論の自由」派がバンドスタンド内に身を寄せ合い、反対する大群衆が公園を取り囲んで抗議する様子が映されていた。
トランプ大統領もデモ参加者を称えた
Twitterでドナルド・トランプ大統領は大会を「警察嫌いのアジテーターでいっぱい」と批判した。その後、大統領はどちらのグループかは明確にしなかったものの、ボストンのデモ参加者を称えた。
「偏見と憎悪に対して声を上げたボストンのデモ参加者たちに拍手を送りたい」とトランプ大統領はツイートした。「我々の国はすぐに1つにまとまる!」とも。
ボストンは警察嫌いのアジテーターでいっぱいのようだ。警察は力強く賢く対応しているようだ。感謝。
「我々の偉大な祖国は何十年もの間バラバラだった。修復には時として抗議行動も必要だ。そして、我々は1つにまとまり、以前にも増して強くなるのだ。」
「偏見と憎悪に対して声を上げたボストンのデモ参加者たちに拍手を送りたい。我々の国はすぐに1つにまとまる!
差別を容認する「言論の自由」派の集会と、抗議集会、参加したのはどんな人々なのか?」
ボストン警察はこの日の夜までに33人を逮捕したと発表した。集会後、何万人もの抗議行動参加者がボストン・コモン周囲の街路に溢れたため、警察との間に若干の摩擦があったと報告されている。
差別を容認する「言論の自由」派の集会の主催者はフィッチバーグ州立大学映画科4年生ジョン・メドラー氏らだった。メドラー氏は、この集会の意図は「あらゆる個人には言論の自由があり、この基本的人権をまもることだ」と強調している。
Facebookへの書込みで、同グループは集会を「人種差別や偏見を助長する踏み台」として提供しているのではないと書き加え、バージニア州シャーロッツビルでの事件との繋がりを繰り返し否定してきた。
メドラー氏が当初姿を見せなかったことから、若干の混乱が8月19日に生じた。警察は、公園内の所定の場所への集会参加者の入場を少し遅らせた。
ロン・ヴィラリアル氏は、年代物の兵士の服装で「言論の自由」集会に参加しに来た。彼はシャーロッツビルでの暴力行為は「ボストンには関係無い、何千マイルも向こうの話です」と話した。
ヴィラリアル氏は、この「言論の自由」集会での発表者が誰かも知らなかったが、言論の自由を守るために参加することを決めたのだという。彼はプラカードを携えていたが、その内容をハフポストに見せることは拒否した。
「もしクー・クラックス・クラン(KKK)の会員がマサチューセッツ州内に6人居たら、ビックリです」「これはクランの集会ではありません」と、ヴィラリアル氏は取材に対して語った。
抗議側として参加した58歳のアフリカ系ボストン市民オデル・ラフィン氏は、血と土の観念論にはうんざりだと語った。
「彼らは松明も盾も催涙ガススプレーも持ってきていません。彼らはこの国を自分らのものにしたいと言っています。この国は一度も彼らのものだったことなんてありません」と、ラフィン氏は言った。「彼らはこの国を所有していたことなんかありません。奴隷制は終わっているのに、彼らはまだ続けたいのです。思うに、盗んだものを無くしたせいで彼らは騙されたような気分になっているのではないかと思います」。
5時間近くを予定していた「言論の自由」集会だったが、ちょうど2時間で集会の参加者たちは諦め帰路に就いた。
「言論の自由」集会が途中終了した後、ボストン警察本部長ウィリアム・グロス氏は、抗議に集まった人々に対して、前向きでいるように、また、憎悪に対する勝利を祝うようにと述べた。また、抗議活動の参加者に対して「誇りに思う」とも語った。
「彼らは、外見や生活様式、出自で私たちを見下そうとするものです ― そんなことはボストンではさせません」とグロス本部長は記者たちの前で述べた。
http://www.huffingtonpost.jp/2017/08/20/white-nationalist-christopher-cantwell-fights-back-tears-at-prospect-of-arrest_n_17794260.html