先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

2020年東京五輪の札幌ドーム会場責任者 井上真(いのうえ・まこと)さん

2019-05-06 | アイヌ民族関連
北海道新聞 05/04 09:32
 2020年東京五輪のサッカー競技が行われる札幌ドーム(札幌市豊平区)で、五輪会場としての運営責任者となる大会組織委員会のゼネラルマネジャー(GM)に4月1日付で就任。「アイヌ文化や冬季スポーツなど地元色あふれた演出で盛り上げたい」。京都府出身らしい柔らかい口調で意気込みを語る。
 スポーツ用品メーカーのアシックスに入社。15年に組織委に出向した。サッカーやゴルフの競技日程調整などを担当し、組織委が全国43の会場ごとに置くGMの一人に。「競技会場が集中する東京都内の会場はバスや資材の奪い合い。道内で完結する札幌ドームはやりやすい」。とはいえ、すでに選手らの宿泊や輸送体制、医療班やボランティアの配置といった準備に奔走。当面は東京を拠点に、札幌市や道サッカー協会の要望を聞き、組織委や国際サッカー連盟(FIFA)と調整も進める。
 札幌ドームの試合は20年7月に5日間。1日各2試合で観客を入れ替えないため、試合の合間の約1時間に「観客を飽きさせない仕掛けが必要」。テロ対策で高い警備レベルの中、観客をいかに速やかに入場させるかの暑さ対策にも頭をひねる。
 同志社大アメリカンフットボール部時代のポジションは、攻撃時に相手をブロックしたり、味方のパスを受けたりもするタイトエンド。「大した選手じゃない」と照れるが、GMとしてもマルチに動くつもりだ。42歳。(長谷川善威)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/302126

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現代アイヌ克明に 小城市出身・池田宏さん、写真集出版

2019-05-06 | アイヌ民族関連
独自のしきたり、振り袖姿も 全99点「日常知る機会に」
佐賀新聞 5/5 9:15

 10年以上にわたってアイヌの人々を撮り続けてきた写真家・池田宏さん(37)=小城市出身、東京都在住=が、写真集「AINU」を出版した。90歳を超えた老人の肖像から生後半年の赤ん坊まで99点を収めており、「現代のアイヌ」の日常を浮き彫りにしている。池田さんは「この写真集が、アイヌを知る機会になれば」と語る。
 収録写真はカラオケに興じる日常や、振り袖姿の成人式などをありのままに捉えている。伝統的な衣裳やアイヌ独特のしきたりを切り取った一枚もあるが、従来のアイヌのイメージにはとどまっていない。
 池田さんが北海道へ向かったのは2008年。修学旅行で記念館に立ち寄ったり、大学の集中講義の選択肢にアイヌ語があったりした記憶から撮影のテーマに選んだ。
 アイヌ伝統の機織りで知られる集落・二風谷にぶたにで、印象的な出会いがあった。機織りの女性に「純粋なアイヌの人っているんですか?」と尋ねると「純粋な日本人とは何ですか?」と逆に聞き返された。言葉がなかった。
 日本人とは、アイヌとは何か―。10年たってもその答えは持ち得ないが、今も厳然と残る差別の実態を知った。「アイヌという民族は存在しない」とする一部の主張には反感を覚える。
 一方で、アイヌを「自然と共生する民族」と規定して差別を解消しようとする動きにも同意できない。「『アイヌはこういうもの』とステレオタイプなイメージに当てはめようとすることに違和感がある。それで差別が減ったとしても、生き方が限定されてしまっては息苦しくなる」
 池田さんはスワヒリ語を学んだ大阪外国語大学在学中、約10カ月かけて中国からポルトガルまで旅をした。初めて買ったカメラで同世代の若者を撮影したのがきっかけで、写真の道へと進んだ。
 写真集に収めたカットを池田さんは「出会いと別れの副産物のような写真」と表現する。
 出会っていきなり撮影するのではなく、コミュニケーションを重ねて相手を知った上でシャッターを切る。表紙に選んだ、黒く深い瞳でこちらを見返す青年の一枚からは、被写体の青年の池田さんへの信頼が伝わってくる。
 次回作はアイヌの人々20人前後のインタビューをまとめようと構想する。「無知は差別のきっかけのひとつになる。写真集とは違ったアングルで、読み物としてアイヌを知る一助にしたい」と語る。
 ▽写真集「AINU」はリトルモアから1800部発行、A4変型判128ページ、税込み3132円。
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/370092

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伝統の踊りで交流深め 比・ミンダナオ島の学生が来日

2019-05-06 | 先住民族関連
神奈川新聞  2019年05月06日 05:00
民族衣装で楽器を演奏するフィリピン・ミンダナオ島の学生ら =横浜市栄区
 フィリピン・ミンダナオ島の学生らが、伝統の踊りや歌を披露する「世界の教室 ミンダナオ島からお友だちがやってくる!」が5日、県立地球市民かながわプラザ(横浜市栄区)で開かれた。市民らが先住民の文化に触れたほか、共に踊ったり、毎日の暮らしについて質問したりして交流を深めた。同プラザの主催。
 来日したのは、紛争の続く同島で絵本の読み聞かせや避難民支援などを行うNGO(非政府組織)「ミンダナオ子ども図書館(MCL)」の奨学生8人。それぞれ民族や信仰は異なるが、共に活動している。
 現地の学生たちは民族衣装を身に着け、先住民・マノボ族がコメを育てて収穫するまでの様子を表現した踊りを披露。伝統楽器を演奏したり、日本語で「故郷」を歌ったりして、観客から大きな拍手を受けた。イベントの最後には学生らの手本を見ながら、観客も一緒に踊って交流する場面もあった。
 MCLは、絵本作家の松居友さん(66)が2002年に創設。3年ほど前からミンダナオの学生が来日し、全国の小学校などで文化を伝える活動を行っており、今回のイベントもその一環という。
 参加者の一人、大学生のリチャード・ルタンさん(21)は「フィリピンの伝統文化を披露できることにわくわくした。こういったイベントを通し、日本とフィリピンの友情がもっと深まれば」と笑顔で話していた。
https://www.kanaloco.jp/article/entry-165563.html#prettyPhoto

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