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<第14部 室蘭・追直漁港かいわい>豊かな海の幸供給の拠点

2019-05-28 | アイヌ民族関連
北海道新聞05/28 05:00
 鉄のマチ室蘭にはもう一つ、特徴的な表情がある。港町。三方を海に囲まれ、市街地から5分、10分と進むだけで海にぶつかる。中心街の一つである中央町から、南へ徒歩約10分でたどり着くのは追直漁港。今回のまちのものがたりの舞台だ。
 室蘭周辺の海域は太平洋と噴火湾が交差し、カレイやコンブなど多種多様な漁業資源を誇る。太平洋沖では底引き網漁が盛んで、スケソウダラが上がる。同漁港の年間水揚げ量は胆振管内で最大の約1万3千トン(2017年)を誇り、北海道の水産基地の一つだ。
 「室蘭市史」によると名前の由来はアイヌ語で「幣が群立する所」の意味をもつ「オイナウシ」。祭りや神事が行われたとされる。
 現在最大300トン級の漁船が接岸できる追直漁港だが、かつては追直浜とよばれ、砂浜であった。幸町で生まれ育ち、現在は蘭西七町連合会の会長を務める森川卓也さん(79)は「追直は電信浜と並んで子どもたちの遊び場だった。追直の漁師には海の幸をもらったり、漁港と地域は深いつながりがあった」と振り返る。
 1996年には人工島「Mランド」が着工し、2013年に完成した。「つくり育てる漁業」の支援基地となることが期待され、ホタテ稚貝の養殖などが進む。しかし、近年はブランドの3年貝ホタテ「蘭扇(らんせん)」が出荷できない状況が続き、今年は噴火湾ホタテが大量へい死するなど、厳しい局面にある。
 一方で、同漁港を会場に開催される「さかなの港町同窓会」は毎年人気を集める。昨年は台風の影響で記念の25回目が中止に。今年の開催を待ち望む市民は多い。
 「海のマチ室蘭」の拠点たる追直漁港。その近辺で生きる人々の息づかいを追っていきたい。
■Mランド 育てる漁業けん引 ホタテ稚貝出荷などに活用 写真撮影スポットでも人気
 「つくり育てる漁港」「ふれあい漁港」を目指して整備された追直漁港のシンボルが、西方沖合260メートルに浮かぶ人工島「Mランド」だ。鉄骨造り延べ約1万6千平方メートル、2層構造で1階部分をホタテの選別や荷さばきを行う漁業施設、2階部分を駐車場にしている。
 「室蘭」のアルファベット表記から頭文字を取り、「Mランド」。21世紀の室蘭の漁業をけん引することが期待される施設で、ホタテの稚貝出荷や毛ガニの水揚げなどに活用されている。
 2015、16年には台風などにより越波被害が発生。17年5月から18年3月まで沖合側の護岸に5・1メートルの鉄筋コンクリート造の壁を上乗せする対策を講じ、全体の高さは14メートルに。事業費はこれまで合わせて約186億円。
 本来の役割に加えて近年では、写真撮影スポットとしても人気だ。Mランドから望む北西マスイチ浜方面の断崖絶壁や測量山のライトアップは、ここでしかみることのない光景。室蘭市中島本町の写真愛好家、斎藤ますみさん(47)は「測量山が裏側から見られたり、山の真上に北極星が来たり、独特の景観が絵になる」と話す。

 室蘭報道部の久保耕平が担当し、29日から連載の本編を始めます。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/309309

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アイヌ民族の舞踊楽しむ 美幌峠まつりに250人

2019-05-28 | アイヌ民族関連
北海道新聞 05/28 05:00
 【美幌】美幌峠の行楽シーズン入りを告げる第65回美幌峠まつり(美幌観光物産協会主催)が26日、美幌峠レストハウスで開かれた。旅行者や地元の観光関係者ら約250人が、アイヌ民族の舞踊観賞などを通じ、峠のにぎわいと観光客の無事故を祈願した。
 同協会の三坂重弘会長があいさつし「津別や大空、(釧路管内)弟子屈など周辺町と連携し、自然体験観光を重点的に進めていきたい」と意気込みを述べた。
 弟子屈町のアイヌ詞曲舞踊団モシリのメンバー12人が「マリモの歌」など計8曲を披露。大津市の主婦炭谷典子さん(54)は「歌声が心に響いた」と話した。
 オホーツク管内各所で最35度以上の猛暑日となったこの日、美幌も37・4度を記録。釧路市の会社員鈴木昌利さん(36)は「今月、千葉県から釧路に転勤してきたばかり。毎日寒いと思っていたが、いきなりの気温上昇で参った」と苦笑していた。(大場俊英)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/309254

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北方領土でアイヌ慰霊 訪問事業では「珍しい」

2019-05-28 | アイヌ民族関連
産経新聞2019.5.27
 実施主体「北方四島交流北海道推進委員会」の担当者は「訪問事業でアイヌの慰霊をするのは珍しい」としている。
 実施主体や団員によると、26日の墓参の際に札幌アイヌ協会の多原良子副会長が儀式を行った。アイヌ民族の衣装を身につけ、食べ物やお酒を供えたり、火をたいたりするなどして供養したという。
 多原さんは島外出身だが千島列島のアイヌへの関心から今回の訪問に参加。「正式な儀式ではなかったが念願がかなってよかった。今後はもっとアイヌの方が訪問団に参加して、先祖の墓参をしてほしい」としている。
https://www.sankei.com/photo/daily/news/190527/dly1905270012-n1.html

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色丹島の墓地でアイヌ式供養 ビザなし訪問団が根室帰港

2019-05-28 | アイヌ民族関連
北海道新聞 05/27 21:04
 【根室】色丹島を訪れた北方領土ビザなし交流訪問団が27日、根室港に帰港した。参加した札幌アイヌ協会の多原良子副会長=札幌市手稲区=は26日に色丹島斜古丹にある墓地のアイヌ民族の墓標の前で、アイヌ式の供養の儀式を行った。
 訪問団事務局によると、四島へのビザなし渡航事業でアイヌ式供養を行うのは初めてという。同行記者団によると、多原さんは民族衣装を身につけ、食べ物やお酒を供えた後、紙に火を付け、お酒を振りかけながら供養した。多原さんはアイヌ民族の墓参をしたいと訪問団に申し込んだ。
 北千島のアイヌ民族は1884年(明治17年)、日本政府により97人が色丹島などに強制移住させられた。1945年には旧ソ連軍の侵攻で同島を追われた。多原さんは帰港後、「千島アイヌは日本とロシアに翻弄(ほんろう)された。どんな苦労をしたんだろうと考えながら供養した。少しでも安らかに眠ってくださいという気持ちです」と話した。
 多原さんの供養を見た色丹島出身の団員、石井守さん(75)=根室市=は「私の父は養父母が病気で亡くなったため、色丹島でアイヌの人に育ててもらった。感激して涙が出た」と話した。(今井裕紀、村上辰徳)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/309306

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国後島で竪穴住居跡100軒発見 大半は2300年前 学術交流訪問団

2019-05-28 | アイヌ民族関連
北海道新聞 05/27 20:59

ヤンベツ砂丘遺跡で発見された竪穴住居跡=25日、国後島(北海道博物館提供)
 【根室】国後島を24日から27日まで訪れていた北方四島歴史・文化学術交流訪問団(団長・右代啓視=うしろ・ひろし=北海道博物館研究部長)は27日午後、根室市内で記者会見し、同島中部オホーツク海側のヤンベツ砂丘遺跡で続縄文文化期などの約100軒の竪穴住居跡を発見したと発表した。右代団長は「これだけの大集落は道内でもない規模。開発されていないため、奇跡的に良好な状態で残っていた」と話した。
 訪問団は2006年から北方四島で調査を行っており、今回は6人が参加。調査2日目の25日、ヤンベツ砂丘遺跡で直径5~7メートル、深さ1~1・5メートルほどの竪穴住居跡とみられる約100のくぼみが密集しているのを発見。大部分が2300年ほど前の続縄文文化期、一部は8~9世紀のオホーツク文化期のものとみられる。訪問団は航空写真や地図などから遺跡の場所を予測し、3年ほど前から調査の計画を練っていた。
 右代団長は会見で住居跡について「続縄文文化期の前半、(道東から)北方四島に積極的に(移住の)広がりを見せた際に拠点的な役割を果たした可能性がある」と説明。北海道博物館の鈴木琢也学芸主査は「戦前の調査でノーマークだった場所。今回われわれが初めて行き、多くの遺跡を発見できた」と強調した。
 訪問団は26日、同島オホーツク海側南部のオタトミで17~18世紀のものとみられるアイヌ民族のチャシ(とりで)跡も五つ発見した。根室市歴史と自然の資料館の猪熊樹人(しげと)学芸員は「今回の発見は13年間にわたる調査の成果。四島側も日本の調査に注目している」と話した。(今井裕紀)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/309305

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北方領土に竪穴住居跡 100軒発見「奇跡的」

2019-05-28 | アイヌ民族関連
産経新聞 2019.5.28 00:35
 北方領土の国後島を24~27日の日程で訪れていた学術交流訪問団が27日、同島で続縄文時代の竪穴住居跡約100軒を見つけたと発表した。古いもので約2300年前のものという。訪問団の団長で北海道博物館の右代啓視研究部長は「これまでの調査でこれだけ多くの遺跡が見つかるのは初めてで、奇跡的」と話した。
 学術交流事業には、道内の博物館や資料館の学芸員らが参加した。竪穴住居は深いもので1・5メートルで、形状からほとんどを続縄文時代のものと推定した。かつては海だった場所に砂丘ができ、そこに竪穴住居の集落が形成されたとみている。
 また島内では他に、17~18世紀のものとみられるアイヌ民族のとりで「チャシ」も数カ所見つかった。周辺にはアイヌの集落「アイヌコタン」があったと考えられるという。
https://www.sankei.com/life/news/190528/lif1905280003-n1.html

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人類の広がりにおける最後の謎がゲノム調査によって明らかに

2019-05-28 | 先住民族関連
ニコニコニュース 2019/05/27 08:00ナゾロジー
Point
■南アメリカへの人類の移動は一度きりのシンプルなものだと考えられていた
■ゲノムの解析から、先に南アメリカへ移った先住民の他にも、明らかに異なるグループが移動していたことが示される
■アンデスの高地に適応した人々は、チベットの高地に適応した人々とは異なる方法で低酸素に適応進化している
DNA調査によって、人類が世界中に広まった時期が次々に分かってきているが、まだ残された謎の地域があった。
それが南アメリカだ。この地域は人類が最後に到達した領域であるが、DNAに刻まれたゲノムの解析は遅れていた。
今回、3つの研究で、古代の遺骨や現代のアメリカ先住民の子孫のゲノムデータが集められ、南アメリカへと人類が広まり、アンデスの高地に適応していった様子が浮き彫りにされている。アメリカ先住民族は南アメリカへと単純に一度きりの移動を行ったわけではなかったようなのだ。そして独自の方法で高地に適応している。論文は、「Cell」、「Science」、「Science Advance」で発表された。
Reconstructing the Deep Population History of Central and South America
https://www.cell.com/cell/fulltext/S0092-8674(18)31380-1
Early human dispersals within the Americas
https://science.sciencemag.org/content/362/6419/eaav2621
The genetic prehistory of the Andean highlands 7000 years BP though European contact
https://advances.sciencemag.org/content/4/11/eaau4921
南アメリカへ何度も移動していた
6万年前、人類はアフリカから飛び出し、世界中へと広がっていった。「Cell」と「Science」の2つの研究で共通して示しているのは、先住民がアメリカに広がった年代だ。25,000年前、アメリカの先住民はシベリアに住む部族と別れている。当時は氷河期であったので、シベリアからアラスカへは地続きで移動できたのだ。太平洋岸北西部にたどり着いたのが17,000年前から14,000年前の間だ。
アメリカに渡ったグループはカナダを経て、2つのアメリカ先住民へと別れている。一つのグループは東へと移動し、オンタリオの南に住むようになった。もう一つのグループは14,000年前に急速に南下し、現在の中南米の先住民となったのだ。
「Cell」に発表された研究から、この南アメリカへと移住したグループとは別のグループが2組あったことが分かっている。一つのグループは、カリフォルニアのチャンネル諸島に起源をもつアンデスの人々だ。もう一つのグループは9,000年前にはチリやブラジルにいたグループで、Anzick-1と呼ばれる12,800年前にモンタナにいた少年に結びついている。
「Science」で発表された研究でも、14,000年前の南アメリカへの移動が確認されている。そして、8,700年前にメキシコ、中央アメリカから、南アメリカと北アメリカの双方向に広がったグループが示されている。
アンデスの高地に適応した人々
「Science Advance」で発表された研究は、他の2つとは違うアプローチをしている。アンデス山脈に住むようになった民族に注目したのだ。アンデス山脈は標高が高く、気温が低い上に酸素が薄いため、とても生存に適した場所ではない。呼吸で酸素を取り込むことが難しくなるのだ。しかし、そこに適応して暮らしている人達がいる。
どのように人々が移り住み、適応するようになったのかを調べるため、ゲノム情報が解析された。調べられたのは、1,600年前から6,100年前までにペルーの高地で生きていた人達7人の全ゲノムと、現在ボリビア高地に住むアイマラの人たち、チリの港湾に住む人達の全ゲノムである。
これらのゲノム情報を比較した結果、低地に住む人達と高地に住む人達が、8,750年前から前後数世紀の間に別れたことがわかった。さらに面白いことに、高地に住む人達は低酸素に適応するために、心機能を強化するような遺伝子が多くなるように進化したことがわかっている。
これは、別の高地に適応したチベットの人たちと比べると面白い。チベットの人たちは、血液が酸素を多く取り込めるような方向に進化しているのだ。同じ環境に適応するために、違った方法で進化ているというのは面白い発見である。
昔の人類が辿った痕跡をゲノム情報でトレースできるというのは、面白いことである。人類が生きて生活してきた記憶が、知らない間に情報として刻み込まれているのだ。もちろんそこに問題提起をして、読み解く研究者がいなければ、何の意味もなさないデータにしかならないのであるのだが。
https://news.nicovideo.jp/watch/nw5366147

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丸木舟で台湾から沖縄・与那国島へ 3万年前の航海再現「最後の挑戦」

2019-05-28 | 先住民族関連
中央フォーカス台湾 2019/05/27 19:53

3万年前の航海再現のために使われる丸木舟
(台東 27日 中央社)人類が約3万年前にどのようにして海を渡ったのか、その謎を解くため当時の航海を再現する日台合作プロジェクトで、チームは今年、「最後の挑戦」に臨む。当時の石器を復元した道具を使って制作した丸木舟で、台湾東部・台東から黒潮に乗って沖縄の与那国島にたどり着けるか検証する。
日本の国立科学博物館(東京都)と台湾の国立台湾史前文化博物館(台東県)が共に進める同プロジェクト。2017年、台湾原住民(先住民)アミ族の知恵を活かした竹の舟で実験を行ったが、黒潮を越えられる速度には達しなかった。2018年には軽量化を図った改良版で挑んだものの、荒波で竹が傷つき、海水が染み込んでしまった。
これらを踏まえ今回は、丸木舟で挑戦に臨む。舟は日本で制作され、材料には石川県能登産のスギを採用。全長7.6メートル、高さ0.6メートル、重さは350キロで5人乗り。東京湾で実験したところ、竹の舟より安定性は劣ったが、1.5倍以上のスピードが出たという。
一行は28日から10日間、海上での訓練を行う。6月25日から7月13日までを「本番の期間」とし、同期間中に出航のチャンスを待つ。
当時の航海を忠実に再現するため、コンパスやスマホなどは使わず、風や太陽、星で針路を探る。台東県北部の烏石鼻漁港から目的地の与那国島まで、直線距離は約205キロ。理想的なコースで航海が進めば、1.6~2.8日間で到着する計算だという。
(盧太城/編集:楊千慧)
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201905270006.aspx

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アイヌ新法、施行

2019-05-28 | アイヌ民族関連
朝日新聞 2019年5月27日09時25分
 アイヌ民族を「先住民族」と初めて明記し、アイヌ施策を国や自治体の責務と位置づけたアイヌ新法が24日、施行された。この日閣議後の会見で菅義偉官房長官は「アイヌの人々の誇りが尊重される社会の実現に向けて、全力で取り組んで参りたい」と述べた。
 新法に基づいて菅長官を本部長とするアイヌ政策推進本部が発足。今後、交付金制度の運用などアイヌ施策にかかわる基本方針案を策定していく。また新法に基づき、国土交通省と文部科学省は同日、白老町に整備が進む「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の管理を行う法人に、公益財団法人・アイヌ民族文化財団を指定した。
 この日、財団の中村睦男理事長が東京・霞が関の国土交通省を訪れ、石井啓一国土交通相から指定書を受け取った。石井氏は「政府としてもしっかり支援していくので、ご尽力をお願いしたい」と述べた。
 中村理事長は「アイヌ施策推進を担う法人として、国の期待に応えられるよう全力を尽くす」と応じた。副理事長で北海道アイヌ協会理事長の加藤忠さんは「多くのみなさんのおかげでここまできた。アイヌの命の花が今咲いたと、そのことに思いをはせている」と話した。(田中美保、芳垣文子)
https://digital.asahi.com/articles/CMTW1905270100006.html?_requesturl=articles%2FCMTW1905270100006.html&rm=167

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棺掛けやタペストリーなど【浦河】

2019-05-28 | アイヌ民族関連
日高報知新聞2019.05.27

作品の前で出品者の深沢さん(左)と木谷さん(右)
 浦河町常盤町の手作り家具とカフェの店ガーデンソングで、「アイヌの手仕事展」が開かれている。31日まで。
 出品は月に2回(不定期)、堺町生活館で開かれている「ネコンネ(手仕事)教室」の深沢みよの代表(67)と木谷るり子さん(59)ら生徒9人(現在8人)の作品。
 アイヌ文様をほどこした棺掛け、ミニ着物のタペストリーやエムシアツ編み、小物など約40点。
 開講5年目の教室は、堺町生活館を会場に深沢代表と教室生8人が和気あいあいと楽しみながら作品を作り、アイヌの伝承技術の継承と普及を目指し活動している。
 今回の展示は、昨年の5月から今年3月に作り上げた作品。ひと針ひと針細かい作業で、アイヌの独特な文様をほどこした刺しゅうの作品が並び、木の皮(オヒョウ)から縄(糸)を作り、くるみなどで色付けしたり、着なくなった服の布など身近な素材を使用。
 木谷さんが約1年掛けて作製した「ガマとエムシアツのバッグ」と深沢代表の「棺掛け」(1㍍60㌢四方)などの作品の数々に、「手間を惜しまない根気のいる作業」なのが見てとれる。
 それぞれの作品には素材と出展者の思いが書かれたカードも添えられている。
 本紙の取材に答えてくれた深沢代表と木谷さんは「教室生それぞれの個性が出ている作品で、タペストリー一つをとっても、それぞれの模様が違ったり楽しめると思う。完成した時の喜びはとても大きいし、展示も頑張ろうと励みになる」と話し、来場者へ「アイヌ文様の素晴らしさを見て、興味を持ってほしい」とPRしていた。
 入場無料。展示は午前11時から午後5時まで。日、月曜定休。
 また、堺町生活館では教室生の募集を随時行っている。教室は年間20回の開催で月に1~2回など不定期。時間は午後7時~9時まで。問い合わせは同生活館(☎22・5795)へ。
http://www.hokkaido-nl.jp/article/11804

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北海道の自然とアイヌ文化を体験する新アトラクション、最新デジタル技術で、阿寒アドベンチャーツーリズムがデジタルアート企業と

2019-05-28 | アイヌ民族関連
トラベルボイス2019年5月27日
阿寒アドベンチャーツーリズムは2019年7月5日、阿寒摩周国立公園の摩周湖の森を舞台に、自然とアイヌ文化を活かした体験型観光アトラクション「阿寒湖の森ナイトウォーク『KAMUY LUMINA(カムイ・ルミナ)』をオープンする。
世界最高峰といわれるカナダのデジタルアート企業・モーメントファクトリーとの提携で実現したもの。国立公園の夜の森に、光や映像、音響でインタラクティブなデジタルアートの仕掛けを施し、冒険しながら自然とアイヌ伝説を体感できるようにした。アイヌの伝説として伝わるフクロウの神が歌った謡「コンクワ」をモチーフに、物語を実体験しながらアイヌ文化や自然との関わりについて、国籍や年代問わず楽しみながら学べるのが特徴だ。
具体的には、夜の森にプロジェクションマッピングやシノグラフィー(光と音の舞台装置)など、最新のデジタル技術で動物の姿を投影。阿寒湖の地形や景観を活かした演出で、インタラクティブな仕掛けを盛り込んだ。参加者も登場人物の一人として、物語の世界観に引き込まれるような没入感が味わるという。
提携先のモーメントファクトリーでは、その土地の文化と自然をもとに作り上げるマルチメディア・エンターテイメント体験を「ルミナ・ナイトウォーク」としてシリーズ化しており、本作品は世界10作品目となる。
カムイ・ルミナの開催期間は2019年7月5日~11月10日まで。冬季は休業し、翌年は5月下旬~11月上旬の営業を予定している。入場料は大人3000円、小学生1500円で、1割引の前売料金も設定。同事業の収益の一部は、阿寒湖周辺の自然保護活動やアイヌ文化振興の支援金として活用される。
https://www.travelvoice.jp/20190527-131259

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