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SUPER EIGHT・安田章大のドキュメンタリー番組 アイヌの人たちと交流 監督エリザベス宮地が魅力語る「病気のことも赤裸々に…」これまでBiSH、藤井風、MOROHA、東出昌大に密着の映像作家

2024-12-31 | アイヌ民族関連

 

UHB 12/30(月) 11:00

人気グループ「SUPER EIGHT」の安田章大さんが出演するドキュメンタリー番組が12月31日午前9時50分からフジテレビ系列の北海道文化放送(UHB)で放送される。

 新番組「Wonder Culture Trip ―FACT―」の第1回で、北海道を旅し、「狩猟」「音楽」「食」をキーワードに、アイヌ文化を紡ぐ人たちの素顔に迫る。

 YouTubeでも配信予定。

 番組は音楽専門チャンネル「スペースシャワーTV」を展開する「スペースシャワーネットワーク」(本社・東京都渋谷区)との共同企画。第2回はスペースシャワーTVで2025年1月28日午後10時から放送する。

 映像監督は、エリザベス宮地

 これまで、BiSH、藤井風、MOROHAなどのアーティストや俳優の東出昌大さんのドキュメンタリーを撮影・制作してきた注目の映像作家だ。

 番組の魅力のほか、現在行っているほかの撮影についてエリザベス宮地さんに聞いた。

安田さんは相手の心を開かせるのがすごい上手

監督 エリザベス宮地さん

 Q.「Wonder Culture Trip ―FACT―」の第1回は、どんな番組ですか?

 シンプルにSUPER EIGHTの安田章大さんがアイヌ民族の方々に直接会って取材するっていう番組です。

 もう完全に台本がないんですね。スケジュールとこの人とお会いするっていうのは決まってるんですけど、撮影内容に関しては一切台本がなくて。なのでドキュメンタリーだと思います。

 撮影中に僕から次このテーマでお話くださいとかも一切なかったです。

 Q.安田さん自身が出演者であり取材者ということですか?

 取材者ですね。予期せぬことも起こったりしつつ、例えば移動中とかもいきなりカメラ回したりしてて、安田さんも全然オッケーというか、いつ回してもオッケーっていうスタンスでした。

 僕らも撮影してみないと分からなかったです。どういう番組なるかも。

 Q.撮影していて成立するか不安になりませんか?

 ドキュメンタリーの良さっていうのはどうなるか分からないもの。僕が部屋で一人で考えていることよりも豊かな出来事とか言葉だったりと出会う可能性があるのがドキュメンタリーだと思うので、あまり不安とかはなかったです。

 あと、安田さんがすごいやっぱりコミュニケーション能力が高い。相手を緊張させずに打ち解けて心を開くっていうのがすごい上手だなと思ったので、撮影が始まってすぐそういう不安はなくなりました。

 Q.どういったところが魅力の番組ですか?

 安田さんだからこそ話してくれたことが、たくさんあると思います。

 芸能人っていう圧力をもしかしたら感じさせる人もいるかもしれないですけど、安田さんはそうじゃない。、常にオープンで、相手と目と目を合わせてまっすぐコミュニケーションをとる方なので、安田さんじゃないと初対面でたった小一時間でいろんな話聞き出せなかったんじゃないのかなと思います。

 安田さんが出会って話してる内容。編集上、大分短くはしちゃったんですけど相手からいただいた言葉っていうのもそのまま魅力だと思いますね。

 アイヌの差別の問題についてとかも、しゃべりたくない人だっているだろうけど、安田さんは聞いていました。

 安田さんの病気とかってアイヌとか先住民に興味抱くすごい大きなきっかけでもある。そもそも人間ってなんだ?っていう人間らしい生き方とかってなんだ?っていうのは多分、病気後にすごい考える機会増えてて、そういう話もすごい自分から確かに赤裸々に話してましたね

 安田さんって病気になった後、自分が生きる意味っていうか、生き残った意味を考えていると思うんです。今も。通常なら死んでもおかしくない状況に2回もなった時に、言葉が違うかもしれないですけど、どうして生き残ったんだろうっていうことを考えて、アイヌ文化に興味を抱いたっていうのは自分の生き残った理由を探す一つだったんだと思う。

 都会であくせく働いていると生きる意味とか見失いがちだし、そもそも生きる意味があるのかないのかも含めなんですけど、そういうことをいずれ生きてると絶対考えないといけないと思うので、そういうのにもし悩んだる人がいたら見てくれたらいいんじゃないかなと思います。

生きていくのって大変じゃないですか…

撮影の一場面 (C)UHB

 Q.どういう思いで番組に参加しましたか?

 取材対象がアイヌっていうのにすごい興味を抱いて。

 文化もそうだけど、「WILL」(東出昌大さんの狩猟ドキュメント映画・2024年公開)を撮影して、いわゆる人間の狩猟採集民だったころの生き方とか学んだ。出会う猟師さんたちがすごい自然に感謝する人が多くて、自然に対してすごい謙虚ですし、そういう考え方をWILLの撮影を通して学んで、今回の依頼が来た時に、やっぱアイヌってまさにそういうことをずっとやられてる方たちだと思うので、僕も学びたかったですね。

 あと僕が気になってたのは、カムイ、神様を信じてること。アイヌの方々が暮らしの考え方の大前提にカムイっていう存在が大きくあると思ってて、それがすごい僕は魅力に感じてて。

 考え方を知りたかったですね。カムイに対する考え方というかすごい共感というか憧れみたいなのが僕強いです。

 Q,なぜ、憧れるんですか?

 大人になってから自分の仕事を経て、都会で暮らす違和感とかも経て興味を抱くようになったんですけど、生まれた時から身近なものとして、生活の一部としてある人たちが結構羨ましいですね。

 なんていうか、生きていくのって大変じゃないですか…。

 特に都会。結構生きてくだけで大変だと思うので、基本的にはそういうところから。

 Q.宮地さんの地元は?

 高知県です。高知にいるときは自然がとか全く思ってないですけど、都会だと、自分一人で生きてるみたいな気持ちになっちゃう時もあるんですよ。

 心があんまり元気がない時でも常に大きな自然とかカムイとかと繋がってるっていうのがアイヌの皆さんだと思うので、本当に素晴らしいなと思います。憧れみたいなのがありますね。

BGMやドローンでの空撮も魅力

狩猟に同行し記念撮影も (C)UHB

 Q.使用している音楽も心に残りました。

 MAREWREW(マレウレウ)というアイヌの音楽をやられているグループの曲をBGMにさせていただいてます。シーンとシーンの切り替え時しか使ってないんですけど、安田さんとか出演者の方の話の内容とかにできるだけ添うようなメロディとかリズムの曲を選ぶようにしてます。

 Q.ドローンでの空撮も綺麗でした。真上から撮影した映像とか。

 カメラマンがすごい頑張ってくれてます。すごいよかったですね。ちょうど紅葉の時期で。10月29日から11月1日まで撮影しました。

掘り下げていただくもよし

音楽を通じて交流 (C)UHB

 Q.見た方にはどういうことを感じてほしいですか?

 輪郭にはちゃんと触れられてるとは思うので、僕が感じたようなカムイへの考え方だったりアイヌの生き方が、出演者の方々の言葉から輪郭が見える内容にはなっていると思うので共感する部分があれば、ご自身の中で掘り下げていただくもよしっていう感じですかね。

 アイヌを知らない方もたくさんいると思うので、安田さんきっかけで見る人もたくさんいると思うので、なんか一つでも引っかかる部分があれば。自分の中で咀嚼してもらえれば。

次回は宮古島へ… これから編集します

食も堪能 (C)UHB

 Q.番組の2回目はどんな内容ですか?

 2回目は宮古島でスペースシャワーTVで放送なんですけど、1月末に。

 今度は宮古島に取材行ってアイヌの方たちと宮古島の方たちで「ウタサミャーク」っていう音楽イベントがあったんですね。それを安田さんが取材に行くっていう内容です

 最終的にその音楽イベントがあったんですけど、安田さんはスケジュール的に参加できなかったので、リハーサルまで。

 すごい素敵なイベントでした。北海道のロケで知り合ったアイヌの方達も来てたので。

 Q.改めて2回目のPRを教えてください。

 全く編集してなくて、今からです。

 Q.それはそれで面白いですね。

 どうなるのかな。前編・後編みたいになるんですけど、前編では、安田さんが音楽イベントに出演される方たちに取材に行って、後編では音楽ライブがメインになる回になると思います。

 その音楽ライブだけ見るよりも安田さんの取材も見てほしい。どういう気持ちでやるのか?そもそもなんでこういうイベントをやるのかとか、宮古島の方たちとアイヌの方たちに聞いて、共通点とか安田さんがすごいまた聞き出してるし、よりわかると思う。

 宮古島の方たちとアイヌの方たちが似ていましたね。根本的な考え方とか流れてる時間、日常生活のタイム感みたいなのとか、穏やかさとかすごい似てて、どうして似た部分があるのかとかも番組見たらわかる内容には多分なる。

 Q.自然との対峙の仕方とかですか?

 そうだと思いますね。一方は海で環境も違うんですけど、なんか似てるっていうのは多分、人生というものに対する考え方で共通する部分が多いんだと思います。

 Q.これから編集なんですね。

 これから編集です。ごめんなさい。全く撮影した映像を見てないです。ちょっともう本当明日ぐらいからやります。締め切りが迫ってますね

 Q.ゆったりした時間の流れというものの話をしつつ、僕らは締め切りに追われる身ですね?

 もう締め切りに追われていたら、あっという間に人生終わりますよね。締め切りないと僕も頑張らないんですけど。

 Q.貴重なお話ありがとうございました。

SUPER EIGHT 安田章大さん (C)UHB

 「Wonder Culture Trip ―FACT―」第一回

 放送日時:2024年12月31日午前9時50分~10時50分

 放送:北海道地上波ローカル(UHB)

 配信:YouTube、TVer 

 制作:スペースシャワーネットワーク

 制作著作:北海道文化放送

 「Wonder Culture Trip ―FACT―」第二回

 放送日時:2025年1月28日午後10時~11時

 放送:スペースシャワーTV

UHB 北海道文化放送

https://news.yahoo.co.jp/articles/3fcf32f4e7c31e707d18b8ddcffc489e0a988905

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