ハンガリーの風土が生んだ魂の音楽。「ZOORD」のスパイシーで野性的なエネルギーが、ウポポイと融合。
公益財団法人アイヌ民族文化財団 2024年11月29日 14時00分
OORD
公益財団法人アイヌ民族文化財団(本社:札幌市中央区、理事長:常本照樹)が運営するウポポイ(民族共生象徴空間)では、2025(令和7)年1月15日(水)にハンガリーのスリーピースバンド「ZOORD(ゾールド)」による特別公演をウポポイで初めて開催します。
開催の背景
アイヌ民族の伝統楽器ムックリと同じ仲間の楽器「口琴」がユーラシアの様々な民族の間で演奏されていることはよく知られています。「民族共生象徴空間」として、東ヨーロッパ・ハンガリー系民族の伝統文化の、現代的なあり方を楽しく体験していただければと考えています。
本イベントの特徴
特徴1:UPOPOY MUSIC FESTIVAL2025第1弾
「音楽」を切り口にアイヌ文化を体感できるイベント「UPOPOY MUSIC FESTIVAL2025」最初の企画です。これにつづき、2月上旬には国内外の口琴奏者らによる特別公演を予定しています。
特徴2:世界的口琴奏者の演奏が聞ける
ケチケメート市楽器博物館の館長や国際口琴協会書記長であり、様々な国際口琴フェスティバルに参加するシラージ・アーロンが口琴ドロンブを演奏します。
特徴3:日本口琴協会代表の直川礼緒氏が進行・解説
2024年3月23日(土)に開催した「今日は一日ムックリざんまい!」同様、日本口琴協会にご協力いただき、初めて口琴の演奏を聞く方にもわかりやすい解説と進行で公演を盛り上げていただきます。
概要
タイトル
UPOPOY MUSIC FESTIVAL2025[ZOORD(ゾールド)]
開催日時
2025年1月15日(水)13:00~13:40
場所
ウエカリ チセ(体験交流ホール)
※定員303名(先着順。9:00からエントランス棟インフォメーション及び体験交流ホール前で座席指定整理券を配布)
料金
無料
※ウポポイ入場料が必要
主催
公益財団法人アイヌ民族文化財団
後援
ハンガリー大使館、リスト・ハンガリー文化センター
協力
日本口琴協会
出演者情報
ZOORD
煽情的なヴァイオリンとヴォーカル、重厚な太鼓、そしてシャマン的超絶口琴!2014年、世界的に知られた口琴奏者シラージ アーロンを中心に結成。バンド名「ZOORD(ゾールド)」は、「冷厳」「強風」「北方」を意味するハンガリー語「Zord(ゾルド)」にちなみ、ハンガリーの口琴文化復興の功労者、尽きることのないアイディアを作品に注ぎ込む、アーロンの父シラージ ゾルターンによって命名された。ヨーロッパの主だったワールドミュージック フェスティヴァルのステージを務めてきた他、地球で最も寒いサハ共和国(2014)、日本(2016)、カザフスタン(2018)などでツアーを敢行。今回の2025年来日は、ZOORD結成10周年の最後を飾る、記念すべきイベントとなる。
Szilágyi Áron シラージ アーロン/口琴(ドロンブ)
口琴製作者シラージ ゾルターンの長男として生まれ、3歳から口琴演奏を始める。国際的な口琴ムーヴメントの主要メンバーとして活動し、様々な国際口琴フェスに参加、名演奏家たちのスタイルと演奏技術の影響を受ける。特にスイスのアントン ブルーヒンの口琴音楽の創造力・狂想は、アーロン独自のスタイルの開発の原動力となる。国際口琴協会書記長、国際的な口琴フェスのプログラム委員でもあり、ハンガリー口琴フェス(2005~)のオーガナイザー。ケチケメート市レシュコフスキイ楽器博物館館長。
Drabant Béla ドラバント ベーラン/ヴァイオリン、vo.
ルーマニアのモルドヴァ地方に住む、ハンガリー系の少数民族「チャーンゴー人」最後の正統派ヴァイオリンおよびツィテラの演奏者に学ぶ。有名な伝統音楽グループ「Flotas(艦隊)」の設立メンバーであり、モルドヴァの伝統音楽の奏者として名をはせる。
Almási Krisztián アルマーシ クリスティアーン/太鼓
パンクバンドやポスト・ロックバンドでも活動。同時に、こどもたちのためにコンサートを行うことで成功を収めたフォークプロジェクト「Lóca(馬)」の運営は、彼の音楽的多様性をよくあらわしている。同時に、伝統的なダンス ハウスにも参加し、「ダンスでコミュニティを創る」という、伝統音楽が本来持っていた機能を追求している。
進行・解説/直川 礼緒(日本口琴協会)