先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

アイヌ語の特徴解説 苫小牧で研究者・中川さん講演

2024-12-02 | アイヌ民族関連

松本悌一 有料記事

北海道新聞2024年12月1日 22:06

「アイヌ語を学習する人が増えている」と話す中川裕・千葉大名誉教授

 苫小牧市美術博物館で1日、人気漫画「ゴールデンカムイ」のアイヌ語を監修したアイヌ語研究者の中川裕・千葉大名誉教授(69)が「アイヌ語はどんな言葉か?」と題し講演した。

 中川さんは「アイヌ語は日本語の方言ではない。アイヌ語は形容詞と動詞の区別がないなど、文法的にも似ていない。よく語順が同じと言われるが、世界の言語の4割は日本語と同じ語順」と指摘した。

 また、「アイヌ語の母語話者はもういないが、話そうとする人は増えている」と述べ、アイヌ民族文化財団がインターネットで公開している「アイヌ語動画講座」などを紹介した。

 ・・・・

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1095252/


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アイヌ民族の食文化紹介 室蘭でウポポイの村木さん講演

2024-12-02 | アイヌ民族関連

村上真緒 有料記事

北海道新聞2024年12月1日 18:47

アイヌ民族の伝統的な食文化について語る村木さん

 室蘭市教委主催のアイヌ文化講演会が1日、市生涯学習センター(きらん)で開かれた。白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の村木美幸運営本部長が「アイヌの食文化」をテーマに講演し、市民ら約30人はアイヌ料理の特徴などを学んだ。

 村木さんはアイヌ料理について「病気の予防や治療として、カムイ(神)や先祖へのお供え物としてなど、現在も特別な位置づけとされるものが多い」と説明した。

 よく使われる食材として、サケやキハダなどを紹介。サケはアイヌ語で「カムイチェプ(神の魚)」や「シペ(本当の食べもの)」などとさまざまな名称で呼ばれ、「サケ漁の豊凶でその年の一年の生活を左右する重要なものであった」と解説した。

 村木さんはまた・・・・・

※「カムイチェプ」の「プ」は小さい字。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1095170/


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砂澤ビッキとの出会い アイヌ巡る政治、芸術に風穴

2024-12-02 | アイヌ民族関連

毎日新聞 2024/12/2 東京朝刊 有料記事 1191文字

<みんぱく発>

北海道旭川市所管の北邦野草園で見たアカゲラ=2024年、筆者撮影

 初めて北海道を旅したのは、日本に留学中の2001年の夏だった。友人と、あの「青春18きっぷ」を購入し、関東から出発した。当時、英シェフィールド大で歴史学者のリチャード・シドル先生に教わっていた。先生の影響を受けて、アイヌ民族の戦後の政治活動についての卒論を漠然と構想していたが、その20年後に、私が先生のアイヌ史研究の集大成である本を翻訳し、『アイヌ通史』として刊行することになるなんて思いもよらなかった。

 旅の写真をめくると旭川、千歳、白老(しらおい)、二風谷(にぶたに)、静内(しずない)など、仕事や遊びのために後に何度も再訪することになった多くの場所が目に飛び込んでくる。旅の宿泊は全てテントで、どこで張るかはその日に決めた。

 旅中に現代彫刻家・砂澤ビッキ(1931~89年)の生誕70年を記念した作品展が旭川で開かれているとのチラシをもらったのは、近くの川村カ子(ネ)トアイヌ記念館だったと思う。シドル先生の本を読み、73年の札幌メーデーに参加した各地のアイヌ有志の先頭に、ビッキがデザインした旗が掲げられたことや、ビッキが、同年1月に地方別団体組織を超えて自由に話し合い、アイヌが「どうすべきか」という共通点を探る集会「全国アイヌの語る会」の呼びかけ人代表と司会を務めたことは知っていた。それまでのアイヌの政治を変えようとした出来事だ。しかし、私はビッキの芸術作品を生で見たことはなかった。展覧会場の閉館時間まではあとわずか。急いで街を駆け抜けた。

・・・・・・・・

<国立民族学博物館助教 マーク・ウィンチェスター>

 ※「みんぱく」は大阪にある国立民族学博物館の愛称です

https://mainichi.jp/articles/20241202/ddm/014/070/037000c


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「全部アウト」な場面も 実写『ゴールデンカムイ』続編で何とか再現してほしい「衝撃シーン」

2024-12-02 | アイヌ民族関連

2024.12.01 マグミクス編集部

ドラマ『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―』は、映画に引き続き高い再現度が絶賛されていますが、それでも放送枠の都合やコンプライアンスの問題なのか、カットされた場面はいくつもあります。今後映画やドラマで続編があっても、「再現できるかな」と心配になるシーンが多々あるのも事実です。

「スチェンカからのバーニャ」はやれそう?

アニメでカットされた偽アイヌのエピソードもやってくれたドラマ8話の場面カット  (C)野田サトル/集英社 (C)2024 WOWOW

 2024年10月からWOWOWで放送が始まった『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―』(原作:野田サトル)は、毎話原作の各シーンの再現度が絶賛され、話題になってきました。未成年のアイヌの少女「アシリパ(演:山田杏奈)」の飲酒シーンや、「チンポ先生」「勃起」などの過激ワードも、地上波ではないためしっかり出てきています。アニメで地上波放送されなかった「親分と姫」や「偽アイヌ」のエピソードも再現され、人体破壊も原作よりマイルドとはいえ描かれました。

【画像】え…っ? 「桜井ユキが山田杏奈の目を」「江渡貝ファッションショー」 こちらが実写『ゴールデンカムイ』で「再現されない」と思ってた衝撃シーンです

 そのドラマシリーズは12月1日(日)に最終9話「大雪山」で一区切りとなり、放送終了後に「重大発表」もあるとのことで、ファンの間では「続編」への期待の声が多々出ています。映画もヒットし、ドラマも毎週X(旧Twitter)でトレンド入りするほどの大好評なので、いずれは続編が作られるでしょう。しかし、続編があっても「再現できるか心配」な場面がいくつもあるのが、『ゴールデンカムイ』というマンガです。

 たとえば、9話「大雪山」の物語の後に原作で描かれた「稲妻強盗」のエピソードは、TVアニメでカットされただけでなく、OAD(オリジナルアニメディスク)にもなっていません。「鯉登少尉(演:中川大志)」初登場後、彼の高い身体能力も発揮される人気エピソードですが、性的描写も人体破壊描写も多いため、なかなか難しそうです。その後に続く、自称動物学者のド変態「姉畑支遁」がメインの「支遁動物記」は、OAD化こそされたものの「アウト」な要素だらけで、姉畑先生を演じてくれるキャストを探すだけでも大変かもしれません。

 一方、過激ながらもアニメで普通に地上波放送されたエピソードでは、支遁動物記の後に描かれた「ラッコ鍋」や「都丹庵士らとの温泉でのフリチンバトル」などの場面がありました。これらのシーンは、『ゴールデンカムイ』名物「男の裸」が存分に盛り込まれており、もし再現されれば「杉元佐一」役の山崎賢人さんほか、矢本悠馬さん、眞栄田郷敦さんら豪華キャストの過激な姿が描かれることになります。

 映画では杉元の入浴シーン、ドラマ1話では「二瓶鉄造」役の藤本隆宏さんが裸で極寒の川に入る姿が正面から映されており、期待している人も多いでしょうが、果たしてどうなるのでしょうか。
 また、11月26日に行われたドラマ1話の応援上映イベントでは、上映後に「谷垣源次郎」役の大谷亮平さん、「月島軍曹」役の工藤阿須加さんがトークショーで登壇し、「続編があったらやりたい場面」について言及しています。もともと原作ファンだったという工藤さんは、「樺太編」での裸の男たちが殴り合うロシアの伝統競技「スチェンカ」のシーンをやりたいと語り、観客から大きな歓声が上がっていました。

 スチェンカの場面では、杉元、谷垣、月島、鯉登のムキムキの上半身が披露されるほか、さらにその後にはいろいろあってロシアの蒸し風呂「バーニャ」に逃げ込むシーンもあります。工藤さん演じる月島の、「バーニャ!!」の見開きでの全裸ドヤ顔姿は見られるのでしょうか。

 そのほか、「サーカス」や「精子探偵」「シマエナガ」など、「最悪削ることもできるけれど観てみたい」場面は多岐にわたります。ドラマ9話放送後に続編の情報はあるのか、注目です。

※山崎賢人の「崎」は「たつさき」
※アシリパの「リ」は小文字

https://magmix.jp/post/270561


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ドラマ版『ゴールデンカムイ』最終回、鯉登少尉(中川大志)が登場、放送終了後に重大発表あり

2024-12-02 | アイヌ民族関連

ORICON NEWS2024年12月1日 10:00

『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―』第9話より(C)野田サトル/集英社 (C)2024 WOWOW

野田サトル氏の同名漫画を俳優の山崎賢人(※崎=たつさき)主演で実写化した映画『ゴールデンカムイ』の続きを描く『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編』(毎週日曜後10:00、全9話)が、WOWOWで独占放送・配信中。今夜(1日)、最終回を迎える。

その前に、1日午後2時から「まだ間に合うッ!!最終話直前一挙放送」と題して、第1話~第8話を一挙放送も実施。さらに、午後10時~の最終話の放送終了後、重大発表も控えているという。

本作は、明治末期の北海道を舞台に描く、アイヌの埋蔵金を巡るミステリーであり、魅力的なキャラクターたちが相まみえる冒険活劇。日露戦争を生き残り「不死身の杉元」と呼ばれた杉元(山崎)は、アイヌの少女・アシリパ(※リ=小文字/山田杏奈)、網走監獄からの脱獄囚・白石(矢本悠馬)とともに、金塊の在処を示す暗号の刺青を掘られた脱獄囚たちを探し始める。

第9話「大雪山」では、アシリパを連れて帰る約束をフチとした谷垣(大谷亮平)。チカパシ(青木凰)

https://woman.excite.co.jp/article/lifestyle/rid_OriconStyle_2356899/


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『ゴールデンカムイ』連続ドラマで「第一部・完」、続編映画製作決定を発表

2024-12-02 | アイヌ民族関連

ORICON NEWS2024/12/01 22:55

『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―』第9話より(C)野田サトル/集英社 (C)2024 WOWOW(ORICON NEWS)

 野田サトル氏の同名漫画を俳優の山崎賢人(※崎=たつさき)主演で実写化した映画『ゴールデンカムイ』の続きを描く『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編』の最終話が1日、WOWOWで放送・配信され、ドラマシリーズ版の続編となる映画第2弾の製作が決定したことが発表された。

 最終話の本編の終わりに「第一部・完」の文字が表示され、ACIDMANによる第9話のエンディングテーマ「sonet」が流れるエンドロールの後、「超速報」として、「続編映画製作決定!!乞うご期待ッ!!!」の告知があった。

 最終話の放送終了後、重大発表があることは事前にアナウンスされており、SNSでは、「それはもう『続編』の2文字を期待してもいいでしょうか」「ここまで来たら、最後まで作ってください」などと期待の声があがっていた。

 本作は、明治末期の北海道を舞台に描く、アイヌの埋蔵金を巡るミステリーであり、魅力的なキャラクターたちが相まみえる冒険活劇。日露戦争を生き残り「不死身の杉元」と呼ばれた杉元(山崎)は、アイヌの少女・アシリパ(※リ=小文字/山田杏奈)、網走監獄からの脱獄囚・白石(矢本悠馬)とともに、金塊の在処を示す暗号の刺青を掘られた脱獄囚たちを探すストーリー。連続ドラマでは、杉元たちと、土方歳三(舘ひろし)一派、そして鶴見中尉(玉木宏)たちによる三つ巴の刺青人皮争奪戦が繰り広げられた。

https://news.goo.ne.jp/article/oricon/entertainment/oricon-2356944.html


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「存在意義が皆目わからない」石破政権の“多すぎる担当大臣”は兼務する分野がカオス状態 大前研一氏が看破する“機能不全”の正体

2024-12-02 | アイヌ民族関連

マネーポストWEB 2024/12/01

石破内閣で新設された「新しい地方経済・生活環境創生」担当相の伊東良孝「地方創生」担当相(右)。そのほかに「沖縄及び北方対策」「消費者及び食品安全」「アイヌ施策」「国際博覧会」担当も兼務している(時事通信フォト)

 政権浮揚にもつながりやすい海外での華やかな首脳外交。しかし、石破茂首相は、各国首脳が会場内で活発に交流する中で、 “社交下手”な一面も露呈している。一方で内政面でも、朝令暮改や手のひら返しを繰り返し、早くも“機能不全”に陥っているとの指摘もある。経営コンサルタントの大前研一氏によれば、その象徴は新しい看板を次々に掲げ、屋上屋を架すだけの“ダメ組織”にあるという。最新刊を上梓した大前氏が解説する。

 なぜ日本政府は、目の前の現実に対して、有効な政策を打てないのか。個々の政治家の資質に帰するのは簡単だが、今の政治制度や組織そのものが旧態依然のままで、全く新しい時代の要請に応えられていないことこそ深刻な問題だろう。

 今の政府がいかに“機能不全”を起こしているかは、閣僚を見ればよくわかる。

 2024年10月に発足した石破茂内閣は、戦後最短の就任8日後に衆議院を解散して総選挙に打って出たが、新閣僚の平均年齢は63.6歳と高く、若手ゼロ、女性はたった2人で、やる気も新鮮味も感じられず、「納得」も「共感」もできない内閣となった(第2次石破内閣では落選議員らに代わって40代を2人起用)。

 その中心にいる石破首相自身、自民党総裁選挙の時に「国民が判断する材料を提供するのは新しい首相の責任だ」として早期解散に否定的な考えを示していたにもかかわらず、いざ首相に就任すると、その主張を手のひら返しする始末である。裏金議員の追及や金融正常化の旗も早々に降ろして、“朝令暮改総理”“首相豹変”などと揶揄されている。こんな体たらくの石破政権が続く限り、政府の“機能不全”が続くことだけは間違いない。

 こうした事態は、今に始まったことではない。たとえば、2022年8月の第2次岸田文雄改造内閣では、新たな経済政策の目玉となる2つの担当大臣が鳴り物入りで新設された。スタートアップ担当大臣とGX(グリーントランスフォーメーション)実行推進担当大臣がそれだが、これはどちらも笑止千万の“担当”大臣であり、そもそも「大臣とは何か」という原点が問われるべき人事だと思う。

「看板」が多すぎて「屋上屋」

 そもそも、この手の「担当大臣」の存在意義自体が私には皆目わからない。  総理大臣を除く国務大臣の数は、内閣法で「定員14人・上限17人」と定められている(特別法によって増員が可能)。この人数の中で内閣府に「特命担当大臣」、内閣官房に「担当大臣」が置かれ、各国務大臣が兼務している。

 内閣府の「特命担当大臣」は、複数の省庁にまたがる長期的な重要課題に対応し、「防災」「沖縄及び北方対策」「金融」「消費者及び食品安全」「少子化対策」の5つは必置で、他に「原子力損害賠償」「廃炉等支援機構」「原子力防災」「規制改革」「海洋政策」「こども政策」「若者活躍」「男女共同参画」「共生・共助」「経済財政政策」「クールジャパン戦略」「知的財産戦略」「科学技術政策」「宇宙政策」「地方創生」「アイヌ施策」などが置かれている。

内閣官房の「担当大臣」は、緊急対応すべき政策ごとに首相の判断で任命できる。石破内閣で設置されているのは「デフレ脱却」「経済再生」「新しい資本主義」「賃金向上」「スタートアップ」「原子力経済被害」「福島原発事故再生総括」「GX実行推進」「産業競争力」「経済安全保障」「サイバー安全保障」「新しい地方経済・生活環境創生」「国際博覧会」「国際園芸博覧会」「水循環政策」「国土強靭化」「防災庁設置準備」「領土問題」「沖縄基地負担軽減」「拉致問題」「行政改革」「国家公務員制度」「女性活躍」「共生社会」「全世代型社会保障改革」「感染症危機管理」などである。

 この多すぎる看板を各大臣に割り振っているから、担当大臣の所管範囲が不分明になっている。たとえば、財務大臣は金融(特命担当)とデフレ脱却担当を、経産大臣は産業競争力担当を、デジタル大臣はサイバー安全保障担当を兼務しているが、もとより各大臣はそれらの業務も所管しているはずであり、屋上屋を架している。

日本政府は“ダメ組織”の典型

 その一方で、経済再生担当大臣が感染症危機管理担当や全世代型社会保障改革担当を、国家公安委員長が国土強靭化担当や領土問題担当を兼務しているのは、開いた口がふさがらない。感染症対策や社会保障改革は厚生労働大臣、国土強靭化は国土交通大臣、(外国と係争中の)領土問題は当然、外務大臣が担当すべきである。

 とにかく担当大臣は兼務する分野がカオス状態で、何が何だかさっぱりわからない。

 なぜ、こんなことになっているのか? 役所が本来やるべき仕事をしていないからである。首相は「こういう政策で新しい看板を立てたい」と思ったら、その分野を所管している役所と協議し、弱い部分があればそこを重点的に強化すればよいのである。役所の側も、足りないところは担当課長を置くなりして強化するので自分たちにやらせてほしい、と言うべきである。それをしていないから担当大臣が濫造されているのだ。

 私は、企業経営に関して「優れた経営者は1つのことだけを言う」「ダメ経営者は次から次へと新しい命令を出して結局、何もできない」と指摘してきた。“ダメ経営者”の下では、いくら部署を新設しても企業は成長しないばかりか、従来の部署で働いていた社員がスポイルされてやる気をなくしてしまうのだ。すなわち、今の政府は“ダメ組織”の典型なのである。

(大前研一・著『新版 第4の波』より一部抜粋して再構成)

【プロフィール】

大前研一(おおまえ・けんいち)/1943年生まれ。マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社長、本社ディレクター等を経て、1994年退社。ビジネス・ブレークスルー(BBT)を創業し、現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長などを務める。新刊『新版 第4の波 AI・スマホ革命の本質』(小学館新書)など著書多数。

https://www.msn.com/ja-jp/entertainment/movies/ライオン-キング-ジェームズ-アール-ジョーンズさんの精神を継承-新ムファサ声優が抱く思い/ar-AA1v3Pra?apiversion=v2&noservercache=1&domshim=1&renderwebcomponents=1&wcseo=1&batchservertelemetry=1&noservertelemetry=1


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頼総統、ハワイに到着 国交締結国歴訪で経由 米国窓口機関の執行理事が出迎え/台湾

2024-12-02 | 先住民族関連

2024年12月1日 14時22分 中央社フォーカス台湾

(ホノルル中央社)中華民国(台湾)と外交関係を有する太平洋の3カ国を訪問する頼清徳(らいせいとく)総統は11月30日朝(現地時間)、経由地の米ハワイ・ホノルルに到着した。米国の対台湾窓口機関、米国在台協会(AIT)のイングリッド・ラーソン執行理事と兪大㵢(ゆだいらい)駐米代表(大使に相当)が到着した専用機に乗り込み、頼氏を出迎えた。

頼総統はハワイ到着後、宿泊先のホテルで現地華僑らの歓迎を受けた。ホテルでハワイアンシャツに着替えた後、ハワイや太平洋地域の歴史を伝える博物館「ビショップミュージアム」を訪問。台湾原住民(先住民)族を含むオーストロネシア人に関する展示などを、解説を受けながら鑑賞した。

午後はハワイ州のジョシュ・グリーン知事の付き添いの下、同州緊急事態管理庁を訪れた。真珠湾攻撃の追悼施設、アリゾナ記念館では「中華民国(台湾)総統 頼清徳」の名義で献花した。

夜には宿泊先のホテルで華僑との宴会を予定している。ハワイで2泊した後、マーシャル諸島、ツバル、経由地の米領グアム、パラオの順で巡る。

(温貴香/編集:田中宏樹)

https://news.livedoor.com/article/detail/27673208/


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あれ? 「子供に見える」な… 違うはずなのに似てた実写版ヒロインたち

2024-12-02 | アイヌ民族関連

LUIS FIELD 2024年12月1日

ドラマ『ゴールデンカムイ 北海道刺青囚人争奪編』8話のアシリパのカット (C)野田サトル/集英社 (C)2024 WOWOW

「美しさとあどけなさ」完璧な再現度に称賛の声

 人気マンガの実写化は、時としてファンから厳しい評価を受けることも少なくありません。しかし、配役発表時の懸念を見事に覆し、その演技力で観客を魅了したキャストたちもいました。近年の、絶賛された実写化ヒロインを振り返ります。

【画像】え…っ? 可愛すぎるだろ… こちらが「イトウにかぶりつく」「尾形にチタタプって言ってほしい」場面のアシリパさん(山田杏奈)です

●『累ーかさねー』淵累(演:芳根京子)

 2018年に公開された映画『累-かさね-』(原作:松浦だるま)は、キスをすると顔が入れ替わる不思議な口紅を使い、ふたりの少女が大女優を目指すダークファンタジーです。天才的な演技力を持ちながらも、傷のある容姿に強いコンプレックスを抱く「淵累(ふち かさね)」を芳根京子さんが、美しい容姿を持ちながらも大成できない「丹沢ニナ」を土屋太鳳さんがそれぞれ演じています。

 かわいらしい顔立ちの芳根さんがインパクトの強い外見を持つ累を演じることについて、原作者の松浦先生は「芳根京子さんの累がかわいいことに不安を感じてる方もいると思うんですが、映画開始10分ほどでまったく気にならなくなります」とコメントしていました。

 その言葉どおり映画を観た人からは「累に感情移入してしまうほどの演技だった」「時間を追うごとに演技が冴え渡っていくのがすごかった」「傷ある部分以外が整ってるからこそ余計怖い」などと、違和感なく受け入れられたようで、その演技力に絶賛の声も見られました。

●『ゴールデンカムイ』アシリパ(演:山田杏奈)

 2024年1月公開の映画および、10月からWOWOWで放送中の『ゴールデンカムイ』(原作:野田サトル)でヒロインのアイヌの少女「アシリパ」を演じたのは、山田杏奈さんです。映画公開時23歳の山田さんが10代前半の少女を演じることについて、映画公開前には実年齢との差に不安の声もあがっていました。

 その山田さんはオーディションでアシリパ役に選ばれており、公式のプロダクションノートでは、プロデューサー陣から、そもそも似ているビジュアルのほか「目の強さ」「笑うと屈託のない感じ」「内面が実年齢よりはるかに大人」といった点がアシリパに似ていると評されています。

 映画公開後、およびドラマでも山田さんの演技は絶賛され、「美しさとあどけなさが両立していて、ものすごくアシリパさんだわ」「杉元に人を殺させたくなくて、何ともいえない表情をするとこ素晴らしい演技」「顔芸もうまいし、『尾形ぁ? ……どうした?』が良すぎた」と、その再現度の高さが大きな話題となりました。

●『キングダム』河了貂(演:橋本環奈)

 2019年から映画シリーズが始まった『キングダム』(原作:原泰久)で、今は亡き山民族の末裔である「河了貂(かりょうてん)」を演じたのは橋本環奈さんです。河了貂は、全身に蓑(ミノ)をまとった独特なビジュアルで、登場当初は性別すらも分からないミステリアスなキャラクターでした。

 女性キャストが演じることが発表された時点で、河了貂の性別不詳要素はなくなってしまいましたが、パンフレットを読むと原作ファンの橋本さんは河了貂を演じるうえで「少年っぽさ」を意識したそうです。

 鑑賞した人からは「本物はもう少し汚れているかも、美しすぎる」という意見も見られましたが、「作品へのリスペクトが伝わる再現度」「コメディ要素も控えめで演技がうまい」と、河了貂の持つ魅力を見事に再現し高く評価されました。映画シリーズは河了貂が「軍師」として活躍し出す前の段階で終わっており、続きが観たいところです。

※「アシリパ」の「リ」は小文字

(LUIS FIELD)

https://www.msn.com/ja-jp/news/other/あれ-子供に見える--違うはずなのに似てた実写版ヒロインたち/ar-AA1v4itn?ocid=BingNewsVerp


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マレーシアの食事情で知るベジタリアンの奥深さ

2024-12-02 | 先住民族関連

魚はOK、乳製品もOK、根菜はNGなど実にさまざま

東洋経済 2024/12/01 11:00

ベジタリアンに人気の「擂茶(るいちゃ)」は、中国南部に住む民族「客家(はっか)」の料理。生の茶葉やハーブをすりつぶしたスープと、炒めた野菜やピーナッツなどをのせたご飯の組み合わせをいうが、「茶葉を含む各種原料をすりつぶした飲み物」のみを擂茶と称する地域もある(写真:筆者撮影)

「食べないもの」は千差万別

ベジタリアン(菜食者)が世界的に増えている。穀物や野菜のみを食べる人という印象があるが、「食べないもの」や「その理由」は人それぞれ。ふさわしい対応をするにはその違いを理解する必要がある。

マレーシアはマレー系や先住民、華人(中国系)やインド系で構成される移民社会である。現地で暮らすなかで気付いたのは、多種多様なベジタリアンたちがいるということ。民族的なルーツや、文化の親和性などを追っていくと、視野はマレーシア国外にも広がる。

彼らと接してきた筆者(現地在住日本人ライターの集まり「海外書き人クラブ」会員)が、さまざまな菜食事情を紹介する。

市場調査会社ユーロモニターによると、世界のベジタリアン人口は、6億2800万人と推定している(Euromonitor International, Evolving Trends in Food and Nutrition,2020)。

ベジタリアンが増えているのは世界的な傾向で、1998年から2018年の20年間でアメリカ(中南米を含む)では3.9%、ヨーロッパでは2.6%の増加率を示している(「なぜ今、ヴィーガン(ベジタリアン)なのか」〈大和総研、2021年〉より)。

だが、ベジタリアンと一口でいっても、さまざま。日本の観光庁は、訪日外国人を念頭に置いて、以下のようにベジタリアンを分類している。

「肉を食べない」という点はほぼ共通しているが、乳製品・卵は食べるベジタリアンもいれば、白身肉(鶏肉)は食べないが魚介類は食べるベジタリアンもいる。

ベジタリアンの「3つの流れ」

しばしば「完全菜食」といわれるビーガン(ヴィーガン)は、卵や乳製品、はちみつなど動物性の食品をいっさい摂らない。羊毛・皮革製品なども避けるので、「非動物性」のライフスタイルと考えると理解しやすいかもしれない。

これ以外に「無理のない程度に」動物性食品を減らす「フレキシタリアン(フレキシブルなベジタリアン)」も増えていて一様ではない。

ベジタリアンになる理由や背景を分類すると、大きく3つの流れがある。

1 健康志向のベジタリアン

2 動物愛護を意識したベジタリアン

3 宗教的背景によるベジタリアン

「健康を保つ」ベジタリアン

まず、自らの意志で菜食を始める人。理由の1つは健康志向だ。

最近、クアラルンプールで筆者がときどき買い物に行っていた有機食品店の店主が代わった。新店主は、母親から店を引き継いだ華人女性だ。母親は、がんになったことを機に、仕事を辞めた。

闘病生活を支える家族も、食事や健康について真剣に考えるようになったという。「お客さんにも健康な生活を意識してほしい」という願いから、質のよい食品を吟味して店に置くようにしている。

これまでは保存の利く穀類や乾物、調味料などが中心だったが、最近は卵や野菜も置くようになった。ランチで菜食料理を始めると、近隣で働く人が集まるようになった。

動物を殺すことに加担したくない

「動物愛護」ベジタリアン

健康志向以外に増えているのは、「動物愛護を意識したベジタリアン」だ。動物を食べるということは、その前提として動物を殺さなければならない。そして非ベジタリアンの多くは、食物連鎖の一部として受け入れている。

ただ、人間は肉や魚を食べなくても生きていける。動物を殺すことに加担したくないという思いから、「植物性のものだけを食べる」と決めた人たちがいる。それが動物愛護を意識したベジタリアンだ。

筆者の知人で、イポーで菜食料理店を経営する華人女性は、「動物を殺すのが嫌で、ベジタリアンになりました。肉、魚は食べません」と語る。一方、動物を殺すわけではないので「卵や乳製品は食べる」とのことだ。

最後に「宗教的背景によるベジタリアン」について見てみよう。

冒頭で触れたように、マレーシアにはインドからの移民の子孫が住んでいる。インド文化を受け継いでいる彼らを理解するために、ここで少しインドの菜食事情について触れる。

先のユーロモニターの調査でも、世界のベジタリアンの半数以上はインドに住んでいるという。同国の人口14億人のうち、3割超(4億2000万人以上)がベジタリアンと見られている。

インドの人口の約8割を占めるのが、ヒンドゥー教徒。続いてイスラム教徒が14.2%、キリスト教徒が2.3%、シーク教徒が1.7%、仏教徒が0.7%、ジャイナ教徒が0.4%と、宗教も多様だ(2011年インドの国勢調査による)。

根菜類も食べない厳格なベジタリアン

このうち厳格なベジタリアンとして知られるのはジャイナ教徒で、肉・魚など動物以外に、にんじんや玉ねぎなどの根菜や球根野菜も食べない。「生命のもとになるもの」を口にすべきでないという思想があるためだ。

ヒンドゥー教徒で禁じられているのは、牛肉。ムスリム(イスラム教徒)は、戒律で豚肉が禁忌とされている。キリスト教では肉食の制限はなく、シーク教も菜食を推奨するグループが存在するにとどまる。

つまり、ジャイナ教徒以外は「宗教的には何かしら肉を食べてもいい人たち」だ。それなのに、なぜベジタリアンが多いのか。

殺生を避ける思想があるインド

インドには伝統的にこれらの宗教を越えて、殺生を避ける思想がある。

例えば、ヒンドゥー教で祭祀を司るバラモン階級などは、「精神を乱すもの」として、肉食全体を忌避する傾向が強い。バラモンなどの上位階級が社会に与える影響も見逃せない。

さらに、菜食料理店が多い理由として考えられるのは、多宗教国家であること。「牛肉が不可の人」や「豚肉が不可の人」が多い社会で会食する際には、どうしても「みんなで食べられる」菜食が選ばれやすい。

話をインドからマレーシアに戻そう。

マレーシアで有名なカレーといえば、魚の頭(頭側の半身)を煮込んだ「フィッシュヘッド・カレー」だ。なぜ魚のカレーが広まったのかというと、「牛肉を食べないヒンドゥー教徒」も「豚肉を食べないムスリム」も食べられるからだ。

インド系マレーシア人のベジタリアンには、鶏肉・獣肉は食べないが、魚・卵・乳製品は摂る「ペスカタリアン」が少なくない。

台湾の影響を受けた仏教系の菜食

マレーシアのベジタリアンは、主にインド系と華人。華人には仏教徒が多い。仏教は明確に肉食を否定していないが、仏僧は菜食とされる。

在家信者は忌避の度合いに濃淡があるものの、僧侶にならうベジタリアンもいれば、満月・新月の日や、陰暦9月の齋週間だけ精進料理を摂るなど、ゆるやかな菜食を実践する人もいる。

華人の仏教徒には台湾の影響が見られる。台湾はインドに次いでベジタリアンが多く、人口の13%を占める。「素食」といわれる台湾の精進料理は、肉や魚はもちろん、ニンニク、ショウガ、ネギ、ラッキョウ、ニラなど香味野菜「五薫」を使わない。

日本の禅寺の門前にある「不許葷酒入山門」、つまり「修行の妨げになる、酒や臭いの強い野菜(葷:くん)をもち込んではならない」という戒めと同根だろう。

このように、一口にベジタリアンといっても、背景も食べないものもさまざまだ。アジア地域の人びとと付き合ううえで「知っておきたいマナー」の1つといえよう。

森 純 文筆業

https://toyokeizai.net/articles/-/841643


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ドキュメンタリー映画「どうすればよかったか?」公開――藤野知明さん

2024-12-02 | アイヌ民族関連

エコノミスト2024年12月2日 有料記事

「亡くなってしまったので、姉にはもう何も届きません」 撮影=中村琢磨

映画監督 藤野知明/134

ふじの・ともあき 1966年札幌市生まれ。北海道大学農学部卒業。住宅メーカー勤務後、95年日本映画学校映像科録音コース入学。千葉茂樹監督に出会い、ロシア・サハリンの先住民ウィルタ、ニブフに関するドキュメンタリー映画「サハリンからの声」(96年)の制作に参加。作品に「八十五年ぶりの帰還 アイヌ遺骨 杵臼コタンへ」(2017年)など。現在、「アイヌ先住権とは何か?」のほか、ウィルタに関するドキュメンタリー映画を制作中。

 ある日、事実でないことを叫び始めた姉。しかし、両親は姉を受診から遠ざけた。なぜなのか。もっといい方法はなかったのか。映画監督・藤野知明さん自身の20年にわたる家族の記録が、ドキュメンタリー映画として公開される。(聞き手=井上志津・ライター)

>>連載「ロングインタビュー情熱人」はこちら

「統合失調症の姉と、認めない両親の記録です」

── 12月7日公開のドキュメンタリー映画「どうすればよかったか?」は、統合失調症の症状が表れた藤野さんの8歳上の姉と、彼女を病気とは認めず精神科の受診から遠ざけた両親の姿を記録しています。姉と両親の姿を最初に記録しようと思ったのはいつですか。

藤野 初めて私が家の様子を記録したのは1992年です。姉は当時33歳、私は大学生で、医学生だった姉が統合失調症と思われる症状で救急車で運ばれた時から9年後でした。就職でもう家を出るから記録しておこうと思い、姉が居間と応接間を行き来しながらしゃべり続け、父がなだめている様子をウォークマンで録音しました。ビデオカメラは持っていませんでした。今回、その音を映画の冒頭に使っていますが、当時は作品にするつもりはまったくありませんでした。ただ記録用だったんです。

── お姉さんの最初の症状はどんなものだったのでしょう。

藤野 夕飯後、私は隣の部屋にいたのですが、ベッドに寝ていた姉が突然大声で「パパがテレビの歌合戦に出て歌っていた時、応援しなくてごめんね」といった、事実でないことを叫び始めたのです。それまでの姉は勉強ができ、絵とピアノがうまく、中学校では生徒会の副会長をしていて、私にとっては雲の上のような存在でした。両親は共働きの医者、研究者で、食事はお手伝いさんが作っていましたが、姉は年の離れた私をかわいがり、面倒を見てくれました。

── 両親は藤野さんに「姉は勉強ばかりさせた両親に復讐(ふくしゅう)するため、統合失調症のようにふるまっているだけだ」と説明しますが、藤野さんは信じましたか。

藤野 父は「お姉ちゃんを診た医師は『まったく問題ない』と言った」と私に説明しましたが、その後も症状は頻発したので、そんなはずはないだろうと感じました。けれど、父は医学部を出た研究者で私より知識があるし、事実と違うことを言うはずがないとも思っていました。私が疑っていることを姉が感じて興奮させてしまったらいけないので、私は大学ではボート部に入り、家に寄り付かなくなりました。

実家の玄関に鎖、南京錠

「どうすればよかったか?」は、映像制作を学んだ藤野さんが2001年から20年間、札幌市にある実家へ帰省するたびに撮影した両親と姉の姿、藤野さんと家族との対話の記録だ。統合失調症なのかどうかを確かめたいと思う藤野さんと、かたくなに姉の精神科受診を拒む両親。そして、藤野さんがある日、実家に帰ると、玄関に鎖と南京錠がかけられ、姉は家に閉じ込められていた──。 統合失調症は幻覚や妄想などの症状を特徴とする精神疾患で、10代後半から30代で発症することが多いといわれる。原因はまだ解明されていない。藤野さんの姉は21年、肺がんのため62歳で亡くなった。映画に通底するのは、家族でありながら分かり合えないもどかしさ、そして、もっといい方法はなかったのかという自問だ。

── お姉さんが統合失調症だと思ったのはいつですか。

藤野 私が大学4年生の時です。専門書をじっくり読み、姉は統合失調症で、両親の「ストーリー」は事実と違うと思いました。姉を受診させるべきだと両親に言いましたが、両親はやっぱり認めませんでした。私は自分が嫌になり、小学生以降の自分の写真や教科書やノートを捨てました。両親の言うことを黙って聞き、素直に勉強していたころの自分が許せなくなったんです。

── 両親はなぜ病気を認めなかったのでしょう。

藤野 当初は恥じて隠しているのだと思っていました。でも今は、当時はよく効く薬がまだなかったので、受診しても治療が期待できないと判断したのではないかと思っています。もう一つの理由は、病院に行くと通院歴が残り、姉が医師になったり研究者になったりする道が閉ざされてしまうから、自分たちでこっそり治そうとしたのかもしれない。今はこれが一番近い気がしています。

── 藤野さんは01年からビデオカメラで家族の撮影を始めましたが、なぜでしょうか。

藤野 92年に録音してから何も記録していなかったので、やはり残しておいた方がいいだろうと、今度はカメラで撮りました。作品にするつもりはこの時もまったくなく、いつか受診できた時に医師に見せられるかもという程度でした。それまでは私が両親と話をする時、ケンカになることが多かったのですが、カメラがあるとお互い、丁寧にしゃべったりしてなぜか冷静になるんですよね。だから、落ち着い…

残り2067文字(全文4267文字)

https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20241217/se1/00m/020/006000c


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