先住民族関連ニュース

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高校進学組11%中退 北海道外アイヌも格差

2011-06-27 | アイヌ民族関連
東京新聞 2011年6月24日 19時45分

 政府は24日のアイヌ政策推進会議(座長・枝野幸男官房長官)で、経済的苦境などを背景に高校進学者の11・2%が中退したとする「北海道外アイヌの生活実態調査」を報告した。全国規模の調査は今回が初めて。世帯年収でも全国平均より低所得層の比率が高く、北海道以外の地域でも生活・教育面で格差が残る実態を浮き彫りにした。
 この日の会議で、枝野氏は「この報告を最大限尊重し、スピーディーな政策推進を図りたい」と強調。具体的なアイヌ支援策を検討する作業部会の設置を決めた。文部科学省などの推計では、高校進学者に占める中退者の比率は全国平均で6%前後、北海道内アイヌで12%前後とされる。
 アイヌの中退理由(複数回答)は「経済的理由」が40・7%(同種調査の全国平均は2・9%)、「家庭の事情」が37・0%(同4・5%)と上位を占めた。全国平均で最多の「学校生活への不適応」は25・9%(同39・3%)だった。
 世帯年収は300万円未満が44・8%(同33・2%)、就業者のうちパート、派遣社員など非正規雇用は43・7%(同28・2%)に上った。生活保護の受給世帯も7・6%(同2・3%)だった。
(共同)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011062401001166.html

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道外アイヌ、年収300万未満44%=全国平均上回る―初の実態調査

2011-06-27 | アイヌ民族関連
[時事通信社] 2011年6月24日19時6分

 政府のアイヌ政策推進会議(座長・枝野幸男官房長官)の作業部会は24日、北海道外に居住するアイヌの生活実態の調査報告書を初めてまとめた。年収300万円未満の世帯は44.8%、生活保護の受給世帯は7.6%で、それぞれアイヌを含む全国平均の33.2%、2.3%を上回った。道内のアイヌと比べると同一水準だった。
 就業形態別で見ると、正社員が37.5%で最も多く、次いでパート・アルバイト35.4%、自営業9.0%の順。また、アイヌを理由に差別を受けたことがある人は20.5%だった。
 調査は昨年12月から今年1月にかけて、道内を除く全国のアイヌの241世帯、15歳以上の318人を対象に実施。153世帯、210人から回答を得た。 
http://www.asahi.com/politics/jiji/JJT201106240115.html

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道外アイヌ、年収300万未満44%=全国平均上回る-初の実態調査

2011-06-27 | アイヌ民族関連
(jiji.com 2011/06/24-18:13)

 政府のアイヌ政策推進会議(座長・枝野幸男官房長官)の作業部会は24日、北海道外に居住するアイヌの生活実態の調査報告書を初めてまとめた。年収300万円未満の世帯は44.8%、生活保護の受給世帯は7.6%で、それぞれアイヌを含む全国平均の33.2%、2.3%を上回った。道内のアイヌと比べると同一水準だった。
 就業形態別で見ると、正社員が37.5%で最も多く、次いでパート・アルバイト35.4%、自営業9.0%の順。また、アイヌを理由に差別を受けたことがある人は20.5%だった。
 調査は昨年12月から今年1月にかけて、道内を除く全国のアイヌの241世帯、15歳以上の318人を対象に実施。153世帯、210人から回答を得た。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011062400762

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奇跡の少女 知里幸恵

2011-06-27 | アイヌ民族関連
朝日新聞 2011年06月24日

【北の文人 立ち話 高山美香】
■民族の誇り 見事な翻訳
 1918(大正7)年、アイヌ語研究者の金田一京助は、旭川に住むアイヌの口承叙事詩、ユーカラの優れた伝承者である金成マツさん宅を訪ねました。
 アイヌ民族の伝統文化の収集記録に奔走していた金田一は、ここで一人の少女と出会います。彼女の名は知里幸恵。この時、15歳。登別で農業を営むアイヌ民族の知里高吉の長女として誕生し、6歳の時に祖母と伯母・金成マツに引き取られ、ユーカラを子守歌に育ちました。頭が良くアイヌ語も日本語も流暢(りゅうちょう)に話しユーカラにも詳しい幸恵は、金田一にとって、まさに「天が私に遣わせてくれた天使」であり、奇跡の少女でした。
 幸恵もまた「ユーカラは貴重な文学」という金田一の言葉に民族の誇りを呼びおこされます。多くの人にアイヌ文化の素晴らしさを伝えたいと、心臓病に苦しみながらもユーカラの翻訳を開始。ノート1冊を仕上げるのに7カ月もかかったそうです。翻訳はあまりにも見事で美しく、すぐに出版が決まりましたが、幸恵は校正終了を見届けると同時に19歳の若さで早世。翌年、刊行された「アイヌ神謡集」が多くのアイヌ民族に力を与えたのは言うまでもありません。
 さて、「語学の天才」と言われた幸恵ですが、実は音楽の才能も優れていたそうです。美声だった幸恵がよく歌っていたのは「赤とんぼ」だったそうですよ。
   ◇
 知里幸恵(1903~22)。登別市生まれ。金田一京助の勧めで口伝えだったユーカラのローマ字での表記と和訳に取り組む。13編を収めた「アイヌ神謡集」はアイヌ民族自身によるユーカラの本格的記録の最初のもの。言語学者、知里真志保の姉。
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000961106240001

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ヤクーツクで「口琴」の世界大会が開幕…日本からも代表参加

2011-06-27 | アイヌ民族関連
searchina 2011/06/24(金)

  ロシア連邦サハ共和国の首都、ヤクーツクで23日、第7回口琴国際文化芸術祭が始まった。口琴は世界各地に伝わる伝統楽器で、同文化芸術祭にはロシア、米国、フランス、ドイツ、イタリア、日本、韓国など多くの国から演奏者や、愛好者、研究者が集まった。中国新聞社が報じた。
  英語では「ジューズ・ハープ」と呼ばれ、金属や木、竹で作られる。低い振動音に含まれる高音成分を口の中で共鳴させて旋律をかなでることが特徴だ。シャーマニズムなどの宗教と結びつくことも多い。
  口琴は民族音楽学でも重要なテーマのひとつで、中国でも注目する研究者がいる。モンゴル西部や西シベリアのトゥバなどに伝わる、同時に2種の声を出す唱法(モンゴル語でホーミー、トゥバ語でホーメイ)と関係するとの指摘もある。
  内モンゴルの研究者が、ホーミーや口琴における「二重発音」の概念が、モリンホール(馬頭琴)や「チョーリン・ドー(内モンゴル中部に伝わる合唱)という、高度な音楽形態に発展していったとの論文を発表したこともある(ムルジフ氏)。
  日本ではアイヌ民族に伝わる口琴が有名。アイヌ語ではムックリと呼ぶが、ダオールなど中国北部からシベリアにかけて暮らす民族は口琴を「モクレン」と呼んでおり、言葉としても近い。
  サハ共和国は口琴の伝統が盛んで、演奏を楽しむ人が極めて多いという。
**********
◆解説◆
  口琴は、米国のカントリー・ミュージックなどでもよく使われた。のちに、コミカル・ソングで「低い音」の部分だけを目立たせて使われるようになった。この用法は日本にも伝わり、1960年代から多用された。本来はメロディーをかなでるはず高音部分は出さず、「ビローン」、「ボヨヨーン」という低音部分だけを使う。(編集担当:如月隼人)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0624&f=national_0624_153.shtml

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【北海道の工業適地 白老町】(8-4)陸・海・空のアクセスに優れる立地2011.6.24 05:00

2011-06-27 | アイヌ民族関連
sankeibiz 2011.6.24 05:00

 北海道への企業立地は輸送コストがかさむことが懸念されるが、白老町は新千歳空港から約50キロ、高速道を使い約40分の近距離に位置している。鉄路なら千歳からJR特急で約30分だ。
 道央への移動には北海道の大動脈・国道36号や道央自動車道、JR室蘭線が張り巡らされ、白老から札幌まで特急で約1時間、車で道央道を使い約70分の距離である。新千歳空港から羽田空港までは90分、中部空港までは100分。関西空港までは125分と利便性は高い。
 ◆北海道最大級の便利な港
 大型物資の輸送には海路も有効だ。地方港湾では北海道最大級の取扱貨物量を誇る白老港が利用できる。白老港では2012年には第3商港区(水深11メートル岸壁)が供給開始となり、1万8000トン級の一般貨物船が利用できるほか、近隣の特定重要港湾に指定されている苫小牧港や室蘭港も利用できるなど、交通アクセスや物流面でも大変優れている。近隣の苫小牧市までは25キロ、国道を使い約30分だ。
 ◆「食材王国」を全国発信
 交通アクセスの利便性を生かした企業活動も活発に行われている。
 「日本製紙」北海道工場をはじめ、豊かな自然が生みだす「食材王国しらおい」の一翼を担う黒毛和牛「白老牛」の育成から販売、道内でも有数の生産量を誇る卵やシイタケ、太平洋の大海原から産出される海産物のタラコや秋鮭、白老特産さら貝や毛ガニなども豊富。鮮度の高い地場産の上質な食材を生かし生産者と町や商工会、大学や企業との連携による「しらおいブランド」商品が生み出され、全国へ発信するなど産業面でも注目される町である。
 アイヌ文化の伝承保存やポロト湖など文化観光資源にも恵まれた同町には、年間約200万人の観光客が訪れる。町内には温泉の泉源が数多くあり、温泉施設や分譲住宅も立ち並び、産業とともに、暮らすにも楽しみの多い町として人気がある。
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/110624/mca1106240501007-n1.htm

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アマゾンにいた!未知の先住民…200人集落を上空から発見

2011-06-24 | 先住民族関連
(スポーツ報知2011年6月23日06時03分)

 ブラジルの国立先住民財団(FUNAI)は21日、ペルー国境に近い北西部アマゾナス州のアマゾン熱帯雨林で、文明社会と接触したことがない先住民約200人が住むとみられる集落を上空から確認した、と発表した。わらぶき屋根の小屋や畑などを確認したが、住民を目撃したかどうかについては、公表していない。秘境アマゾンには、文明社会から孤立しているこうした先住民が、現在も約2000人居住しているという。
 秘境アマゾンには21世紀の今も、文明と隔絶した暮らしを続ける先住民がいる―。先住民の保護、支援を目的とする政府組織であるFUNAIは、今回、新たにそうした先住民集落のひとつを発見したと発表した。
 FUNAIは、ブラジルの北西部、ペルー国境に近いジャヴァリ川流域を人工衛星で撮影。画像を分析し、熱帯雨林のジャングルの中に、3か所のスペースがあるのを発見した。土地を開墾したとみられる痕跡だった。4月に、専門家が小型飛行機で周辺上空を飛び、調査。わらぶき屋根の小屋や農地を確認したという。
 小屋は4軒。周囲にはトウモロコシ、ピーナツなど複数の農作物を栽培しているのが確認され、バナナの木もあった。集落には、約200人が暮らしていると推定されるという。小屋や農地は、すべて1年以内に作られたとみられる。ただ、実際に住民を目撃したかどうかについては公表されていない。パノ語と呼ばれる言語族の集団である可能性があるという。
 FUNAIによると、一帯は「孤立した集団が世界で最も多い場所」。この地域には、文明社会と未接触の先住民約2000人が居住しているという。また、ブラジル国内には、同じような先住民が68集団いると見積もっている。FUNAIは3年前にも、同地域で別の集団の先住民を撮影した画像を公開したことがあるが、その画像にはカメラマンが乗った航空機に向け、弓矢をかまえる人が映っていた。
 アマゾン先住民の起源は、一説には日本人と同じアジア系民族。狩猟、鉱物資源開発などで、居住地を追われ、虐待されてきた歴史がある。FUNAI側は「孤立した集団を特定し、保護することはブラジルの政策のひとつです」と説明している。今回の発見が、彼らにとって不幸の始まりとならないように願うばかりだ。
 ◆ブラジルの先住民族 西暦1500年に、ポルトガル人によってブラジルが「発見」された時には、数百万人の先住民が居住していたといわれる。持ち込まれた疫病や虐殺により、今は20万人程度に激減し、100もの集団(部族)が滅びたとされる。先住民は居住地を追われるなど迫害を受け続けた。1950年代に大規模な調査が行われているがその際、密林に逃げ込み、文明社会と接触を断ってしまった集団も多い。最近では、2007年に密林で87人の集団が発見され、08年には今回と同じペルー国境付近で集団が発見され、撮影された。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20110623-OHT1T00018.htm

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アイヌ民族の宝・首飾り「タマサイ」 函館の工芸家制作

2011-06-24 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 06/23 15:00)

 アイヌ民族の装飾品で女性が正装する際に身に着けた、大小のガラス玉を連ねた首飾り「タマサイ」を今に伝えたいと、函館の工芸家山崎義郎さん(69)がガラス玉を特注し、3年がかりでタマサイをモチーフにした作品を制作した。山崎さんは「アイヌ民族が培ってきた文化を現代に継承するとともに、手にすることで広く人々に関心を寄せてほしい」と話している。
 タマサイは直径1~5センチの大小さまざまなガラス玉を連ねた首飾りで、アイヌ民族の家宝として母から娘に代々受け継がれてきた。アイヌの人たちはガラス玉を作らず、主に江戸時代にヨーロッパや中国など世界各地で作られた高価なガラス玉を交易で少しずつ入手し、タマサイに仕立てていったという。
 山崎さんは3年ほど前から保存状態の良い玉を見本に複数のガラス職人と交渉。その結果、色の深みや発色具合など納得のいくガラス玉を試作した関西のガラス職人に発注した。
 苦心の末に作ったガラス玉に、山崎さんがひもに通してつなげた首飾りは7点。同じ玉を使ったブレスレットも作った。
 山崎さんの作品はギャラリー村岡(函館市元町2の7)と「ウタリアートの店コポロ」(同市元町30の5)に展示している。(松嶋加奈)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki2/300948.html

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アマゾンに新たな先住民 ブラジル、空から集落確認

2011-06-23 | 先住民族関連
【共同通信 2011/06/22 09:43】

 ブラジル・アマゾン地域の熱帯林(NASA提供・共同)
 【リオデジャネイロ共同】ブラジル国立先住民財団は21日、ペルー国境に近い北西部アマゾナス州のアマゾン熱帯雨林で、文明社会と接触したことがない先住民約200人が住むとみられる集落を上空から確認したと発表した。
 同財団は、人工衛星から撮影した画像で開墾の痕跡3カ所を発見。専門家が4月に小型機で周辺を飛行し、わらぶき屋根の小屋や農地を確認した。住民を目撃したかどうかは公表されていない。
 トウモロコシ栽培のほか、ピーナツとみられる作物など複数の農作物が確認され、バナナの木もあった。小屋や農地はいずれも1年以内につくられたとみられるという。
http://www.47news.jp/CN/201106/CN2011062201000191.html

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白老町がアイヌ共生空間大規模化の見通し示す

2011-06-23 | アイヌ民族関連
【室蘭民報 2011年6月22日(水)朝刊】

 白老町議会第1回定例会6月会議が21日開かれ、前田博之(無会派)吉田和子(公明党)大渕紀夫(共産党)本間広朗(新風)の4議員が一般質問に立った。国が進める「アイヌ民族の象徴となる空間」に関し、町側は整備対象地は「かなり大規模になるのではないか」との見通しを示した。大渕議員の質問に答えた。
 同議員は「共生空間」整備においてアイヌ文化伝承の「基準」づくりを指摘した。飴谷長蔵町長は「あくまでも全国にいるアイヌの人たちのため、アイヌ文化をきちっと正しく理解していただくための施設。そしていろいろな背景の中で場所が白老に決まった。その基本姿勢は貫くべきだ」と強調。
 さらに「イオルを展開する地域が連携する時期が必ずや来る。うちのマチだけに特化すべきでないというのが私の考えだ」と述べた。 
 24日に開催予定のアイヌ政策推進会議(座長・枝野幸男官房長官)に、作業部会による「白老町ポロト湖畔周辺の区域が象徴空間の中心的区域として最もふさわしい」などを内容とする報告書が示されることになっており、国はこれを受けて正式決定する見通し。
 前田議員は大町商店街の環境整備について質問。町側は相次ぐ店舗閉鎖や事業者の高齢化、街路施設の劣化など「地域課題が顕在化している」とした上で「空き店舗対策を含め、商店街再生に向け関係者や利用者などとの協議を進めたい」と答えた。
 吉田議員は小中学校校舎の耐震化を取り上げ、町側は「耐震化率は小学校50%、中学校63・6%となっており、耐震化推進計画に基づき整備を進めているが、課題は財源の確保」と述べた。
 本間議員は3中学校統合後の虎杖、竹浦両中の利用計画を質問。町側は「教育施設、生涯学習施設、福祉施設、地域振興につながる民間施設など幅広く模索し、役場内で利活用を協議している」と述べたが、統合時期がおよそ2年後であることなどを踏まえ、方向性の明示には慎重な姿勢を見せた。
 22日は斎藤征信(共産党)松田謙吾(清風クラブ)及川保(同)の3議員が登壇する。
(富士雄志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2011/06/22/20110622m_08.html

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米アリゾナのウラン新規採掘、政府が20年間禁止を検討

2011-06-23 | 先住民族関連
朝日新聞 2011年6月21日16時46分

 米内務省は20日、アリゾナ州の世界遺産、グランドキャニオン国立公園の周辺でのウラン新規採掘を20年間禁止するための検討に入った、と発表した。一帯はウラン埋蔵で知られ、開発計画が目白押しだが、景観や自然環境を損なうとして環境団体が反発してきた。
 毎年約440万人の観光客が訪れる同公園には、自然と共生する先住民の保留地もあり、希少な動植物なども豊富だ。発表によると、公園の境界地域約4千平方キロ内での新規採掘計画の受け付けを半年凍結。今後20年間禁止するかを決める環境影響調査を進める。
 原子力発電の原料となるウランを豊富に埋蔵しており、内務省によると過去20年間で8鉱山が稼働してきた。新興国の原発計画の増加を背景にウラン価格の高騰が続いていることから、このところ採掘計画が急増。現在約3500もの計画申請が寄せられている。
http://www.asahi.com/international/update/0621/TKY201106210397.html

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室蘭の地球岬などが名勝ピリカノカ事業の指定候補に

2011-06-23 | アイヌ民族関連
【室蘭民報 2011年6月21日(火)朝刊】

 国はアイヌ語地名などが残る名勝を文化財として保護する「名勝ピリカノカ」事業を進めているが、室蘭市内で指定候補になっている地球岬などの「室蘭市外海岸」が来年2月にも指定される見通しとなった。
 20日の市議会総務常任委員会で生涯学習課・矢元富子主幹が報告した。「室蘭市外海岸」はトッカリショ浜、地球岬、増市浜、ハルカラモイの4カ所をまとめた海岸線。総面積は54万3554平方メートルとなっている。
 今後のスケジュールは7月に同市教委が文部科学省に意見を述べた後、11月の文化審議会で答申。24年2月ごろには正式指定となる見通しだ。指定されれば、国の支援を受けて景観保全ができ、文化振興にもつながるという。
 国はアイヌ文化の世界遺産登録を目指して道内の名勝を文化財として保護する計画。平成19年に道内21地区を指定候補とした。これまでに豊浦町のカムイチャシなど6カ所が指定されている。
(佐藤重伸)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2011/06/21/20110621m_04.html

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ベネズエラ南部ボリバル州「インディヘナ大学」 後世につなぐ先住民族の文化

2011-06-21 | 先住民族関連
msn産経ニュース 011.6.20 09:00

■シーン1
 狩猟採取生活をいまも続ける「ヤノマミ」をはじめ、数えきれいないほど多くの先住民族が暮らすベネズエラ南部ボリバル州に、世界的にも珍しい、先住民族が学ぶための大学「インディへナ(先住民)大学」が設置されている。
 ロイター通信によると、インディへナ大学に通学しているのは、少なくとも44の民族に属する学生計約100人。授業では、口承で伝えられてきた先住民族の歴史などを後世に残すため、村の古老から集めた情報や授業で学んだ内容をコンピューターに入力し、本に記録する作業が続けられている。
 また、法律や科学技術などを学ぶ授業もある。領地、貧困、文化・アイデンティティー…。先住民族が現代社会が生きていくために、直面するさまざまな問題を自分たちの力で解決できる能力を養成することが目的だ。先住民族のアイデンティティーについて、民族内の学生同士で討論することもあるという。
 「この大学こそが、われわれの伝統文化を守るとりでだ」
 インディへナ大学に通うナジルさん(23)は、先住民族の文化について誇らしげに語った。だが、文明化の波は先住民族の暮らしにも確実に押し寄せており、ナジルさんの思いを貫くことは簡単なことではない。

■シーン2 近代化と伝統のはざま 「英知の宝庫」を記録に
 「ヤシの葉でつくられた家の屋根」「ベッドはハンモック」「料理を温める手段はたき火」「木の枝から川に飛び込んで遊ぶ」…。
 ベネズエラの先住民族は何千年もの間、外界から隔絶された密林の中で独自の文化をはぐくんできた。
 だが、先住民族の救済を公約に掲げたウゴ・チャベス大統領(56)が就任した1998年ころから、先住民族の文化に急激な変化が表れ始めた。
 政府が先住民族に対する物資や資金の支援を行うようになったため、“文明生活”に感化される先住民族が増加。パスタや粉末食料を食べるようになったり、携帯電話が普及するなど暮らしに変化が広がった。
 さらに、先住民族が住む村では、政府の支援策に伴う生活の近代化を支持する住民が増え、伝統的な暮らしを重んじる古老の影響力が弱体化している。
 「村の古老は先住民族の伝統を受け継いできた“英知の宝庫”だ。彼らの英知を早急に記録に残さなければ、先住民族の文化が失われてしまう」。ロイター通信の取材に答えたインディへナ大学の卒業生、エマハユミ・トレスさん(27)は危機感をにじませた。
 だが、先住民族が住む村で看護師を務めるクシェワさんは、「村には交通機関もなければ、まともな医療機械もない。誰かが病気になったら、大きな病院へ搬送することもできない」と話し、伝統的な生活の維持には限界があると指摘する。
 実際、先住民族としての生活に見切りをつけ、安定した生活を求めて都市に引っ越す先住民族も多い。文明的な生活を経験した先住民は、二度と村に戻ることはない。
 「伝統的な先住民族の生活習慣を壊さない方法だけでなく、(村に住む先住民族の)生活が改善する方法を模索しなければいけないのかもしれない」。先住民族の男性の一人は、静かにつぶやいた。(EX編集部/撮影:ロイター/SANKEI EX PRESS)

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110620/amr11062009020004-n1.htm

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アイヌ民族衣装で議会質問

2011-06-20 | アイヌ民族関連
十勝毎日新聞 2011年06月18日 14時33分

 【浦幌】17日の浦幌町議会で、差間正樹町議(60)=道アイヌ協会浦幌支部長=が民族衣装を着用して初の一般質問に臨み、町のアイヌ民族に対する認識をただした。関係者によると、民族衣装で議員が質問するのは国会、道議会、地方議会を通じて初めて。
 差間氏は4月の町議選で初当選。アイヌ民族と和人の関わりを描いた小説「十勝平野」で伊藤整文学賞を受賞した地元出身作家・故上西晴治氏は叔父に当たる。
 当選証書付与式後の議員会議で、民族衣装を着て質問に立ちたいとの意向を他の議員に伝えた。議会側は2007年に「『先住民族の権利に関する国際連合宣言』に関する意見書」を採択したことなどを踏まえ、アイヌ民族に直接関わる質問の時に限り着用を認めた。議会規則などでは帽子などを規制しているが、議場、傍聴席とも例外とした。
 差間氏はこの日、切り伏せと刺しゅうを施した「カパラミプ」と呼ばれる種類の服と「マタンプシ」(鉢巻き)姿で登壇。町政におけるアイヌ民族の位置付けや差別是正などについて質問。水沢一広町長は「先住民族であるという認識のもと、アイヌ民族と文化が尊重される地域づくりを進める」と答弁した。
http://www.tokachi.co.jp/news/201106/20110618-0009536.php

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アイヌ民族衣装で議会質問 浦幌、差間町議の要望認める

2011-06-20 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 06/18 07:25)

 【浦幌】十勝管内浦幌町議会で17日、4月に初当選した道アイヌ協会浦幌支部長の差間(さしま)正樹町議(60)が民族衣装を着用して一般質問に立ち、アイヌ民族に関する町の政策をただした。同協会や町議会事務局などによると、議員がアイヌ民族の衣装で質問するのは国会、道議会、道内市町村議会を通じて初めて。
 差間氏は当選証書を交付された4月27日、「十勝に住む仲間のために議会の場でアピールしたい」と、同僚議員12人に衣装着用を要望。
 町議会が2007年にアイヌ民族を先住民族と認めるよう国会に求める意見書を可決したことなどを踏まえ、議会運営委員会がアイヌ民族関連の質疑の時間に限って認めた。会議規則では議員にも傍聴者にも帽子と外とうの着用は禁じているが「例外」とした。<北海道新聞6月18日朝刊掲載>
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/299815.html

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