東京新聞 2011年6月24日 19時45分
政府は24日のアイヌ政策推進会議(座長・枝野幸男官房長官)で、経済的苦境などを背景に高校進学者の11・2%が中退したとする「北海道外アイヌの生活実態調査」を報告した。全国規模の調査は今回が初めて。世帯年収でも全国平均より低所得層の比率が高く、北海道以外の地域でも生活・教育面で格差が残る実態を浮き彫りにした。
この日の会議で、枝野氏は「この報告を最大限尊重し、スピーディーな政策推進を図りたい」と強調。具体的なアイヌ支援策を検討する作業部会の設置を決めた。文部科学省などの推計では、高校進学者に占める中退者の比率は全国平均で6%前後、北海道内アイヌで12%前後とされる。
アイヌの中退理由(複数回答)は「経済的理由」が40・7%(同種調査の全国平均は2・9%)、「家庭の事情」が37・0%(同4・5%)と上位を占めた。全国平均で最多の「学校生活への不適応」は25・9%(同39・3%)だった。
世帯年収は300万円未満が44・8%(同33・2%)、就業者のうちパート、派遣社員など非正規雇用は43・7%(同28・2%)に上った。生活保護の受給世帯も7・6%(同2・3%)だった。
(共同)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011062401001166.html
政府は24日のアイヌ政策推進会議(座長・枝野幸男官房長官)で、経済的苦境などを背景に高校進学者の11・2%が中退したとする「北海道外アイヌの生活実態調査」を報告した。全国規模の調査は今回が初めて。世帯年収でも全国平均より低所得層の比率が高く、北海道以外の地域でも生活・教育面で格差が残る実態を浮き彫りにした。
この日の会議で、枝野氏は「この報告を最大限尊重し、スピーディーな政策推進を図りたい」と強調。具体的なアイヌ支援策を検討する作業部会の設置を決めた。文部科学省などの推計では、高校進学者に占める中退者の比率は全国平均で6%前後、北海道内アイヌで12%前後とされる。
アイヌの中退理由(複数回答)は「経済的理由」が40・7%(同種調査の全国平均は2・9%)、「家庭の事情」が37・0%(同4・5%)と上位を占めた。全国平均で最多の「学校生活への不適応」は25・9%(同39・3%)だった。
世帯年収は300万円未満が44・8%(同33・2%)、就業者のうちパート、派遣社員など非正規雇用は43・7%(同28・2%)に上った。生活保護の受給世帯も7・6%(同2・3%)だった。
(共同)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011062401001166.html