赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

『せなか町から、ずっと』斉藤倫

2016-07-02 09:44:47 | その他
斉藤倫はすごいと思いました。『どろぼうのどろぼん』に続く二冊目も極上のメルヘンをだしてきました。

クラフト・エヴィング商會の吉田篤弘の作品にも似て、安房直子さんの色合いにも似て、安東みきえの深さにも似て、でもどれともちがって、斉藤倫ワールドが展開されています。
ふしぎな話なんですが、根がちゃんとはっています。
そして、さりげなく書いて人の心をつかむ、技をもっています。装丁もぴったり。

わたしがとくに好きだったのは、カーテンの話と、はこねこの話。まあ、読んでみてください!極上の読書時間をあじわえます。うーん。こういうのを書けないわたしはジェラシーも感じますが、すごいものはすごいね。
これからくるのではないでしょうか。メルヘン作品の見直しが。

斉藤倫は同姓同名の漫画家がいるみたい。同じ人??? よくわからない。ネットで、ごっちゃになっているけど、違いそうだな。

話題は変わって、今日は神保町のブックハウスさんに伺います。
イベントに新潟の時田監督もいらっしゃるとか。
そして、夜は映画の上映試写会があるそうです。その後、打ち上げもしてくれるみたい。きゃっ。

なんか、ちょっと緊張気味ではありますが、わたしも行ってきます。江頭さんのきれいな水彩画、見てきます。


『夢牛の文庫版』新潟ではベストセラーランキングにはいったとか。ほんと、地方力、すごい!!