赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

あしたがすき: 釜石「こすもす公園」きぼうの壁画ものがたり 指田和著

2016-07-26 06:48:28 | その他
ポケモンGOをやってる人にたくさん出会います。娘のラムネも夢中。
わたしは、自制中。
こんなにおもしろいことがあったら、みんな、ますます本、読まなくならないか???

さて、ノンフィクションで活躍されている指田和さんが、絵本をだされました。
あしたがすき: 釜石「こすもす公園」きぼうの壁画ものがたり (ポプラ社の絵本)

これは、いろんな人にとってもらいたい、素敵な絵本です。

大震災で被災した東北・釜石。そこで復興からずっとたずさわっている指田さん。
コスモス公園の古い工場の壁がつなみを思いだすからと、みんなで壁画を描くことになりました。

その話なのですが、絵がすばらしい。
なんとのびのびとした明るい色彩でしょう。
これは、東北ではない方かと思ったら、なんとタイに住んでいる方です。阿部恭子さん。東北の寒さになじめない中、東北中を歩いて、どんな絵にしようかと考えて書いたとか。

左右にひらいて、大きな壁画が再現されているページが圧巻。
未来を思い、よろこびしかない絵にしようと思って描かれたそうです。壁画は500人が参加。一年間、とにかく休まず書き続けて完成したとか。ぜひ、多くの人に見ていただきたいです。

指田さんは、この作品の文を書く時、主人公のサキちゃんの気持ちになって考えたそうです。
「さらに、心の目をこらすと、サキちゃんの向こうにもっとたくさんの被災地のこどもの姿が見えました」
この言葉が、指田さんの姿勢をよくあらわしています。

指田和さんのぶれない作家としての姿勢にも、感服しました。

話はかわって、うちの近くの姿見の池。
また、子ガモがいます。小さくてかわいい。今度は七匹も。

ピューと水面をかけるように泳いだり、本当にかわいくて、たくさんの人が見守っています。

通路にもあがってちょこちょこ。こんなに人間に無防備でだいじょうぶ??

おかあさん鳥は見守っていますが。
ネコやカラスにやられないで、育ってほしい。

また、日曜日、義父の世話で散歩をしたところ、公園は降るようなセミの声。
みれば、あっちにもこっちにもセミのぬけがら。
木の根のまわりに、ぼっこぼっこ穴があいて、ぬけがらが出てきたあと。

今年はセミが多い年かも?
アスファルトが多い我が家のまわりではセミの声は聞こえません。公園に行かないとわからなかったこと。

あと、わたしの夢牛も、新潟上越ではベストセラーに。

これは、主人公の知美さんの魅力のおかげですが、それでもたくさんの人に手にとってもらえて、ほっとしました。うれしいーー☆