佐藤まどかさんが新刊をだされました。すごいペースですよね。
親の再婚で新しい家族ができた七海。でも、新しいおねえちゃんにあわせてもらえない。
なんで? 疑問は家族の不信にかわっていき、こっそり病院に会いにいくことに。
そして、会ったおねえちゃんは・・・・・。
病気がでてくる作品は、センチメンタルな感じになるのですが、佐藤まどかさんが書くとひと味もふた味もちがって、なぜか力強くからっとしています。
佐藤さんの子ども時代のことからインスピレーションを得ていると、送り状にかいてありました。子ども時代、いろいろ大変だったと聞いたこともあります。
でも、そこから物語を書いてしまうのは、やはり天性の作家なんでしょうね。
いとうみくさんも『二日月』を書かれましたし。
ただ、つらいことだけでなく、子どものもつ、未来を思う気持ち、お互いを思う気持ちがしっかり書かれていて、とてもきもちがいいです。七海とおねえちゃんを心から応援したくなっていました。
実際はこんな風にはいかないのかもしれませんが・・・ね。
最後、ほんと「よかった~」って思って、本をとじました。この「ほかった~」が長いこと心をあたためていてくれるので、多くの人に感じてほしいと思いました。