12月10日日曜日は、児童文学者協会の一日講座です。これは、すでに定員がいっぱいで、今はキャンセル待ちしか受け付けていないのですが、それの質問コーナーのお手伝いをするということで、昨日、講師の安田夏菜さんと片寄太一郎さんと打ち合わせしました。
これがかなりわくわくするものでした。おふたりとも話すのもじょうず。そして、息があっています。
これは楽しい一日講座になりそうだと思いました。
一日講座にさきがけて、安田夏菜さんの新刊、『アナタノキモチ』も読みました。
母親から置き去りにされた五才のハルくんには障害があるという設定です。なかなかむずかしい設定なのに、とても読みやすい。
ハルくんの成長を、主人公のわたしや、その家のおじいさんなど、いろんな視点から書いています。
大人の個性ある書き方、とくに母親の書き方がリアルだと思いました。
人の心がわからないのは、ハルくんだけでしょうか?
作者のなげかけを、全体をとおして考えてしまう、読み応えがある一作です。
また、もうひとりの編集者さんの講師は、片寄太一郎さんで、もと、児童書第一の編集長でしたが、今は絵本部門の編集長をされています
片寄さ編集された絵本で最近でたのは、工藤純子さんの『ルール!』です。
児童書の現場をよく知っている編集者さんの話が聞ける貴重な機会です。
また、作家と編集者の見方の違いなどが感じられるとおもしろいかと思っています。
今回の講座、録画がうまくいきましたら、アーカイブ配信も検討します。そしてら、キャンセル待ちで聞けない人も、利用できます。
日曜日の午後は、オンラインの回線がたいへん混む時間。何もなく、録画できることを祈っています。